【比較検証】Facebook広告とGoogle広告のコンバージョン効果と戦略解説

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

世界中の多くのユーザーに支持されている、FacebookとGoogleという大手プラットフォーム。これらを活用してマーケティングを展開しようと考えている方も多いことでしょう。

この記事では、Facebook広告とGoogle広告におけるコンバージョンの違いに焦点を当て、それを測定する際のポイントや、広告運用において成功を収めるためのヒントを提供します。両者の広告プラットフォームには、一体どのような違いがあるのでしょうか?もし気になる方がいれば、ぜひこの記事をご覧いただき、貴重な情報を手に入れてください。どちらのプラットフォームを選ぶ際にも役立つでしょう。

Facebook広告とGoogle広告のコンバージョンの違いについて解説

コンバージョン、つまり広告を出稿した企業が追求する最終的な目標。これはどの広告メディアを使用する場合でも、広告キャンペーンを開始する前に設定されるべき要素です。本記事では、Facebook広告とGoogle広告におけるコンバージョンの意味と、両者の違いについて詳しく見ていきましょう。

Facebook広告におけるコンバージョン

Facebook広告におけるコンバージョンは、広告を出稿する企業によって異なります。コンバージョンの設定は、商品の購入、問い合わせの獲得など、特定の目的に合わせて行われます。企業の目標に応じて、適切なコンバージョン設定を行うことが重要です。

Google広告におけるコンバージョン

Google広告におけるコンバージョンも、ユーザーが広告をクリックした後に、アクションを起こすことを指します。例えば、アプリのインストールや商品の購入などが該当します。また、Google広告ではコンバージョンをカウントするための2つの方法が提供されています。

この2つのコンバージョンカウント方法は、自分の目標やニーズに合わせて設定を変更できる利点があります。例えば、ECサイトに多くのコンバージョンが期待される場合は、すべてのコンバージョンをカウントすることをおすすめします。一方、会員登録を促進したい場合には、1回のコンバージョンがより適しています。

Facebook広告とGoogle広告のコンバージョンの違い

Facebook広告とGoogle広告では、コンバージョンのカウント方法やコンバージョン率に違いがあります。以下に、両メディアにおけるコンバージョン率をご紹介します。

Facebook広告のコンバージョン率は、Googleのリスティング広告やディスプレイ広告と比較しても高い数値を示しています。ただし、業界によってもコンバージョン率は異なるため、広告を活用する際には、各媒体の情報を確認し、適切な戦略を練ることが大切です。詳細な情報は以下の参照先をご覧いただき、業界に合った広告戦略を検討してみてください。

参照: Facebook Ad Benchmarks for YOUR Industry [Data]| WordStream
参照:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]| WordStream

Google広告のコンバージョン最大化の秘訣を知ろう

Google広告のコンバージョンを最大化するためには、以下の3つの重要なコツがあります。それぞれのコツについて詳しく解説していきましょう。

キーワード選定を適切にする

Googleのリスティング広告を活用する場合、キーワード選定は成功の鍵です。一般的に、人気のあるキーワードほど競争が激しく、入札額も高騰しやすい傾向があります。したがって、費用を効果的に管理し、広告の費用対効果を向上させるために、キーワード選定を慎重に行うことが不可欠です。競合が少なく、かつ流入が見込めるキーワードを見つけることが成功のポイントとなります。

ペルソナの策定をする

Google広告を効果的に活用するためには、広告の対象となるペルソナを明確に定義することが重要です。ペルソナとは、広告を見るユーザーの特定の属性や行動パターンを指します。ターゲット情報だけでなく、年齢や住所などの詳細な情報も考慮に入れ、ペルソナを具体的に描き出すことで、広告のデザインやセールスライティングの作成がスムーズに行えるでしょう。明確なペルソナを持つことは、クリエイティブな広告制作において不可欠です。

目標を明確にする

最終的な目標を明確に定めることは、Google広告の成功に欠かせません。ユーザーに対してどのような行動を促したいのかを考え、それに基づいて広告の文言や種類を選定しましょう。例えば、お問い合わせや申し込みなどの特定のアクションを目標にする場合、広告の設計と運用において異なるアプローチが必要です。まずは長期的な広告出稿の目標を設定し、中期的なマイルストーンを設けることで、戦略的な広告キャンペーンの成功に近づくことができるでしょう。

Facebook広告のコンバージョンを最大化するための秘訣

Facebook広告を活用してコンバージョンを最大化するためには、以下の3つの重要なコツが存在します。それぞれのコツについて、詳しく解説していきましょう。

ターゲティングを熟知する

Facebook広告は、他のソーシャルメディア広告と比較しても、高度なターゲティング機能を備えています。しかし、これらのターゲティングオプションを最大限に活用するには、それぞれの特性を理解する必要があります。Facebook広告のターゲティングには3つの主要なカテゴリがあります。これらを理解し、効果的に活用することが成功の鍵です。

