Amazonマーケットプレイスとは?出品・返品・キャンセル方法を解説

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

(出典:Amazon出品サービス初心者ガイド

近年、オンラインショッピングの中心として多くの人々に利用されている「Amazonマーケットプレイス」。

しかし、具体的にはどのようなものなのか、また出品や返品、キャンセルの方法はどのように行うのか、初めての方にはわかりにくい点も多いでしょう。

この記事では、Amazonマーケットプレイスの基本的な概要と、出品・返品・キャンセル方法について詳しく解説します。

Amazonマーケットプレイスとは

Amazonマーケットプレイスは、Amazonが提供するECプラットフォームの一部で、個人や法人が商品を出品できるサービスです。

出品者は新品だけでなく、再生品や中古商品、コレクター商品なども販売することができます。

このプラットフォームを利用することで、出品者はAmazonの巨大な顧客ベースにアクセスできる一方、Amazonは在庫を持たずに商品の取り扱いを拡大することができます。

また、Amazonマーケットプレイスには「Amazonマーケットプレイス保証」という、購入者を保護する制度も存在します。

Amazon公式出品者とAmazonマーケットプレイス出品者の違い

Amazonでのショッピング時、Amazon自体が出品した商品と、マーケットプレイスを利用した他の出品者の商品が混在して表示されます。

これらを区別する方法として、商品ページの「出荷元」と「販売元」の記載を確認することができます。

Amazonが出品者である場合、これらの欄に「Amazon.co.jp」と表示されます。

一方、マーケットプレイスの出品者の場合、「販売元」の欄にはそのショップの名前が表示されます。

また、マーケットプレイスの出品者には、出品者が直接販売・発送を行うタイプと、出品者が販売を行いAmazonが発送を行うタイプの2種類が存在します。

Amazonマーケットプレイスを利用する時に知っておくべきこと2つ

支払方法の違い

Amazonは多様な支払い方法を提供していますが、マーケットプレイスの出品者によっては、利用可能な支払い方法が限られることがあります。

主に「クレジットカード支払い」と「Amazonギフト券、Amazonショッピングカード」の二種類が共通で利用可能です。しかし、出品者によってはAmazonと同じような支払い方法が用意されていることもあるため、ページに支払方法の記載がない場合は注意が必要です。

送料の違い

Amazonの出品とは異なり、マーケットプレイスの出品者が送料を決定します。

Amazonのプライム会員対象の送料無料サービスなども、購入時に選択できなければ対象外となります。また、お急ぎ便などの特定のサービスは選択できない場合があります。

Amazonマーケットプレイスのメリット3つ

メリット①:Amazonの莫大な集客力

Amazonは月にデスクトップで約1,000万人以上、モバイルでは約 4,000万人以上の訪問者が存在すると推計されています。この集客力を利用することで、出品者はAmazonの顧客に直接アピールすることができます。

メリット②:サポートと教育

Amazonは出品者向けに専任スタッフのサポートやオンライン講座を提供しており、出品に関する基本的な知識から詳細な情報まで学ぶことができます。

メリット③:FBAサービスの利用

FBA(Fulfillment By Amazon)は、出品者が商品をAmazonのフルフィルメントセンターに預けることで、注文処理から梱包、配送までAmazonが代行するサービスです。

Amazonマーケットプレイスに出品するための必要情報

Amazonマーケットプレイスで商品を出品するためには、まずAmazon出品用アカウントの登録が必要です。この登録には、法人と個人事業主で異なる情報の提出や入力が求められます。

【法人・個人事業主共通】
・アカウント担当者情報顔写真入りの身分証明書(パスポートまたは運転免許証)
・クレジットカード情報各種明細書
【法人のみ】
・会社情報法人番号登記簿上法人名(ローマ字・日本語)
・本社所在地 (住所)
・郵便番号店舗名(個人事業主の方も必須)

