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Googleの検索ボリュームの分析方法と、これを基にしたキーワード選定の手順。検索ボリュームが少ない場合の対処法も

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

SEO対策を進める際、無計画なキーワード選定は避けましょう。

SEOを開始する前に、狙ったキーワードが上位表示される難易度を理解することが重要です。その際、判断基準の一つとして「検索ボリューム」が特に重要です。

この記事では、検索ボリュームの調査方法について詳しく説明し、付属の資料を活用してキーワード選定とコンテンツ品質の向上を支援します。ぜひご活用ください。

検索ボリュームとは何か?

検索ボリュームとは、Googleなどの検索エンジンで行われる検索回数を指します。通常、月間の検索回数を基準にします。

検索ボリュームは外部要因によって変動するため、特定の時期だけのデータではなく、変遷を確認することが重要です。例えば、季節に関連するトピックでは、季節が近づくと検索数が一時的に増加します。また、自社サービスがテレビで特集されると、そのサービスに関する検索数が急増することもあります。

このような要因を考慮して、指名検索の検索ボリュームをブランドの認知度の指標として利用することもあります。

検索ボリュームの確認方法については後で説明しますので、用途に合わせて有効に活用しましょう。以下では、「検索ボリューム」というキーワードの変動を例示します。

SEO戦略における検索ボリュームの重要性

SEOの世界で、キーワードの検索ボリュームは極めて大切な要素です。どのキーワードにSEO対策を集中させるかの判断基準になるからです。

狙いたいキーワードの上位表示を実現するためには、いくつかの重要な基準や目標が設けられます。

検索ボリュームの判断基準

目標のキーワードの検索ボリュームを把握するために、専用のツールを使用します。通常、検索ボリュームは次のように分類されます。

  • 1万回以上: ビッグキーワード
  • 1,000~1万回以上: ミドルキーワード
  • 100~1,000回以下: スモールキーワード/ロングテールキーワード

ただし、これらは一般的な指針であり、厳密な定義ではありません。例えば、検索ボリュームが10万回から100万回といった桁違いのキーワードも存在します。

また、100~1,000回以下のキーワードは「ロングテールキーワード」や「ニッチキーワード」とも呼ばれます。更に、検索ボリュームが100回未満の極めてニッチなキーワードも存在します。

これらは上位表示が比較的容易ですが、大量のトラフィックを獲得するのは難しく、費用対効果が低いこともあります。また、同じ検索ボリュームのキーワードでも競争度が異なり、Google広告の出稿数や費用が多いキーワードほど競争が激しい傾向があります。

したがって、検索ボリュームだけでなく、競争状況や業界特性も考慮してキーワード選定を行うことが重要です。

検索ボリュームと上位表示の難易度の関係

高い検索ボリュームを持つキーワード(ビッグキーワード)での上位表示は、多くのトラフィックを引き寄せるチャンスですが、競合他社も狙っているため、上位表示には高いコストがかかることがあります。

初めてのSEO対策や予算制約のある場合は、ミドルキーワードやロングテールキーワードから始めることをおすすめします。

これらのキーワードは検索ボリュームは低いですが、競争が少なく、特定の顧客層にアプローチしやすい利点があります。

上位表示の難易度はGoogleのアルゴリズムや競合他社のSEO対策に依存し、変動します。そのため、検索ボリュームだけでなく、これらの要因も考慮しながら、効果的なSEO戦略を検討することが大切です。

キーワード選定戦略: サイトの成長段階に合わせたアプローチ

コンテンツ作成の際には、検索ボリュームを基にした記事の策定と対応が欠かせません。大規模なキーワードから攻めても、速やかに上位表示を実現するのは難しいでしょう。

サイトの現況や成長ステージに合わせ、ステップバイステップでキーワードを選ぶアプローチが効果的です。

サイトの初期段階ではロングテールキーワードを重視

サイトの初期段階では、ロングテールキーワードに注力することがおすすめです。

大量のトラフィックは期待できませんが、競合が少なく、安定した訪問者を獲得できるメリットがあります。ユーザーの具体的な問題やニーズに対応しやすく、高いコンバージョンをもたらす可能性が高いからです。

1,000に近い検索ボリュームを持つキーワードは競争が激しくなりますが、訪問者とコンバージョンのバランスが良いことがあります。

一方、10~100以下の検索ボリュームのキーワードは多くの訪問者を惹きつけにくい傾向がありますが、特定のテーマに関連した記事を積み重ねることで、競合が少なく上位表示を狙いやすくなります。サイト全体の評価が向上し、中~大規模なキーワードでも上位表示を目指せるようになります。

訪問者が増加したタイミングでミドルキーワードに挑戦

ロングテールキーワードによるトラフィックが増えたら、次のステップとしてミドルキーワード、そしてビッグキーワードに取り組むことが効果的です。

サイトが成長するにつれ、ターゲットとするキーワードの検索ボリュームも増大しますが、この段階で高競争のキーワードに挑戦できるようになります。

検索ボリュームの大きさは競争度を高める一因ですが、これは単なる指標に過ぎません。

大規模な検索ボリュームがあっても、戦略的なアプローチと優れたコンテンツを提供することで、成功への道が開けます。

キーワード選定だけでなく、ユーザーの意図やニーズを理解し、関連キーワードを見つけ出して、ユーザーに価値あるコンテンツを提供することが重要です。

ツールを活用した検索ボリュームの分析方法

検索ボリュームのデータを取得するには、専門ツールが不可欠です。自社サイトの規模や目的に合致したものを選定しましょう。

ここでは、以下4つのツールを紹介します。

特徴Google
キーワードプランナー
UbersuggestahrefsSEARCH WRITE
月間検索ボリュームの提供
キーワードアイデアの生成
キーワードの競争度情報
キーワードのCPC情報
キーワードのランキングトラッキング××
バックリンクデータの提供××
コンテンツアイデアの生成×××
SEOオーディット機能×××
価格無料と有料プランあり無料と有料プランあり有料プランのみ有料プランのみ

