「婚活がうまくいかない」「もう疲れてしまった」…そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。今回は、ご自身の二度の離婚、10年間の事実婚、そして57歳でマッチングアプリを通じて3度目の結婚を叶えた婚活コンサルタントの高嶋めぐみさんにインタビュー。
波乱万丈な経験から見出した「永遠の相思相愛」を叶える秘訣、婚活を楽しむマインド、そして多様化するパートナーシップの形について、婚活パラダイス編集部がたっぷり伺いました。この記事を読めば、きっと婚活への向き合い方が変わり、前向きな一歩を踏み出せるはずです。

婚活コンサルタント 高嶋めぐみさん × 婚活パラダイス編集部 インタビュー対談

婚活コンサルタント
高嶋めぐみさん
EFT・ヒューマンデザインなど15超の心理/エネルギー系資格を持つ恋愛・婚活コンサルタント。13年間の心理セラピスト歴と2度の離婚経験を経て57歳でスピード再婚を果たし、自身の変容プロセスを体系化した「羅針盤リーディング×内観ノート×引き寄せ」メソッドを開発。

波乱万丈な経験から見つけた「永遠の相思相愛」
編集部: 早速ですが、読者の方にも高嶋さんのこれまでの歩みを知っていただくために、ご経歴について伺ってもよろしいでしょうか。一番最初は大学在学中のご結婚だったとか。

はい、実は授かり婚なんです。大学生の時に性に翻弄された経験や性被害に遭ったことなども、講座では自己紹介でお話しすることもあります。
編集部: そうだったんですね…最初の結婚生活は長くは続かなかったのでしょうか?



社会人になってすぐ、二人目の子を里帰り出産している間に、夫の不倫が発覚して離婚に至りました。産後すぐという、精神的にも一番辛いタイミングでしたね。
編集部: それは大変なご経験でしたね…。



本当に。「よくそんな状況から今に至りましたね」と驚かれることが多いのですが、私の経験が今悩んでいる方々の希望になればと思っています。色々な経験をしてきた私でも、こうして幸せになれたんだ、と思ってもらえたら嬉しいですね。
編集部: 同じような厳しい体験をした方の言葉だからこそ、響くものがありますよね。その後、57歳で出会った方とご結婚されたとのことですが、どのような経緯があったのでしょうか?



実は、二度目の離婚後、10年間ほど事実婚のような形でお付き合いしていた方がいたんです。お互いの子供たちのこともあり、籍は入れていませんでしたが、やはり入籍したいという気持ちが強くなっていきました。
編集部: 事実婚のパートナーがいらっしゃる状況で婚活を始められたということですか?



はい、彼に相談したんです。彼も私の幸せを一番に願ってくれて、「それなら結婚する相手を探したらいいよ」と了承してくれました。
彼自身も子供がいて、財産問題などで再婚は難しいと考えていたようです。
編集部: すごい話し合いですね…!了承してくれた彼も、高嶋さんの幸せを本当に願っていたんですね。シニア向けの相談所でも、財産問題で事実婚を選ぶケースはよく聞きます。



そうなんです。なので、心の整理がついた上で安心して婚活に臨めました。心の支えになってくれる人がいたので、正直に言うと、マッチングアプリで1年くらいは、ある意味「遊び」ました(笑)。
もちろん本気で結婚したい気持ちはあったんですが。その後の1年も、楽しみながら出会いを重ねました。
編集部: 楽しんでいらっしゃったんですね!婚活というと「辛い」「疲れる」というイメージを持つ人も多いですが。



もちろん、別れが来れば傷つきますよ。でも、もともと恋愛体質で、過去の結婚も「好き!」という気持ちで進んできたので。本当にたくさんの人に出会いました。100人以上は会いましたね。
編集部: 100人!すごい行動力です。



初対面で、バンコクまで会いに行ったこともありますよ(笑)。日本人の方だったんですが。その方とは6ヶ月お付き合いして、結婚に至らなければ終わりにしようと決めていました。
編集部: 期間を決めて、さっぱりされていますね。



そういうスタンスだったから、最終的にうまくいったのかもしれません。依存したり、こじらせたりせず、素の自分を出していった姿勢が、結果的に魅力的な関係を引き寄せたのかなと思います。
編集部: 現在の旦那様とは、マッチングアプリ「マリッシュ」で出会われたそうですね。



はい。マリッシュは少し年齢層が高めの方や再婚者向けのアプリですね。57歳の時にそこで出会って、2ヶ月でスピード婚しました。今は本当に幸せです。だからこそ、皆さんにもただ結婚するだけでなく、「永遠に続く相思相愛」を叶えてほしいと心から願っています。


婚活を楽しむ秘訣は「自己理解」と「経験」
編集部: 100人以上と出会い、最終的に幸せな結婚を掴んだ高嶋さんですが、婚活がうまくいく人と、疲れてしまう人の違いはどこにあると思われますか?