これらの情報を揃えた上で、Amazon出品用アカウントの登録ページから手続きを進めます。

情報の入力や必要書類のアップロードを完了し、「送信」をクリックすると、審査が開始されます。

審査には約3営業日がかかる場合がありますが、審査結果は登録したEメールアドレスに通知されます。審査が承認されれば、出品の準備が整ったことになります。

Amazonマーケットプレイスの出品には2つのプランがある

(出典:Amazon出品サービス初心者ガイド

Amazonマーケットプレイスでの出品には、主に大口出品と小口出品の2つのプランが存在します。

【大口出品プラン】
このプランは、月額4,900円の固定費用がかかります。しかし、多様な決済プランや詳細な分析レポートの利用が可能となり、毎月50点以上の商品を販売する方に特に適しています。
【小口出品プラン】
月額無料で、初期投資が不要なこのプランは、毎月50点未満の出品を想定する方に最適です。費用としては、購入された商品ごとに100円の手数料と販売手数料が必要となります。

販売手数料の具体的な額は商品のカテゴリーによって異なりますが、一般的には商品代金の総額(配送料やギフト包装料を含む)の約8~15%となっています。

また、商品によっては最低販売手数料30円が設定されている場合もあります。特にメディア商品に関しては、販売手数料に加えて成約料も発生します。例として、本の場合は80円、ミュージックやビデオ・DVDは140円となります。

参考として、詳細な手数料に関する情報はAmazonの公式サイトの「出品にかかる費用」ページで確認することができます。

Amazonマーケットプレイスの【返品・キャンセル方法】

Amazonマーケットプレイスでの購入商品は、発送前であればキャンセルが可能です。

キャンセルを希望する場合、ユーザーから特定のキャンセル依頼が出品者に送信されます。出品者は、指定された手順に従ってキャンセルを行い、ユーザーにキャンセルの通知が自動的に送られます。また、商品代金の請求は行われません。

しかし、商品が既に出荷されている場合やキャンセルができない場合は、ユーザーは商品を受け取った後で返品の手続きを行うことができます。出品者は、商品の返品を受け付ける際の手順や条件を明確に伝える必要があります。

また、出品者側で在庫の問題やその他の理由で注文をキャンセルする場合もあります。このような場合、出品者はキャンセルの手続きを行い、キャンセルの理由をユーザーに通知する必要があります。

最後に、Amazonマーケットプレイスには「Amazonマーケットプレイス保証」というサービスがあり、これはユーザーの返品/返金や出品者とのトラブルをサポートするためのものです。この保証を利用することで、ユーザーと出品者の間のトラブルを最小限に抑えることができます。

トラブルを防ぐAmazonマーケットプレイス保証

Amazonマーケットプレイスは、多くの出品者が商品を販売する場ですが、その中にはユーザーとのトラブルが発生することも考えられます。

そんな時に、ユーザーを守るためのサービスが「Amazonマーケットプレイス保証」です。この保証は、ユーザーの返品や返金、出品者とのトラブル時にサポートを提供するもので、安心してAmazonマーケットプレイスでのショッピングを楽しむための一助となっています。

しかし、出品者側にとっては、この保証申請が多くなると、アカウントの健全性が悪化し、最悪の場合、アカウントが停止されるリスクも考えられます。

したがって、出品者は商品の発送遅延や低評価のレビューなどを避け、ストアの運営に十分な注意を払う必要があります。

Amazonマーケットプレイス保証の申請手順

Amazonマーケットプレイスでは、購入者と出品者の間でのトラブルをサポートするための「Amazonマーケットプレイス保証」というサービスが提供されています。

この保証を利用するためには、特定の手順に従って申請を行う必要があります。

・まず、Amazonの公式サイトにアクセスし、自身の注文履歴ページを開きます。

・注文履歴の中から、問題が発生している注文を選択します。

・「Amazonマーケットプレイス保証を申請」というオプションをクリックします。

この保証を通じて、購入者は安心してAmazonマーケットプレイスでのショッピングを楽しむことができます。

しかし、出品者としては、迅速な対応や正確な情報提供を心掛けることで、このようなトラブルを未然に防ぐことが重要です。

Amazonマーケットプレイスでの意図しない請求への対応

Amazonマーケットプレイスの利用中、突如として予期しない請求が来ることがあるかもしれません。

その背後には、以下のような事情が隠れていることが考えられます。

・近日中にキャンセルや変更を行った注文が、カードの承認過程で請求されるケース
・事前に予約や取り寄せを依頼した商品が届いたこと
・他のアカウントでのショッピングが行われた場合

