結婚するか迷うならやめた方がいい理由！やめるべきサインとは

結婚は人生の大きな転換点です。

多くの人にとって、喜びと不安が入り混じる複雑な経験となります。結婚の日取りが決まり、準備を進めていく中で、

「本当にこの人でいいのかな」
「一緒に歳を重ねていけるだろうか」

と悩む人は少なくありません。

この不安や迷いは「マリッジブルー」と呼ばれ、性別を問わず多くの人が経験します。大切なのは、こういった気持ちになるのは珍しくないし、むしろ自然なことだと理解することです。

マリッジブルーは、新生活への期待と不安、増える責任、そして慣れ親しんだ環境から新しい世界に踏み出す緊張感などが絡み合って起こります。これは単なる不安ではなく、人生の大きな決断を前にした心の自然な動きと言えるでしょう。

この記事では、結婚を控えた多くの人が感じる典型的な不安について詳しく見ていきます。また、そんな迷いにどう向き合い、乗り越えていけばいいのかも考えていきます。

結婚を控えている人にとって、この記事が自分の気持ちを整理し、より良い決断をする助けになればと思います。すでに結婚している人にとっても、自分の経験を振り返り、今の関係をより良くするヒントが見つかるかもしれません。

結婚は二人の人生をひとつにする大きな決断です。不安や迷いを感じるのは、その決断の重みを理解している証でもあります。これから、そんな不安や迷いとどう向き合うか、本当に結婚をやめた方がいいサインは何かを、じっくり見ていきましょう。

なぜ結婚に迷いが生じるのか？4つの理由

マリッジブルーは男女ともに高い割合で経験すると言われています。ここでは、結婚に迷いが生じる4つの理由について詳しく見ていきましょう。

1. 経済面での不安感

「金は万物に先立つ」という言葉があるように、新生活を始めるには安定した収入が欠かせません。新居の準備にはまとまった資金が必要ですし、結婚後の生活を考えると、現在の収入で十分なのか心配になる人もいるでしょう。

女性の場合、パートナーの男性が正社員でなかったり、頻繁に転職を繰り返していたりすると、経済的な不安を感じがちです。特に若い男性の中には、アーティストを目指して夢を追い続けているケースもあります。そのような場合、結婚を機に現実的な道を選んでほしいと願う女性も少なくありません。

一方、男性の場合、結婚後に妻が専業主婦になりたいと言われることで、経済的な不安を抱えることがあります。例えば、賃貸住宅で新生活を始めるとなれば、家賃などの出費が増加します。

2. 価値観のズレ

価値観の相違が原因で、結婚に迷いが生じることもあります。

例えば、食べ物や金銭感覚など、基本的な部分で感覚がずれていると、一緒にいるのが次第に苦痛になってきます。食べ物ぐらいでと思うかもしれませんが、食に対する考え方や嗜好の違いは意外と重要です。食べ残しをタブーと考えているのに、相手が平気で捨ててしまうようなケースでは、どうしても許せないと感じる人もいるでしょう。「辛い料理が好きで、何にでも一味唐辛子をかけるのが耐えられない」など、些細なことでも毎日の食事で溝が深まっていくものです。

金銭感覚の違いは、生活スタイルの相違に直結しやすいため、結婚に迷いが生じやすい要因です。ブランド品にこだわる女性を見て「お金がかかりそうだな」と感じたり、パチンコや競馬に多額の支出をする男性に不安を覚えたりすることもあるでしょう。

逆に、お金に対してケチすぎて息苦しさを感じるケースもあります。金銭感覚は本人では気づきにくいことなので、話し合って溝を埋めておかないと、大きな問題に発展しがちです。

価値観の相違は、けんかの原因になりやすいため、関係がギクシャクしやすくなります。

3. 親との関係性

結婚は2人だけの問題ではないという考え方があります。このような観点で重要になるのが、親や兄弟との関係性です。もし相手が自分の両親と仲が悪いと、家族関係を築くのが難しくなるため、結婚に迷いが生じることもあります。

将来的に親の介護などを考えても、両親とよい関係を築けるかどうかは重要な点と言えます。また、相手の親とは距離を置きたい、あまり深い親戚付き合いをしたくない、という人も増えています。

