SEO「内部対策」の効果的な方法は?行うべき施策やツールを紹介

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

SEO(検索エンジン最適化)は、ウェブサイトの可視性を高めるための重要な手段として多くの企業や個人に採用されています。

SEO対策は大きく「内部対策」と「外部対策」の2つに分けられますが、今回は「内部対策」に焦点を当てて解説します。

内部対策とは、ウェブサイト自体の構造やコンテンツを最適化することで、検索エンジンにより適切に評価されるようにする取り組みのことを指します。

この記事では、効果的な内部対策の方法や、そのためのツールを紹介していきます。

SEO内部対策とは

SEO内部対策とは、Webサイトを構成するHTMLや制御するファイルなどのサイトの内部構造に対して行うSEOの施策のことを指します。

SEO内部対策は、サイトのSEOの効果を最大化するために非常に重要です。

具体的には、HTMLの記述ミスの修正や、サイトの内部リンクをユーザーに分かりやすいように貼ることで、クローラー(例: Googlebot)もサイトのコンテンツを理解しやすくなり、その結果として検索エンジンにインデックスされやすくなります。

クロール最適化」と「インデックス最適化」が主なポイントです。

クロール最適化:サイトのクローラビリティを向上させ、クローラーがサイトのページを効率的に巡回・インデックスできるようにする施策。具体的には、XMLサイトマップの送信、リンク階層の最適化、パンくずリストの設置、内部リンクの最適化などが含まれます。

インデックス最適化:サイトのページが検索エンジンに適切にインデックスされるようにする施策。タイトルタグの最適化、メタディスクリプションの設定、見出しタグの設定、画像のalt属性の設定などが該当します。

外部対策との違い

外部対策は、ウェブサイト外部で行われるSEOの取り組みを指します。

主に被リンクの取得やソーシャルメディアでの露出の増加などが含まれます。
外部対策は、ウェブサイトの信頼性や権威を向上させるために重要です。

コンテンツSEOとの違い

コンテンツSEOは、ウェブサイトのコンテンツを最適化することに焦点を当てたSEOのアプローチです。

コンテンツSEOには、キーワードの選定、コンテンツの質の向上、ユーザーエクスペリエンスの最適化などが含まれます。
コンテンツは、検索エンジンのランキングにおいて非常に重要な要素となります。

テクニカルSEOとの違い

テクニカルSEOは、ウェブサイトの技術的な側面を最適化することに関連するSEOのアプローチです。

※該当記事が完成次第、「テクニカルSEO」を太字に+アンカーテキストで「テクニカルseo」の記事の内部リンクをお願いします。現在、未着手なのでこちらはご放念ください。

これには、サイトのローディング速度の最適化、モバイル対応の最適化、サイトマップの作成、404エラーの修正などが含まれます。

テクニカルSEOも、目的は検索エンジンがウェブサイトを正しくクロールし、インデックス化するためのものになります。

SEOの内部対策を行う3つの目的を簡潔に解説

SEO(検索エンジン最適化)の内部対策は、ウェブサイトの構造やコンテンツを最適化することで、検索エンジンの評価を高めるための取り組みです。

ここでは、その主な目的を3つ紹介します。

目的①: クローラーの巡回を促進するため

検索エンジンは、ウェブページを評価するためにクローラーと呼ばれるプログラムを使用して、ウェブサイトを巡回します。

内部対策を適切に行うことで、クローラーがサイト内のページを効率的に巡回しやすくなります。これにより、新しいコンテンツや更新されたコンテンツが迅速に検索エンジンに認識される可能性が高まります。

目的②: コンテンツの内容をクローラーに正しく伝えるため

内部対策には、メタタグの最適化や適切なキーワードの使用、構造化データの導入などが含まれます。

内部対策を行うことで、クローラーにページの内容や重要性を正確に伝えることができます。
内部対策がしっかり行われると、検索結果におけるページの表示が適切になり、目的のキーワードでのランキング向上が期待できます。

