【現地取材レポ】婚活支援の最前線!話題の「出会い4.0」と成功事例「鳥取モデル」を徹底取材!

「最近よく聞く『出会い4.0』って結局何?」「自治体の婚活支援って実際どうなの?」

そんな疑問に答えるべく、私たち婚活パラダイス編集部は、国・自治体・民間のキーパーソンが一堂に会した注目の記者勉強会に潜入取材!

令和の婚活支援のリアルと、全国から注目を集める成功事例「鳥取モデル」の秘密に、直接迫ってきました。現場の熱気と最新情報をお届けします!

▼登壇者

執筆・編集
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LIFRELL 婚活P編集部

婚活や結婚相談所、マッチングアプリなど、多様な出会いの形をサポートするために、正しい情報と実践的なノウハウを発信することを目指しています。年齢や性別を問わず、すべての方が自分らしい出会いを楽しめるよう、専門家や経験豊富なアドバイザーの知見を取り入れながら、信頼できる情報をわかりやすくお伝えしています。

執筆者&お問い合わせ

LIFRELL代表佐藤祐介

婚活パラダイス運営のLIFRELL代表取締役。自ら婚活や恋愛に関する専門家インタビュー取材、インタビュー数35名以上、また結婚相談所へのインタビュー、利用者へのインタビューは100本以上実施。専門家から得られた知識を記事に反映しています。

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目次

1. なぜ出会えない? 国も認める「出会い」の現状と新潮流「出会い4.0」

勉強会の冒頭、まず示されたのは、日本の少子化と未婚化を取り巻く厳しい現状でした。こども家庭庁の松本宏太氏が登壇し、衝撃的なデータを共有。「未婚者の約8割は結婚を望んでいるにも関わらず、その半数近くが『適当な相手に巡り合えない』と感じている」という事実は、会場に改めて課題の深刻さを認識させました。

さらに、「結婚した人の約4人に1人がマッチングアプリで出会っている」というデータも示され、出会いの形が大きく変化していることが分かります。

続いてマイクを握ったのは、婚活イベントプラットフォーム「オミカレ」代表の下永田真人氏。「現代は、職場や地域での自然な出会いが激減しており、『出会いの地殻変動』が起きている」と力説。人口減少とライフスタイルの変化が、私たちの出会いを難しくしている現状を解説しました。

こうした状況を踏まえ、下永田氏が提唱したのが、新しい婚活の考え方「出会い4.0」です。取材を通して分かったそのポイントは、以下の3つでした。

  1. 「選ぶ」前にまず「知る」!:アプリで条件検索して効率的に「選ぶ」だけでなく、イベントなどを通じて多様な価値観に触れ、まず相手を「知る」ことから始まる出会いの可能性を見直すこと。
  2. リアルとデジタルの「いいとこ取り」!:オンラインの手軽さ・効率性と、対面でしか分からない人柄や相性。この二つをうまく融合させていくこと。
  3. 「婚活感ゼロ」の気軽さが鍵!:「結婚相手を探すぞ!」と構えなくても、「面白そうだから」「趣味が合いそうだから」といった、気軽な動機(下永田氏は「言い訳」と表現)で参加できる場作りが、参加への心理的ハードルを下げること。

2. 現場を知るプロの声:婚活のリアルな悩みと支援のカタチ

次に登壇したのは、「歩くカップル製造機」との異名を持つ婚活コーディネーターの荒木直美氏。年間50本以上のイベントを手掛ける荒木氏からは、現場ならではのリアルな声が語られました。

特に地方では、「出会いの機会自体が少ない」「アプリを使っても選択肢が限られる」「知り合いに活動を知られたくない(身バレ)」といった悩みが根深いとのこと。さらに、若者の中には「お金がない」「自信がない」そして「失敗を恐れて一歩を踏み出せない」という心理的な壁も存在すると指摘。

こうした課題に対し、荒木氏は「誰もが安心して利用できる『出会いのインフラ』を行政などが整備する必要がある」と熱弁。自治体が関わるイベントは、安心感に加え、民間サービスに比べて参加費が抑えられている点が大きな魅力だと強調しました。

