恋人にしたい人と、結婚したい人の違いは？結婚相手を選ぶコツを紹介

婚活中によくこのような言葉を耳にしますね。恋愛と結婚、どう捉えるべきなのか迷うことがあるでしょう。恋愛と結婚は別物なのか、それとも結婚は恋愛の延長線上にあるのか。

正解を探るのは難しいかもしれません。でも、結婚相手と恋人の違いを知ることで、自分に合った選択ができるようになります。

そこで今回は、結婚する人と付き合う人の違いを明確にし、結婚相手を選ぶ際に大切にしたいポイントについてお話ししていきます。

恋愛に求められること

恋人に求められるポイントについて、詳しく見ていきましょう。恋愛関係では、以下の要素が特に重要とされています。

付き合う人に求めるポイント① ドキドキ感

恋人との関係では、一緒にいるとドキドキする感情や好きという気持ちが最も大切です。

相手のことを考えるだけで胸が高鳴ったり、話すときに緊張したり、何気ない仕草にときめいたりする。このような気持ちの揺れ動きは、恋愛には欠かせません。多くの人にとって、この感情の起伏こそが恋愛の醍醐味なのです。

付き合う人に求めるポイント② 今がとにかく楽しい

恋人関係では、「今、一緒にいる時間が楽しい、幸せ」と感じられることが大切です。会話が弾むか、趣味が合うか、デートを楽しめるかなど、素直な気持ちや感覚を大事にする人が多いものです。

例えば、好きな人と過ごす時間はあっという間に過ぎていく、といった経験をしたことがある人も多いでしょう。これは「今」を楽しんでいる証拠です。恋人は、感覚的、直感的に合うと感じた人になりやすいのです。

付き合う人に求めるポイント③ 容姿

恋愛において、相手の見た目も重要な要素です。「かっこいい」「かわいい」といった印象は、先ほど述べたドキドキ感につながります。

もちろん性格や人柄も大切ですが、付き合うだけの関係なら容姿も重要なポイントになります。「かっこいい」「かわいい」「きれい」の基準は人それぞれですが、お互いの容姿が好きだと思えるカップルは幸福度が高い傾向にあります。

付き合う人に求めるポイント④ 共通の趣味や価値観

恋人同士で共通の趣味や価値観を持っていると、より親密な関係を築きやすくなります。一緒に楽しめる活動があれば、デートの選択肢も広がりますし、会話も弾みやすくなります。

例えば、二人で同じ映画や音楽を楽しんだり、同じスポーツを一緒に観戦したりすることで、共通の話題が増えていきます。また、人生観や将来の夢が似ていると、お互いを理解し合いやすく、支え合える関係になりやすいでしょう。

付き合う人に求めるポイント⑤ コミュニケーション能力

恋愛関係を円滑に進めるには、お互いの気持ちや考えを上手に伝え合えることが大切です。相手の話をしっかり聞き、自分の気持ちも素直に表現できる人は、恋人として魅力的に映ります。

例えば、ケンカをしても冷静に話し合いができたり、お互いの気持ちを確認し合えたりする関係は、長続きする可能性が高いでしょう。また、日々の小さな出来事を共有し合えるのも、恋人同士の絆を深める大切なコミュニケーションです。

結婚相手に求められること

結婚相手に求められるポイントについて、詳しく見ていきましょう。恋人との違いがあるのか、じっくり考えてみましょう。

結婚する人に求めるポイント① 安心感

婚活中の人々から、よく耳にするのが「安心感が大切」という言葉です。結婚は何十年も共に過ごす生活ですから、安心感は欠かせません。

恋愛でのドキドキ感は確かに「楽しい・幸せ」を感じさせてくれますが、同時に不安や緊張も伴います。恋愛中はそういった感情もドラマチックな要素として楽しめますが、それは一時的なものです。

一方、婚活では「安心感」や「信頼できる」ことが結婚の決め手だと答える人が多くなります。一緒にいて落ち着く感覚は、結婚後も長く続くものです。安心感があってこそ、長期的な結婚生活が成り立つと考える人が増えているのです。