また、カスタムオーディエンスや類似オーディエンスを活用する際には、ある程度のデータが必要となります。ですので、ターゲティングを熟知することで、より正確な広告ターゲットを設定できるようになります。

ABテストを実施する

Facebook広告を利用して自社商品をマーケティングする場合、実際に広告を出稿して効果を評価することは不可欠です。ユーザーにとって魅力的な訴求やコンテンツは時折変化し、過去のデータだけに頼るのは危険です。そのため、ABテストを積極的に実施し、広告キャンペーンを改善し続けることが重要です。ABテストを通じて、より効果的な広告クリエイティブを見つけ出し、成果を最大化できるでしょう。

自動配置を活用する

Facebook広告は、Instagram、メッセンジャー、ニュースフィードなど、様々な広告配信面があります。適切な広告出稿場所を選定するのは簡単ではない場合もありますが、自動配置機能を活用すれば、広告を最適な配置に割り振ってくれます。特に広告に関する知識が浅い場合には、自動配置の活用をおすすめします。Facebook広告だけでなく、広告媒体が提供する機能を積極的に活用することで、広告キャンペーンの成功に一歩近づくことができます。

Facebook広告とGoogle広告でコンバージョンを測定する利点

Facebook広告とGoogle広告において、コンバージョンを測定することには多くの利点が存在します。以下では、その中でも主要な3つの利点について詳しく解説します。

PDCAを回しやすくなる

コンバージョンを定期的に測定することで、広告キャンペーンの効果を迅速に評価し、改善するためのPDCAサイクルを効果的に回すことができます。季節やトレンドの変化に合わせて広告メッセージやクリエイティブを調整し、成果を最大化するための施策を迅速に実施できるのがこの利点の一つです。また、コンバージョンの測定を通じて、新たな効果的な広告手法を発見することも可能です。

マーケティング方法の選定に役立つ

広告だけでなく、オウンドメディアやSNS運用などの他のマーケティング施策を同時に実施している場合、コンバージョンの測定を通じて、どの方法が最も効果的であるかを明確に把握できます。成果が芳しくない場合は、他のマーケティング手法に切り替えるか、改善策を検討するための情報源として活用できます。コンバージョン測定は、効率的なマーケティング戦略を策定するために不可欠なツールです。

類似オーディエンスの作成が可能になる|Facebook広告

Facebook広告では、コンバージョンを達成したユーザーと似た特性を持つユーザーにターゲティングできる「類似オーディエンス」を活用することができます。類似オーディエンスを活用することで、まだ広告に触れていないが興味を持ちそうなユーザーに対して、商品やサービスを訴求することができます。ただし、類似オーディエンスを効果的に活用するためには、まずコンバージョンの測定が必要です。Facebook広告のコンバージョン測定を通じて、類似オーディエンスを活用してコンバージョン率を向上させる戦略を練ることができます。

Facebook広告とGoogle広告でのコンバージョン測定方法

Facebook広告とGoogle広告において、効果的なコンバージョン測定を行う方法について詳しく説明します。正確な手順を理解し、効率的にコンバージョン測定を実行しましょう。

Facebook広告

Facebook広告において、コンバージョン測定を実施するためには、以下の大まかな手順を確認しましょう。

1. Facebookピクセルの生成・設置

コンバージョンを正確に測定するためには、まずFacebookピクセルを生成し、自社ウェブサイトに適切に設置する必要があります。Facebookピクセルは、広告のコンバージョンを計測するための重要なタグであり、Facebookビジネスマネージャーを使用して生成し、ウェブサイトに設置する必要があります。

2. コンバージョンの設定

Facebook広告マネージャー内で、コンバージョンの設定を行います。これには、どのようなアクションをコンバージョンとして計測するかを決定する作業が含まれます。例えば、購入、問い合わせ、登録などのアクションが考えられます。コンバージョンの設定を適切に行うことで、広告キャンペーンの効果を正確に評価できます。

3. 測定結果の確認

コンバージョンが設定され、ピクセルが正しく設置されている場合、Facebook広告マネージャーでコンバージョンの測定結果を確認できます。これにより、広告の効果や成果をリアルタイムで追跡し、必要に応じてキャンペーンの最適化を行うことができます。

Google広告

Google広告におけるコンバージョン測定方法は以下の3つに分かれており、それぞれ異なるメリットとデメリットが存在します。自社のニーズに合わせて適切な方法を選択しましょう。

上記の方法の中から、自社の目標や広告キャンペーンに合致するものを選択し、正確なコンバージョン測定を実施しましょう。それぞれの方法には独自の利点と課題があり、最適な選択を行うことが広告キャンペーンの成功につながります。

Facebook広告におけるコンバージョン測定の重要なポイント

Facebook広告でコンバージョンを測定する際、成功するための重要なポイントを以下の3つにまとめました。これらのポイントを把握して、広告キャンペーンの効果を最大化しましょう。