そして、「豪華さよりも、参加者が共感できる『コンセプト』設定と、気軽に参加できる環境作りが成功の鍵」と、具体的なアドバイスも聞くことができました。

3. 【現地取材】これが「鳥取モデル」だ!マッチング率6割の秘密

今回の勉強会で、ひときわ大きな注目を集めていたのが、官民連携の成功事例「鳥取モデル」です。人口最少県である鳥取県が、どのようにして驚くべき成果を上げているのか? その仕掛け人である鳥取県の長谷川和宏氏が、熱意のこもったプレゼンテーションを行いました。

「人口減少に歯止めをかけるため、『カップル倍増プロジェクト』を掲げ、本気で取り組んでいます」と語る長谷川氏。その成功の舞台裏として、会場からも驚きの声が上がったポイントは以下の通りです。

若者のリアルな声をとことん反映!

「婚活って言葉、なんか重い…」そんな20代の意見を真摯に受け止め、イベント名や告知物から「婚活」という言葉を一切排除! 若手職員の意見を徹底的に取り入れたそうです。

まるでフェス!おしゃれで楽しい「婚活っぽくない」イベント作り

会場は鳥取砂丘。告知物は洗練されたデザインで、当日は人気のカフェが出店したり、砂丘ヨガなどのアクティビティを用意。「プリンが食べたいから来た」と言えるような、楽しさを前面に出した企画が、若者の心を掴みました。

秘密兵器「オミカレLive」! アプリを使った段階的マッチングがすごい!

イベント中に参加者限定のアプリを使用。①まずアプリ内で気軽に「いいね」→ ②マッチングしたらビデオ通話 → ③意気投合したらリアルで対面、という流れが、シャイな人でもアプローチしやすく、結果的に参加者の約6割がカップルになるという高いマッチング率に繋がったとのこと。

取材を通して強く感じたのは、行政がこれまでのやり方にとらわれず、ユーザーである若者の気持ちに徹底的に寄り添い、民間企業のノウハウを柔軟に取り入れたことが、「鳥取モデル」成功の核心であるということでした。

4. 活発な質疑応答で見えたこと:これからの婚活のヒント

勉強会の最後には活発な質疑応答が行われ、参加記者からも様々な質問が飛び交いました。そこから見えてきた、これからの婚活のヒントをいくつかご紹介します。

  • イベントアプリの効果的な使い方: 連絡先交換のハードルを下げ、効率的なコミュニケーションを助けるツールとして有効。
  • 婚活支援の広がり: 「東京都も独自のアプリ開発に乗り出した」という事実は、婚活支援が特別なものではなくなりつつある社会の流れを示唆。
  • ジェンダーの問題: イベント参加費は男女同額が基本。若い世代を中心に、フラットな関係性を求める意識が高まっている様子。
  • 集客の秘訣: 行政の「本気度」と、若者の意見を反映させる柔軟な姿勢が、参加者を引きつける上で重要。
  • 「身バレ」対策: 大人数イベントや、近隣自治体と連携する「広域連携」イベントも、対策の一つとして有効。

取材を終えて:令和の婚活、どう変わる?

今回の取材を通して、「出会い4.0」という考え方は、画一的な婚活ではなく、もっと自由で、多様な選択肢の中から自分に合った方法を組み合わせていく、新しい婚活スタイルを示していると感じました。

そして、「鳥取モデル」の成功は、地方であっても、工夫次第で出会いの可能性は大きく広がるという希望を与えてくれます。行政、民間、そして婚活当事者自身が、新しい発想で出会いのカタチを創っていく時代が始まっているのかもしれません。

私たち婚活パラダイス編集部としても、今回の取材で得た知見を活かし、読者の皆様の婚活がより実りあるものになるよう、引き続き最新情報をお届けしていきたいと強く思いました。

たくさんの選択肢の中から、あなたにフィットする方法がきっと見つかるはずです。今回のレポートが、新しい一歩を踏み出すための、何か少しでもきっかけになれば嬉しいです。

ちなみに、大好評だった鳥取砂丘のイベントは、2025年5月24日にも開催される予定とのこと。気になる方は、ぜひチェックしてみてください!

【5/24(土)開催】鳥取県×オミカレ、昨年大反響の恋活支援イベント「鳥取砂丘×マッチングイベント 2025」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000193.000020019.html
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