こんにちは。本記事では、読者が読みたくなるホワイトペーパーのデザインについてお話ししたいと思います。
「最後まで読める」ホワイトペーパーのデザインのコツや情報をお届けします。
是非、本記事を参考にして、読者を惹きつける最高のホワイトペーパーを作成してみてください!
ホワイトペーパーでデザインはなぜ必要?作るべき3つの理由
ホワイトペーパーはユーザーから信頼を得るための重要なツールとなっています。
一言でいうと商品やサービスに関する「お役立ち情報」を伝える方法なのですが、最近のホワイトペーパーにはいろいろな種類があります。
例えば、シンプルなアンケート結果のようなものから、カタログ、セミナー資料、4コマ漫画のような凝ったものまで揃っています。
今回はホワイトペーパーがなぜ重要なのか、そしてホワイトペーパーを作成する必要性について説明します。
理由①:リード獲得(リードジェネレーション)
ホワイトペーパーは、専門的で最新の情報を提供することで顧客のニーズに効果的に対応するツールです。
新しい見込み客を獲得し、競合他社に差をつけるためには最適なツールと言えます。
ホワイトペーパーをダウンロードする際、ユーザーには氏名やメールアドレスなどの情報を入力してもらいます。
このため、ターゲットとなる顧客に関するニーズを入手することができ、集めたデータを活用することで、より良いマーケティングや製品戦略の構築に役立てることができます。
ユーザーのニーズにマッチした情報を提供できれば、ダウンロード数が増え、より多くの潜在顧客を獲得することができるようになるのです。
理由②:リード育成(リードナーチャリング)
ホワイトペーパーのもう一つの効果は、リードを育てることです。
顧客に価値ある情報を提供することによって、リード顧客を育成してセールスファネルに導くことができます。
セールスファネルの各段階において、そのニーズに合わせた関連性の高いホワイトペーパーを作成するとより効果的です。
例えば認知の段階では、ホワイトペーパーで製品やサービスのメリットを紹介することで、リードを集めることができます。
そして、見込み客が意思決定のプロセスに入ると、ホワイトペーパーを使って製品の仕組みとメリットを説明することができます。
理由③:顧客満足向上
Webサイトにホワイトペーパーを掲載するもう一つの大きなメリットは、顧客満足度の向上です。
より詳しい情報を提供することによって、ユーザーは購買の際の重要な検討材料となり、製品やサービスをより深く理解できるようになるため、結果として顧客満足度の向上につながるのです。
読まれるホワイトペーパーをデザインするコツ
読みやすいホワイトペーパーデザインかどうかで、多くの読者を獲得するか、ゴミ箱行きになるかの分かれ目となります。
ここでは、ユーザーに読まれるホワイトペーパーをデザインするために欠かせないコツを紹介します。
表紙でユーザーの興味を惹く
目を引く表紙デザインが最初にして最大のポイントと言っても過言ではありません。
ホワイトペーパーを初めて目にした人が、その内容に引き込まれ、読みたくなるのは表紙です。
・表紙には、太いフォント、鮮やかな色、目を引く画像を使う
・フォントの色と背景の色のコントラストを強調する
・アイコン・イラスト・図形などを使ってテーマと密接に結びついたデザインコンセプトを作り上げる
制作に最適なツールを後ほど紹介しますが、表紙に関していうと「Canva」は、表紙デザインに最適なツールです。数回クリックするだけで、素晴らしい表紙を無料で作成することができるのでぜひお試しください。
目次は表紙デザインと合わせる
印象的な表紙を作ったら、次は目次のデザインです。
目次はユーザーがホワイトペーパーの内容を素早く把握し、求めている情報を見つけるために重要なポイントです。
・ビジュアルでレイアウトを整理する
・シンプルなデザインにする
・読みやすいフォントサイズにする
・デザインエレメント(デザイン要素)が表紙と一致している
フォントはカバーデザインで使用されているものと一致させるようにしましょう。
まとまりのあるデザインによって、ユーザーを引き込み、本文までしっかりと読んでもらうことができます。
テキストと画像をバランス良く
ホワイトペーパーの本文のデザインは、テキストとビジュアルの両方を含めるとベターです。
・テキストは読みやすいように、文字サイズ・フォントの種類・間隔をバランスよく調整する(箇条書きを使うのもおすすめ)
・画像やイラストを入れる
画像を入れる際には関連するデザインを選び、ページが散らからないように注意しましょう。
ホワイトペーパーのデザイン参考例5つ
では、ホワイトペーパーにはどのような種類があり、それぞれどのように役立つのでしょうか?
