ライティングにおけるトンマナとは?設定方法や引用のやり方を徹底解説

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

デザイナーやライターなど、制作に関係する方であれば「トンマナ」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。

トンマナは全体のイメージに関わる重要な要素なので、オウンドメディアでの記事制作に関わる方は、この記事を読んでトンマナについてしっかり学んでください!

デザインのコツや事例などもご紹介いたします。

トンマナとは何?

トンマナとは「トーン&マナー」の略称です。

サイトやコンテンツのデザインとスタイルに一貫性を持たせるためのルールで、 トーンは色調を表し、マナーは様式を表しています。

もともと広告業界の用語でしたが、今は企業のブランディングにも使用されており、マーケティングにおいても重要な要素といえるでしょう。

トンマナの重要性とは?

トンマナは、ブランドや製品のイメージを決定するのに重要な役割を果たします。

トンマナを意識することにより、ユーザーに印象づけたい内容と、記憶に残るコンテンツを作成することができます。

また、トンマナを統一することで、ユーザーにとっても製作者にとってもイメージが明確なものになります。

複数人での編集時にも、トンマナをしっかりと設定することで、人によるブレがなく、横溢感のあるコンテンツを作成することができます。

トンマナを設定するときに意識すること

トンマナを設定する際に意識することは2つ。

「誰に伝えるか」「コンセプト決め」です。

ユーザーへはっきりとしたイメージを持ってもらうためには、ターゲットとコンセプトを明確にすることが大切です。

誰に伝えるか

トンマナを設定する際は、まず「誰に伝えるか」を設定しましょう。
ターゲットからさらに深掘りして、細かな属性を設定することで、誰に何を伝えたいのか、より明確になります。

コンセプトは何か

誰に伝えるかが決まったら、次は「コンセプト」です。

デザインのトンマナを設定する前に重要なのは、何を伝えたいかを決めた上でトンマナの設計をすることが重要です。

トンマナの設定方法

設定方法1:色の設定

色の設定は、まず「メインカラー」から。
メインの色が決まることで、印象付ける方針が決まります。

次にプラスするサブカラーは、メインカラーを引き立たせるような色を設定しましょう。
多くても色の数は3色までにしましょう。それ以上の色使いはイメージが散ってしまい、全体がぼやけてしまうので注意しましょう。

設定方法2:画像の設定

デザインのトンマナを設定する上で、「図と画像」はとても重要な要素です。
図や画像の入っていないコンテンツは味気なく感じ、読んでいても飽きてしまうことがありませんか?

図や画像を配置する場合は、文章に合わせたイメージの画像を使用しましょう。

とはいえ、あまり図や画像に頼りすぎてしまうと伝えたいことの本質から外れてしまうことがあるため、注意が必要です。

設定方法3:レイアウトの設定

レイアウトは、人の心理を意識することでできあがります。
人が物事を判断するときはまず「見た目」から。
この見た目がつまりデザインです。

人はデザインによって無意識に好きか嫌いかを判断しています。

色の設定や読まれる順番など、自分が読んでみて心地よいと思うデザインを取り入れることがおすすめです。

設定方法4:フォントの設定

フォントもまた、イメージに直結する重要な要素です。
「フォント」の選択は、その違いがわかりにくいために設定が難しいのですが、細かい部分に気を使うことで、ユーザーに与える印象も大きく変わってきます。

現在3,000種類以上のフォントがありますが、それぞれのフォントがどのような印象を与えるか把握しておき、伝えたいコンセプトは何かから逆算して設定しましょう。

丸文字なら柔らかくポップな印象、行書体ならお堅い印象、といったイメージです。

設定方法5:余白の設定

デザインの「余白」は、トンマナを設定する上で重要です。
ユーザーにとって心地のいいデザインを作るために余白はなくてはならない要素です。

デザインはもちろん重要ですが詰め込みすぎることによって、ユーザーにとって見にくいコンテンツになってしまうため、余白を上手に入れることで見やすいデザインを心がけましょう。