結婚する人に求めるポイント② 将来を見据えて付き合う

結婚を視野に入れている場合、将来を見据えて付き合う必要があります。結婚すると、お互いの家族や親戚との付き合いも生まれます。

恋人関係では目の前の相手だけに注目すればよかったのに対し、結婚となると「相手の両親は？」「職業は？」などにも目を向けなければいけません。ここに、その場限りの恋愛との大きな違いがあります。

例えば、住む場所、共働きか専業主婦か、子供を持つかどうかなど、様々な問題について話し合う必要があります。これらの課題を一緒に乗り越えていける相手であることが重要です。

両親への紹介時に結婚を反対される可能性もゼロではありません。そのような状況を避けるため、どのように両親に根回しをしていくか。こういった現実的な問題を一緒に考えていくのも、結婚を見据えた付き合いの特徴です。

結婚する人に求めるポイント③ 家事や収入の条件

結婚生活では一緒に過ごす時間が長くなるため、家事能力や仕事の収入など、お互いに求めるものが多くなります。外見や相性重視でよかった恋愛とは異なり、より広い視野で相手を選ぶ必要があります。

同時に、自分自身もそのような視点で見られていることを意識しましょう。結婚相手として選ばれるには、外見を磨くだけでなく、料理や家事のスキルを向上させることも大切です。

結婚する人に求めるポイント④ 価値観の一致

長期的な関係を築く上で、価値観の一致は非常に重要です。生活習慣、お金の使い方、子育ての方針など、日常生活に関わる様々な面で価値観が近いことが、円滑な結婚生活につながります。

例えば、節約派と浪費派では、日々の生活で摩擦が生じやすくなります。また、休日の過ごし方や親族付き合いの頻度なども、価値観の違いが表れやすい部分です。こういった点で互いの考えを理解し、歩み寄れる相手を見つけることが大切です。

結婚する人に求めるポイント⑤ コミュニケーション能力と問題解決力

結婚生活で直面する様々な課題を乗り越えるには、高いコミュニケーション能力と問題解決力が求められます。意見の相違や困難な状況に直面したとき、互いの気持ちを理解し合い、建設的な話し合いができる能力が重要です。

例えば、ストレスがたまったときに適切に感情を表現できたり、相手の立場に立って考えられたりする能力は、長期的な関係を維持する上で欠かせません。また、家計の管理や将来の計画など、現実的な問題に対して一緒に解決策を見出せる力も重要です。

結婚する人に求めるポイント⑥ 成長意欲と柔軟性

結婚生活は長い年月を共に過ごす旅のようなものです。その過程で、お互いが成長し、変化していく可能性があります。そのため、自己成長に対する意欲と、パートナーの変化を受け入れる柔軟性が求められます。

新しいことに挑戦する姿勢や、困難を乗り越えて成長しようとする意志は、結婚生活を豊かにします。また、社会の変化や予期せぬ出来事に対応できる柔軟性も、長期的な関係を築く上で重要な要素となります。

結婚相手を選ぶ上で大事にしたいポイント

付き合う人と結婚する人の違いが分かりました。では、結婚相手を選ぶ際に特に重視すべきポイントについて、詳しく見ていきましょう。

大事にしたいポイント① 話し合いができる

結婚相手とは、意見の相違があっても建設的な話し合いができる関係を築くことが極めて重要です。結婚生活は何十年と続くため、言いたいことが言えない状況ではストレスが蓄積してしまいます。そのストレスが積み重なると、最悪の場合、離婚に至ることもあります。

これらの観点から、お相手との関係性を見極めましょう。多少の意見の食い違いがあっても、冷静に話し合える関係が理想的です。

離婚理由の1位は「価値観の相違」だと言われています。しかし、価値観が違うのは当然のことです。大切なのは、お互いの価値観を否定せず、歩み寄る努力ができることです。そのため、結婚生活を円滑に進める上で、話し合いができる関係は絶対に必要不可欠なのです。

大事にしたいポイント② 将来の話ができる

今だけの話ではなく、将来のビジョンを共有できる相手かどうかも確認しておきましょう。将来の話ができない人は、遊び目的だったり、結婚を真剣に考えていない可能性があります。たとえ長期間付き合ったとしても、関係が進展する可能性は低いでしょう。

