LP（ランディングページ）は、Webサイト運営において重要な役割を担う存在です。しかしどのように作成すれば効果的なのか、悩んでしまうことも多いですよね。
そこで、本記事では具体例を交えながら、LPの構成を解説します。
必要な要素や注意点を把握し、自分のウェブサイトに合ったLPを作り上げましょう。
LP作成の経験がない方も、きっと役立つ情報が盛りだくさんです！
LP（ランディングページ）とは
LP（ランディングページ）とは、ウェブサイトやオンライン広告のクリック後にユーザーが最初に訪れるページを指します。ランディングページは、商品やサービスの情報提供、リード獲得、登録、購入など、特定の目的に特化して設計されることが一般的です。
効果的なランディングページは、ユーザーに明確なメッセージを伝え、目的に沿ったアクションを促すことで、コンバージョン率（目的達成率）を向上させる役割を果たします。
LPの構成を作る3つのパート
ランディングページ（LP）の構成を作る3つのパートとして、以下のようになります。
ここでは、架空のオンライン英会話サービス会社「SpeakW」を例に挙げて解説します。
パート①:ファーストビュー
ファーストビューは、ユーザーがランディングページにアクセスした際に最初に目にする部分であり、非常に重要です。
ここで、ユーザーに対して強烈な印象を与えることが求められます。ファーストビューには、キャッチフレーズや見出し、画像や動画などの視覚要素を含めることが一般的です。
また、明確なコールトゥアクション（CTA）を設置し、ユーザーが目的に沿ったアクションを取りやすくすることも重要です。
パート②:ボディ
ボディ部分は、ランディングページの中心となる部分で、商品やサービスの特徴、利点、使用方法など、具体的な情報を提供します。ここでは、文章だけでなく、画像や動画、グラフや表などを利用して、分かりやすく情報を伝えることが求められます。
また、ユーザーが抱く疑問や懸念に対処し、信頼性や安心感を与える要素を盛り込むことも大切です。
パート③:クロージング
クロージングは、ランディングページの最後の部分で、ユーザーが目的に沿ったアクションを取ることを促す役割があります。
ここでは、再度コールトゥアクション（CTA）を設置し、ユーザーに行動を促すことが重要です。
また、限定的なオファーや割引情報など、緊急性や希少性を訴える要素を盛り込むことで、ユーザーの行動を促す効果が高まります。
LPの構成に必要な9つの要素
オンライン英会話レッスンのサービスを提供する仮想の会社「SpeakEZ」を例に、LP（ランディングページ）の構成に必要な要素を解説します。
要素①:キャッチコピーやアイキャッチで興味を持たせる
キャッチコピーの重要性
キャッチコピーは、ユーザーの注意を引き、興味を喚起する役割を果たします。短くて印象的なキャッチコピーは、商品やサービスの価値を伝えるだけでなく、ユーザーが引き続きページを閲覧するきっかけを作ります。
アイキャッチの重要性
アイキャッチとなる画像や動画は、視覚的にユーザーの興味を引き付けることができます。魅力的なアイキャッチは、情報を効果的に伝えるだけでなく、ユーザーがページに滞在し続ける確率を高めます。
[オンライン英会話の例]
キャッチコピー：「自宅で手軽にネイティブと英会話！」
アイキャッチ：ネイティブ講師と生徒がオンラインで英会話を楽しむ写真
要素②:ユーザーの悩みを代弁（共感）
ユーザーの悩みや問題を理解し、共感を示すことで、信頼性を高め、解決策を提供する商品やサービスへの関心を引き出すことができます。共感を示すことで、ユーザーは自分のニーズに適した解決策を提供してくれると感じ、興味を持ち続けます。
[オンライン英会話の例]
「英語が話せるようになりたいけど、通学が大変」「ネイティブの発音で英語を学びたい」
要素③:商品の特徴やメリットを提示
商品やサービスの特徴を明確に示すことで、ユーザーにその価値を理解させることができます。
