SNS広告の仕組みを徹底解説!メリットとデメリット・種類も紹介

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

 皆さん、SNSを使用している方であればSNS広告をご覧になったことはあると思います。

SNS広告は特に注目されており、利用する企業も増えてきています。

今回の記事では、SNS広告の使い方やメリット・デメリットについて、分かりやすく解説します。

初めてSNS広告を利用する方も、バッチリ理解できる内容となっていますので、是非参考にしていただければ嬉しいです。

SNS広告とは?

消費者庁「近年の広告市場の動きについて」

SNS広告とは、主にFacebookInstagramX(旧Twitter)LINEYouTubeTikTokなどのSNSプラットフォーム上で表示される広告です。

グラフから読み取れるようにSNSの利用者数は年々増加しており、それに伴い、SNS広告の市場も拡大しています。

SNS広告は、SNSを利用しているユーザーの年齢、性別、興味・関心、地域などの情報を基にターゲティングされ、ユーザーに合った広告が表示されます。これにより、企業や広告主は、効果的なプロモーションを行うことができます。

SNS広告の仕組み

SNS広告は、企業や個人が広告主となって、プロモーションを行う手法の一つです。

まず、SNS広告の仕組みや特徴について、他の広告との違いを交えながら解説します。

SNS広告と他の広告の違い

SNS広告は、通常のアカウント投稿、Web広告、リスティング広告といった他の広告といくつかの違いがあります。

通常アカウント投稿との違い

通常のアカウント投稿は、フォロワーや友達に向けての投稿であり、広告としての機能はありません。

一方、SNS広告は、ターゲット層を選択して広告を表示させることができ、広告主によって費用が支払われる仕組みです。

Web広告との違い

Web広告は、Webサイトやブログに掲載される広告で、主にバナー広告やリンク広告があります。

一方、SNS広告は、SNSプラットフォーム上で表示され、タイムラインやフィードに埋め込まれる形でユーザーに提供されます。

また、SNS広告は、ユーザーの属性や行動履歴に基づいたターゲティングが可能であり、より効果的な広告展開ができる点がWeb広告との違いです。

リスティング広告との違い

リスティング広告は、検索エンジンの検索結果ページに表示される広告で、ユーザーが検索したキーワードに関連する広告が掲載されます。

一方、SNS広告は、SNSプラットフォーム上で表示され、ユーザーの属性や興味・関心に基づいてターゲティングされます。

リスティング広告は、検索ユーザーがすでに何らかの関心やニーズを持っていることが前提であり、そのニーズに応える広告が表示されるため、効果的なターゲティングが可能です。しかし、SNS広告は、ユーザーが何らかの興味・関心を持っているとは限らない状況で広告が表示されるため、リスティング広告に比べてアプローチの仕方が異なります。

その一方で、SNS広告は、ブランドの認知度向上や、新規顧客の獲得に効果的であるという点で、リスティング広告とは異なる利点があります。

SNS広告のメリット5つ

SNS広告は、多くの効果やメリットがあります。以下では、SNS広告の主な効果やメリットを5つ紹介します。

メリット①:費用対効果に優れている

SNS広告は、オークション形式で広告費が決定されるため、広告主は自社の予算に応じて入札額を設定できます。これにより、予算を抑えつつ効果的な広告展開が可能であり、費用対効果が高いとされています。

【オークション時の具体的な要素について】

Metaヘルプセンター「広告オークションについて」によると、

Facebookの広告オークションでは、利用者とビジネスの両方に最大の価値をもたらす広告が落札されるため、全体的な価値が最も高い広告がオークションの勝者となります。全体的な価値は、主に次の3つの要素から判断されます。

入札価格」「推定アクション率「広告品質」

とされています。

メリット②:ターゲットを絞り込むことができる

SNS登録時には、ユーザーの年齢、性別、職歴、趣味などの属性情報の入力を求められるものもあるため、詳細なターゲティングができます。これにより、広告主は自社のターゲット層に絞り込んだ広告を表示させることができ、効果的なプロモーションが可能です。

