オウンドメディアの記事制作の流れとは?内製と外注の特徴や選び方も解説

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

オウンドメディアの記事って、どうやって作ったらいいの?」「内製するか外注するかで迷うんだけど、どちらがいいの?」など、オウンドメディアを運営している方にとって、記事制作にまつわる悩みは尽きません。

そこで、今回はオウンドメディアにおける記事制作の手順や必要な人材、外注サービス利用のメリットやデメリットなどを解説していきます。

あなたのオウンドメディアをより魅力的なものにするために、是非ぜひこの記事を参考にしてみてください。

オウンドメディアの記事制作を進める2つの方法

記事制作には、内製にするか、外注にするか、自社の状況を視野に入れての見極めが重要です。

方法①:内製

オウンドメディアの記事制作を進める方法として、まず第一に挙げられるのが「内製」です。内製とは、自社内で記事を制作することを指します。記事の企画からライティング、校正、公開までの一連の流れを自社で担当します。

内製するメリット

・ブランドの声を反映する

自社で記事を作成することで、企業のメッセージやブランドの声をダイレクトに反映できます。ブランドイメージを統一し、顧客に対して一貫性のあるメッセージを発信することが可能です。

・即時性とフレキシビリティ

自社で制作を行うため、記事の更新や修正がすぐにできます。市場の変化やユーザーの反応に素早く対応することができます。

・費用の節約

長期的に見ると、外部に発注するよりも自社で制作した方が費用を抑えられることがあります。

内製するデメリット

・スキルとリソースの問題

プロのライターのような文章力やSEOの知識など、特別なスキルが必要になることがあります。また、自社で制作するためには、記事制作に充てる時間や人材が必要です。

また、著作権を守り記事の作成を行う必要があります。

総務省は、著作権の侵害について注意するよう呼びかけています。

 情報を発信する際には、著作権の侵害に注意しなければなりません。写真、イラスト、音楽など、インターネットのホームページや電子掲示板などに掲載されているほとんどのものは誰かが著作権を有しています。これらを、権利者の許諾を得ないで複製することや、インターネット上に掲載して誰でもアクセスできる状態にすることなどは、著作権侵害にあたります。

総務省 国民のためのサイバーセキュリティサイト「著作権侵害に注意」

・視点の偏り

社内のメンバーだけで記事を作成すると、視点が偏りがちになります。外部の視点を取り入れることで新たな視点やアイデアを得られることもあります。

・一貫した品質保証

内製の場合、品質管理体制が必要です。一定の品質を保つためには、専門のエディターや校正者が必要になる場合があります。

方法②:外注

オウンドメディアの記事制作を進める別の方法として、「外注」が挙げられます。これは、自社ではなく、専門の制作会社やフリーランスのライターに記事の制作を依頼することを意味します。

外注するメリット

・プロフェッショナルな知識と技術

外部のプロフェッショナルに依頼することで、専門的な知識や技術を活用することが可能です。特に、SEO対策やコンテンツマーケティングの専門家に依頼することで、効果的な記事を作成することができます。

・時間の節約

自社で記事を作成する時間と労力を節約し、他の重要な業務に注力することができます。

・新鮮な視点の提供

社内の視野にない視点を提供し、新たなアイデアやインスピレーションを得ることが可能です。

外注するデメリット

・ブランド理解の不足

外部のライターが企業のブランドやプロダクトを十分に理解していない場合、ブランドイメージに合わない記事が作成される可能性があります。

・コスト

外部のプロフェッショナルに記事制作を依頼すると、その分のコストが発生します。特に、長期間にわたり高品質な記事を作成する場合、それなりの予算が必要になる場合があります。

また、ライティングスキルもピンキリなのでコストだけで、ライターを外注先を決めるのは危険です。

・コントロールの難しさ

完全に外部に依頼すると、進行状況や品質について細かくコントロールすることが難しくなる場合があります。

オウンドメディアの記事制作を外注する場合の費用相場

費用の決定に影響を及ぼす主要な2つの要素は以下の通りです。

  • 記事1本あたりの費用
  • 1文字あたりの費用

具体的な例として、1記事8000文字、文字単価1円で、月に15記事を依頼するシナリオを考えてみましょう。

<1文字1円で8000文字の記事を月15本依頼する場合>

1文字1円×8000文字=1記事8000円

そして、8000円×15記事で、合計は12万円となります。

もし文字単価が2円だとしたら、外部委託費用は倍増して24万円になるでしょう。

したがって、文字単価や記事あたりの費用により、外部委託費用は大きく変わります。

なお、この計算は記事作成のみを対象としています。もしオウンドメディアの全体的な制作と運営を外部に委託する場合は、これらの費用に加えて追加の費用が必要となります。

また、費用だけでなく、ライターが商品を十分に理解しているか、記事のみを担当するのか、またはオウンドメディアの運営も担当するのか、自社のニーズにあった制作会社を選ぶことが重要です。