ライティングのトンマナの設定で重要な3つのポイント

ライティングのトンマナで重要なポイントは以下の3つです。

ポイント①:表記の統一

同じ言葉を文章の中で複数回使用する時は表記を統一することで、ユーザーが文章に違和感を感じなくなります。

例えば、冒頭で「飲み物」と説明しておきながら、後半で「飲料」と表記してしまうとせっかくの説明がぼんやりとしたイメージになってしまうので注意が必要です。

ポイント②:ですますの統一

通称「文末表現」といい、ライティングの重要な要素です。

例えば

「この本は販売が終了した。」

「この本は販売が終了しました。」

では文章全体のイメージが大きく変わってきます。

どちらを選ぶかはコンテンツ内容によって決めますが、1文章の中では必ず統一しましょう。

文末表現がバラバラだと、ユーザーは非常に読みづらく感じてしまいます。

まず最初に、どの文末表現で制作を進めるかだけは最低限決めておきましょう。

ポイント③:一文の文字数

句点と読点についても意識しましょう。

句点とは「。」読点は「、」のことです。

人が一息で読める文章の長さには限界があるため、一文の文字数を意識しましょう。

一文の具体的な長さの目安は60字程度と言われています。

副業におすすめのプラットフォーム

Webライティングを始めたい方は、「クラウドソーシングサービス」に登録してみましょう。「ランサーズ」、「クラウディア」、「クラウドワークス」などが有名です。これらのサービスは「依頼者」と「受注者」をマッチングするプラットフォームで、仕事を探したり、受注する際に役立ちます。

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【実践編】「引用」は法律違反?正しい引用方法を法律面から解説

実際の運用現場ではこんな話がよく出ます。

「他サイトからの引用は著作権違反になるの?」

この質問が出た時にはいつもこのような返答をしています。
「引用であれば著作権違反にはならず、法律で罰せられることはありません。」

結論だけ言ってしまうと大丈夫ということなのですが、実は細かなルールもありますので、注意点とあわせて解説いたします。

1.正当な引用

引用が正当な引用である場合、著作権法違反にはなりません。
正当な引用は、出所を明確に示し、引用の目的が合理的であること、引用の範囲が適切であることが前提です。

ホームページの一部を引用する際の条件は以下のようなものがあります。

ほかのホームページの記事の一部を引用するには

ほかの著作物と同じようにホームページでも、著作権者の許可なくほかの著作物からの引用が許されます。ただし、次のような条件を満たす必要があります。

  • 自分で作成したオリジナルな記事が、内容においても分量においても引用される記事よりも主になっていること
  • 引用することに必要性があること。たとえば自分の考えを正しく表現するために役立つ場合など
  • 引用されている部分が、カギかっこで囲われていたり、>マークで始まったりしていて、引用であることがはっきりとわかること
  • 引用元がどのホームページであったのか記載すること
  • 引用する際に一部を変更したり削除したりしないこと

著作権情報センター(CRIC)みんなのための著作権教室「③インターネットを利用するときの著作権」より引用

2.許可を受ける

一部のコンテンツは著作権の厳しい制約を持つことがあり、許可なしに引用することは許可されていない場合があります。
特に商業的な使用や大規模な引用の場合、許可を得ることが必要です。

3.パブリックドメイン

消費者庁「消費者意識基本調査」

政府・役所など公共機関のパブリックドメインにある著作物は著作権の保護を受けていないため、自由に引用できます。

4.アトリビューション

引用の際、出所を明示的に表示し、正確にクレジットを付与することが重要です。
これは他人の知的財産権を尊重するためにも必要なステップです。

以上がWebサイトの引用に関する著作権の内容です。
特に商業的な利用や複雑なケースの場合、事前に許可を取得することが最善の方法であることが多いので覚えておきましょう。

また、ChatGPTなどのAIツールが作成した文章には著作権が存在しないことも補足として付け加えておきます。

まとめ:ユーザビリティを高めるためにも最適なトンマナを設定しよう

いかがでしたでしょうか?

トンマナはビジネスイメージや商品を印象付けるために重要です。

ユーザーに強いイメージを印象付けるためには、誰に伝えたいかをしっかりと決めることが重要です。

全体の色やデザインだけでなく、使用するフォントも統一感を持たせるように注意して下さい。

ブランドイメージを決める時や制作物を作成する際は、まずトンマナを意識して始めることをお勧めします。

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