1.Google キーワードプランナー

引用:Googleキーワードプランナー

「Googleキーワードプランナー」は、Google広告のユーザーフレンドリーなオプションの一つで、特に初心者向けです。このツールを使うことで、キーワードの月間平均検索ボリュームを調べるだけでなく、競合度や入札価格の情報も入手できます。

キーワードプランナーの特長は、関連キーワードの発見がしやすく、月間平均検索ボリュームの他にも有用な情報が提供されることです。このツールを使って、広告キャンペーンを運用していなくてもキーワードの競争度を知ることができます。

キーワードプランナーを使って検索ボリュームをチェックする手順は以下の通りです。

  1. Google広告のアカウントを作成します。
  2. Google広告にログインします。
  3. ツールメニューから「キーワードプランナー」を選択します。
  4. 「新しいキーワードのアイデアを取得」をクリックします。
  5. 調査したいキーワードを入力します。
  6. 「結果を表示」ボタンをクリックします。

この手順に従えば、簡単にキーワードの検索ボリュームを調査できます。

2.Ubersuggest

引用:Ubersuggest

「Ubersuggest」は、検索ボリュームの確認やSEOでの上位表示の難易度を数値で示す、初心者にも使いやすいSEOツールです。

基本的な情報は無料で提供されており、プレミアムメンバーシップに登録するとさらに詳細なデータやキーワード提案が利用できます。ただし、無料版は一日に3回の検索が制限されています。より多くの調査を行う場合は、月額2,999円のプランに移行することも検討できます。

Ubersuggestは、SEO分析において重要な機能を提供しており、無料ツールとしては非常に高機能です。ただし、一度に複数のキーワードを調査できないため、その場合はキーワードプランナーを併用することがおすすめです。

注意点として、UbersuggestはGoogleが提供する公式ツールではなく、データの算出方法は独自のものかもしれないことです。そのため、代替手段として使用する際には注意が必要です。

3.Ahrefs

引用:Ahrefs

「Ahrefs(エイチレフス)」は、サイトのバックリンク調査から幅広いSEO分析が行える、プロ仕様の有料ツールです。

エイチレフスには「キーワードエクスプローラー」という機能があり、それぞれのキーワードの月間検索ボリューム、競合度、広告の数など、多岐にわたる情報をチェックできます。

最もコストパフォーマンスの良いプラン(ライト)でも月額12,500円が必要なため、単に検索ボリュームを調べたいだけの人には適していないかもしれません。

しかし、自サイトの最適化ポイントを探りたい、競合サイトの戦略を解析したいという本格派には、非常に強力なツールと言えます。

4.SEARCH WRITE

引用:SEARCH WRITE

「SEARCH WRITE(サーチライト)」は、ウェブサイトの改善診断に特化したプロフェッショナルツールで、月額5万円で利用できます。

このツールは、検索ボリュームの分析から始め、SEO戦略の提案、タスク管理機能まで幅広く提供しています。

さらに、Google AnalyticsGoogle Search Consoleと連携し、データを視覚的に分かりやすく表示します。これにより、サイトの改善ポイントが明確に把握できます。

「SEARCH WRITE」は、主に企業向けで、自社ウェブサイトの分析に最適です。

また、追加費用を支払えば、コンテンツの作成依頼や、SEOコンサルタントからのサポートも受けることができます。

【現場でよくある事例!】検索ボリュームが少ない!広告は出すべき?

広告の運用現場でよくあるのが「狙っているキーワードの検索ボリュームが少ない」ということです。

そもそもユーザーから検索されていないため、広告を出す意味があるのか?という議論になりがちです。

結論から言うと、「ビックワードを中心にテールワードと共に出稿してみる」が正解です。
あまりにも検索ボリュームが少ない場合は別ですが、ある程度の数字があれば広告は表示されます。

逆にいうと検索ボリュームが少なくて諦めている競合もたくさんいるということなので、むしろ狙い目と言えるでしょう。

可能な限りビッグキーワードまで広げて、検索ボリュームがほぼない広告はキーワードごとに表示されなくなります。

この流れを繰り返しながらチューニングし、最適なキーワードを見つけるようにしてください。

参照:「検索ボリュームが少ない」Google広告ヘルプ

まとめ

目標とするキーワードがどれほどの上位表示可能性を有しているか、検索ボリュームの分析はSEOの基本です。初心者からプロフェッショナルまで、各々に合わせたツールが存在します。

「Googleキーワードプランナー」は基本的で無料、「Ubersuggest」は初心者にも扱いやすく無料、「Ahrefs(エイチレフス)」「SEARCH WRITE(サーチライト)」は本格的な有料ツールと、それぞれのニーズに合った選択が可能です。

しかし、提供された文章が途中で途切れてしまっているため、文章全体の文脈が欠けています。検索ボリュームをしっかりと分析し、効果的な流入拡大戦略を練り、ビジネスの成長を実現しましょう。

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