今回は、YouTubeチャンネル「マッチングアプリの中のひと」で数多くの恋愛アドバイスを発信されているとーまさんをお招きし、その経験談や恋愛・婚活の実情、さらには「出会いがない」方々への具体的アドバイスなどを伺いました。
もともとはマッチングアプリ「タップル」の元社員さんという経歴を持つとーまさん。どのような思いで情報発信を始め、どんな内容を届けようとしているのか、ぜひご覧ください。

とーまさん× 婚活パラダイス編集部 インタビュー対談

YouTubeチャンネル「マッチングアプリの中のひと」
とーまさん
国内最大級のマッチングアプリ「タップル」を運営する企業で勤務し、1000人の男女へインタビューを実施してきたマッチングアプリ専門家。アプリ運営者ならではの知見を活かし、男性心理をはじめとした“本当に役立つ”恋愛ノウハウを独自視点で発信している。YouTubeチャンネル「とーま【マッチングアプリの中のひと】」では、視聴者の悩みに寄り添う具体的なアドバイスが人気を集め、多くのユーザーから厚い支持を得ている。
「元タップル社員」からYouTubeへ――経歴について
— 本日はよろしくお願いします。とーまさんは、以前タップルに勤めていらっしゃったんですよね?

はい、よろしくお願いします。実はもう辞めていて、元社員という形です。
タップルで働いていた頃に、プロモーション施策の一つとして「YouTubeやってみよう」となったのがきっかけでした。
— なるほど。今は別の独立したアカウントを立ち上げて発信されてるんですね?



そうなんです。退社後、新たに個人チャンネルを作りました。
YouTubeのコンセプトは「男性心理を女性に伝える」
— とーまさんのYouTubeを拝見していると、「男性心理を女性に伝える」というコンセプトがはっきり打ち出されているように感じます。そこに至った理由は?



もともとタップルのターゲット層が女性ユーザーだったんです。女性向けにチャンネルを運営して信頼を得られたら嬉しいなと思ったのが理由です。
— 確かに、YouTubeを通じて女性に向けて発信していたら、自然と男性ファンも集まってきた感じですか?



チャンネル登録者の中には男性視聴者もいますが、そこまで多くはないです。でもあくまで主軸は「男性心理」を分かりやすく女性に向けて伝えることですね。
マッチングアプリが生む「格差」とその現状
— 私たちは結婚相談所やマッチングアプリを紹介していますが、ユーザーから「出会える人はどんどん出会えるが、出会えない人は全く出会えない」という声がよく届きます。恋愛経験が少ない方や「モテない」と自覚している方ほど、アプリでも不利というか…そうした事実は感じますか?



男性の場合は、そのパターンもあると思います。
女性の場合は、よほど変わったプロフィールでなければ、最低限の「いいね」は来ることが多い。
でも男性は、アプリに慣れていたり、写真・プロフィール作りをしっかりしている方が有利になりますね。
— 実際に写真の撮り方を工夫したり、毎日ログインして活発に動いてアルゴリズムに好まれる行動をしたり、そういう「わかっている人」はすごい勢いで成果を出す一方、知らない人は暗い部屋の写真とか、「自分でこれはイマイチだと気づかないの?」という感じで…。



そういう写真もありますよね。背景に生活感が丸出しだったり。アプリでは第一印象が大事ですから、写真とプロフィールでかなり差がつきます。
「結婚」につなげるには最初に“聞きたいこと”を明確に
— 私たちの読者は「結婚」をゴールに考えている方が多いんです。ただ、最初はどうしても見た目や年齢、スペックで相手を選びがちですよね。内面がわからないまま交際が進まない、というパターンをよく聞きます。ここを解決する方法はありますか?



まずは「何を大事にしているのか」「最初にどんな情報を知りたいか」を自分で明確にしておくことじゃないでしょうか。
会う前や初対面のときに、自分が必要とする質問・話題をしっかり用意しておく。
外見重視でも構わないですが、それだけで突き進むと、内面を知る前に時間だけ過ぎてしまいますから。
— なるほど。自分が聞きたいことを整理していないから、ただなんとなく「とりあえずスペックだけ…」とやってしまうわけですね。
女性が“本命”として選ばれるために
— とーまさんは書籍やYouTubeで「女性が本命として選ばれるコツ」を発信されています。自分軸が弱いままテクニックに走る女性は、逆に恋愛でこじれてしまう場合があると思うのですが…。



そうですね。たとえば仕事だったら「うまくいかなければ改善しよう」と考えるのに、恋愛だと「なぜか同じ失敗を繰り返す人」は多いんですよ。
メンヘラまでいかなくても、自信がなくて常に不安定になってしまう場合は、まず小さなことでいいので「自分との約束を守る」ところから始めてほしい。そうすると自己肯定感が少しずつ上がっていきます。
— 自信がないと、相手の反応やLINEの既読スルーだけで一喜一憂してしまいますもんね…。



まさに。そこにテクニックを使っても結局、続かないというか苦しくなってしまう。
だからまずは「自分が理想とする女性」を演じるぐらいの気持ちで、日常の言動から変えてみることが大事。
それこそ恋愛上手な友人や身近にいる「モテる女性」の行動を観察してマネしてみるのは有効です。
「出会いがない」は思い込み? 多様化する場を活かすには
— ところで「出会いがない」という声もまだまだ多いんです。しかし、実際はマッチングアプリがこれだけあって、婚活パーティーや街コンなどリアルの場も充実している。むしろ増えてますよね?



