記事LPとは?
売れる構成の型5ステップと、現場で見た勝ち負けの差
記事LPとは、ニュース記事や漫画のような「読み物」の形をとった、広告用のページです。売れる記事LPの構成は「悩み→原因→解決→証拠→申込み」の5つのブロックでできていて、それぞれが読者の心の中の質問に1つずつ答えています。ただ、当社が通販や教材の記事LPに関わってきて分かったのは、勝ち負けの差は型を知っているかどうかより、冒頭の場面の選び方、原因の置き方、証拠の確かさ、申込みの条件を見せる位置で出る、ということです。この記事では、その差を実例と数字で書きます。
執筆:佐藤祐介(株式会社LIFRELL代表。業界歴15年、担当500社・300商材以上) 最終更新:2026年11月7日※提携ASP・代理店を含む実績
この記事は、当社が2026年5月〜11月に実際に行った記事LPの構成づくり、競合の記事LPの分解、広告主の審査で差し戻された箇所の修正の記録をもとに書いています。クライアント名・商品名・メディア名は伏せています。数字は当社の作業記録と、クライアント・代理店と共有した集計によるものです(2026年11月7日時点)。
こんな方向け
- 記事LPを初めて作る、または外注する広告主・通販事業者の方
- 記事LPを出しているが、商品ページへ進む人が少ないと感じている方
- アドアフィ(成果報酬型の広告)のメディアに記事を作ってもらっている方
この記事でわかること
- 記事LPとは何か、普通のLPとどう違うか
- 売れる記事LPの構成の型(5つのブロック)と、各ブロックの書き方
- 冒頭の型6つと、勝ち負けが分かれたところ
- 公開前に使える構成シートとチェックリスト(例)
記事LPとは?普通のLP・タイアップ記事との違い
ANSWER / 結論
記事LPとは、読み物の形をとった広告用のページです。商品ページの手前に置き、読者に「読む理由」をつくって商品ページへ送るのが役目です。
記事LPとは、ニュース記事・ブログ・漫画のような読み物の形をとった、広告から開くページのことです。LP(ランディングページ)とは、広告をクリックした人が最初に開くページのことで、記事LPはその読み物版です。
たとえば、InstagramやYouTubeで「子どもが宿題をしない」「最近、分け目が気になる」といった悩みに刺さる広告が流れてきて、押すと、体験談や漫画のようなページが開くことがあります。これが記事LPです。最後まで読むと商品の紹介があり、「公式サイトはこちら」のボタンから商品ページへ進みます。
ふつうの商品ページは「この商品はここがすごい」から始まります。記事LPは「こんな悩み、ありませんか?」から始まり、原因と解決のしかたを読んでもらってから商品を出します。広告っぽさが薄いので、まだ商品を探していない人にも読まれやすいのが特徴です。違いを表にまとめます。
| 項目 | 普通のLP(商品ページ) | 記事LP | タイアップ記事 |
|---|---|---|---|
| 見た目 | 商品の広告 | 読み物(記事・体験談・漫画) | メディアの記事 |
| 始まり | 商品の特長 | 読者の悩みや場面 | メディアの話題 |
| 読み手 | 買う気がある人 | 悩みはあるが商品は知らない人も | メディアの読者 |
| ゴール | 申込み | 商品ページへ送り、申込みにつなぐ | 認知や好感 |
| よく見る数字 | 申込み率(CVR) | 読了率・遷移率 | 閲覧数など |
記事の形をしていても、記事LPは広告です。2023年10月1日から、広告であることを隠した表示(いわゆるステルスマーケティング)は景品表示法の不当表示になりました(消費者庁)。当社が関わった広告主の表現ルールでも「PR」の表記が必須になっているものがありました。記事LPの冒頭には、広告であることが分かる表示を入れます。