SNS広告では、年齢や性別、興味・関心などの属性情報を基にターゲティングを行うことができます。

例えば、20代女性向けのコスメブランドが、同年代の女性に興味を持ってもらえるように広告を表示させることが可能です。

メリット③:潜在的な顧客にもアプローチできる

消費者庁「近年の広告市場の動きについて」

SNS広告は、ユーザーがSNSを利用している際に表示されるため、潜在的な顧客にもアプローチができます。また、ターゲットにマッチしたインフルエンサーを起用するインフルエンサーマーケティングも効果的です。インフルエンサーマーケティングの市場は年々拡大しています。

これにより、新規顧客の獲得やブランドの認知度向上が期待できます。

例えば、あるファッションブランドの広告が、そのブランドにまだ興味を持っていなかったユーザーに表示されることで、新たなファンを獲得するきっかけになります。

メリット④:違和感が少なく受け入れられやすい

SNS広告は、タイムラインやフィードに埋め込まれる形で表示されるため、ユーザーにとって違和感が少なく、受け入れられやすいとされています。

これにより、広告へのクリック率コンバージョン率が向上し、広告効果が高まります。

例えば、インスタグラムのストーリーズ広告は、ユーザーが友人のストーリーを見ている最中に表示されるため、自然な形で広告が受け入れられます。

メリット⑤:ユーザーによって拡散される可能性がある

SNS広告は、ユーザーがシェアやいいねをすることで、自然に拡散される可能性があります。面白い内容の広告がX(旧Twitter)で拡散されることで、自然な形で多くのユーザーに露出し、ブランドの認知度や商品の販売促進につながります。

このような拡散力は、SNS広告ならではのメリットであり、他の広告手段では得られない効果です。

例①:目を引く画像や動画が使用されていることで、ユーザーが興味を持ちやすくなり、共有される可能性が高まります。

ある美容商品の広告で、ビフォー・アフターの効果がはっきりと分かる写真を使用して、その効果を強調します。

例②:広告に対話を促す要素が含まれていると、ユーザーがコメントやいいねをしやすくなり、拡散につながります。

ある映画の広告で、ユーザーに「好きなシーンは何ですか?」と尋ねることで、コメント欄に活発な議論が起こり、共有される可能性が高まります。

SNS効果を利用するデメリット3つ

SNS広告には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。以下では、SNS広告を利用する際のデメリットをいくつか紹介します。

デメリット①:運用には費用がかかる

SNS広告は、運用に費用がかかります。予算を設定し、広告を出稿するためには最低限の費用が必要です。

また、広告の効果を最大限に引き出すためには、専門的な知識やスキルを持った担当者が必要となるため、人件費や外部のエージェンシーに依頼する費用も考慮する必要があります。

デメリット②:ターゲティングを誤ると効果が薄い

SNS広告の効果は、ターゲティングの精度に大きく左右されます。ターゲット設定が不適切だと、広告が関心のないユーザーに表示されてしまい、効果が薄くなることがあります。

例えば、20代の女性をターゲットにしたいのに誤って60代の男性に広告が表示されると、関心のないユーザーに広告が届いてしまい、効果が薄くなってしまいます。

適切なターゲティングを行うためには、事前の市場調査や顧客分析が重要となります。

デメリット③:炎上のリスクがある

SNS広告は、ユーザー同士のコミュニケーションが活発な場で展開されるため、炎上のリスクがあります。広告内容が不適切であったり、ユーザーの感情を逆なでるような内容が含まれていると、炎上につながることがあります。

そのため、広告制作時には、内容が不適切でないか、炎上のリスクがないかを十分に検討する必要があります。

投稿時の炎上と違い、通常は出稿前にチェックが入るため、実際に広告で炎上したケースはあまりありませんが、SNS広告で炎上すると、以下のような悪影響が生じる可能性があります。

悪影響①:ブランドイメージの悪化:炎上すると、多くの人がネガティブな印象を持ち、企業やブランドの評判が悪化することがあります。

悪影響②:顧客の喪失:炎上により、顧客が不信感を抱き、他の企業やブランドへ移行することがあります。

悪影響③:広告効果の逆効果:炎上する広告は多くの人に目に入ることがありますが、その内容がネガティブなものであるため、広告としての効果が逆効果になることがあります。

