オウンドメディアマーケティングとは?ホームページとの違いや目的・意味を紹介

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

オウンドメディアマーケティングは、現代のビジネス戦略において重要な役割を果たしています。

このアプローチでは、企業やブランドが自らのWEBサイトやブログ、SNSのアカウントなど、自社でコントロールできるプラットフォームを利用して、コンテンツを作成し、配信します。この方法により、直接的に顧客との関係を築き、ブランドの価値を高めることができます。

この記事では、オウンドメディアマーケティングの基本的な概念から、成功するためのポイントまで、初心者にも分かりやすく解説していきます。

そもそもオウンドメディアとは?

オウンドメディアとは、企業が作成・配信するすべてのコンテンツのことで、主にブログ記事、動画、SNSアカウントが含まれます。

企業は発信するメディアによって、それぞれ別のターゲットを定め、関係を構築し、ユーザーやフォロワーと関わり、ブランド認知度を高めることができます。

オウンドメディアとホームページの違い

オウンドメディアとホームページの主な違いは、オウンドメディアは様々な情報の発信のコンテンツが主な目的なのに対し、ホームページは自社の商品やサービスの紹介が主な目的になっています。

オウンドメディアのコンテンツは、企業のターゲット層に合わせるため、公式サイトより自由で幅広い情報を発信でき、公式サイトでは出会えない潜在顧客との関係構築やコンバージョンが可能になります。