図の要点:記事LPは、広告と商品ページのあいだに置くページです。記事LPの出来は「読了率(どこまで読んだか)」と「遷移率(記事から商品ページへ進んだ割合)」で見て、商品ページでの申込み率(CVR=成果になった割合)とは分けて考えます。

この2つを分けておくと、どこを直せばいいかが分かります。遷移率が低ければ記事の問題、遷移率は高いのに申込みが少なければ商品ページや申込みフォームの問題です。全部を「記事が弱い」で片づけると、直す場所を間違えます。
記事LPのメリットとデメリット
ANSWER / 結論
メリットは、広告っぽさが薄く、まだ商品を探していない人にも最後まで読まれやすいことです。デメリットは、長いぶん中盤で離脱しやすく、文章のすべてが広告として審査されることです。
記事LPには、はっきりした強みと、作り手が見落としやすい弱みがあります。当社の現場で実際に見たことと合わせて並べます。
| 内容 | 現場で見たこと | |
|---|---|---|
| メリット | 広告っぽさが薄く、最後まで読まれやすい | 悩みの場面から入ると、商品を知らない人にも読んでもらえる |
| メリット | 悩みの段階から入れる | 商品名で検索する前の人に、原因から説明できる |
| メリット | 切り口を変えて何本も試せる | 同じ商品で、冒頭や訴求を変えた記事を並べてテストする |
| デメリット | 長いぶん、中盤で離脱しやすい | 運用を担う代理店の担当者も「これまでの傾向だと中盤がだれる」と見ていた |
| デメリット | 文章のすべてが広告として審査される | 原因の置き方ひとつで、構成の組み直しになった(後述) |
| デメリット | 広告と記事の温度がずれる | 明るい実写動画の広告から、悩みの深い記事に着地していた例があった(温度差による離脱は仮説) |
「短くすれば読まれる」とは限らない
離脱が多いと、つい記事を短くしたくなります。当社でも、悩んでいるお母さん向けの記事を論理で1本にまとめ、全体の長さを約21,900pxから約10,600pxに縮めたことがあります(スマホで見たときの縦の長さ)。このとき、クライアント側から「短すぎると刺さらない」と指摘を受けました。
悩みが深い読者にとっては、同じ気持ちを何度も言葉にしてもらうこと自体が、読む理由になることがあります。いまは、長さは勘で削らず、同じジャンルで配信の多い記事の長さを実測して、同じくらいの長さに置くようにしています。削るのではなく、中だるみしている場所を差し替える、という考え方です。
売れる記事LPの構成の型:悩み→原因→解決→証拠→申込み
ANSWER / 結論
売れる記事LPの構成は「悩み→原因→解決→証拠→申込み」の5つのブロックです。各ブロックが、読者の「私のこと?」「なぜ?」「どうすれば?」「本当に?」「今?いくら?」に順番に答えます。
図の要点:売れる記事LPは「悩み→原因→解決→証拠→申込み」の5つのブロックでできています。それぞれが、読者の心の中の質問「これ、私のこと?」「なぜ?」「どうすれば?」「本当に?」「今?いくら?やめられる?」に順番に答えます。

もっと細かく、10前後の要素に分ける考え方もあります。ただ、当社が分解した記事LPは、どれもこの5つの順番の中に収まっていました。まずは5つで考え、それぞれの中身を濃くするほうが、迷いにくいと思います。以下、ブロックごとに書き方と、現場で見た例を書きます。
① 悩み:診断名ではなく「場面」で呼び止める
最初のブロックの役目は、「これ、私のことだ」と思ってもらうことです。ここでよくある失敗は、症状や悩みを「名前」で書いてしまうことです。
ある教材の広告では、子どもの特性を診断名で前面に出した素材が、「その診断の子ども専用の教材」と誤解されるという理由で使えませんでした。そこで、名前ではなく家庭で起きている場面に書き換えました。たとえば「読み書きが苦手」ではなく「漢字を書くのに時間がかかる」と書きます。症状の説明は残し、ラベルだけを外すやり方です。