毎月のように親戚の集まりに顔を出すことを求められたり、頻繁に相手の実家に行くことを要求されたりすることに、負担を感じる人は多いのです。

4. より良いパートナーがいるかもしれないという思い

「一生この人と暮らしていけるのだろうか」「他にもっと自分に合う人がいるのではないか」という迷いが生じることもあります。こうなってしまうと、他の人との生活を想像してしまったり、「もっと経済力や包容力のある人に巡り会えたかもしれない」などと考え始めたりするものです。

一般的に、これまでに交際した人数が少ないほど、このような感情が湧きやすいと言われています。結婚に完璧を求めすぎるのも、他により良いパートナーがいるのではと感じさせる要因です。

例えば、相手のことが好きなはずなのに、容姿の一部に嫌悪感を抱くと、「本当は相手のことを嫌いなのかもしれない」などと自分を疑ってしまうことがあります。

結婚に迷ったときにどうする？5つのポイント

お金の問題、価値観の相違、親との関係、自分の気持ちなど、結婚に迷いが生じる原因は様々です。このような迷いを最小限に抑えるために、具体的にどのような点をチェックすべきかを見ていきましょう。

1. 経済面について

経済的な不安を解消するために、まず確認しておきたいのは、相手が安定した収入を得られる仕事に就いているかどうかです。

男性の場合、女性に専業主婦になってほしいと考えることもあるでしょうが、収入面で不安がある場合は気になるポイントです。結婚を前提に交際しているのであれば、率直に職歴や現在の仕事の状況を尋ねるのが賢明でしょう。

金銭感覚が似ているかどうかは、共同生活を送る上で重要です。ギャンブルや浪費癖、金銭トラブルの有無を結婚前に確認しておきましょう。借金の存在も聞いておくのが無難です。結婚準備の段階で、貯蓄がないことが発覚するのは、よくあるトラブルの一つです。

2. 家族との関係について

結婚相手が自分の家族と良好な関係を築けるかどうかは、重要なポイントです。

共働きの場合、子育ての手助けを家族に頼むなど、何かと世話になる機会が増えるでしょう。また、親と同居するのであれば、嫁姑関係がうまくいくかどうかも気がかりな点です。タイミングを見計らって自分の家族に相手を紹介し、相手の様子を観察したり、意見を聞いたりするのが効果的です。

逆に、自分が相手の家族と上手くやっていけるかどうかも十分に確認しましょう。人間的な相性以前に、地域や風土による常識や慣例の違いから、思いがけないギャップを感じることもよくあります。価値観の相違などで乗り越えられない壁もあるため、こうした重要な点から順番にチェックしていくのが賢明です。

いずれにせよ、家族と対面した際の結婚相手の態度や、相手の家族に対する自分の感情を冷静に観察する必要があります。ただし、家族との関係を過度に重視しすぎないという考え方も大切です。実際、本人同士の相性が良ければ、家族との関係は大きな問題ではないと考える人も多くいます。

3. 友人関係について

「類は友を呼ぶ」という言葉があるように、人間関係はその人の性格を表します。どのような友人を持っているかを見ることで、その人の人となりを見極められます。

もし友人が少ないのであれば、コミュニケーション能力が低いのかもしれません。

逆に、多ければ人柄への信頼感が高まるでしょう。相手の友人と親しくなれたら、その友人に相手についての率直な意見を求めるのも良い方法です。違った視点から相手を評価してもらえたり、自分の知らないエピソードを聞けたりするかもしれません。

4. 家事・育児に対する価値観について

女性にとって特に重要なのが、家事・育児に対する価値観です。家族として暮らすためには、家事と育児はどちらも欠かせない要素なので、十分な話し合いが必要です。共働き夫婦の場合、家事分担は特に重要になります。

注意すべきなのは、共働きを認める男性が必ずしも家事に協力的とは限らないことです。つまり、「女性には働いてほしいが、家事も全てこなしてほしい」と考える男性が実際には多いのです。家事に対してどのような考え方を持っているかは、しっかりと確認しておくべきでしょう。