目的③: ユーザビリティを向上するため

SEOの内部対策は、検索エンジンだけでなく、実際にサイトを訪れるユーザーにとっても有益です。

例えば、サイトの読み込み速度の最適化や、モバイルフレンドリーなデザインの導入などは、ユーザーにとって見やすいサイトとなり、利便性を高める効果があります。

ユーザビリティが向上すると、サイトの離脱率が低下し、コンバージョン率の向上につながります。

実施すべきSEO内部対策①クローラーを最適化する方法

ウェブサイトのSEOを向上させるためには、検索エンジンのクローラーがサイトを効率的に巡回・インデックスできるようにすることが重要です。

それでは、クローラーを最適化するための具体的な方法を紹介します。

単純なリンク構造のサイトにする

サイトのリンク構造をシンプルに保つことで、クローラーがページを効率的に巡回するのを助けます。

深い階層のページや複雑なリンク構造はクローラーの巡回を妨げる可能性があるため、2〜3階層以内にページを配置することが推奨されています。

パンくずリストを適切に設定する

パンくずリストは、サイト内のページ階層を示すナビゲーションの一つです。これにより、ユーザーとクローラーの両方がサイトの構造を理解しやすくなります。

サイトの上に表示されている「トップ>商品カテゴリ>〇〇商品」といった、自分が今どのページを見ているかがわかるようにするのがパンくずリストです。

パンくずリストを設定することで、クローラーがサイトの階層構造を正確に把握し、関連するページ間の関係性を理解するのを助けます。

XMLサイトマップを送信する

XMLサイトマップは、ウェブサイトの全ページのURLをリスト化したものです。
これを検索エンジンに提出することで、新しいページや更新されたページを迅速にクローラーに知らせることができます。

Google Search ConsoleやBing Webmaster Toolsなどのツールを使用して、XMLサイトマップを検索エンジンに送信します。

不要なページをrobots.txtで指定する

robots.txtは、ウェブサイトのルートディレクトリに配置されるテキストファイルで、クローラーに対して特定のページやディレクトリの巡回を禁止する指示を出すことができます。

例えば、ユーザー情報のページや管理者ページなど、検索エンジンにインデックスされる必要のないページを指定して、クローラーの無駄な巡回を防ぐことができます。

適切な内部リンクを設置する

内部リンクは、同一ドメイン内の異なるページ同士を結ぶリンクのことを指します。
内部リンクを貼ると、クローラーがサイト内を効率的に巡回できるようになり、ユーザーがサイト内巡回しやすくなります。

ページネーションを設置する

ページネーションは、大量のコンテンツを複数のページに分割して表示するためのナビゲーションのことを指します。

「1ページ/3ページ」のように、今コンテンツの何ページ目を見ているかが分かります。
ページネーションを設置すると、クローラーが大量のコンテンツを効率的に巡回するのを助けることができます。