【内製】オウンドメディアの記事制作の流れを解説

オウンドメディアの記事を自社内で制作する際の流れとポイントを紹介します。

ポイント①:記事の目的やターゲットを明確にする

まず最初に、記事の目的やターゲットを明確にすることが重要です。

記事の目的は、例えば、新製品の知識を提供する、ブランド認知を高める、ウェブサイトへの流入を増加させるなど、様々なものが考えられます。

ターゲットは、その記事を読むであろう読者のことを指し、その年齢、性別、職業、趣味などを考慮に入れます。

基本的には、その目的やターゲットの悩みを解決する記事を作成するのがポイントです。

ポイント②:検索キーワードを検討・選定する

次に、SEO(検索エンジン最適化)を考慮して、適切な検索キーワードを検討・選定します。

このステップでは、ターゲットがどのようなキーワードを使用して情報を検索するかをキーワードプランナーを使って確認します。キーワードが決まったら、検索上位サイトを調査し、最適なタイトルをつけましょう。

これにより、検索エンジンからの流入を増加させることができます。

しかし、ただ闇雲にキーワードを盛り込むのではなく、そのキーワードが自然に文章に溶け込むようにすること、そして何よりも内容が読者にとって有益であることを心掛けるべきです。

これは、検索エンジンだけでなく、実際に記事を読むユーザーにとっても価値のあるコンテンツを提供するための重要なポイントです。

ポイント③:競合記事を参考にしながら記事の構成を作成する

記事を制作する際、競合他社の記事や類似のトピックを扱っている記事を分析することが有効です。

彼らの記事の構成や取り扱っている視点、どのような情報を提供しているのかなどを参考にすることで、自社の記事が提供すべき価値や差別化ポイントを明確にすることができます。

ただし、他社の記事をそのままコピーするのではなく、自社のブランドやメッセージに合ったオリジナルのコンテンツを作成することが重要です。

ポイント④:執筆(ライティング)する

ライティングを進行するに当たり、トーンやマナーなど、ガイドラインがあればライターに事前に伝えましょう。

予めどのキーワードを使ってどのような記事が上位に表示されているかを調査しておくことでSEOライティングがスムーズに進みます。

また、上位表示されている競合の記事よりも、読者にとってより理解しやすく、より鮮明に伝えられる記事を作り上げましょう。

ポイント⑤:内容をチェックして公開する

ライティング後、原稿が記事に目的とマッチしているかチェックします。

引用に間違いはないか、競合記事の内容をコピーしていないかも確認します。

記事が出来上がったらCMSで投稿し、必要に応じてコーディングを行います。記事調整後、最終的なチェックを行い、第三者にも確認を依頼します。

全てが完了したら、記事を公開し、SNSを使ってコンテンツの拡散を試みます。

【内製】オウンドメディアの記事制作に必要な人員

オウンドメディアの記事制作は、一人で行うことも可能ですが、効果的な結果を出すためには専門的な役割を持つ複数の人員の協力が必要となります。以下に、主な役割を紹介します。