結婚を意識した付き合いをしたいのであれば、結婚について真剣に向き合ってくれる人が理想的です。将来の話題に対して、次のような反応を示す人は好ましいと言えるでしょう。

完璧な答えを求める必要はありません。大切なのは、真剣に考えようとする姿勢や、お互いを安心させようと言葉で伝えようとする努力です。

大事にしたいポイント③ 「嫌い」の価値観が合う

お互いの考えが似ているのが理想ですが、自分と価値観が完全に一致する相手を見つけるのは難しいでしょう。そこで注目したいのが、「嫌い」の価値観が合うかどうかです。

意外かもしれませんが、これらの「嫌い」に対する考え方を合わせたほうが、長期的にはうまくいきやすい傾向があります。実際に幸せに暮らしている夫婦を見ても、嫌いなものや状況に対する考え方が似ているケースが多いのです。

例えば、二人とも納豆が苦手なら、食事の際に気を遣う必要がありません。また、騒がしい場所が苦手という価値観が合えば、休日の過ごし方も自然と一致しやすくなるでしょう。

大事にしたいポイント④ 相手（家族）を優先できる

結婚相手を選ぶ際には、家族や友人など周囲への対応も重要な判断材料となります。周りに気遣いができる人は、結婚後も自分に対して思いやりを持って接してくれる可能性が高いです。

反対に、常に自分本位で相手を優先できない人は、結婚生活でも様々な困難に直面するかもしれません。特に注意が必要なのは以下のような傾向がある人です。

これらの態度は、自分がその立場になった時に同じように冷たい対応をされる可能性が考えられます。日常生活での些細な行動や態度を観察することで、その人の本質を知ることができるでしょう。

大事にしたいポイント⑤ 金銭感覚が近い

お金の管理や使い方に対する考え方が近いことも、長期的な関係を築く上で重要です。金銭感覚の違いは、結婚生活での大きな摩擦の原因になりかねません。

例えば、一方が貯金重視で他方が消費を楽しむタイプだと、日々の生活で衝突が生じやすくなります。お互いの金銭感覚を理解し、折り合いをつけられることが大切です。

大事にしたいポイント⑥ 成長に対する姿勢

人生は常に変化し、成長の機会に満ちています。そのため、お互いに成長を望み、支え合える関係であることが重要です。

成長に対して前向きな姿勢を持つ人と一緒なら、人生の様々な局面で互いに刺激し合い、高め合うことができるでしょう。

結婚相手を選ぶ上で好きな気持ちも大事な理由

これまで、付き合うのは感覚的で、結婚は条件や価値観も重要だという話をしてきました。確かに、婚活では年収や学歴などの表面的な条件をもとに相手を探すことが一般的です。マッチングアプリや結婚相談所のシステムも、そういった条件での検索を可能にしています。

しかし、婚活においても恋愛と同じように、「好きな気持ち」を大切にすることが非常に重要です。ここからは、なぜ結婚相手を選ぶ上で好きな気持ちが大切なのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

好きな気持ちも大事な理由① 気持ちに正直であるとスムーズ

好きな気持ちに正直であると、婚活はより円滑に進みます。相手を純粋に好きになれれば、たとえ相手の嫌いな面が見えてきたとしても、一緒に乗り越えていこうという前向きな気持ちが自然と湧いてくるのです。

このように、婚活では条件に振り回されて迷走してしまう方が多いのが現状です。しかし、好きかどうか、好きになれそうかどうかという気持ちを大切にすると、選択がとてもシンプルになります。

また、男女ともに相手の素敵なところを見つけていく努力も大切です。例えば、

このように、相手の良いところに着目する習慣を日頃からつけておくことで、自然と相手の魅力を見出せるようになります。そうすれば、些細な条件の違いに囚われることなく、本当に大切なものが見えてくるでしょう。

好きな気持ちも大事な理由② 妥協という考えがなくなる

好きな気持ちを大事にしていると、「妥協」という考えがなくなります。条件だけで相手を選んでいると、例えば年収500万円の相手と上手くいかなかった時に、400万円の相手は「妥協」に感じてしまいがちです。