悪影響④:SNSプラットフォームによるペナルティ:炎上した広告が規約違反である場合、SNSプラットフォームから広告掲載の制限やペナルティを受けることがあります。

悪影響⑤:メディアやインフルエンサーからの批判:炎上が拡大すると、メディアやインフルエンサーからも批判を受けることがあり、さらなる悪影響が広がることがあります。

悪影響⑥:対応にかかるコスト:炎上対策のために、PR活動や謝罪広告、問い合わせ対応などに追加のコストがかかることがあります。

SNS広告の費用

SNS広告の費用は、プラットフォームや広告形式によって異なりますが、一般的にはオークション形式で広告費が決定されます。

これにより、広告主は自社の予算に応じて入札額を設定し、競合他社と競い合いながら広告を表示させることができます。また、クリック単価(CPC)や表示回数単価(CPM)といった課金形態があり、広告主は自社の目的に応じて選択できます。

小規模なスタートアップ企業でも、限られた予算内で効果的な広告を実施できる点がSNS広告の魅力です。例えば、クリック単価(CPC)で広告を出稿することで、実際に広告をクリックしたユーザーに対してのみ課金されるため、無駄な広告費を抑えることができます。

SNS広告利用のポイント

SNS広告を効果的に活用するためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。以下では、SNS広告利用のポイントを紹介します。

ポイント①:広告運用の目的を明確にする

SNS広告を運用する際には、目的を明確に設定することが重要です。目的が明確であれば、適切な広告戦略を立てることができ、効果的な広告活動を展開することが可能です。

例えば、新商品のプロモーション、ブランド認知の向上、特定のイベントへの集客など、どのような目的で広告を出稿するのかを明確にしましょう。

ポイント②:明確なターゲティングを行う

SNS広告の効果を最大限に引き出すためには、明確なターゲティングが欠かせません。顧客の年齢層、性別、趣味、興味関心などを基に、広告を表示させるユーザーを選定しましょう。

これにより、広告が関心のあるユーザーに届くことで、広告効果が高まります。

ペルソナを作成するのも効果的です。ターゲットオーディエンスを具体的なキャラクターとしてイメージすることで、より効果的なメッセージやコンテンツを作成できます。

ポイント③:早いスパンでの広告の更新を心がける

SNS広告は、ユーザーが日常的に利用するプラットフォームであるため、同じ広告が何度も表示されると飽きられてしまうことがあります。そのため、広告の内容やデザインを定期的に更新し、ユーザーの興味を引き続けることが大切です。

また、広告の効果を分析し、改善点を見つけて反映させることで、効果的な広告運用が実現できます。

ポイント④:ユーザーの目に留まる広告を心がける

ユーザーが最も関心を持ちそうなタイミングで広告を配信することが重要です。季節やイベントに合わせた広告や、ターゲットオーディエンスの活動時間帯に合わせて配信することで、効果的な広告運用が可能です。

また、他の競合と差別化された広告を作成することで、ユーザーの目に留まりやすくなります。自社の強みや特徴をアピールし、独自性を打ち出すことが重要です。

消費者庁「近年の広告市場の動きについて」

近年、スマートフォンでの閲覧が主流となっているため、モバイルでの表示に最適化された広告デザインを心がけましょう。画面サイズやレイアウトに適したデザインが、ユーザーに違和感を与えず、効果的にメッセージを伝えることができます。

まとめ:SNS広告はターゲットを絞れて費用対効果に優れている

この記事では、SNS広告のメリット、デメリット、そして効果的な利用方法について解説しました。

SNS広告のメリットとしては、ターゲット層や属性分けが細かく設定でき、多くのユーザーにリーチできる可能性があるという点が挙げられます。

また、潜在顧客にもリーチができることから、集客や認知拡大に効果的な施策と言えます。最後に、効果的な利用方法については、ターゲット設定や広告コンテンツのより詳細な設計による改善などが挙げられます。

SNS広告はターゲットをしっかりと意識して配信することで、ビジネスの成長に繋がる重要な広告媒体となることでしょう。

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