今回の記事では、マーケティングに関する基本的な用語をまとめてご紹介します!
マーケティング初心者や中級者の方にとって、マーケティング用語を理解することは非常に重要です。
これからマーケティングの世界に足を踏み入れる方、興味をお持ちの方、ぜひ参考にしていただきたいです!
【マーケティング全般】に関する用語一覧
・カスタマージャーニー
・ペルソナ
・エンゲージメント
・ブランディング
・ホワイトペーパー
・オムニチャネル
・CRM
・インバウンドマーケティング・アウトバウンドマーケティング
・AIDMA・AISAS
①カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、消費者が製品やサービスに出会ってから購入し、使用し、最終的にはブランドのロイヤルカスタマーになるまでの過程全体を示すマーケティング用語です。
これは、企業が顧客体験を最適化し、効果的なマーケティング戦略を設計するための重要なフレームワークです。
②ペルソナ
ペルソナは、マーケティングにおけるターゲット顧客の詳細なプロファイルを作成するための方法です。
性別、年齢、趣味、所得、職業などの属性から、特定の消費者のモデルを作成します。
このペルソナは、製品やサービスのマーケティング、開発、販売戦略を設計する際のガイドラインとして使用されます。
③エンゲージメント
エンゲージメントは、消費者がブランドや製品に対してどの程度積極的に関与しているかを示す指標です。
エンゲージメントは、SNSのいいねやコメント、ウェブサイトのクリック数、メールの開封率など、様々な形で測定されます。
高いエンゲージメントは、消費者がブランドに対してポジティブな関心を持っていることを示し、最終的には販売に繋がります。
④ブランディング
ブランディングは、企業や製品が特定のイメージや価値を消費者の心に植え付けるプロセスを指します。
効果的なブランディングは、顧客の認識と信頼を構築し、製品やサービスを他の競合から差別化することができます。
⑤ホワイトペーパー
ホワイトペーパーは、あるトピックについて深く掘り下げ、詳細な情報や解決策を提供するためのレポート形式の書類です。
通常、製品やサービスの機能、業界のトレンド、専門的な研究など、特定の主題に焦点を当てています。
ホワイトペーパーは、ブランドの信頼性を高め、潜在的な顧客に価値を提供するための重要なマーケティングツールとなります。
⑥:オムニチャネル
オムニチャネルは、消費者がどのデバイスやプラットフォームを使っても一貫した購買体験を提供する戦略を指します。
これは、オンラインのウェブサイト、モバイルアプリ、ソーシャルメディア、物理店舗など、全てのチャネルを通じて一貫したブランド体験を提供することを意味します。
⑦:CRM
CRM(Customer Relationship Management)は、企業が顧客との関係を管理し、顧客満足度を最大化するための戦略とシステムを指します。
これは、顧客情報の追跡、顧客とのコミュニケーションの管理、セールスの予測、マーケティングキャンペーンの効果測定など、さまざまな機能を含んでいます。
⑧インバウンドマーケティング・アウトバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングは、顧客が自ら企業や製品を見つけるための戦略を指します。
顧客の検索などをきっかけとするSEO、コンテンツマーケティング、ソーシャルメディアマーケティングなどを通じて、顧客を引き付けることを目指します。
一方、アウトバウンドマーケティングは、企業が積極的に顧客にアプローチする戦略で、広告、ダイレクトメール、テレマーケティングなどを含みます。
⑨AIDMA・AISAS
AIDMAは、Attention(注意)、Interest(関心)、Desire(欲望)、Memory(記憶)、Action(行動)の頭文字を取ったもので、伝統的なマーケティングのフレームワークを表します。
一方、AISASは、Attention(注意)、Interest(関心)、Search(検索)、Action(行動)、Share(共有)の頭文字を取ったもので、インターネット時代の消費者行動を反映したフレームワークです。
これらのフレームワークは、消費者の購買行動を理解し、マーケティング戦略を設計するための重要なツールです。
【デジタルマーケティング】に関する用語一覧
・アトリビューション
・コンテンツマーケティング
・SEO・SEM
・Cookie
・UX・UI
・トラッキング
・LP(ランディングページ)
・アーンドメディア・オウンドメディア・ペイドメディア
①アトリビューション
アトリビューションは、消費者の購買行動やコンバージョン(目的の行動)に至るまでの経路を分析し、各マーケティング活動がどの程度影響を与えたかを評価するための手法です。
これにより、広告費やマーケティング努力を最も効果的なチャネルや活動に割り当てることが可能になります。
②コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、有益な情報やエンターテインメントを提供することで顧客を引きつけ、ブランドの認知度を高め、製品やサービスの販売につなげるマーケティング手法です。
