Google広告の運用において、ユーザーの行動を正確に把握し、分析することは非常に重要です。そのためには、コンバージョン計測を行う必要があります。特に「拡張コンバージョン」という機能を利用することで、より正確なデータを取得できます。本記事では、Googleタグマネージャーを使って拡張コンバージョンを設定する方法をわかりやすくご紹介します。
拡張コンバージョンとは何か?
拡張コンバージョンは、ユーザーの行動データをより詳細に把握するための補完機能です。この機能は、ユーザーがフォームなどに入力した情報(例えばメールアドレスや電話番号)を別の形式(ハッシュ化)に変換し、それをGoogle広告に送信することによって機能します。この変換されたデータがGoogleアカウントの情報と結びつけられることで、ユーザーの行動がより正確に追跡され、コンバージョンの計測が可能になります。
ただし、この計測には注意点があります。ユーザーが広告をクリックした際にGoogleアカウントにログインしていない場合は、コンバージョン計測を行うことができません。この点を考慮しながら、拡張コンバージョンの設定を行う必要があります。次のセクションでは、具体的な設定方法について解説していきます。
GTMを利用した拡張コンバージョンの設定手順
拡張コンバージョンを設定するには、Googleタグマネージャー(GTM)を活用することが有効です。この設定により、Google広告でのユーザー行動のより正確な追跡が可能となります。設定はGoogle広告とGoogleタグマネージャーの両方で行う必要があります。以下に、それぞれの設定手順を詳しく解説します。
Google広告での設定手順
手順①:
Google広告の管理画面にアクセスし、「目標」アイコンをクリックします。
手順②:
「コンバージョン」タブを選択し、[設定]をクリックします。
手順③:
「拡張コンバージョン」セクションで[拡張コンバージョンをオンにします]にチェックを入れます。
手順④:
「顧客データに関する規約」を読み、内容を確認した後、[同意する]をクリックします。
手順⑤:
「ユーザー提供データの設定方法と管理方法」において[Googleタグマネージャー]を選択します。
Googleタグマネージャーでの設定手順
Googleタグマネージャーでの拡張コンバージョン設定には3つの方法があります:自動収集、手動設定、コーディングです。
自動収集
手順①:
Googleタグマネージャーの「タグ」画面を開き、設定したいコンバージョントラッキングタグを選択します。
手順②:
[自社のウェブサイトでユーザーから提供されたデータを含める]をクリックし、[新しい変数]をプルダウンメニューから選択します。
手順③:
[Automatic collection]を選び、設定を保存します。
手順④:
コンバージョントラッキングタグの設定を保存します。
自動収集を使用する場合、ページ上でユーザーから提供される顧客データが適切に取得できるかを事前に確認してください。
手動設定とコーディング
手動設定では、ページ上から取得する顧客データを自分で指定します。コーディングでは、ウェブサイトに特定のコードスニペットを追加して顧客データを送信します。どちらもデータの精度は高いですが、コーディングにはプログラミングの知識が必要です。
設定完了後、約48時間後にGoogle広告の管理画面で設定が正しく行われているか確認できます。拡張コンバージョンの設定により、Google広告のコンバージョン計測がより精密に行えるようになります。
まとめ:拡張コンバージョン設定の重要性
Googleタグマネージャーによる拡張コンバージョン設定の重要性
この記事では、Googleタグマネージャー(GTM)を使用して拡張コンバージョンを設定する方法について詳しく解説しました。拡張コンバージョンは、Google広告の成果をより正確に把握するために非常に有効なツールです。この機能を活用することで、広告キャンペーンの効果を最大限に高めることが可能になります。
GTMを使用した拡張コンバージョンの設定は、初めての方にとっては少々複雑に感じるかもしれませんが、本記事の手順に沿って進めることでスムーズに設定が可能です。ぜひこの知識を活用し、今後の広告運用においてより精度の高いコンバージョン計測を行ってください。
拡張コンバージョンの設定は、広告運用において重要な一歩です。この設定を通じて、広告の成果を正確に評価し、効率的な運用を実現するための基盤を築いていきましょう。万が一設定に困った場合は、専門家に相談することも一つの良い方法です。