一番大きいのは、「好きだから」「嫌われたくないから」と本音を隠してしまうことだと思います。無理しているつもりはなくても、相手には伝わるし、自分自身も不満が溜まってしまいます。結局、どちらも幸せではなくなってしまう。
編集部: 相手に合わせすぎてしまうんですね。



思いやりや尊重はもちろん大切ですが、自分が我慢して疲弊しないことが重要です。自分が良い状態でいられれば、相手を許せたり、愛せたりする余裕も生まれます。
編集部: 男性は少し手の届かない女性に惹かれる、という話も聞きますが。



そうですね(笑)。コントロールできると思うと、男性は手を抜いたり、なめた態度を取ったりすることがあります。
「あんなに尽くしたのに、なぜ雑に扱われるんだろう」と悩む女性は多いですが、それは自分が下になって、相手を上にしちゃってるから起こる現象でもあります。
「努力しないとこの女性はどこかへ行ってしまうかも」と思わせるような、自然な自立が大切です。テクニックではなく、あり方として。
編集部: なるほど。「相思相愛」という言葉が印象的ですが、それはテクニックではなく、お互いが自立し、尊重し合える関係性ということでしょうか。



まさにそうです。「相思相愛」は私のテーマなんです。やはり好きな人と結ばれたいですよね。でもそれは、媚びたり我慢したりすることではありません。
編集部: 高嶋さんのカウンセリングでは、そういったマインドの部分をどのようにサポートされているのですか?頭では分かっていても、なかなか行動に移せない方も多いかと思います。



まずは講座形式で大切なことをお伝えしますが、おっしゃる通り、頭で理解するだけでは難しい。例えば、「雑に扱われているのは分かっているけど、好きでやめられない」という方には、私はそれを止めません。
編集部: 止めないんですか?



はい。でも、客観視できるように「こういうことですよね」ということは伝え続けながら、クライアントさんを否定せず、やりたいようにやってもらうんです。自分で納得しないと、人は本当に変われないからです。
言われたから変われるものではないんですね。それに、やりたいことはやっておかないと後悔するし(笑)
編集部: 分かった上で経験するのと、何も分からずにただ流されるのでは全く違うと。



その通りです。「散々やりきりましたよね、自分にとっての幸せの形が分かりましたよね」という段階を経て、次に進んでいく感じです。
編集部: 恋愛がうまくいかない背景には、幼少期の親子関係が影響していることも多いと聞きますが、そのあたりはどうアプローチされるのでしょうか?



そこは非常に根深い問題ですね。私は10年以上心理セラピストとして、ヒプノセラピーやインナーチャイルドワーク、エネルギー療法なども行ってきたので、そういった手法も活用します。
ただ、心理セラピーは魔法ではなく、最終的にはご自身の気づきと腑に落ちることが不可欠です。
編集部: 経験することの重要性を強調されていますが、失恋やうまくいかない経験を、どう乗り越えていけばいいのでしょうか?諦めてしまう人も多い中で、高嶋さんは楽しんでいらっしゃったのが印象的です。



私は、過去の離婚や恋愛の失敗も含め、全ての経験が自分の「宝物」だと捉えています。
だから、お客様にも「遠回りした」「良くなかったこと」ではなく、自分にとって本当に必要な経験だったと捉えられるようにお伝えしています。
そうすると、失恋で傷ついても、そこで終わらずに次に進めるんです。
編集部: 遠回りに見える経験こそが、実は近道だと。



そうですね。経験も確かに大事ですが、ただ出会いを重ねればいいわけではなくて、その中で「私はどう感じたか」「何を望んでいるのか」を丁寧に見つめることが大切です。
私は誕生日や姓名から本質を読み解いたり、ノート術で自己理解を深めるサポートをしていますが、そうした“内側を整える”ことが、実は理想の相手に出会う一番の近道になると感じています。
ただ数をこなすより、自分の本音に気づきながら進むことがすごく大事なんです。
編集部: カウンセリングだけで変わる、というのは難しい部分もあるのかもしれませんね。



私自身、生きづらさを感じて、心理学や脳科学やスピリチュアルなど多岐に渡り自己理解を深めてきました。
そして、実際にカウンセリングも受けながら、他者からのフィールドバックをかりて自己理解しました。その中で、実際に出会いや経験を重ねることで、「私はこういう人といると安心できるんだ」と、腑に落ちていった感覚があります。
以前は、強くてたくましい経営者タイプのような人に惹かれていましたが、 自分の内側と向き合っていく中で、本当は「私の弱さやわがままも受け止めてくれる穏やかなおとなしい人」が心地よいんだと気づいたんです。
今の夫はまさにその存在で、毎日「これで良かった。幸せだ」と感じています。
理想の相手を引き寄せる「自分軸」の見つけ方
編集部: 経験を通して自分に合う人が分かってくるとのことですが、クライアントさんには、もっと早く自分に合う人を見つけてもらうために、どのようなサポートをされているのでしょうか?