さらに、他の競合商品やサービスとの差別化を明確にし、選ばれる理由を強調することが重要です。
また、メリットを具体的に提示することで、ユーザーは商品やサービスが自分の問題を解決する手段として認識しやすくなります。
特徴
「経験豊富なネイティブ講師」
「24時間いつでもレッスン可能」
メリット
「自宅で手軽に英会話練習」
「ビジネス英語もマスター」
要素④:CTAボタンでコンバージョンを狙う
CTA（コール・トゥ・アクション）ボタンは、ユーザーに具体的な行動を促す役割があります。
例えば、「今すぐ購入する」や「無料トライアルに申し込む」などのボタンを設置することで、ユーザーが目的に沿ったアクションを取りやすくなります。
CTAボタンは、目立つデザインや色使いで、ページの複数箇所に配置することが効果的です。
[オンライン英会話のLP例]
「今すぐ無料トライアルに申し込む」
要素⑤:ベネフィットの説明
ベネフィットとは、商品やサービスがユーザーにもたらす具体的な利益や価値を指します。ベネフィットを明確に説明することで、ユーザーは自分にとってどのようなメリットがあるのかを具体的に理解できます。
これにより、興味や関心が高まり、コンバージョンにつながりやすくなります。
[オンライン英会話の例]
「フレキシブルなスケジュールで、自分のペースで学べる」
要素⑥:お客様の声（口コミ、評判）
実際に商品やサービスを利用したお客様の声や口コミ、評判を掲載することで、信頼性や安心感を向上させることができます。
他のユーザーの体験や感想を知ることで、潜在的な顧客は商品やサービスの効果や品質を評価しやすくなります。
また、お客様の声には、具体的な利用シーンや達成された結果が含まれることが多く、これもベネフィットを理解しやすくします。
[オンライン英会話のLP例]
実際にサービスを利用したお客様の感想や体験談を掲載
要素⑦:権威性の提示
権威性は、商品やサービスの信頼性を高める重要な要素です。
業界の専門家や著名人による推奨や承認、賞や認定を取得していることをアピールすることで、ユーザーはより安心して商品やサービスを利用できると感じます。
権威性のある情報源からの引用や、メディアでの言及も効果的です。
[オンライン英会話のLP例]
英語教育の専門家や著名人による推奨コメント、業界賞受賞歴の記載
要素⑧:商品のストーリーを説明
商品やサービスの背景にあるストーリーや、開発者や創業者の情熱を伝えることで、ユーザーとの感情的なつながりを築くことができます。
ストーリーを通じて、商品やサービスがどのように生まれ、どのような価値観を大切にしているかを伝えることで、ユーザーはより深く関心を持ち、支持しやすくなります。
[オンライン英会話のLP例]
創業者の英語学習への情熱や、サービス開発の背景ストーリーを掲載
要素⑨:購入・申し込み
最後に、ユーザーが簡単かつスムーズに購入や申し込みができるプロセスを整えることが重要です。購入や申し込みの手順を明確にし、分かりやすく説明することで、ユーザーは迷わず行動に移せます。
また、安全性を確保した決済方法や、サポート体制についても情報を提供することで、安心感を与えることができます。
[オンライン英会話のLP例]
無料トライアルやプランの申し込み手続きの手順説明、安全な決済方法の案内、アフターサポート情報を掲載
LPの構成を作成する4つのポイント
これらは、効果的なランディングページを作成するための4つの重要なポイントです。それぞれのポイントの詳細を以下に説明します。
オンライン英会話レッスンのサービスを提供する仮想の会社「SpeakW」を例に、LP（ランディングページ）の構成を作成する4つのポイントに基づいて説明します。
ポイント①:ペルソナ目線で考える
ペルソナとは、ターゲットとなる顧客層の代表的なキャラクターを設定し、そのニーズや悩みを具体的にイメージすることです。
ペルソナ目線でランディングページを作成することで、ユーザーが抱える問題や欲求に対して、より効果的にアプローチできます。
