世界大会での日本人初優勝に始まり、14歳年下の3高ハイスペ夫との再婚や高齢出産など、さまざまな挑戦を自ら実現してきたスマートブライダル代表・吉野麻衣子さん。なぜ彼女は「幸せな結婚を広げる」ことにそこまで情熱を傾けるのか。
その背景には「周囲に自ら命を絶つ人が多かった」という切実な体験と、“結婚が人生の幸福度を高める”という研究データとの出会いがありました。
MBAや心理学・統計学などを駆使し、オンラインでも圧倒的な成婚率を誇るスマートブライダル。その秘密を深掘りするべく、婚活パラダイス編集部が吉野さんにインタビューしました。
\おすすめ結婚相談所/
結婚相談所 スマートブライダルとは

名称 | 株式会社 SMART BRIDAL |
住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 2F |
料金 | 入会金 150,000円 月額費 20,000円 お見合い料 なし 成婚料 300,000円 |
スマートブライダルは、代表・吉野麻衣子さんが運営する結婚相談所です。MBAや心理学などを活用し、オンラインで徹底的な個別サポートを行うのが特徴です。
世界大会優勝で得た世界基準の発想やロジックを応用し、会員と二人三脚で婚活を推進。「高望みOK、その代わり自分を上げる」というスタンスで、婚活者の希望を最大限に尊重してくれます。
スマートブライダル代表・吉野麻衣子さん × 婚活パラダイス編集部 インタビュー対談
今回インタビューに応えてくれたのは、この方!

なぜスマートブライダルをはじめたのか
— 本日はお忙しいところ、ありがとうございます。まずは吉野さんの原点についてお聞かせください。結婚相談所を始めようと思われたきっかけは何だったのでしょうか。

こちらこそ、よろしくお願いします。私の最初のきっかけは「周りに自死を選ぶ方が多かったこと」をどうにかしたいと思ったことですね。
実は、私が小学生のときに、友達のお母様が電車に飛び込んで亡くなる事件があって…しかも、その友達と小さい弟さんを抱えたまま、というかなり衝撃的な出来事でした。
大人になってからも、職場の同僚など身近な人が命を絶ってしまうケースが何度かありました。もちろんご本人がいちばん辛かったと思うのですが、残されたご家族も「自分は助けてあげられなかった」とずっと苦しんでしまう。
亡くなったうえに二次的な不幸が連鎖するんです。これを少しでも減らしたいという気持ちがずっとあって…。
— その問題意識が「婚活支援」につながったのですね。



はい。ハーバード大学の研究で「人生を振り返ったとき、特定のパートナーがいる方の幸福度がいちばん高い」という結果を読んだのが大きかったです。
加えて、日本の警視庁のデータでも「離婚歴がある方の自殺率がもっとも高く、次が未婚者。既婚者の自殺率は低い」とあって、ならば“幸せな結婚”を増やすことが自死を防ぎ、幸福度を高めるのでは?と思い至りました。
離婚から再婚、高齢出産まで──「自分が幸せになる」説得力
— 当時、吉野さんご自身は離婚直後だったと伺っています。



そうなんです。だから私自身がまず再婚して心から幸せになること、まわりにも「本当に幸せそうだね」と思ってもらえる状態になることが大切だと考えました。
そうでないと「あなたも幸せな結婚をしましょうよ」と言っても説得力がないかなって。
それで10年以上、42歳になるまで必死に婚活をして、女性が夢見がち。でも難しいと言われている、14歳年下の3高ハイスペの夫と再婚することができました。
さらにその後、35歳を過ぎた女性ならではの不妊治療や、高齢出産のリスクとも向き合うことになり、最終的には45歳での出産を経験しました。
— かなりのリスクを抱えながらも出産されたのですよね。



ええ。流産は4回経験しましたし、出産時には心肺停止・出血多量にもなりました。
でも、実際に乗り越えて無事に子どもを授かったのは「年齢的に無理」と思われがちなことでも、メンタルの安定さ、努力や治療の仕方次第で不可能ではない事もあるんだ、という実感になりましたし、出産後、体調が戻る前のアラフィフの私が25キロのダイエットを成功させました。
私自身が体を張って体験したからこそ、「あなたもきっとできるよ」というメッセージに重みが出ると思います。
複数企業で役員経験、心理学・MBA・司法書士…多彩なバックグラウンド
— プロフィールを拝見すると、ものすごい数の資格や実績をお持ちですね。