整腸系のサプリの記事LPを3本分解したときも、同じ傾向がありました。3本のうち2本は「便秘」という言葉を使っていません。代わりに「出にくい」「硬い」「力む」「お腹のハリ」「スッキリしない」と、本人の感覚の言葉に分けて書いていました。読者は自分の悩みを病名では考えていない、ということだと思います。
② 原因:意外な原因を1つに絞り、読者を責めない
2つ目のブロックは「なぜ、こうなるの?」に答えます。ここで「意外な本当の原因」を1つだけ示し、「あなたのせいではない」と読者を責めないのが、配信の多い記事に共通する流れでした。
たとえば子どもの勉強の悩みなら、「叱り方が悪いのではなく、前の学年でのつまずきが残っていた」という原因の置き方です。読者は自分を責めずに済み、次の「どうすれば?」に進めます。
ただし、原因のブロックは、審査でいちばん止まりやすい場所でもあります。言える原因の範囲は、商品の区分(化粧品・医薬部外品・機能性表示食品・医薬品など)で決まるからです。整腸系の分解では、同じ成分を使う競合が、届け出た表示の範囲で「もう1つの原因」を示していました。言える根拠のある原因を2つ持っている商品と、1つしかない商品では、記事で使える武器の数が違います。原因を「病気」に置いて差し戻された実例は、実際にあった失敗に書きます。
③ 解決:原因への答えとして商品を出す
3つ目のブロックで、ようやく商品が出てきます。ここで大事なのは、商品の機能を並べるのではなく、②の原因への「答え」として出すことです。原因が「前の学年でのつまずき」なら、答えは「学年をさかのぼって学び直せること」です。原因と関係のない機能は、このブロックには入れません。
商品によっては、特長を説明するとどうしても単調になります。教材の記事LPでは、代理店の担当者から「教材の特性はコンテンツにすると単調になるので、漫画の流れの中で紹介する」という構成案をもらい、そのやり方を採りました。登場人物の会話の中で商品に出会う形にすると、説明が「話の続き」として読まれます。
④ 証拠:公式に確認できる事実だけを、出典と時点つきで
4つ目のブロックは「本当に?」に答えます。整腸系の記事LPを3本分解したとき、証拠の出し方(権威の型)は3本ともはっきり違いました。
| 型 | 中身 | 当社の見方 |
|---|---|---|
| 作り手の実体 | 老舗の会社の歴史、本社の写真、実名の開発責任者。外部の医師は出さない | 誠実な注記(「本製品を用いた臨床試験ではありません」など)を入れても売れていた |
| 外部の専門家 | 資格を持つ専門家を監修者として出す | 専門家の実在と、関わった範囲の確認が前提 |
| 数と学会 | 医師へのアンケートの割合と、学会誌への掲載 | 数字の出どころと時点を必ず書く |
一方で、分解した記事の中には、真似してはいけない粗もありました。同じ論文の被験者数が記事の中で2通りに書かれている、割引率の表記が2か所で食い違う、「永久返金保証」と大きく書きながら実際の条件は短い日数に限られている、出典の書かれていない「大学が発見」といった表現です。売れている記事でも、こうした部分まで写すと、そのまま自社の問題になります。
体験談も証拠の一つです。弱く見える体験談には、「数が少ない」「自分と遠い人の話」「使う前とその後の時間の流れがない」という共通点がありました。本人が実際に使った範囲の声を、時間の順に並べるだけで、読まれ方が変わると考えています。作った声や、本人の了承の範囲を超えた使い回しはしません(詳しくは広告クリエイティブの審査が詰まる原因と直し方)。
⑤ 申込み:条件はボタンより前に、保証は早めに