一方、好きな気持ちを優先していれば、年収400万円でも素敵だと感じる人が現れた時に、「妥協」という考えなく、むしろ積極的に交際を進めることができるのです。

という思いを持つ婚活女性は多いですが、その考え方自体に問題があるかもしれません。なぜなら、

むしろ、お互いを高め合える関係や、共に成長できる可能性を重視することが大切です。そうすれば、「妥協」という概念自体が意味をなさなくなり、より前向きな姿勢で相手を見ることができるでしょう。

好きな気持ちも大事な理由③ 好きな気持ちがあると長続きする

好きな気持ちがあると、結婚後も関係が順調に続きやすくなります。お相手の性格、考え方、外見など、トータルで好きになっているため、多少の困難があっても関係が崩れにくいのです。

一方、年収や職場といった外的な条件は、将来変わる可能性が十分にあります。例えば：

ある夫婦の例：結婚前の男性の年収が1,000万円あったにもかかわらず、5年後には会社の倒産により200万円まで減少しました。女性は主に男性の年収に惹かれて結婚したため、年収の激減により関係は悪化してしまったそうです。

このケースから学べることは、

確かに、条件は短期的に見れば魅力的に映るかもしれません。しかし、長い目で見ると、好きな気持ちを優先させたほうが、幸せな暮らしにつながりやすいのです。なぜなら、

結婚は長い人生の旅路です。その道中、様々な変化や困難に直面することでしょう。そんな時、互いを思いやる気持ちや、一緒にいることの喜びが、関係を強く保つ糧となるのです。

女性が婚活する上で大切にしたい感情

女性は恋愛感情を大切にしたいものですが、婚活全体を見ると、女性は男性に対して好意を抱きにくい傾向があります。これは、女性が男性よりも現実的に将来を考える傾向があり、相手を慎重に見極めようとするためです。

婚活で出会った男性に「好きになれない」と悩む女性は少なくありません。そのため、最初から強い好意を求めるのではなく、「一緒にいて嫌じゃない」くらいの軽い気持ちで関係を始めるのがおすすめです。

このような気持ちから始めても、時間をかけて過ごすうちに愛情が芽生え、人として好きになる可能性があります。愛情の形は人それぞれ違います。分かりやすいドキドキ感だけでなく、自分の気持ちをじっくり見つめ直してみるのも大切です。

男性が婚活する上で大切にしたい感情

男性は女性と比べて、相手の女性にすぐに好意を抱きやすい傾向があります。一般的に、女性が行動する前によく考えるのに対し、男性は行動してから考えることが多いと言われています。このような特徴から、男性は外見が好みの女性にすぐに惹かれてしまうことがあります。

ですが、外見だけで判断するのは危険です。男性の皆さんは、外見以外の要素もしっかりと確認する必要があります。

このような点を含め、様々な角度から相手のことを見てみましょう。婚活中に依存的な女性に振り回される男性も少なくありません。時には冷静に「この人は結婚相手として本当に合っているだろうか」と立ち止まって考えることも大切です。

恋人にしたい人　結婚したい人まとめ

一見すると、結婚する人と付き合う人は同じように思えるかもしれません。しかし、実際にはかなり違いがあります。

恋愛感情のドキドキ感は確かに楽しく、新鮮さを感じさせてくれます。ただ、この胸がおどる感覚は、実は不安の裏返しでもあるのです。そのため、結婚して長年生活を共にしていると、このドキドキ感に頼り続けるのは難しくなってきます。

これまでドキドキ感を重視してきた方は、結婚相手に求める視点を少し変えてみるのも良いかもしれません。実は、ドキドキしないからといって好きではない、というわけではありません。常にワクワク感を求め続けていると、婚活目的ではない人に振り回される可能性もあるので注意が必要です。

とはいえ、好きな気持ちを完全に無視して結婚するのは、将来的に問題が起きる可能性があります。自分の中で譲れない条件を最低限設定しつつ、感情とのバランスを考えて活動していくのが賢明でしょう。