一方、ホームページは事業概要、自社サービス紹介、IR情報など、ユーザーや投資家への情報提供や、求人募集などの役割があります。

その他のメディアとの違い

企業と消費者をつなぐメディアを3つのメディアに分類したものを一般的にトリプルメディアといいます。

アーンドメディア:SNSや口コミサイトなど、消費者のレビューなどが掲載されるメディア

企業ではなく、消費者が情報発信する。

オウンドメディア:企業自身が作成し、配信すメディア。デザインにこだわってブランディングをおこなったり、情報提供による興味の喚起やニーズの育成をしたりする。

ペイドメディア検索広告やスポンサードコンテンツなど、広告の形でPRし、表示数やクリック数で費用を支払うメディア

ユーザがWEB広告を避ける傾向

ネットユーザーの広告クリック率は毎年右肩下がり

WEB広告クリック率(CTR)は、ここ数年低下しています。

これは、デジタル広告の競争が激化していることに加え、ユーザーが広告を避けることに慣れつつあることが主な原因です。

さらに、広告ブロックソフトの普及が進み、広告のCTRがさらに低下しています。

そのため、ペイドメディアからオウンド・アーンドメディアがますます注目されています。

では次に、オウンドメディアマーケティングの目的について説明します。

オウンドメディアマーケティングの5つの目的

ターゲットとコミュニケーションを図るための方法として多くの企業がオウンドメディアマーケティングに注目するようになりました。

企業がオウンドメディアで達成しようとする5つの目的について見ていきます。

①企業や商品のイメージづくり

オウンドメディアのチャネルで企業や商品のイメージを構築し、ブランドの知名度や認知度を高めることで、多くの顧客を獲得することを目指します。

オウンドメディアでは、商品の特徴を紹介したり、リアルな使い勝手を伝えたりすることができます。

②見込み顧客を増やして、購買(CV)につなげる

オウンドメディアは、潜在顧客にアプローチし、ユーザーの母数を拡大するために活用することも可能です。

社名や商品名を知らないユーザーが、自分の悩みなど(例えば「静電気 セーター」)という検索を行うことで初めてその商品にたどり着ける、といった流れが出来上がります。 

③既存顧客との関係をより深い関係を築く

顧客のニーズや関心に関連する有益なコンテンツを提供することで、企業は既存の顧客とより深い関係を築くことができます。

例えば、ユーザー限定のお得なキャンペーンなどを行い、今後のリピートに繋げるなど強い関係性を築くことができます。

④より良い人材を雇用できる

オウンドメディアは、企業にとって最適な人材を募集・採用するために活用することができます。

会社で起きた出来事やイベントなどを記事で紹介することで 、内容に共感した人からの求人を行うことができ、自社の文化にマッチした人材を採用することができます。

⑤広告費を抑えながら広告収入も得られる

オウンドメディアで作成されたコンテンツは、広告費の削減にもつながります。

なぜなら、オウンドメディアで配信されるコンテンツは、通常は無料で作成することが可能だからです。

さらに、コンテンツはスポンサー付き投稿によって広告収入を得ることができるため、コンテンツ作成にかかるコストを賄い、さらに利益を生み出すことができます。

【オウンドメディアの指標】評価基準と戦略要素とは

次に、オウンドメディアの評価基準と、効果的な戦略に必要な4つの主要な要素についても解説します。

①ブランディング

ブランディングは、オウンドメディアの効果を測定する上で非常に重要な要素です。

ブランディングには「認知、信頼、評判」が含まれます。

エンゲージメント、インプレッション、リーチ、ターゲットとの関連性などの指標を測定することで、オウンドメディアマーケティングがブランドにとってどれだけ成功したかを測定することができます。

②ナーチャリング

ナーチャリングとは顧客育成のことです。

コンテンツは、ターゲットの興味にマッチしたものでなければ効果がありません。

ユーザーの反応や再訪問率などの指標を測定し、ユーザーのコンテンツへの関心度を把握することが重要です。

③採用

オウンドメディアマーケティングを成功させるためには、採用が重要な指標となります。

コンバージョン率やライフタイムバリューなどの指標を測定し、オウンドメディアからのリクルートの成功度合いを評価しましょう。

さらに、コンテンツが狙ったターゲットにどれだけ効果的に届いているかを測定することも重要です。

④広告

広告宣伝は、クリック率、クリック単価、費用対効果などが、この分野での成功の重要な指標となります。

それぞれの施策に関連する指標を理解することで、望んだ結果を得るためにコンテンツを形成することが可能になります。

オウンドメディアで成功するための4つの鍵

①コンテンツ作りの明確な目的

コンテンツ制作の目的を明確にすることは、オウンドメディアマーケティングを成功させるための基本です。

コンテンツ戦略と目的・種類を理解することが重要になります。さらに、そのコンテンツがターゲットに与える印象や効果を理解していることも重要です。

②コンテンツへの投資計画

コンテンツは、専門家やプロが作成し、きちんとメンテナンスされているとターゲットに与える効果は大きくなります。

コンテンツの作成と発信のコストと、本当に効果が出ているかどうかを慎重に検討することが重要です。

読者理解

ターゲットとなる読者が誰であるかを理解し、それに合わせてコンテンツを調整する必要があります。

また、内容は発信するメディアに合わせてカスタマイズするも方が良いですが、本筋はすべてのメディアで一貫している必要があります。

SEO対策

LIFRELL独自調査「何本上げても効果が出ない!?SEO記事対策に効果はあるのか」

オウンドメディアの効果を最大化するために、SEOの重要性とさまざまなツールや戦略を理解しましょう。

検索エンジンからの流入が多いメディアでは特にSEOが重要になります。弊社の調査によると、77%の経営者・マーケティング担当者がSEO対策のために被リンク対策を行なっています。

SEOを理解することで、コンテンツが多くのユーザーの目に触れ、期待以上の効果を発揮します。

まとめ:オウンドメディアで記事コンテンツを通じて、自社の信頼度を高めよう

オウンドメディアマーケティングは、自社サービスの認知度、信頼度、評判を高めるための効果的な方法で、潜在顧客拡大にも大きく役立ちます。

オウンドメディアを上手に育てることで、コンテンツの作成方法、発信方法、評価のコントロールを理解することができ、デジタル時代におけるサービスの成功につながると言っても過言ではないでしょう。

最後に、オウンドメディアを有効に使っている企業として以下を紹介いたします。

ライフアカデミア様:https://life-academia.co.jp/

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