最後のブロックは「今?いくら?やめられる?」に答えます。整腸系で分解した3本は、どれも悩みの説明より先か同時に、申込みの条件(オファー=初回価格や特典などの売り方)を出していました。開いてすぐの画面の下に申込みボタンがある記事もあります。
このとき当社が見ていた構成案は、申込みボタンが2回だけで、条件の説明は記事の最後でした。成果報酬型の広告から来る読者は、記事の途中で「いくら?」と思った瞬間に答えがないと離れてしまいます。構成案の弱点として、ここを最初に指摘しました。
入口の条件そのものは、3本で横並びでした。初回価格は980円〜1,750円の帯で、3社とも「回数の縛りなし・電話で解約・送料無料」をうたっていました。条件が横並びなら、差がつくのは①〜④の中身です。
保証や解約の条件も、見せる位置で効き方が変わります。あるヘアケア商品では、長い期間の返金保証があるのに、記事の最後にしか出ていないページがありました。「なぜ今試すのか」の理由と一緒に、もっと前で見せる方向を提案しています。逆に、返金保証のない教材では保証の言葉を使わず、「Webで手続きすれば月末でやめられる」という実際の条件を代わりに見せました。ない制度は書きません。
冒頭(ファーストビュー)の作り方:6つの型
ANSWER / 結論
ファーストビューとは、ページを開いて最初に見える範囲のことです。冒頭の3行で「誰の、どんな場面の話か」が伝わらないと、続きは読まれません。
ファーストビューとは、ページを開いて最初に画面に見える範囲のことです。記事LPの冒頭は、広告を押した人が「続きを読むかどうか」を数秒で決める場所です。
当社がこれまでの記事LPと企画で使った冒頭の型を、6つにまとめます。表の「冒頭の例」は説明のために作った例で、実際の広告の文言ではありません。
| 型 | 冒頭の例(説明用の例) | 向いている読者 | 当社で使った場面 |
|---|---|---|---|
| うわさを正す型 | 「実は誤解だった、3つのうわさ」 | ほかの商品と比べている人 | 教材の記事LP(A案) |
| 思い込みと現実型 | 「〇〇だから仕方ない、と思っていませんか?」を4つ | 悩みがはっきりしている人 | 教材の記事LP(B案) |
| 名指し型 | 「〇〇なお子さんをお持ちのお母さんへ」 | 自分のことだと気づいてほしい人 | 教材の動画広告46本の企画 |
| クイズ型 | 「知っていましたか? 3つの質問」 | まだ悩みに気づいていない人 | ヘアケアの企画案 |
| アンケート型 | 「はい/いいえ」で答えながら進む | 迷っている人 | ヘアケアの企画案 |
| ひとこと型 | 「美容院で言われた、あのひとこと」 | 気づいた瞬間を思い出せる人 | ヘアケアの企画案 |
どの型でも、冒頭の3行で「誰の、どんな場面の話か」が分かることが条件です。ヘアケアの記事を見比べたとき、数字が合っていない記事は、冒頭に「気づいた瞬間」の場面がないことが多い、という見立てを立てました(仮説として先方に提示)。
見出しも、作り手の言葉ではなく読者の言葉で書きます。「当社独自の〇〇技術」より、「どこから分からないのか、親にも分からない」のほうが、読者の頭の中の言葉に近いはずです。
勝つ記事LPと負ける記事LPの差はどこで出たか
ANSWER / 結論
差が出たのは、冒頭で悩みを「自分のこと」にできたか、中盤がだれないか、証拠と数字が確かか、申込みの条件を見せる位置でした。型そのものより、型の中身の精度で差がつきます。
図の要点:勝つ記事と負ける記事の差は、冒頭・強さの出どころ・中盤・証拠・申込み・数字・直し方の7か所で出ていました。どれも型の「中身」の差です。

数字で見る:まず「遷移率」と「申込み率」を分けて見る