ここでは、最も人気のある5つのホワイトペーパーのスタイルと、それらがどのようにビジネスの成功につながるかを説明します。
①お悩み解決のための「ノウハウ型」
ノウハウタイプのホワイトペーパーは、ユーザーのお悩み解決に最適です。
その悩みはこれを活用することで解決できます、という視点で具体的な方法を記載することで、ユーザーとの信頼関係を築くことができます。
②機能・オプションを比較した「比較型」
新しい製品やサービスを購入する場合、比較タイプのホワイトペーパーは非常に役に立ちます。
あなたも何かを購入するとき、必ず機能やオプションの比較をしますよね?
各オプションの違いを説明することで、ユーザーがどの製品やサービスが自分のニーズに最も適しているかを判断することができます。
③データをまとめた「調査レポート型」
調査レポートタイプのホワイトペーパーは、アンケートなどのリサーチから得られたデータをまとめたものです。
実際の感想などが集約されているため顧客、製品、サービスにどのような影響を与えるかを最もストレートに表したものになります。
④実際の導入事例をまとめた「事例紹介型」
事例紹介型のホワイトペーパーは、他の人が選んだ理由を知るのに最適です。
また、導入の過程でお客様が直面した課題や、導入後にどのように役に立ったのかがわかり、リアルな声を知ることができます。
実際のユーザーの声を取り入れた製品導入レビューを入れることで、自社の製品導入時に採用すべきパターンを知ることができます。
また、競合製品の成功例を知りたいという企業にも有効な内容です。
⑤これぞ最新の情報!「トレンド型」
トレンド型のホワイトペーパーは、現在の出来事や最新のトピックに着目したものです。
リサーチを通じて最新のデータを収集して発信しています。
常に最新の情報が必要なのでホワイトペーパー自体のアップデートも必要になりますが、競合他社に差をつけてオリジナリティを出すためには最も有効なパターンと言えるでしょう。
ホワイトペーパーデザインの作り方8ステップ
最後まで読まれるホワイトペーパーに必要な内容はブランドの確立、信頼性の構築、エンゲージメントの促進、戦略的コンテンツです。
今回は、ホワイトペーパーの作成プロセスを8つのステップで解説します。
ステップ①:顧客の課題設定
ホワイトペーパーを作成する際の最初のステップは、顧客がどのような問題に直面しているのかを確認することです。
そのためには、既存の顧客に対して調査やインタビューを行うことを検討しましょう。
ホワイトペーパーが解決策を提供できるように、どのようなニーズがあるのかを特定することが目的です。
ステップ②:ペルソナ設定を行う
顧客課題を設定したら、次はペルソナの設定です。
ターゲットをピンポイントで設定することで、悩みポイント、目標、行動を効果的に把握することができます。
また、ユーザーニーズや好みを絞ることができるため、心に響くコンテンツを作成することができます。
リサーチ、インタビュー、アンケートを組み合わせて、顧客ベースの各セグメントを正確に反映したカスタマーペルソナを作成しましょう。
ステップ③:ユーザーにしてほしい行動を考える
ホワイトペーパーの作成に取り掛かる前に、ユーザーにどのような行動を取ってもらいたいかを決めておく必要があります。
例えば
などです。
ユーザーに取ってもらいたい行動がわかれば、ゴールを意識してホワイトペーパーを作成することができます。
ホワイトペーパーの最後に行動喚起を記載して、ユーザーの行動を促すのがポイントです。
ステップ④:テーマを決定する
ユーザーに取って欲しいアクションが分かったら、いよいよホワイトペーパーのテーマを考えるステップです。
ホワイトペーパーのテーマは、顧客の悩みポイントやゴールに触れているか?読者から信頼されるような内容になっているか?などを元にテーマを考えていきましょう。
テーマはホワイトペーパーの土台となるため、作成を進める上で常に意識しておいてください。
ステップ⑤:全体の流れを調整
テーマが決まったら、次はホワイトペーパー全体の流れを考えましょう。
各セクションの順序を決める際は、ユーザーが商品を使用してどのように悩みを解決していくかを時系列で考え、流れに沿った構成を組むことが重要です。
ステップ⑥:適切なボリュームを設定する
ホワイトペーパーを作成する際には、十分な情報を提供しつつも、飽きない程度のボリュームで作成するように、適切なバランスを見つけることが重要です。
