漢方薬の定期通販を、ゼロからローンチへ。
商材選びから製造元・物流・表現ルール・獲得の仕組みまで、全部を設計した記録
医薬品は、化粧品や健康食品と違って「効能」を正面から言えます。その代わり、製造・販売・出荷のすべてに許可が絡み、広告の表現にも明確な線があります。LIFRELLが立ち上げを主導している第2類漢方の定期通販について、契約を結ぶ直前までの約1か月半で設計したことを、そのまま公開します。成果報酬型広告で数万件規模の獲得を動かしてきた現場の教訓を、最初の設計に全部入れています。
1,418製品
添付文書を確認した漢方製品(21社)
290製品
そこから絞った独自処方の内服薬
12社
条件を問い合わせた製造元
0人
自社で雇う必要がなくなった資格者(販売・出荷を委託)
SCOPE / 設計した範囲
進行中のプロジェクトのため、製品名・製造元・パートナー名・時期は伏せています。市場規模は広告分析ツールの推定値で、確定した売上ではありません。獲得の実績はまだありません。
すぐに相談したい方へ
Chatworkにお困りごとを一言いただければ、代表の佐藤がすぐにヒアリングし、その場で打ち手をご提案します。押し売りや営業のお電話はいたしません。お互いの課題と解決策がかみ合ったときだけ、お手伝いします。
出発点:医薬品は「売る前」の壁が高い
漢方の定期通販は、成果報酬型広告でも大きく伸びている領域です。一方で、化粧品や健康食品と同じ感覚で始めると、商品を用意する前の段階で止まります。最初に整理した壁は3つでした。
作れる相手が限られる
承認と製造販売の許可を持つメーカーと組むしかなく、どの処方を誰が作れるのかが外からは見えません。
売る・送るにも許可がいる
通販で医薬品を売るには店舗販売業の許可と資格者が必要で、普通の物流倉庫からは出荷できません。
言えることに明確な線
効能は添付文書の範囲で言えますが、その外に出た瞬間に指摘の対象になります。メディア任せにはできません。
設計したこと:7つ
01
「どの悩みで戦うか」を、広告の実データから決めた
広告分析ツールで、通販の医薬品・サプリ・美容など6つのジャンルの広告出稿を30日分集計し、会社別・悩み別に並べました。ダイエットや血圧・血糖の領域は大手が先行している一方、痛み・しびれ・関節の悩みには、漢方の大手がまだいないことが見えました。見送る領域(効能の線引きが難しいもの、先行者が強いもの)も、このとき先に決めています。
02
21社・1,418製品の添付文書から、組める製造元を探した
国の医薬品データベースで、老舗の漢方メーカー21社の製品1,418件の添付文書を確認し、独自の処方で効能を持つ内服薬290件まで絞りました。あわせて、通販会社向けにすでに製品を供給しているメーカーを洗い出し、12社に、供給できる製品・最低ロット・納期・月産の上限・仕入れ条件を問い合わせています。見積りが届いたメーカーとは、処方量や1日の飲み方まで直接確認しました。
03
競合の「1日に飲む生薬の量」と価格を並べ、オファーを組んだ
同じ処方でも、製品によって1日に飲む生薬の量は半分から満量まで違います。通販と薬局の主要な製品を、生薬の量と30日あたりの価格で並べたところ、価格帯は「薬局流通」「通販の定期」「煎じ薬」の3層に分かれていました。候補の製品は通販の主流より生薬の量が多く、それを訴求の柱にしたうえで、初回と2回目以降の価格を、1人あたりの粗利と回収月から逆算して決めています。
04
販売と出荷を、許可を持つ物流会社に任せる形にした
当初は、自社で店舗販売業の許可を取り、資格者を雇い、出荷は物流倉庫に任せる想定でした。ところが倉庫に問い合わせると、どこも医薬品を出荷できる許可を持っていませんでした。そこで、店舗販売業の許可を持つ物流会社に、販売と出荷をまとめて委託する形に切り替えています。自社での資格者の採用や物件探しは不要になり、立ち上げの固定費と時間を大きく減らせました。
05
表現ルールと審査の体制を、配信より先に作った
これまで支援してきた案件で、行政や業界団体から受けた指摘を一覧にし、使ってよい表現・注釈つきで使える表現・使えない表現の表を、言い換え案つきで用意しました。テレビ番組風の演出、権威づけ、リアルタイム順位、期間の書かれていない満足度、カウントダウンタイマーなどは最初から禁止です。記事と広告は配信前に自社で確認し、返却は翌営業日、一次チェックはAIで行う体制で準備しています。
06