まずは徹底的に自己理解を深めてもらいます。そして、「理想の人の条件リスト」を書き出してもらいます。私は100個書きました。
編集部: 100個!



その中から特に重要な30個に絞り込み、優先順位をつけるのですが、これが一人では意外と難しいんです。
自分が本当に何を大切にしたいのか、どういう「あり方」でいたいのかが分かっていないと、優先順位がつけられません。
編集部: 自分のことを分かっているようで、分かっていないんですね。



そうなんです。でも、そこが明確になれば、ちゃんと自分軸で相手を選べるようになります。私は最終的に、その30個の条件全てに完全に一致する夫と出会えました。
編集部: 30個全部ですか!?例えばどんな条件だったんですか?



ちょっと変わったものだと、「必要なときは、私のために仕事を休んでくれる人」というのがあります。
過去の夫やパートナーが仕事人間で、私のために休んでくれることはなかったので。仕事命ではなく、身近なパートナーを優先してくれる人が良かったんです。
編集部: それは高嶋さんにとって、とても重要な軸だったんですね。もっとライトな条件もあったり?



もちろんあります。例えば、私の好きな話、人間のしくみや心の話などマイナーな話を一緒にできる人、とか。
私の家族も大切にしてくれる人、とか。外見も、オシャレすぎないけど無頓着でもない人、とか(笑)。
彼は、表参道の美容室に通っていたので、そんな感性の人というのも目安になりました。
編集部: なるほど(笑)。その条件リストと優先順位が、自分軸で相手を選ぶための羅針盤になるわけですね。



そうです。そして、妥協しないこと。多くの人は、世間一般の「良い」とされる条件や、「こういう女性はダメだ」という思い込みに囚われて、自分の本音に気づけていません。
編集部: 結婚相談所などでも、男性は女性の年齢や容姿、女性は男性の年収や学歴ばかり見てしまうという話を聞きます。本来もっと大切なはずの性格や価値観が後回しにされているような…。



アプリも結婚相談所も、検索システム自体がそうなってしまっている面もありますが、それだけではうまくいかないですよね。
自分がなぜ結婚したいのか、どんな関係性を築きたいのか、そこがぼんやりしたままでは、幸せな結婚は難しいと思います。
編集部: 自己理解を深め、自分軸が定まった上で婚活に臨むと、見えてくる世界も変わってきそうですね。



はい。私のクライアントさんも、最終的には「今まで自分が選んできたようなタイプじゃない人と結ばれた」とおっしゃる方がほとんどです。
編集部: やはり、うまくいっていなかったなら、真逆のタイプくらいの方がうまくいく、ということでしょうか。



そうなることが多いですね。今までと同じパターンを繰り返していては、相手に引っ張られて疲弊したり、本音から好きになれないと、結局は自分から嫌になります。
生理的に無理でなければ、今まで恋愛対象として見ていなかった人に目を向けてみることで、結婚相手としての可能性が広がることはよくあります。
編集部: そうすると、無理なく自然体でいられて、穏やかな関係性を築けるんですね。



それがまさに「相思相愛」の状態です。疲れないし、穏やかでいられる。でも、ちゃんと恋愛感情もある。そんなパズルのピースが合うようなぴったりな関係性が理想ですね。
多様化する結婚の形、「非常識」でも最適なパートナーシップを
編集部: 高嶋さんのサポートを受けた方で、印象に残っている事例はありますか?



そうですね…経済的にも精神的にもどん底だった女性が、1年でご自身もお子さんも受け入れてくれる優しい方と再婚されたケースは印象的です。彼女は50代で、お相手も再婚でした。
編集部: 40代以上の方からのご相談も多いのですか?