必要な情報量を見極め、簡潔かつ魅力的な方法で提示しましょう。
トピックの内容にもよりますが、一般的には10〜20ページの間で作成されるケースが多いです。
ステップ⑦:レギュレーションを作成する
このステップは見落とされがちですが、レギュレーションの作成は重要なステップです。
フォント、テキスト、書式、色などを統一するということが基本ですが、読者に情報を提供する目的をしっかり達成できるようなビジュアルを作成することを心がけたいものです。
ステップ⑧:ホワイトペーパーを制作
そして最後のステップは、実際にホワイトペーパーを作成することです。
コンテンツ作成、ビジュアルをデザイン、ドキュメントをフォーマットするという内容になります。
制作に関して複数の担当者がいる場合は、ワークフローを整理し、全員が同じ目的・目標に向かってコミュニケーションをとりながら進行していくことが重要です。
ホワイトペーパーをデザインできる作成ツール4選
ホワイトペーパーのデザインを、WordやExceで制作することは可能ではありますが、なかなかの手間と時間がかかります。
そこで、ホワイトペーパーを効率的にデザインできるツールを4つ紹介いたします。
デザインアプリの代表格【Adobe Illustrator(アドビイラストレーター)】
Illustratorは、Adobe(アドビ)社が提供しているグラフィックデザインツールです。
ホワイトペーパーの外注会社も導入しており、画像を作成したり、デザイン配置など、ホワイトペーパー制作に必要な機能が十分に揃ったツールです。
初心者にもおすすめのデザインアプリ【Adobe Spark(アドビパーク)】
Adobe Sparkは、もともとSNSへ投稿する画像・動画などを、手軽に作成することができるツールです。
操作がシンプルで直感的なため、初心者でも簡単にホワイトペーパーを作成でき、おすすめのツールとなっています。
プレゼンの定番ソフト【Microsoft Power point(マイクロソフトパワーポイント)】
みなさん一度は触ったことがあるPowerPointです。
こちらも本来はプレゼンテーション用のツールなのですが、デザインの自由度、直感的な操作感などでホワイトペーパー作成にも適しています。説明書もほぼ不要で操作できるところがおすすめです。
無料でシンプルなデザインアプリ【CANVA(キャンバ)】
前述しましたが、デザインアプリのCanvaは、オーストラリアの画像デザインツールです。
無料プランと有料プランがあり、無料プランでも十分な機能を利用することができるのが特徴です。
ブラウザ版とアプリがあり、特にアプリは指先だけでデザインを進めることができるため、ホワイトペーパーのデザインに向いており、大変おすすめです。
【現場でよくある事例!】ホワイトペーパーでやってしまいがち!間違った使い方とは?
読まれるホワイトペーパーに関して解説してきましたが、運用現場でよく起こる事例として「ホワイトペーパーを広告と勘違いしてしまう」という内容があります。
まず、ホワイトペーパーの目的を正しく理解することが重要です。ホワイトペーパーとは、あるPRODUCTやソリューションが特定の課題をどのように解決するのかを説明することを目的としています。
単なる商品やサービスの説明書として使うのは間違いです。読者は具体的課題の解決策を期待していることを認識する必要があります。
次に、データや論理の裏付けが不十分な場合、紙面での主張に説得力がなくなります。関連データ、専門家の知見、論理展開の妥当性などを用いて主張を支える工夫が必要です。
さらに、宣伝色の強すぎるホワイトペーパーも信頼を損なうでしょう。商品そのものより課題解決を前面に出すなどの工夫が大切です。
こうした点に留意することで、効果的かつ信頼性の高いホワイトペーパーを作成できるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ホワイトペーパーは商品やサービス情報を提供する「お役立ち情報」です。
作成する際には、デザイン・内容・画像・ボリュームなどのバランスをとって、ユーザーがストレスなく読めるように工夫をしてみてください。
最後まで読まれたホワイトペーパーは必ず、きっとユーザーとの関係性を深める橋渡しとなってくれることでしょう。