また、結婚後に子どもが欲しいかどうかを二人で話し合うのでは、少し遅すぎます。妊娠・出産に適した年齢には限りがあるため、お互いの考えを結婚前に一致させておくことが大切です。

5. 苦境を二人で乗り越える自信はあるか

結婚後に自分のことを大切にしてくれるかどうかは、最も重要なチェックポイントの一つと言えます。

しかし、交際期間が短いと、例えば暴力的な性格かどうかの見極めがつかず、不安を感じることもあるでしょう。相手の性格を見抜くには、日常の様子を観察する以外にありません。例えば、ドライブ中に前の車が遅いときの態度を見るなどです。暴力的な性格は簡単には直らないため、こういった場面ですぐに頭に血が上るような人は危険だと言えます。

また、愛情を注いでくれる場合でも、それがどのような性質なのかを冷静に見極めることも必要です。愛情表現をしてくれる人は大切ですが、自分を受け入れてくれる人でなければ意味がありません。

例えば、束縛が強すぎる愛情では、結婚生活が破綻してしまうかもしれません。嫉妬深い性格だったり、友人や家族との交流を制限しようとしたりする傾向があれば要注意です。

結婚に迷ったときの4つの対処方法

ここでは、結婚に迷ったときの4つの対処方法について見ていきましょう。

1. 結婚に迷う原因を明確にする

まず取り組むべきは、結婚に迷う理由を自分なりに明確化することです。結婚に迷いが生じるのは、何らかの理由があるからですが、その問題が明確になっていないこともよくあります。先に紹介したように、お金の問題、価値観の相違、親との関係、自分の気持ちなど、問題を種類別に整理するのが効果的です。

また、問題点をリストアップし、妥協できる点と譲れない点に分類すると、対処法が見つかりやすくなります。

2. 家族や親しい友人に相談する

家族や親しい友人に相談するのも、対処法を見つける良い方法です。問題が長引く場合、一人で悩んでいても状況が改善しないことが多いため、どうしても打開策が見いだせないときは、家族や友人に話を聞いてもらうのが賢明です。相談することでリラックスでき、新たな視点も得られるようになります。

3. 結婚相手と話し合う

結婚は二人でするものですから、お互いの本音をぶつけ合うことも時には必要です。

自分の不安を率直に相手に伝えることで、相手が改善してくれる可能性があるからです。意見がぶつかり合うこともあるでしょうが、お互いに歩み寄ることで、納得できる解決策が見つかることもあります。

話し合いの際は、まず相手の話に耳を傾けることが基本です。相手の気持ちを真摯に受け止めることが、お互いの壁を取り除く第一歩になります。

4. 結婚に迷うのは自然なこと

結婚は人生の中でも大きな節目の一つですから、迷いが生じるのは無理もありません。経済的な事情、相手の家族との関係、自分の気持ちなど、様々な面で悩みが浮上するものです。

まずは迷いの原因が何なのか、問題点を明らかにしていきましょう。そうすれば、効果的な対処法も見つかりやすくなります。

「もっと良いパートナーがいるのでは」と感じたときの向き合い方

自分は相手を深く愛しており、相手も自分を大切にしてくれている状況でも、「この人よりも自分に合う人が他にいるのではないか」と感じることがあるかもしれません。そんなときに、結婚に向けた迷いを解消する方法をお伝えしましょう。
順を追って詳しく見ていきます。

1. 同棲を始めてみる

相手と一緒に暮らし始めることで、お互いをより深く理解する機会が増え、他の「良いパートナー候補」を気にせずに結婚へと踏み出すきっかけにもなり得ます。例えば、日々の生活の中で相手の優しさや思いやりに触れたり、困難を乗り越える姿を目の当たりにしたりすることで、この人と一緒に人生を歩んでいきたいという気持ちが強まるかもしれません。

2. 結婚について話し合いを重ねる

結婚に関する対話を深めることで、他の「良い人」の存在感を薄めることができるでしょう。結婚に対する不安や懸念点を率直に伝え合うことで、問題解決に向けて一緒に取り組む姿勢が生まれます。