記事LPの成果は、記事から商品ページへ進む割合(遷移率)と、商品ページで申し込む割合(申込み率)に分けて見ます。同じ「売れない」でも、遷移率が低ければ記事の冒頭や流れ、申込み率が低ければ商品ページやオファーに原因があることが多いからです。
現場では「冒頭で不安をはっきりさせる部分が弱いから遷移率が低い」といった見立てがよく出ます。ただ、これは仮説です。だからこそ、冒頭だけを変えた記事を何パターンか並べて、数字で確かめる進め方にしています。
強さの出どころを「あおる」から「気づかせる」へ
あるヘアケア商品の相談では、「表現の線を守ると、記事が綺麗すぎて数字が合わない」という悩みがありました。いちばん配信している記事を数えてみると、前半30%の中に、不安をあおる言葉が6つ、読者に気づかせる言葉が1つでした。
ここで「もっと攻めましょう」と言うと、表現の線を越えてしまいます。そこで、強さの出どころを「あおる」から「気づかせる」に入れ替える方向を提案しました。たとえば、鏡を見て分け目に気づいた瞬間の場面や、家族のひとことです。言葉を強くしなくても、読者が自分で気づく場面があれば、読む理由は強くなります。
「要素が入っている」と「疑問に答えている」は別もの
記事の見直しでよくあるのが、「悩み・原因・解決・証拠・申込みの要素は全部入っているのに、売れない」という状態です。当社では、チェックの物差しを「要素の枠があるか」から「読者の疑問に答えているか」に変えました。証拠の枠があっても、読者が「本当に?」と思った瞬間に、その答えが近くになければ、枠がないのと同じだからです。
構成で当てるには、何十回も直す
記事の構成で当てるには、何十回もの書き直しが必要です。最初の1本で当たることは、まずありません。だからこそ、直し方をあらかじめ決めておきます。
遷移率が低いとき、記事でできることは「削る」「差し替える」「申込みボタンの位置を変える」「並べ替える」の4つしかありません。当社では、原因の話し合いに1週間かけるより、ヒートマップ(ページのどこで読者が離れたかを色で見る道具)で離脱の場所を見て、この4つのどれかをすぐ試すようにしています。
当たった記事の構成を「流用」しない
ほかの会社の当たった記事の構成をそのまま流用すると、トラブルになります。ある美顔器の案件では、先行していたメディアの記事の構成をなぞった記事が、審査でNGになりました。起用した出演者の内容自体は問題がなく、だめだったのは構成の模倣です。
もう1つ、流用を前提に作ると、流用できなくなったときに構成の方向を見失います。当社が他社の記事から借りるのは、話の順番などの「型」だけで、言葉・絵・数字はすべて自社の商品の事実で作り直します。
実際にあった失敗
ANSWER / 結論
いちばん大きかった失敗は、原因の置き方で審査に差し戻され、構成ごと組み直しになったことです。ほかに、数字の不一致、古い実績、後から出る表現ルール、型の外のパーツの弱さがありました。
ここからは、当社が関わった記事LPで実際に起きた失敗です。どれも、作る前に確かめていれば防げたものでした。
原因を「病気」に置いて、構成の組み直しになった
起きたこと:育毛剤(医薬部外品)の記事LPで、薄毛の原因を「病気」と置き、その後に商品を紹介する構成の記事が、広告主の審査で差し戻されました(2026年5月)。病気が原因で、その病気に商品が効く、と読める流れは使えない、という判断です。メディア側は他社の似た記事を例に掲載を相談しましたが、原因の書き方を変える指示が出ました。原因のブロックは記事の根っこなので、直しは記事全体に及びました。
学んだこと:原因の置き方は、台本を書く前に広告主の審査担当とすり合わせます。他社の記事に似た表現があっても、それは自社の記事が通る根拠にはなりません。
ページごとに、商品の数字がばらばらだった
起きたこと:あるヘアケア商品の記事LP11本を見比べたところ、初回価格、通常価格、累計の販売本数、無添加の項目数、ブランドの年数、返金保証の期間の6項目が、ページによって違っていました。別の教材でも、公式サイトの中に、利用者数・導入校数の数字が4通りありました。
