【シンプル解説】メルマガの開封率の平均とは?

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

メルマガは、今もなお多くのビジネスで効果的なコミュニケーション手段として利用されています。

その中でも、「開封率」はメルマガの効果を測る上での重要な指標となっています。しかし、どれくらいの開封率が「平均的」なのか、また、開封率を向上させるための方法は何か、多くのマーケターやビジネスオーナーが知りたいと思っていることでしょう。

この記事では、メルマガの開封率の平均についてシンプルに解説し、さらに開封率を高めるためのポイントを紹介します。

企業に興味を持っているユーザーのメルマガ開封率は約20%

引用:Re:CSnavi(IBM 2018Marketing Benchmark Reportより)

メルマガの開封率は、メールマーケティングの成果を評価するための主要な指標となっています。

多数のメールを配信しても、開封率が低ければ、それらのメールは実際には読まれていないという状況になります。

多くの企業がメルマガを利用してマーケティング活動を行っていますが、どの程度の開封率が適切であるのかは一般的な疑問となっています。

開封率の計算方法は以下のようになります。 

開封率 = 開封されたメール数 ÷(総配信数 – 届かなかったメール数) ×100

この計算を行うためには、HTMLメール内に特定の画像データを埋め込む方法が一般的です。メールが開かれると、その画像との通信が行われ、開封数としてカウントされます。

メルマガの平均開封率について、企業とユーザーの関係性によって異なります。

企業に興味を持っているユーザーを対象とした場合、開封率は約20%とされています。

一方、興味が薄いユーザーや関係性が希薄なユーザーを対象とした場合、開封率は5~10%程度と言われています。

ただし、これはあくまで一般的な参考値であり、業種や配信内容によって変動する可能性があります。

以上の情報を基に、メルマガの開封率に関するKPI(重要業績評価指標)を設定し、その達成率をもとにメルマガの効果を評価することが推奨されています。

KPIを設計しメルマガの効果を確認する

引用:診察クラウド ヨミトル

メルマガの開封率は、その効果を評価するための重要な指標となっています。

しかし、業種やターゲットとなるユーザーによって、適切な開封率は異なる可能性があります。そのため、一般的な平均値を基準とするのではなく、自社の状況や目標に合わせたKPI(重要業績評価指標)を設定することが推奨されています。

KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されるものです。

これは、最終的な目標達成のための中間的な指標として設定されるもので、KGI(Key Goal Indicator、重要目標達成指標)とともに使用されることが多いです。

例えば、年間の売上目標を設定する場合、その達成のための中間的な指標として、メルマガの開封率やクリック率、メルマガからの購入率などをKPIとして設定することが考えられます。

メルマガの効果を正確に評価するためには、適切なKPIを設定し、その達成度を定期的にチェックすることが必要です。

これにより、メルマガの内容や配信頻度、ターゲットとなるユーザーのセグメントなどを適切に調整し、最終的な目標達成につなげることができるでしょう。

メルマガ開封率を上げるコツ5つ

メルマガの開封率を向上させるためには、いくつかの戦略的なアプローチが必要です。開封率は、メルマガの内容や配信タイミング、ターゲットとなる読者の関心度など、多くの要因に影響されます。

コツ①:配信リストの最適化

メールが届かないアドレスは、開封率の低下の原因となります。これらのアドレスを定期的に削除することで、効果的な配信を維持することができます。

また、読者の興味や行動履歴に基づいて、配信リストをセグメント化することで、ターゲットに合わせた内容を配信することができます。

コツ②:魅力的なタイトル・件名

件名は短く、ポイントを絞ったものが効果的です。読者が一目で内容を把握できるようにすることが重要です。

件名には「期間限定」や「先着順」などの言葉を使用することで、読者の興味を引きつけることができます。

コツ③:適切な配信タイミング

読者が最もアクティブな時間帯や曜日を特定し、そのタイミングでの配信を心がけることで、開封率を向上させることができます。

さらに、特定の季節やイベントに合わせた内容を配信することで、読者の関心を引きつけることができます。

コツ④:端末の最適化

PCだけでなく、スマートフォンやタブレットでの閲覧にも適したデザインを採用することで、どの端末からでも快適に閲覧できるようにします。

大きすぎる画像は、メールの読み込み速度を遅くする原因となります。適切なサイズと解像度に調整することが重要です。

コツ⑤:テスト配信の実施

異なる内容やデザインのメールを一部の読者にテスト配信し、反応を分析することで、最も効果的な内容を見つけ出すことができます。

読者の心理を理解することで開封率をアップする

メルマガの配信は、単に情報を伝えるだけでなく、読者の心理を理解し、その心理に応じて内容を最適化することが重要です。

読者に好印象を与えるためのポイントをいくつか紹介します。

ポイント①:読者のメルマガに対するイメージを理解する

メルマガにはさまざまなイメージがあります。一部の読者は「有益」と感じる一方で、他の読者はメールを開封せずに削除するかもしれません。

このような読者の反応の違いを理解することで、より効果的なメルマガの配信が可能となります。

ポイント②:差出人の信頼性を高める

信頼される差出人からのメールは、開封率が高くなる傾向があります。企業やブランドとの信頼関係を築くことで、メルマガの効果を最大化することができます。

ポイント③:配信頻度と内容を最適化する

高頻度の配信や読者の期待と異なる内容は、不快感を与える可能性があります。読者のニーズや期待に応じて、配信頻度や内容を調整することが求められます。

ポイント④:自社のファンとの関係性を深める

企業やブランドのファンとなった読者は、メールの開封率が高い傾向にあります。このような読者との関係性を深化させることで、メルマガの効果をさらに高めることができます。

【現場でよくある事例!】限られた予算やリソースの中で最大限の効果を得るために!

メルマガの開封率に関して解説してきましたが、運用現場でよく起こる事例として「予算が少なくて十分なコンテンツ発信ができない」という内容があります。

せっかくメルマガを配信しているのに、予算が少ないために効果が出ない、という事例も数多くあります。

メルマガで限られた予算やリソースの中で最大限の効果を得るためのポイントは以下の通りです。

ターゲット層を明確化し、その属性・興味関心に合わせたコンテンツ企画をする
・無料ツールやコンテンツの活用で制作コストを抑える
・配信数や開封率などのデータ分析をして最適化する
・クーポンや特典付与など誘引力のある記事を企画する
・SNSとの連携やInfluenceの活用で拡散効果を狙う
・アンケート実施やコメント欄設置で読者とのエンゲージメントを高める

こうした取り組みを通じて、限られた資源の中でも最大限に効率と効果を高めていく操作が必要です。

データからインサイトを得て、改善し続けることが重要です。

まとめ

メルマガの開封率の平均は、業界やターゲットとなる顧客層によって異なりますが、一般的な目安としては20%程度と言われています。

開封率を向上させるための主なポイントとしては、件名の工夫、送信タイミングの最適化、コンテンツの質の向上、そして受信者のセグメンテーションなどが挙げられます。

これらのポイントを意識し、継続的に改善を行うことで、メルマガの効果を最大化し、ビジネスの成果を向上させることができます。

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