はい、私が57歳でアプリ婚したこともあり、40代、50代の方が多く来てくださいます。再婚同士、お子さんがいるケースも多いです。
その方は、お子さんがまだ家にいる状態でしたが、旦那様が近くに母娘が住めるマンションも購入してくれて、子どもが巣立つまでは別居という形の結婚で幸せに暮らしています。
編集部: 再婚でお子さんがいる場合、同居するかどうかは大きな悩みどころですよね。素晴らしい解決策を見つけられましたね。



本当に、1年前には想像もつかなかったと喜んでいらっしゃいました。結婚の形は本当に色々あって、その人にとって最適な形を見つけることが大切なんです。
編集部: 遺族年金があるから入籍はしたくないけれど、パートナーは欲しい、という方もいらっしゃるとか。



そうなんです。よくよく掘り下げていくと、心理的に結婚したくない別の理由があったりするんですね。そこをクリアにした上で、「それなら入籍しない結婚という形もありますよね」と一緒に探っていきました。
一般的ではない、ちょっと変わった結婚スタイルを見つけていくのが、私の得意とするところかもしれません。
編集部: フランスなどでは若い世代から事実婚が広がっていますが、日本ではむしろ、シニア世代から事実婚のような、籍にとらわれないパートナーシップのニーズが高まっている印象があります。



そうですね。ただ、私はやはり「永遠の相思相愛」「終わらない愛」というところで、結婚という形をサポートしていきたい気持ちはあります。
でも、形態は本当に様々でいいと思っています。「非常識な最適パートナーシップ」というネーミングを考えたこともあるのですが、まさにそんな感じです。
編集部: 「非常識な最適パートナーシップ」、面白いですね。今後の展望としては、そちらに力を入れていきたいということでしょうか?



はい。一般向けの婚活サポートも続けつつ、既存の枠組みにはまらない、いわゆる「普通の結婚」ではうまくいかないと感じている方々を、もっとサポートしていきたいと考えています。別ブランドというか、二本立てで展開できたらいいなと。
編集部: 高嶋さんの豊富なご経験があるからこそ、多様なニーズに応えられる強みがありますね。



ありがとうございます。元々、学生結婚して妊婦で大学に通い卒業式には赤ちゃんを連れて行った私です(笑)。さらに歳を重ね、アドバイスできる範囲も広がってきたと感じています。
編集部: 私たち婚活パラダイスも、多様な恋愛・結婚の悩みに応えられるメディアでありたいと考えています。特に30代後半以降、結婚が難しくなってきたり、考えるべきことが増えてきたりする世代のサポートに力を入れていきたいです。



素晴らしいですね。35歳くらいから焦りを感じる方や、妊活で悩む方も本当に多いです。
編集部: 個人的に、若い世代ほど古い結婚観、昭和的な価値観を持っていると感じることがあります。「妻はこうあるべき」「母はこうあるべき」というプレッシャーが、結婚へのハードルを上げ、少子化にも繋がっているのではないかと…。



本当にそう思います!「結婚したら自由がなくなる」「子供は大変なもの」と思い込んでいる人が多すぎますよね。
もっと自由に、いろんな形があっていいはずなのに。国はなかなか変わりませんが、私たち自身がアップデートしていくしかない。
編集部: まさに。高嶋さんのように、もっと自由に、楽しんで婚活やパートナー探しをする人が増えればいいなと思います。



窮屈な考え方では、結婚したくなくなりますよね。結婚は本来、楽しいものであるはずです。
編集部: 高嶋さんが楽しんでいらっしゃる姿が、多くの人の希望になると思います。



ありがとうございます。根底には、心理学・脳科学、悟りの探求などを通じて学んだ「世界は、自分の内側の反映として映っている」という考え方があります。自己理解を深め、自分の望みをちゃんと分かっていれば、理想の現実に近づいていきます。
だから、狭い考えに囚われず、結婚も人生も、もっとみんな自由に楽しんでほしいですね。
編集部: 「結婚を通じて自由になることができる」。これが今日の一番大事なメッセージかもしれません。



そうですね!私も結婚して自由が増えました!結婚は、自由になるための一つの選択肢でもあるんです。
編集後記
二度の離婚、100人以上の出会い、そして57歳でのアプリ婚…高嶋さんの経験は、まさに波乱万丈。しかし、インタビューを通して感じたのは、辛い経験さえも「宝物」と捉え、常に前向きに、そして楽しんで人生を切り拓いてこられた、しなやかな強さでした。
「自己理解」「経験」「本音」「自立」そして「楽しむこと」。高嶋さんが語る婚活成功の秘訣は、小手先のテクニックではなく、自分自身の「あり方」を見つめ直すことの重要性を教えてくれます。
また、「結婚はこうあるべき」という古い価値観に縛られず、「非常識でも最適なパートナーシップ」を探求する姿勢は、多様化する現代において、多くの人の心を軽くしてくれるのではないでしょうか。「結婚を通じて自由になれる」という言葉が、特に印象に残りました。
婚活に悩み、立ち止まっている方は、ぜひ高嶋さんの言葉をヒントに、自分らしい幸せの形を見つける一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。