この方法は、ブログ記事、ホワイトペーパー、動画、ソーシャルメディアの投稿など、さまざまな形態のコンテンツを通じて行われます。
③SEO・SEM
SEO(Search Engine Optimization)は、ウェブサイトを検索エンジン(Googleなど)でより高くランク付けされるように最適化するプロセスです。
一方、SEM(Search Engine Marketing)は、検索エンジンの広告プラットフォームを利用して、ウェブサイトへの訪問者を増やすための戦略です。
④Cookie
Cookieは、ウェブサイトがユーザーのブラウザに保存する小さなデータファイルです。これにより、ウェブサイトはユーザーの行動を追跡し、訪問者が前回訪れたときの設定や行動を記憶することができます。
これは、パーソナライズされたユーザーエクスペリエンスを提供し、マーケティング活動を最適化するために重要なツールです。
⑤UX・UI
UX(User Experience)は、ユーザーが製品やサービスを使用する際の体験や感情を指します。
一方、UI(User Interface)は、ユーザーが製品やサービスと直接対話するための物理的またはデジタルな手段を指します。
効果的なUXとUI設計は、ユーザーサティスファクションを高め、製品の使用を促進します。
⑥トラッキング
トラッキングは、デジタルマーケティングにおいて、ユーザーのオンライン行動やコンバージョンパスを追跡・分析するための手法です。
ウェブサイト訪問者の行動、クリックスルーレート、コンバージョンレートなどを測定し、これらのデータを利用してマーケティング戦略を最適化します。
⑦LP(ランディングページ)
LP(Landing Page)は、ウェブサイトの特定のページを指し、訪問者が広告や検索結果から初めて訪れるページのことを言います。
ランディングページは、訪問者を特定のアクション(製品の購入、メールリストへの登録など)に誘導するために最適化されています。
⑧アーンドメディア・オウンドメディア・ペイドメディア
これらは、企業が情報を配信する3つの主要なチャネルを指します。
・オウンドメディアは企業が所有・運営するメディア(ウェブサイトやブログなど)
・ペイドメディアは広告などの有料のメディア
・アーンドメディアはユーザーの口コミやSNSのシェアなど、他人から自然に得られるメディア
これら3つのメディアを効果的に組み合わせることで、企業は広範で効果的なマーケティング戦略を構築することができます。
【指標】に関するマーケティング用語一覧
・重要業績評価指標「KPI」・経営目標達成指標「KGI」
・成果を表す「CV(コンバージョン)」・「CVR(コンバージョン率)」
・顧客行動数を表す「インプレッション」・「リーチ」
・顧客行動に対する費用を表す「CPC」・「CPM」
・効果を表す「CTA」・「CTR」
・効果に対する費用を表す「CAC」・「CRA」・「CPO」
・費用対効果を表す「ROI」・「ROAS」
・顧客生涯価値を表す「LTV」
①重要業績評価指標「KPI」・経営目標達成指標「KGI」
KPI(Key Performance Indicator)は、業務の達成度を測定するための主要な指標を指します。
一方、KGI(Key Goal Indicator)は、組織の目標を達成するための主要な指標です。KPIは業務の効率性を測定するために使用され、KGIは組織全体の成功を評価するために使用されます。
②成果を表す「CV(コンバージョン)」・「CVR(コンバージョン率)」
CVは、ウェブサイトの訪問者が目標とする行動(製品の購入、メールリストへの登録など)をとった回数を表します。
一方、CVR(コンバージョン率)は、訪問者全体の中でCVを達成したユーザーの割合を示します。
③顧客行動数を表す「インプレッション」・「リーチ」
インプレッションは、広告が表示された回数を示します。
一方、リーチは広告が届いたユーザーの数を表します。リーチはユニークなユーザー数を数えるため、同じユーザーが広告を何度見ても1とカウントされます。
④顧客行動に対する費用を表す「CPC」・「CPM」
CPC(Cost Per Click)は、広告をクリックするごとに広告主が広告ネットワークに支払う費用を表します。
一方、CPM(Cost Per Mille)は、広告が1000回表示されるごとに広告主が支払う費用を示します。
⑤効果を表す「CTA」・「CTR」
CTA(Call To Action)は、マーケティングメッセージやウェブページにおけるユーザーへの行動促進の指示を指します。
一方、CTR(Click Through Rate)は、広告がクリックされる回数をその表示回数で割った割合を示し、広告のクリック可能性を測定します。
⑥効果に対する費用を表す「CAC」・「CRA」・「CPO」
CAC(Customer Acquisition Cost)は、新しい顧客を獲得するために費やした費用を表します。
CRA(Cost Per Action)は、ユーザーが特定のアクション(購入、サインアップなど)を行うごとに広告主が広告ネットワークに支払う費用を示します。