増えてますよね。ゲームやアニメのコミュニティからの交際・結婚も珍しくないですし、「出会いがない」というのは、もはや言い訳かなと思います。
— 男性に多い印象があります。「アプリは無理」「合コンは苦手」と言って、どこか足を運んでいるわけでもない人…。



そうですね。それで「やっぱり出会えなかった」と嘆いても仕方ないので、趣味でもパーティーでも、合わないなら合わないで次に行く、というくらい行動したほうが早いですね。
実際に「動き出す」ためのアドバイス
— 今は婚活サービスは数多くありますが、マッチングアプリは難しいと感じる方もいます。そういう方はどんなステップを踏むといいでしょうか?



場数を踏む:まず婚活パーティーやマッチコンなど、人と話す練習を積む。いきなり本命の人と会うと緊張して失敗しがち。
趣味のコミュニティに参加:アプリにこだわらず、得意分野や好きな趣味を通じて仲良くなれるほうが自然。
期限を決める:1年でも数か月でも、ある程度「集中して取り組む期間」を決めておくと心が折れにくいです。
— アプリでも、写真の撮り方やプロフィールの書き方だけでもグッと変わりますよね。場合によっては友人に添削してもらったり、有料でもプロのカメラマンにお願いしたり。



そうですね。見た目の印象を少し変えるだけで反応は大きく変わります。やりとりの完全代行までしてしまうと、実際に会ったときにギャップが出てしまいますが、プロフィール写真や文章の添削など「表の部分」はサポートを使ってみるのもアリだと思います。
女性は「プロポーズさせやすい雰囲気」を、男性は「まず動け!」
— とーまさんのチャンネルには「彼氏・彼女はいる」という方からの結婚相談も多いそうですね。



そうなんです。結婚したい相手がいるけど「プロポーズされない…」とか、「いつ言ってくれるの?」っていう。男性側が踏み切れないのは、未来への不安があるから。
財力だったり、万が一トラブルがあったときの負担などを背負いきれるかが怖いんですよね。
— やっぱり男性が抱える不安を取り除くことが大事なんでしょうか?



はい。いざ結婚したら私も働くよ、子育ても一緒に協力していこう、という風に「安心材料」を先に伝えておく。
営業や契約に近いですが(笑)、相手が「これなら大丈夫だ」と思える情報を与えることですね。
— 逆に言うと、経済力を男性ひとりに全部負担させたい女性や、お金がかかりそうな女性は、男性にとってハードルが高い時代ということですね…。



そうですね。厳しくなってきているのはあると思います。
男性・女性へのメッセージ
— 最後に「出会いがない」と嘆いている男性と、「好きな人に本命として選ばれない」と悩む女性にそれぞれメッセージをお願いします。



男性へ
「出会いがない」と言い続けるのを、今日で一旦やめてみてください。出会いは無数にあります。アプリもリアルも、行動しない限りは始まらないので、まずは足を使って数をあたる。その過程で練習にもなるし、自分の市場価値や改善点が見えてくると思います。
女性へ
自分の「思い込み」だけで男性に接していませんか? 男性脳と女性脳は全然違う部分がありますし、「こうすればいいのに」と一方的に考えがち。まずは男性心理を知ることが、最初の一歩。男性が気にしているポイントを理解すれば、恋愛でも結婚でも、対等に会話がしやすくなるはずです。
編集後記
今回インタビューさせていただいたとーまさんは、まさに“恋愛の最前線”を知るスペシャリスト。タップル時代の経験からYouTube、そして書籍での発信と、その裏には膨大なユーザーの声やデータ分析の結果があるそうです。「出会いがない」といっても、実は行動の仕方ひとつで状況はいくらでも好転する。そんなヒントがたくさん詰まったお話でした。
婚活パラダイス編集部としても、「結婚まで行き着かない」「いい人と巡り合わない」といったお悩みに正面から向き合い、一歩前に進めるお手伝いをこれからも続けていきます。とーまさんのお話が、皆さんの恋愛や婚活を少しでも前向きにするきっかけになれば幸いです。
(婚活パラダイス編集部)