学んだこと:記事を作る前に、広告に使う数字を「最新の1つ」に決めてもらいます。教材では、最新の決算資料の数字に統一しました。
古い実績の数字を、そのまま使い続けていた
起きたこと:継続率など、何年も前の期間の数字が、記事の中で使われ続けていました。
学んだこと:実績の数字は「いつからいつまでの、誰の数字か」を注記に書きます。書こうとすると古さに気づけるので、最新の期間の数字に差し替えるきっかけになります。
表現のルールが後から出てきて、合意済みの素材が止まった
起きたこと:美顔器の案件では、審査の指摘が数週間かけて順番に出てきました(構成の模倣、効果の根拠、シワの表現、医師の起用、ほかの商材の表記など)。ナレーションの段階で合意していた動画が、映像になってから止まったこともあります。
学んだこと:記事LPを作り始める前に、使えない言葉・必ず入れる注釈・出せない人を1枚にまとめてもらいます。進め方は審査が詰まる原因と直し方にも書いています。
型の外の「貼っただけのパーツ」が弱かった
起きたこと:漫画の記事LPで、漫画の部分はお手本の型どおりに作れたのに、公式ページから貼った画像のパーツは「リアル感が弱い」と社内で指摘されました。
学んだこと:型を借りた部分より、型の外が弱くなりがちです。貼ったパーツは、商品の事実をもとにした図に作り直しました。
そのまま使える構成シートとチェックリスト(例)
ANSWER / 結論
記事LPは、5つのブロックごとに「読者の質問・書くこと・証拠・言わないこと」を1枚のシートに書いてから作ると、迷いと差し戻しが減ります。
記事LPを作る前に、5つのブロックを1枚のシートにします。下の表は記入の例です。商品に合わせて、右の3列を埋めてください。
| ブロック | 読者の質問 | 書くこと(記入例) | 証拠・出典 | 言わないこと |
|---|---|---|---|---|
| 悩み | 私のこと? | (例)朝、何度言っても子どもが宿題を出さない場面 | — | 診断名・病名を前に出さない |
| 原因 | なぜ? | (例)前の段階でのつまずきが残っている | 公式の説明・資料 | 「病気が原因」と置かない |
| 解決 | どうすれば? | (例)さかのぼって学び直す方法 | 商品の仕様 | 原因と関係のない機能を並べない |
| 証拠 | 本当に? | (例)実績の数字、利用者の声(時間の流れつき) | 数字の時点・出典 | 作った声・根拠のない割合 |
| 申込み | 今?いくら? | (例)初回の条件、やめ方、注意書き | 公式の料金・解約の条件 | ない保証・架空の期限 |
図の要点:公開前に、9つの項目を1つずつ確かめます。項目は例なので、商材の区分と広告主の表現ルールに合わせて足し引きしてください。

- 冒頭の3行で「誰の、どんな場面の話か」が分かる
- 原因は1つに絞り、読者を責めていない
- 解決は原因への答えになっている(機能の羅列になっていない)
- 証拠は公式に確認できるものだけで、出典と時点を書いた
- 体験談は本人の実際の声で、使う前とその後の時間の流れがある
- 価格・保証・解約の条件が、申込みボタンより前に出ている
- ページ内の数字(価格・実績・期間)が1つにそろっている
- 「PR」など、広告であることが分かる表示がある
- スマホで見たとき、1画面で1つのことしか言っていない
よくある質問
Q.記事LPと普通のLPは何が違いますか?
A.普通のLPは商品の特長から始まり、記事LPは読者の悩みや場面から始まります。記事LPは商品ページの手前に置き、読者に読む理由をつくって商品ページへ送るのが役目です。
Q.記事LPはどれくらいの長さが必要ですか?