実施すべきSEO内部対策②インデックスを最適化する方法

インデックスの最適化は、検索エンジンがウェブページの内容を正確に理解し、適切な検索結果として表示するための対策です。

インデックスを最適化するための具体的な方法を紹介します。

コンテンツに最適なタイトルをつける

ページのタイトルは、検索結果に表示される最も重要な要素の一つです。

タイトルは、ページの内容を正確に反映させましょう。
ユーザーが検索するキーワードを適切に取り入れることで検索エンジンの評価を高めることができます。

メタディスクリプションを最適化する

メタディスクリプションは、検索結果のスニペットに表示される短い説明文です。

検索結果の「説明文」にあたり、ユーザーが検索結果からクリックするかどうかを決定する重要な要素の一つで、ページの内容を簡潔わかりやすく伝えることが求められます。

見出しタグを調整する

見出しタグ(h1, h2, h3など)は、ページの構造と内容の重要性を示すものです。

適切な階層で見出しタグを使用することで、クローラーにページの構造を正確に伝えることができます。

画像をalt属性で説明する

画像のalt属性は、画像の内容をテキストで説明するためのものです。

クローラーは画像の内容を直接解釈することができないため、alt属性を使用してこの画像は何の画像であるかを伝えることが重要です。

URLを正規化する

URLの正規化は、同じコンテンツに対して複数のURLが存在する場合に、一つの正規のURLを指定することです。

これにより、クローラーが重複したコンテンツをインデックスするのを防ぐことができます。

noindexタグでコンテンツを整理する

noindexタグは、特定のページを検索エンジンのインデックスから除外するためのものです。

ユーザーや検索エンジンにとって価値の低いページをインデックスから除外することで、サイト全体の評価を高めることができます。

例えば、昔書いたブログで中身がほぼ無いようなページをnoindex化して、サイト全体の評価を上げるという方法もあります。

構造化データをマークアップする

構造化データは、ページの内容を検索エンジンに詳細に伝えるためのマークアップ言語です。

これにより、検索結果にリッチスニペットとして表示されることがあり、ユーザーのクリック率を向上させる効果が期待できます。

検索結果が表示された際「料金」「お申込み方法」「問合せ」も一緒に表示されることがありますが、これがリッチスニペットです。

実施すべきSEO内部対策③:ユーザビリティを上げる方法

ユーザビリティは、ウェブサイトの利用者がサイトを効果的、効率的、そして満足して使用できる度合いを指します。
高いユーザビリティは、サイトのコンバージョン率向上や離脱率の低下に寄与するだけでなく、SEOの観点からも非常に重要です。

スマホやタブレットに対応する

モバイルフレンドリーなデザインを採用することで、スマートフォンやタブレットのユーザーにも快適にサイトを閲覧してもらえます。

今はスマホやタブレットでサイトを閲覧するユーザーも多いため、Googleなどの検索エンジンは、モバイルフレンドリーなサイトを高く評価する傾向があります。

サイトの表示速度を上げる

サイトのロード速度は、ユーザビリティだけでなく、SEOのランキング要因としても重要です。

画像の最適化、CSSやJavaScriptの圧縮、キャッシュの活用などを通じて、サイトの表示速度を向上させることができます。

AMPに対応する

AMP(Accelerated Mobile Pages)は、モバイルページの表示速度を極限まで高速化するための技術です。

AMPに対応することで、特にモバイルユーザーに対して高速なページ表示を提供することができます。

文字を適切なサイズにする

小さすぎる文字は、特にモバイルデバイスでの閲覧時に読みにくくなる可能性があります。

文字サイズを適切に設定し、コントラストを高めることで、ユーザーがコンテンツを快適に読むことができます。

ユーザーが離脱しない404エラーページを設定する

404エラーページは、存在しないページにアクセスした際に表示されるページです。

カスタム404ページを設定し、ユーザーに有用な情報やサイト内の他のページへのリンクを提供することで、ユーザーの離脱を防ぐことができます。

SEOの内部対策で注意すべきガイドライン違反

検索エンジンのランキングを不正に操作しようとする技術や手法は、検索エンジンのガイドライン違反となり、ペナルティの対象となる可能性があります。
以下に、特に注意すべきガイドライン違反について解説します。

違反①: ユーザーに見えない隠しリンク・隠しテキストはペナルティ対象

隠しリンクや隠しテキストは、ユーザーには見えないが、検索エンジンのクローラーには認識されるテキストやリンクのことを指します。

隠しリンクや隠しテキストは、検索エンジンのランキングを不正に操作する目的で使用されることが多いため、ペナルティの対象となります。

例として、背景色と同じ色のテキストを配置する、CSSを使用してテキストを非表示にするなどの手法があります。

違反②: クローキングは不正SEO扱い

クローキングは、ユーザーと検索エンジンのクローラーに異なるコンテンツを表示する技術のことを指します。

クローキングは、検索エンジンのランキングを不正に操作する目的で使用されることが多いため、ペナルティの対象となります。

具体的には、クローラーにはキーワードを多く含むコンテンツを、ユーザーには異なるコンテンツを表示するなどの手法が考えられます。

SEOの内部対策状況をチェックできるおすすめツール4選

SEOの内部対策の状況をチェックするためのツールは多数存在します。
以下に、特におすすめのツールを4つ紹介します。

ツール①: 指定キーワードのSEO対策状況をチェックできる【コンテンツSEOツール「高評価」】

コンテンツSEOツール「高評価」は、指定したキーワードに対するページのSEO対策状況を詳細に分析してくれるツールです。

キーワードの配置や密度、タグの使用状況など、コンテンツのSEOに関するさまざまな要素をチェックできます。
また、改善点やアドバイスも提供してくれるため、具体的な対策の参考になります。