まず大きなトピックとして、2024年に出場した世界大会(Classic Mrs.Asia International 2024)で日本人初の優勝を果たしたことが挙げられます。
結婚相談所の経営者としては珍しいですよね(笑)。その他、心理カウンセラー・臨床心理療法士、簿記1級や英検1級、司法書士、さらにMBAを取得しています。
企業勤めの頃は、アパレル企業や運輸系企業などで経理部長、経営企画室長、社長室長、CFO、執行役員などを歴任しました。
結婚相談所の業界では、日本仲人の会で専務理事を務めたり、現在はIBJとTMSの2つの連盟に加盟しています。
また最近は、芸能事務所「ZERO ONE」で女性第1号タレントとして所属し始めました。
— まさに“何でもできる”印象ですが、それらは婚活サポートにどう活かされるのでしょうか。



私自身がMBAを持っているので、マーケティング思考で「どうすればこの人が市場で選ばれるのか」を戦略的に設計できます。
心理学や統計学を多角的に活用することで「ただの経験論」ではなく、再現性があるアドバイスができるんです。
たとえば、色彩心理学や見た目の印象分析を使ってプロフィール写真を作り込み、マーケティングと論文ベースのアプローチでプロフィール文章を練り上げる。
実際、ほかの相談所では3年間でお見合い2〜3件しか組めなかった方が、うちに切り替えて1か月で20件もお見合いできるケースがありますよ。
高望みOK「相手に合わせて下げる」より「自分を上げる」
— 結婚相談所ではときに、「その条件は厳しいから下げましょう」と言われがちです。スマートブライダルさんは違うアプローチをされているとか。



はい。私は「高望み? じゃあ自分のレベルをガッツリ上げましょう」というスタンスです。
たとえば、40代の年収300万円の男性が「20代ですごく可愛い女性がいい」と言うなら、その20代女性が“あえて同世代ではなく彼を選ぶ価値”をどう作るか、考えていくんです。
コミュニケーション力を爆上げする、AGA治療を受ける、歯の矯正をする、スキルを増やして年収を上げる…本気なら全部チャレンジさせます。
「それは厳しいよ」と諦めるのは簡単ですが、本人が「いや、頑張るから!」というなら応援したいじゃないですか。
— 大変ですが、確かに男性側がそこまでやったら道は開けるかもしれませんね。



そうなんです。ただ「相手も若くて可愛い子がいいんだから、あなたの条件を下げなさい」じゃ、本人のモチベーションが下がる一方。
でも「自分を上げれば不可能ではない」という視点を示すと、思い切って努力する方が出てくるんですね。
実際に、髪型・ファッション指導、メイクレッスン紹介、ダイエット、(必要であれば)年収アップのためのキャリアアップ指導まで、うちはかなり細かくアドバイスしています。
すると、プロフィールの写真や文章も激変する程に需要が高まる。誰にとっても自分を磨くメリットがありますしね。
「LINE添削」「NG理由を徹底ヒアリング」まで フォローの秘密
— フォローがきめ細かいとお伺いしています。例えばLINEのやりとりまで確認されるとか。



そうですね。会員さんには「お相手とのLINEは全部スクショして送って」とお願いしています。
一つひとつ細かく指摘して、「この返事はこう捉えられるから、次はこうしましょう」など、いわゆる“文章添削”を徹底するんです。
結婚相談所ではありがちですが、交際終了になると「金銭感覚が合わなかったみたい」など曖昧に伝えられて、原因を深く掘り下げないケースが多いんですよ。
うちはそこを徹底して「何がどう合わなかったか?」を相手の相談所さんからも詳しく聞いて、次への改善策を提示します。本人は一度振られて傷ついているかもしれませんが、そこを改善すれば次は好転しますから。
— 確かに振られた理由を聞くのはしんどいかもしれませんが、成長には必要ですよね。



そうなんです。私自身、「どうしてダメだったか」を把握しないとサポートできませんし。
なので他の相談所の仲人さんとも連携して、フィードバックを細かくもらえるように常日頃から関係作りをしているんですよ。
おかげさまで「吉野さんにはいつもお世話になってるし」と、お相手の細かい感想を教えてくださる仲人さんが多いですね。
オンライン中心でも高い成婚率──裏側の仕組み
— スマートブライダルさんはオンラインが主と伺いましたが、そのメリットはありますか?



