【初心者向け】ドメインとサーバーとは?関係性やそれぞれの役割、仕組みを徹底まとめ

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

インターネットの世界では、「ドメイン」と「サーバー」は、私たちが日常的にWebサイトを閲覧したり、オンラインサービスを利用する際の裏側で欠かせない要素です。

しかし、これらの用語は技術的な背景があるため、その実際の役割や仕組みを完璧に理解している人は少ないかもしれません。

この記事では、ドメインとサーバーの基本的な関係性や役割について解説していきます。
これにより、インターネットの基本的な仕組みを理解する手助けとなることでしょう。

ドメインとは

ドメインはインターネット上の住所に相当するもので、特定のウェブサイトやメールサーバーを識別するための名前です。


webサイトのhttps://の後や、メールの@の後に「example.com」のような形式で表示されます。

ドメイン名はDNS(Domain Name System)というシステムを通じて、IPアドレスと対応付けられます。
ユーザーはこのドメイン名を使用してウェブサイトにアクセスしたり、メールを送受信したりします。

サーバーとは

サーバーは、クライアントのリクエストに応じて情報やサービスを提供するコンピュータやソフトウェアを指します。

例えば、ウェブサーバーはウェブページの情報を提供し、メールサーバーはメールの送受信を処理します。
サーバーはインターネットや内部ネットワークに接続されており、クライアントとの間で情報のやり取りを行います。

ドメインとサーバーの役割の違い

ドメインとサーバーは、インターネット上での情報やサービスの提供において異なる役割を果たします。


【ドメイン】
ドメインは、インターネット上の特定の場所やリソースを識別するためのアドレスや名前の役割を果たします。
ユーザーはURLを使って特定のウェブサイトに簡単にアクセスすることができます。

【サーバー】
サーバーは物理的または仮想的なマシンであり、リクエストされた情報やサービスをクライアントに提供する役割を果たします。
たとえば、ウェブサイトの内容やデータベースの情報などをユーザーに送信します。

簡単に言えば、ドメインは「どこに行くか」を示す指標であり、サーバーは「実際に何を提供するか」の役割を持つ「入れ物」のようなものです。

レンタルサーバーの種類と仕組み

レンタルサーバーとは、ホスティング業者が保有するサーバーを、ユーザーや企業に一定の料金で貸し出すサービスのことを指します。
ウェブサイトのホスティングやデータベース、アプリケーションの運用など、様々な目的で利用されます。主な種類として以下の4つがあります。

共用サーバー

共用サーバーは、一つのサーバーマシンを複数のユーザーで共有するタイプのサーバーです。

利点
・費用が安い。

・ホスティング会社がサーバーの管理やメンテナンスを行うため、ユーザー側での技術的な知識がそれほど必要ではない。
欠点
・1つのサーバーのリソース(CPU、RAM、ストレージなど)を多数のユーザーで共有する。

・隣接するサイトのトラフィックや問題が、自分のサイトのパフォーマンスに影響を与える可能性がある。

・サーバー上で動作するアプリケーションやサービスのバージョンなどは、ホスティングプロバイダーによって決められる。

専用サーバー

専用サーバーは、1台のサーバーマシンを1ユーザーまたは1企業専用で利用するサービスです。

利点
・安定した運用が可能。リソースを他のユーザーと共有しないため、高負荷や大規模なサイトに適している。

・クライアントはサーバーの全リソースを独占的に使用できる。

・サーバーのハードウェアやソフトウェアのカスタマイズが容易。
欠点
・費用が高い。

・サーバーの管理やメンテナンスをユーザー側で行う必要があることが多く、管理や設定の専門知識が必要。

仮想専用サーバー

仮想専用サーバー(VPS)は、1台の物理サーバー上に仮想化技術を利用して複数の独立した仮想サーバーを作成し、それぞれの仮想サーバーをユーザーにレンタルするサービスです。

利点
・リソースを確保できるため、共用サーバーよりも安定した運用が可能。専用サーバーよりも費用が抑えられる。

・それぞれのVPSは独立したOSやソフトウェアを持ち、他のVPSとは完全に分離されている。
欠点
・カスタマイズの自由度が高いが、最上位のリソースは物理サーバーに依存するため、その限界を超えることはできない。

クラウドサーバー

クラウドサーバーは、インターネットを介して提供されるサーバーサービスで、必要に応じてリソースをスケールアップ・ダウンすることが可能です。

利点
・必要に応じてリソースを追加・削除することが容易(スケーラビリティ)。

・使用した分だけの料金が発生する場合が多い。

・複数の物理サーバーに分散されたリソースを使用するため、高い可用性や耐障害性を持つ。
欠点
・複雑な設定や運用知識が求められる場合がある。

・データのプライバシーやセキュリティへの懸念がある場合がある。

おすすめのレンタルサーバー5選

以下は、おすすめのレンタルサーバー5つを紹介します。
それぞれのサーバーの特徴やサービス内容を詳しく知りたい場合は、リンク先をご参照ください。

①Xserver(エックスサーバー)

エックスサーバーは、高速なサーバー応答時間や、充実した機能を持つレンタルサーバーとして知られています。
初心者から上級者まで幅広く利用されています。

②お名前.comレンタル

お名前.comは、ドメイン取得サービスでの実績があり、その信頼性をベースにしたレンタルサーバーサービスも提供しています。
初心者にも使いやすいインターフェースが特徴です。

③ロリポップ!

ロリポップ!は、低価格でありながらも高機能を持つレンタルサーバーとして人気があります。
特に個人や中小企業におすすめのサービスです。

④ColorfulBox

ColorfulBoxは、WordPressの導入や運用を主眼に置いたレンタルサーバーサービスです。
WordPressを中心にしたサイト運営を考えている方に特におすすめです。

⑤ConoHa WING

ConoHa WINGは、高性能なVPSサービスを提供しており、中〜大規模のウェブサイトやアプリケーションのホスティングに適しています。

ドメインとサーバーの関係性を知って健全なWebサイト運営をしよう

ドメインとサーバーは、インターネットの構造を形成する中核的な要素です。

ドメインは、Webサイトやサービスのアドレスとしての役割を果たし、人々が簡単にアクセスできるようにする役割を持っています。

一方、サーバーは情報の実態を保持し、ユーザーのリクエストに応じてデータやコンテンツを提供する役割を担います。

これらのコンポーネントが連携して動作することで、私たちはスムーズにインターネットを利用することができます。

インターネットの仕組みや背後にある技術を理解することで、より安全かつ効果的にオンラインサービスを利用することができるようになります。

ぜひもう一度この記事を読み直して、ドメインとサーバーの違いについて理解してください。