これらの事例が不明瞭な請求の原因として考えられる場合、Amazonの購入履歴や配送の詳細を見直すことで、疑問点を解消する手がかりを得ることができます。

Amazonマーケットプレイスの【注文履歴の確認・変更方法】

Amazonマーケットプレイスは、Amazonのプラットフォームを利用して、さまざまな出品者が商品を販売するサービスです。購入した商品の注文履歴の確認や変更を行いたい場合、以下の手順を参考にしてください。

注文確認・変更手順①:Amazonアカウントへのログイン

まず、Amazonの公式サイトにアクセスし、自身のアカウントでログインします。

注文確認・変更手順②:「マイページ」へのアクセス

ログイン後、画面上部にあるアカウント&リストをクリックし、「マイページ」に移動します。

注文確認・変更手順③:注文履歴の確認

「マイページ」内にある「注文履歴」をクリックすると、これまでに購入した商品の一覧が表示されます。ここで、特定の注文の詳細情報や、注文の状況を確認することができます。

注文確認・変更手順④:注文の変更

注文履歴の中から変更したい注文を選択し、詳細ページに移動します。ここで、配送先の変更やキャンセルなどの操作を行うことができます。ただし、出品者が商品をすでに発送している場合、変更やキャンセルはできない場合がありますので注意が必要です。

注文確認・変更手順⑤:変更の確認

変更を行った後は、再度注文履歴を確認して、変更内容が正しく反映されているかを確認しましょう。

以上の手順で、Amazonマーケットプレイスでの注文履歴の確認や変更を行うことができます。

ただし、出品者や商品によっては変更ができない場合や、変更に関する手数料が発生する場合がありますので、詳細は各出品者のページやAmazonのヘルプページを参照してください。

Amazonマーケットプレイスの【解約方法】

Amazonマーケットプレイスを利用しているが、何らかの理由で解約を希望する場合、以下の手順を参考にしてください。

解約手順①:Amazon Seller Centralへのログイン

まず、Amazon Seller Centralにログインします。

解約手順②:アカウント設定の選択

ダッシュボードの上部にあるメニューから「アカウント設定」をクリックします。

解約手順③:解約セクションへの移動

アカウント設定ページ内で、「解約」または「アカウントのクローズ」のセクションを探し、クリックします。

解約手順④:解約手続きの開始

指示に従い、必要な情報を入力または確認し、解約手続きを進めます。

解約手順⑤:確認メールの受信

解約手続きが完了すると、登録しているメールアドレスに確認メールが送信されます。メール内の指示に従い、解約の確定を行ってください。

解約手順⑥:最終確認

解約が正常に完了した場合、Amazon Seller Centralへのログインができなくなります。ログインできないことを確認し、解約が完了したことを確認してください。

【注意】
解約を行う前に、未解決のトランザクションや返品、返金などの処理を完了させておくことが推奨されます。また、解約後は再度アカウントを開設する際に新たな手続きが必要となる場合がありますので、解約を慎重に検討してください。

まとめ

Amazonマーケットプレイスは、個人や企業が商品を販売できるプラットフォームであり、Amazonの強力な流通ネットワークを活用してビジネスを展開することができます。

この記事で紹介した出品・返品・キャンセルの方法を理解し、適切に活用することで、スムーズな取引を実現することができます。Amazonでの取引を検討している方や、より効果的に利用したい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

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