ペルソナの設定では、年齢、性別、職業、趣味、家族構成などの基本情報に加えて、価値観やニーズ、悩み、行動パターンなどの詳細な情報を考慮します。
ペルソナが抱える問題やニーズに対して、どのようにあなたの商品やサービスが解決策を提供できるかを明確に示すことが重要です。
[オンライン英会話の例]
LP訪問者は、オンライン英会話に興味があり、自宅で手軽に学びたいと考えているビジネスパーソンや学生を対象とします。
彼らは効率的な学習方法や質の高い教材を求めています。
ペルソナ
20代後半の一人暮らし都内住みの社会人女性。1年後に海外赴任を控えており、英語が必要になった。退勤後や休日に自宅で自分のペースで学びたいと考えている。
ポイント②:伝えたいメッセージを最初に入れる
ユーザーがランディングページにアクセスした際に最初に目にする情報が重要です。
そのため、商品やサービスのメリットやユニークな特徴など、伝えたいメッセージをページの上部（ファーストビュー）に配置しましょう。
これにより、興味や関心を引き付け、ユーザーがページを閲覧し続ける確率が高まります。
伝えたいメッセージは、商品やサービスのユニークな価値提案（UVP: Unique Value Proposition）とも言えます。
これを最初に配置することで、ユーザーがすぐにその価値を認識できます。
また、強力なキャッチコピーと魅力的なビジュアル要素を組み合わせることで、ユーザーの注意を引きつけることができます。
[オンライン英会話のLP例]
「短期間で効果的な英会話力向上」や「柔軟なスケジュールで自宅から学べる」などの訴求ポイントを入れます。
ポイント③:見出しだけで伝わる構成にする
ユーザーはウェブページを素早くスキャンする傾向があるため、見出しを効果的に使用することが重要です。
見出しは簡潔でわかりやすく、内容の要点を明確に伝えるようにしましょう。
これにより、ユーザーはページの内容を素早く把握でき、関心を持ちやすくなります。
見出しを工夫することで、ユーザーはページの内容を短時間で理解できます。以下に、効果的な見出し作成のためのポイントを挙げます。
- シンプルでわかりやすい表現を使用する
- アクションワードや数字を使って具体性を高める
- ユーザーのニーズや悩みに対する解決策を提示する
- 順序立てて情報を整理し、構造化する
[オンライン英会話のLP例]
- なぜSpeakWなのか？：サービスの強みや特徴を紹介
- 豊富なコース一覧：初心者から上級者まで対応したコースを提示
- プロフェッショナル講師陣：質の高い教材と教育を提供する講師陣の紹介
- 受講生の声：実際にサービスを利用したユーザーの体験談や成功例
- 今すぐ始めよう：無料体験レッスンの案内やお得なキャンペーン情報
ポイント④:ABテストを行う
ABテストは、2つの異なるバージョンのランディングページを用意し、どちらがユーザーにとって効果的かを比較検証する方法です。
デザインやコンテンツ、CTAボタンの配置などを変更して、ユーザーの反応を測定しましょう。
ABテストを繰り返すことで、最適なランディングページの構成を見つけることができます。
[オンライン英会話の例]
- キャッチコピーや見出し
- ビジュアル要素（画像、動画、カラー）
- CTAボタン（デザイン、テキスト、配置）
- ページ構成やコンテンツの順序
- フォームのデザインや項目数
以上の項目をテストしてより良いLPの作成を試みます。
魅力的なLPを作成してコンバージョンにつなげよう
この記事では、LP（ランディングページ）を作成する際に必要な要素やポイントについて解説しました。
LPを作成する際には、「ファーストビュー」「ボディ」「クロージング」の基本構成を理解することが大切です。
さらに、LPには10つの要素があり、それぞれが役割を持っています。
今回解説した要素やポイントを抑えて、効果的なLPを作成しましょう。
また、LPの作成は、ターゲット像や提供する商品やサービスによって構成が異なることも頭に入れながら、目的に応じた魅力的なLPを作成しましょう！