マーケター

マーケターは、全体のオウンドメディア戦略の統括と、具体的なマーケティング施策の立案を行います。

記事の目的やターゲットの設定、キーワード選定などの初期段階から関与し、また記事のパフォーマンスを分析し、改善策を提案します。

また、記事制作だけでなく、ソーシャルメディアやメールマーケティングなど、他のマーケティングチャネルとの連携も担当します。

ディレクター・編集者

ディレクターや編集者は、記事の具体的な企画やライターへの執筆指示、完成した記事の編集を行います。

記事の構成や、使用する視点・情報、そして表現方法などを指示し、また、完成した記事が目的やブランドに合致しているかを確認します。

また、必要に応じて、記事のリライトや校正も行います。

ライター

ライターは、指示に基づいて実際に記事を執筆します。

彼らは、特定のテーマや業界に精通していることが求められます。また、SEOの基礎知識や、読みやすい文章を書くためのライティングスキルも必要です。

これらの役割を担う人員がそれぞれの専門性を生かしながら協力することで、質の高いオウンドメディアの記事を効率的に制作することが可能となります。

【外注】オウンドメディアの記事制作の外注先の選び方

オウンドメディアの記事制作を外部に依頼する場合、適切な外注先を選ぶことが重要です。以下に、外注先の選び方についてのポイントを述べます。

選び方①:個人か制作会社で選ぶ

まず、外注先として個人(フリーランスのライターやコピーライター)を選ぶか、制作会社を選ぶかを決めます。

・個人への依頼

柔軟な対応や情報の熟知が期待でき、コスト面でも有利な場合があります。

・制作会社に依頼

より大量の記事制作や、記事の企画、編集、SEO対策まで含めた一貫したサービスを提供してもらえます。

また、制作会社には専門的な知識や豊富な経験、多種多様なライターのネットワークがあるため、高品質な記事制作が期待できます。

選び方②:依頼できる業務範囲で選ぶ

また、どのような業務を外注するのかによっても選ぶべき外注先は変わります。

・全ての業務を一貫して依頼したい場合

記事のアイデア出しからライティング、SEO対策まで全ての業務をカバーする制作会社を選ぶと良いでしょう。

・ライティングだけを外注したい場合

その分野に強いフリーランスのライターを選ぶのが適切です。

選び方③:自社に近い業界での実績やスキルがあるかどうかで選ぶ

外注先を選ぶ際の重要なポイントとして、自社の業界に精通したライターや制作会社を選ぶことがあります。

特定の業界に関する深い理解や知識は、記事の品質やリーダーとの共感を高める上で重要な要素となります。

そのため、自社の業界やトピックに関する実績が豊富な外注先を選ぶことは、成功確率を高める有効な方法です。

選び方④:まずはテストで1記事依頼するのがおすすめ

また、新たに外注先を選ぶ際は、最初にテストとして1記事を依頼することが推奨されます。これにより、その外注先のライティングスキル、業界知識、対応力、納期遵守などを具体的に確認することができます。

もし結果が期待通りでなければ、それをフィードバックとして伝えて改善を求めるか、他の外注先を探すことが可能です。

このように、外注先選びは業務範囲や業界知識、そして実際の品質確認など、多角的に評価することが重要です。それぞれの要素を慎重に考慮し、自社のニーズに最適なパートナーを選びましょう。

【外注】オウンドメディアの記事制作を依頼できるサイト・企業

個人に記事制作を外注できるサービス3選

オウンドメディアの記事制作を外部に依頼する際に利用できるサービスは多数存在します。以下に、個人に記事制作を発注できる主なサービスを3つ紹介します。

クラウドワークス

クラウドワークスは、日本最大級のクラウドソーシングサービスの一つで、多種多様な業務を外注することができます。

記事制作もその一つで、一般的なブログ記事から専門的な業界記事、SEO対策に強い記事など、様々なニーズに応じたライターを見つけることができます。

個人のライターへ依頼する場合が多いので単価は比較的安いですが、ライターの技量はさまざまです。

サービスURL:https://crowdworks.jp/

ランサーズ

ランサーズもまた、国内最大級のクラウドソーシングサービスで、幅広い業務を外注することが可能です。

クラウドワークスと同じく、ライターのスキルはさまざまなため、選ぶライターによって記事の質が大きく変わります。

サービスURL:https://www.lancers.jp/

ココナラ

ココナラは「スキルのマーケットプレイス」をコンセプトにしたサービスで、個々の人々が自身のスキルを売り買いする場所を提供しています。

記事制作のスキルも多くのライターによって提供されており、自社の要望に応じた記事を依頼することができます。

以前の購入者の満足度をもとにしたランクをもとにライターを決めることができます。

サービスURL:https://coconala.com/

オウンドメディアの外注実績が豊富な企業5選

オウンドメディアの記事制作を全面的に依頼したい場合、専門的な制作会社がおすすめです。以下に、オウンドメディアの記事制作実績が豊富な企業を3つ紹介します。

サクラサクマーケティング株式会社

サクラサクマーケティング株式会社は、一貫したコンテンツマーケティングのサポートを行っている企業です。

記事の企画から制作、公開、運用に至るまで一貫したサービスを提供しています。

また、SEO対策に強い記事制作や、ユーザーの行動分析に基づいた効果的なコンテンツ戦略を提供しています。

企業URL:https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/

CROCO株式会社

CROCO株式会社は、主にウェブマーケティング全般をサポートしている企業ですが、その中でもオウンドメディアの記事制作に力を入れています。

豊富な記事制作経験と専門知識を活かし、企業のブランディングやユーザーのエンゲージメント向上を目指したコンテンツ制作を提供しています。

企業URL:https://cro-co.co.jp/

サイトエンジン株式会社

サイトエンジン株式会社は、SEO対策に特化したコンテンツ制作を提供している企業です。

最新のSEO対策を駆使した記事制作により、検索エンジンでの高い評価と多くのユーザーへの露出を実現します。また、様々な業界やテーマに対応した記事制作が可能で、一貫したサポート体制も充実しています。

企業URL:https://www.siteengine.co.jp/

テクロ株式会社

テクロ株式会社は、BtoB企業に特化してオウンドメディアの運用代行を行っている企業です。 戦略策定からSEO記事制作、ホワイトペーパー制作まで、オウンドメディアに関する業務を一括で支援しています。

また、記事内のCTA設置やバナーの改善、内部SEO対策など、オウンドメディアの運用にとどまらないサービスを提供しており、PV数だけでなくリード獲得につなげる運用が得意です。

企業URL:https://techro.co.jp/service/marketing/

アドバンサー株式会社(記事作成代行ドットコム)

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まとめ:自社に最適な手段でオウンドメディアの記事を制作しよう

この記事では、オウンドメディアの記事制作について詳しく説明しました。

記事制作の手順や必要な人材、おすすめの外注サービスや企業について紹介しましたが、最も重要なことは、自社の目的やターゲットに合わせた記事を作成することです。

内製か外注かを選ぶときには、それぞれのメリットやデメリットを理解し、自社にとって最適な選択をすることが大切です。

本記事を参考に、オウンドメディアの記事制作にチャレンジしてみてください!

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