A.決まった長さはありません。同じジャンルで配信の多い記事の長さを実測して、同じくらいに置くのがおすすめです。当社では、短くまとめた記事に「短すぎると刺さらない」と指摘を受けたことがあります。
Q.記事LPの効果は何で測りますか?
A.記事の良し悪しは、読了率(どこまで読んだか)と遷移率(記事から商品ページへ進んだ割合)で見ます。申込み率(CVR)は商品ページ側の数字として分けて見ると、直す場所を間違えません。
Q.売れている他社の記事LPを真似してもいいですか?
A.借りてよいのは、話の順番などの型までです。言葉・絵・数字は自社の商品の事実で作り直します。当社が関わった案件では、先行メディアの記事の構成をなぞった記事が審査でNGになりました。
Q.記事LPの審査でいちばん差し戻されやすいのはどこですか?
A.当社の経験では、原因のブロックです。言える原因の範囲は商品の区分で決まるため、原因を「病気」に置くと、構成ごと組み直しになることがあります。台本の前に、広告主の審査担当とすり合わせます。
Q.記事LPの制作は頼めますか?
A.頼めます。当社では、お手本の型の分析から構成、台本、漫画、仕上げまでお受けしています。内容は記事LP・漫画記事LP制作のページをご覧ください。
まとめと、まず今日やること
ANSWER / 結論
記事LPは「悩み→原因→解決→証拠→申込み」の型で作り、差は型の中身でつきます。冒頭の場面、原因の置き方、証拠と数字の確かさ、条件を見せる位置を、1つずつ確かめてください。
記事LPとは、読み物の形をとった広告用のページです。売れる構成の型は5つのブロックで、どれも読者の質問に答える順番になっています。
当社の現場で勝ち負けを分けたのは、型を知っているかではなく、冒頭で場面を見せられたか、原因を審査の線の内側で置けたか、証拠と数字が確かだったか、申込みの条件を早めに見せたかでした。そして、どの記事も最初から当たったわけではなく、削る・差し替える・並べ替える・ボタンを動かす、を何度も繰り返しています。
まず今日やること3つ
- 1いま出している記事LPの冒頭3行を読み、「誰の、どんな場面の話か」が分かるか確かめる
- 2記事LPの中の数字(価格・実績・期間)を全部書き出し、最新の1つにそろっているか確かめる
- 3読了率と遷移率を、申込み率とは分けて出してみる(どこを直すべきかが分かります)
記事LPの構成から制作まで、ご相談ください
お手本の型の分析、構成、台本、漫画、仕上げまで、この記事と同じ考え方でお受けします。いまの記事LPを見て、直す場所と順番をお伝えすることもできます。Chatworkにお困りごとを一言いただければ、代表の佐藤がすぐにヒアリングします。押し売りや営業のお電話はいたしません。
AUTHOR
佐藤祐介株式会社LIFRELL 代表取締役/アドアフィ専門・成果報酬型マーケター
オプト(全社MVP)、電通デジタルを経て、事業会社のマーケティング責任者としてBtoC事業の拡大と上場に関わる。2018年にLIFRELLを設立。業界歴15年、担当500社以上・300商材以上。年間150億円規模のアドアフィ取扱に関わり、月15億円規模の広告費をマネジメント。医薬品・美容・健康食品・家電・デンタル・キッズのメーカー各社の事業側に外部CMOとして入り、数十商材の成果報酬型獲得を同時に運用。育毛剤D2Cでは0件から3か月で月30,000件、3年継続、大型メディア25社と取引。商材企画、オファー設計、LP・BOT、薬機法対応、メディアリクルーティング、計測・不正管理、在庫・与信・CRMまで、獲得の全工程を担当しています。本記事の内容は、クライアント名・メディア名・商品名を伏せた上で、実際に起きた出来事と当社の作業記録だけをもとに書いています。※提携ASP・代理店を含む実績