ツール②: HTMLの文法をチェックできる【Another HTML-lint gateway】

「Another HTML-lint gateway」は、HTMLの文法や構造のエラーをチェックするツールです。

SEOにおいて、正しいHTMLの構造はクローラーの巡回やインデックスに影響を与えるため、このツールでのチェックは非常に有効です。
エラーや警告の内容を具体的に示してくれるので、修正内容が具体的にわかります。

ツール③: タグやメタディスクリプションの不備がチェックできる【スクリーミングフロッグ】

「スクリーミングフロッグ」は、ウェブサイト全体のクロールを行い、タグやメタディスクリプション、リンクの状況などを詳細に分析するツールです。

404エラーリダイレクトのチェック、重複コンテンツの検出など、SEOに関する多岐にわたる分析が可能です。
インターフェースが直感的で、初心者から上級者まで幅広く利用できます。

ツール④: 競合サイトの分析にも便利な【ahrefs】

「ahrefs」は、バックリンクの分析を主な機能とするSEOツールですが、内部対策のチェック機能も充実しています。

※「ahrefs」を太字に+アンカーテキストで以下のサイトの内部リンクをお願いします。

競合サイト被リンクやキーワード戦略を分析することで、自サイトの弱点や改善点を見つけることができます。
さらに、サイトの健全性やページのパフォーマンスもチェックできるため、総合的なSEO分析に非常に有効です。

※該当記事が完成次第、「競合サイト」を太字に+アンカーテキストで「テクニカルseo」の記事の内部リンクをお願いします。現在、未着手なのでこちらはご放念ください。

※該当記事が完成次第、「被リンク 獲得方法」を太字に+アンカーテキストで「テクニカルseo」の記事の内部リンクをお願いします。現在、未着手なのでこちらはご放念ください。

【現場でよくある事例!】ブランディングとSEO、その順番は?

運用現場でよくある内容が「ブランディングができていないのにSEOを進めてしまう」ということです。

SEOの施策を進めたところで肝心の商品やサービスの売り方が決まっていないのでは本末転倒と言えるでしょう。

まず最初にブランディングをある程度確立しておくことが大切です。ブランドのコンセプトやターゲット、訴求内容を明確にした上で、それに合わせたSEO対策を行う必要があるからです。

一方で、SEOを全く後回しにすると、検索からの訪問者獲得が難しくなります。ある程度のブランディングができたら、ブランドイメージとの整合性を取りながらSEO対策も並行して進めることが望ましいでしょう。

つまり「ブランディングありき、SEO概ね後追いが基本」ですが、ブランディングの最中からSEOを考慮したサイト構築を心がけ、両方のバランスをうまく取る事が大切です。これが最終的なブランディング効果とSEO効果を高めることにつながると考えます。

まとめ

SEOの内部対策は、ウェブサイトの質とユーザーエクスペリエンスを向上させるための不可欠な取り組みです。

主な施策としては、キーワードの適切な配置、URL構造の改善、高速なページロード時間の確保などが挙げられます。

また、ahrefsなどのチェックツールを使用することで、サイトの現状分析や問題点の特定、改善方法が簡単にわかるようになります。

最後に、SEOの内部対策は一度行ったら終わりではなく、定期的な見直しと更新が必要です。

最新のSEOトレンドや検索エンジンのアルゴリズム変更に柔軟に対応することで、持続的な検索エンジンの評価向上を目指しましょう。