獲得の武器を、立ち上げ前にそろえた
メディアが最初に聞くのは「何を使って、どう書けばいいか」です。配信が始まってから慌てないよう、次のものを先に用意しています。
- ・AI縦型動画(UGC風)の素材供給:生成AIで縦型の広告素材を量産する手順と品質の判定基準を、検証レポートにまとめ済み。実在の人物や番組に似せないルールつき
- ・購入までのチャットBOT:別の案件で起動を約4秒まで縮めた構成をもとに、記事から購入までを1本の会話でつなぐ設計
- ・条件シートとレギュレーションシート:単価・成果地点・否認条件・審査の流れを1枚にまとめた、メディアへの配布用
- ・計測のルール:成果は「注文番号のついた購入」と契約に明記し、カートとの差を日別・コード別で確認
07
週ごとの工程表で、ローンチまでの段取りを固めた
製造元・物流・カートと決済・LPと広告・資金と契約の5本の線を、週単位の工程表にしました。判断のタイミングも決めています。製造元を訪問したら商材を1〜2品目に絞る。物流会社の見積りが出たら費用を比べる。カートは物流側の連携の負担が小さいほうを選ぶ。漢方は冬に製造が細るため、無理に早い月を狙わない。最初の100件で年齢層と決済の落ち方を、4週目で継続率を見て、そこまでは上限を低く置きます。
すぐに相談したい方へ
Chatworkにお困りごとを一言いただければ、代表の佐藤がすぐにヒアリングし、その場で打ち手をご提案します。押し売りや営業のお電話はいたしません。お互いの課題と解決策がかみ合ったときだけ、お手伝いします。
途中で前提が変わった場面と、そこから決めたこと
- 「自社で許可を取り、倉庫から出荷する」形が成り立たなかった。倉庫6社に断られ、物件と資格者探しも止めました。いまは、許可と出荷をまとめて持つ相手を最初に探し、自社で抱えるものを最小にする順番で設計します。
- 発売の時期を、早い月から後ろへ見直した。箱と添付文書の校了から納品まで3〜4か月かかり、冬は製造も細ります。いまは、発売日を「初回納品日+品質確認+BOT・計測・記事審査の余裕」から逆算し、月初にも寄せません。
- メーカーの資料と、承認の中身が違うことがあった。別の案件で、資料の「満量」が誤りだったり、言えると思っていた効能が添付文書になかったりしました。いまは、処方量と効能は必ず添付文書の原文で確認し、用法も承認どおりにしか書きません。
現在地:あとは契約を結ぶだけの状態まで
商材と製造元の候補が決まった
見積りと処方量の回答を受け取り、生薬の量で競合を上回る製品を軸に据えました。
販売と出荷の形が固まった
許可を持つ物流会社と打合せを済ませ、要件書を返送。自社で許可や資格者を抱えずに始められます。
オファーと収支の線が引けた
競合の価格帯の中で2回目以降の価格を決め、1人あたりの粗利と回収月まで試算しました。
配信初日から使える道具がそろった
表現ルール、条件シート、AI縦型動画の素材、チャットBOT、計測のルールまで、ローンチ前に準備が済んでいます。
新商品の立ち上げで一番高くつくのは、配信が始まってから足りないものに気づくことです。メディアを動かした後に起きることを知っているからこそ、商材選び・許可・物流・表現・計測を、売る前にすべて決めておけます。このプロジェクトは、その設計をそのまま形にしたものです。獲得の結果は、ローンチ後にこのページで追記します。
このプロジェクトで使っている支援メニュー
医薬品の立ち上げについて、よく聞かれること
Q.製造の許可を持っていなくても、医薬品の通販は始められますか?
A.始められます。承認を持つメーカーから製品の供給を受け、販売と出荷を許可のある事業者に委託する形なら、自社で製造や店舗の許可を持たずに立ち上げられます。どこまでを自社で持つかは、規模と時期で選びます。
Q.医薬品でも成果報酬型広告は使えますか?
A.使えます。効能を添付文書の範囲で言えるぶん、化粧品より訴求は組みやすい面もあります。ただし表現の線を越えると行政の指摘につながるので、配信前の確認体制を自社で持つことが前提です。
Q.立ち上げまで、どのくらいかかりますか?
A.製品が決まってからは、箱と添付文書の校了から納品まで3〜4か月が目安です。LPの制作も並行で同じくらいかかるので、商材選びと同時に動き始めるのが近道です。
SERVICES
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