3. 結婚後の未来を想像してみる

たとえ他に魅力的な人がいたとしても、現在の相手との結婚生活をイメージすることで、適切に向き合うことができます。

幸せな家庭を築いている自分たちの姿を思い描いてみてください。子育てに励んだり、二人で旅行を楽しんだり、年老いても寄り添い合ったりする未来を想像することで、結婚への迷いが和らぐかもしれません。

4. 自分の感情に正直になる

「もっと良い人がいるかもしれない」という感覚は、実は現在のパートナーに対する不満の表れかもしれません。そんな時は、自分の内面や感情と真摯に向き合うことが大切です。

本当は何に不安を感じているのか、どんな点で満たされていないと感じているのかを見つめ直してみましょう。自分の気持ちに正直になることで、問題の本質が見えてくるはずです。そこから、パートナーとオープンに話し合い、解決策を探っていくことが重要です。

結婚に迷いが生じるのは自然なことですが、そうした迷いと真摯に向き合うことで、より確かな一歩を踏み出せるはずです。共同生活を通じて相手への理解を深め、結婚について話し合いを重ね、未来を一緒に想像してみましょう。そして、自分の感情に耳を傾けることが大切です。

結婚を見送るべきヒント

結婚を前にして不安や迷いを感じている方へ、結婚を考え直すべきヒントについて解説します。
このヒントは、3つのポイントから成り立っています。

1. パートナーへの不満が増えてきた

もし最近、相手に対する不満や愚痴が増えてきたと感じたら、それは結婚を見直すべき兆候かもしれません。

例えば、以前は気にならなかった相手の習慣や言動が、急に目につくようになったり、イライラを感じたりするようになったら要注意です。

些細なことでも、頻繁に不満を感じるようになったら、結婚前に立ち止まって考える必要があるでしょう。

2. お互いを求める気持ちが薄れてきた

恋人同士でいる間は、お互いを強く求める感情が芽生えるものです。

しかし、その気持ちが徐々に薄れてきたと感じるならば、結婚について再考する時期かもしれません。相手と一緒にいても、以前ほどドキドキしなくなったり、会いたいと思う頻度が減ったりしているようなら、結婚に対する本気度を問い直してみましょう。

3. 結婚の準備がスムーズに運ばない

結婚には、多くの手配や計画が必要となります。式場の予約、招待客への連絡、新居の手配など、やるべきことは山積みです。しかし、それらの準備が思うように進まない、計画が難航することもあります。もし、結婚の準備に取り掛かるのが億劫だったり、二人で話し合いが進まなかったりするようなら、結婚への意欲が低下しているサインかもしれません。結婚に向けて、もう一度二人で話し合う時間を持つことが大切です。

結婚は人生の大きな節目であり、慎重に決断すべきものです。

パートナーへの不満が増えてきたり、お互いを求める気持ちが薄れてきたり、結婚の準備がスムーズに運ばなかったりするようなら、結婚を考え直すサインかもしれません。こうしたサインを感じたら、一度立ち止まって、自分の気持ちと向き合ってみましょう。そして、パートナーとも率直に話し合うことが重要です。

二人で結婚について真剣に考え、納得いくまで話し合うことで、よりよい決断ができるはずです。

まとめ

結婚は人生の中でも重大な決断の一つです。経済面での不安、価値観のズレ、親との関係、より良いパートナーがいるかもしれないという思いなど、様々な理由から結婚に迷いが生じるのは自然なことです。しかし、そうした迷いが解消されないまま結婚に踏み切ると、後々後悔する可能性が高くなります。

結婚に迷ったら、まず迷いの原因を明確にすることが大切です。問題点を整理し、妥協できる点と譲れない点に分類することで、対処法が見えてくるでしょう。家族や親しい友人に相談するのも良い方法です。新たな視点を得ることで、打開策が見つかるかもしれません。そして、何よりも結婚相手とオープンに話し合うことが重要です。お互いの本音をぶつけ合い、歩み寄ることで、問題解決の糸口が見えてくるはずです。

それでも迷いが拭えないのであれば、結婚を延期したり、一度立ち止まったりする勇気も必要です。結婚は一生の決断ですから、十分に納得してから踏み出すべきでしょう。”結婚するか迷うならやめた方がいい”というのは極端な言い方かもしれませんが、後悔のない選択をするために、迷いを大切にする姿勢が求められています。