CPO(Cost Per Order)は、一つのオーダーを獲得するために支払ったコストを表します。
⑦費用対効果を表す「ROI」・「ROAS」
ROI(Return on Investment)は、投資に対する収益の割合を示し、投資効果を測定するための指標です。ROAS(Return on Ad Spend)は、広告支出に対する収益の割合を示します。
⑧顧客生涯価値を表す「LTV」
LTV(Life Time Value)は、顧客が企業にもたらす収益の総計を、顧客のライフタイム(関係維持期間)にわたって評価したものです。
これは、新規顧客獲得のコストと顧客維持のコストをバランスよく管理するための重要な指標となります。
【戦略】に関するマーケティング用語一覧
・3C分析
・4C分析
・PEST分析
・4P分析
・ファネル分析
①3C分析
3C分析は、企業(Company)、顧客(Customer)、競合(Competition)の3つの観点からビジネス環境を理解し、戦略を立案するためのフレームワークです。
これにより、企業は自社の強みと弱み、顧客のニーズと期待、競合との違いを把握し、効果的なマーケティング戦略を設計できます。
②4C分析
4C分析は、顧客(Customer)、コスト(Cost)、便益(Convenience)、コミュニケーション(Communication)の観点からマーケティング戦略を考えるフレームワークです。
これは伝統的な4P(Product、Price、Place、Promotion)を顧客中心の視点で解釈し直したもので、より深く顧客の視点に立つことを促します。
③SWOT分析
SWOT分析は、企業の内部環境を強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、外部環境を機会(Opportunities)と脅威(Threats)の4つの観点から評価する手法です。
これにより、企業は自社の戦略的地位を把握し、競争優位を維持または取得するための戦略を設計できます。
④PEST分析
PEST分析は、政治的(Political)、経済的(Economic)、社会的(Sociocultural)、技術的(Technological)の4つの要素から外部環境を分析するフレームワークです。
これにより、企業は市場動向を理解し、新たな機会を探したり、可能なリスクを予見したりするのに役立ちます。
⑤4P分析
4P分析は、製品(Product)、価格(Price)、場所(Place)、促進(Promotion)の4つの要素からマーケティングミックスを考えるフレームワークです。
これは企業がターゲットとする顧客に対して最適な製品を最適な価格で、最適な場所で提供し、適切なプロモーションを行うための戦略を考える際に用いられます。
⑥ファネル分析
ファネル分析は、顧客の購入プロセスを一連の段階(認知、関心、検討、行動)として表現し、それぞれの段階でどれだけの顧客が次の段階に進むかを分析する手法です。
これにより、顧客の購入プロセスにおけるボトルネックや改善の機会を見つけ出すことができます。
【実践編】3C分析?カスタマージャーニー?専門用語に振り回されずに正しいマーケティングを!
マーケティングの現場でよく目にする光景が、まず担当者がマーケティング概念のスライドを披露するというシーンです。
この資料が実は曲者で、スライド内に専門用語が羅列されているために、なんのことを話しているのかがわからなくなります。
スライドを見ながら専門用語を都度理解する必要があるため、そこで思考が停止してしまうのです。
「まずは3C分析をしましょう!」と言われて、「えーと、まず一つ目のCは…?」となり、その時点で本質から外れてしまいます。
とはいえマーケティングのコンサル担当は、そういった理論を提示することで自身のアドバンテージを示そうとしているのでしょうか?
結局何が言いたいのかがわからないケースが実に多いのです。
マーケティングの基本は「自分を知る」「顧客を知る」「ライバルを知る」の3つです。
これらがマーケティングとして派生していって「4C分析」「SWOT分析」といった考え方が生まれていますが、難しく考えるのはやめましょう。
私たちはマーケティング学を学ぶためにここにいるわけではありません。
売上をいかに上げるかがメインテーマです。
3C分析はマーケティングの基本「自分」「顧客」「ライバル」を知ること、カスタマージャーニーは「これから顧客になるであろうユーザーの心理」のことです。
細かい分析をしていくのはさらに後の段階で良いのであって、「誰に」「何を」売るために必要なことをシンプルに考えるように心がけましょう。
まとめ
今回の記事では、マーケティング用語について45個紹介しました!
これらの基礎用語を覚えておくことで、マーケティングの世界でより理解を深めることができるでしょう。
マーケティングは、商品やサービスを売るだけではなく、顧客のニーズを満たし、価値を提供するための戦略的な活動です。
そのためには、様々な用語や概念を理解しておくことが重要です。
マーケティングは日々進化している分野ですので、新しい用語や概念がどんどん登場します。マーケティングの世界の変化を日々、楽しんでいきましょう!