対面の良さももちろんあるんですが、オンラインだと24時間いつでもやりとりができる利点が大きいですね。
うちは「LINEは24時間以内返答、システム上の問い合わせは48時間以内返答」を基本ルールにしていますが、実際は数時間以内にレスポンスすることも多いです。
私を含めスタッフが10名おり、うち3名が会員さんを担当しながらも、最終的には私がチェックして添削しているので、質が落ちないんです。
テキストのやりとりだと履歴が残るので、会員さんご自身が後で何度でも読み返して学習できるのも強みですね。
— 実際、吉野さんご自身で何十名も担当されているそうですが、まわっている秘訣はどこにあるのでしょう。



私自身の処理速度もそうですけど、戦略や心理学のベースが固まっているから、アドバイスに迷いがないんですよね。
新人カウンセラーが会員さんに返答する場合も、私のところに一度添削依頼を通し、「ここをこう直したら相手はこう受け取るよ」という感じでみんな同じ方針を身につけています。
あと、会員さんが同期的に「アドバイスがたくさん必要な時期」と「そこまで必要でない時期」がうまくバラけるよう、現状の会員さんの様子を見ながら、キャパオーバーとならない様に入会タイミングを待っていただいたりして、回せる様にしています。
スマートブライダルの今後の展望
— 今後、スマートブライダルをどんなふうに展開したいと考えていますか。



私のなかでいま力を入れているのが「AI化」ですね。
私が蓄積してきたノウハウや思考パターンをAIに落とし込み、他の結婚相談所に所属している方でも、マッチングアプリを使っている方でも、AIを通じて「吉野に相談しているかのような」アドバイスを受けられるようにしたいと思っています。
たとえば「こんなLINEを送ろうと思っているがどう思う?」とか「お見合いの場所を選ぶときのコツは?」とか、どんな内容でもAIが適切に提案してくれるようにするのが目標ですね。
— すごいですね。それが実装されると、婚活業界も大きく変わりそうです。



そうなれば、結婚相談所に限らず、婚活で悩む人全体の力になれるかなと思っています。あともう一つ、私自身はこれからも「自分がやってみせる」姿勢を貫きます。
私は47歳で4ヶ月で25キロのダイエットに成功しましたし、世界大会にも挑戦して優勝しました。そうした経験って「年齢関係なく頑張れば大丈夫」と会員さんを後押しする力になるんですよ。
だから“背中を見せ続ける経営者”として、走り続けたいと思います。
— 本日は大変貴重なお話をありがとうございました。読者の皆さんにも、すごく刺さる内容になったと思います。



こちらこそ、丁寧にインタビューしていただき感謝しています。今後も「幸せな結婚を広げる」という目標のために頑張りますので、よろしくお願いします!
編集後記
「高望みならどこまででも突き詰めましょう。その代わり自分を上げ続ける覚悟を持って」という、他の相談所ではなかなか聞かないスタンスは、吉野さん自身が“結果を出してきた”からこその説得力だと感じます。
周囲にあった自死の連鎖を少しでも減らしたい──そんな問題意識を起点に、高学歴・高収入な人だけでなく、年齢や体質、見た目などにハンデを抱える方にも可能性を提示し「あなたが変われば、手に入れたい未来を実現できる」という背中を押す。そのうえで、LINEの文章ひとつまで徹底的に添削する粘り強さが、高い成婚率を支える“本当の理由”でしょう。
「婚活だから受け身でいいや」と思っている人ほど、吉野さんの言葉や行動力に触れれば「この人なら変えてくれるかも…」と期待できるはず。オンライン主体でも何の不安も感じさせないフォロー体制、これからリリースされるAIシステムなど、常に挑戦を続けるスマートブライダルから、今後も目が離せません。