CPAを考慮する

CPA(Cost Per Action)は、1つのコンバージョンを獲得するためにかかる平均費用を示す指標です。具体的には、広告費用をコンバージョン数で割った値です。CPAを低く保つことは、費用対効果を高める鍵となります。予算を最適化し、CPAを管理することで、コスト効率の良い広告キャンペーンを実現できます。

クリック率とコンバージョン率を比べる

広告をクリックするユーザーの割合を示すクリック率と、実際にコンバージョンに至るユーザーの割合を示すコンバージョン率は、両方を継続的にモニタリングすることが重要です。高いクリック率を持つ広告があっても、コンバージョン率が低い場合、問題がある可能性があります。クリック率とコンバージョン率を比較し、広告のクオリティとLPの効果を調査し、最適化の方向性を見つけましょう。

分析ツールを有効活用する

Facebook広告マネージャーだけでは、コンバージョン率を正確に測定するのは難しいことがあります。そのため、Google Analyticsなどの高度な分析ツールを併用することが役立ちます。これらのツールを活用することで、コンバージョンの詳細なデータやユーザーの動きを把握し、広告キャンペーンをより効果的に最適化する手助けとなります。分析ツールは費用がかかる場合もありますが、その価値は大きいと言えます。

これらのポイントを考慮して、Facebook広告でのコンバージョン測定を行うことで、広告キャンペーンの成果を向上させることができるでしょう。成功に向けてデータと戦略を組み合わせましょう。

Google広告でのコンバージョン測定の重要なポイント

Google広告を効果的に活用するためには、コンバージョン測定を行う際のいくつかの重要なポイントが存在します。以下に、Google広告でコンバージョンを最大化するための3つのポイントを詳しく解説します。

CPAの計算を行う

CPA(Cost Per Action)は、広告をクリックしたユーザーが実際に所望のアクションを起こすためにかかる平均費用を示す重要な指標です。例えば、Webサイトの訪問、商品の購入、お問い合わせの送信などがアクションに該当します。CPAを計算することで、どのコンバージョンが最もコスト効率が良いかを把握し、広告予算の最適化に役立ちます。低いCPAを維持することは、広告キャンペーンの成功に不可欠です。

Webサイトの分析も実施する

コンバージョンを測定するだけでなく、広告からWebサイトに訪れたユーザーの行動やウェブサイトのパフォーマンスも詳細に分析することが重要です。広告をクリックしたユーザーがコンバージョンに至らない場合、ウェブサイトのコンテンツ、デザイン、ユーザーエクスペリエンスに問題がある可能性があります。このため、広告のクリック率だけでなく、ウェブサイト内でのユーザーの行動を追跡し、改善点を見つけましょう。正確なデータと分析に基づく改善は、コンバージョン率の向上に寄与します。

ターゲットを調整する

Google広告を活用する際は、ターゲットオーディエンスの調整が成功への鍵となります。コンバージョンを達成したユーザーを属性や地域などの要因でセグメント化し、分析を行いましょう。どのターゲットが高いコンバージョン率を示しているかを特定したら、広告キャンペーンのターゲット設定を調整して、より効果的な広告を配信できるようにしましょう。コンバージョン測定を通じて、ターゲットオーディエンスの効果的なセグメンテーションが可能になります。

これらのポイントを考慮して、Google広告でのコンバージョン測定を行うことで、広告キャンペーンの成功に向けて一歩近づくことができます。データを活用して戦略的な広告運用を実現し、ビジネスの成果を最大化しましょう。

まとめ:Facebook広告とGoogle広告の比較

今回の記事では、Facebook広告とGoogle広告について、それぞれの広告媒体の特徴とコンバージョン測定に関するポイントについて詳しくご説明しました。これらの情報をまとめて、どちらの広告を選択する際に考慮すべきポイントを再確認しましょう。

まず、Facebook広告とGoogle広告は、それぞれ異なる特徴を持っています。Facebook広告は、ソーシャルメディア上でユーザーにリーチし、ターゲットを絞り込むための高度なターゲティングオプションを提供しています。一方、Google広告は、検索エンジンの検索結果ページに広告を表示し、特定のキーワードに関連するユーザーにアプローチします。どちらの広告媒体を選ぶかは、ターゲットオーディエンスや広告の目的によって異なります。

そして、コンバージョン測定に関しても、Facebook広告とGoogle広告では異なる方法やポイントが存在します。例えば、Facebook広告ではFacebookピクセルを使用してコンバージョンを追跡し、類似オーディエンスを活用することができます。一方、Google広告では、CPAの計算やウェブサイトの分析を通じてコンバージョンの効果的な測定を行います。

最後に、広告運用を成功させるためには、どちらの広告媒体を選んだとしても、事前に情報を十分に収集し、戦略を練ることが重要です。各広告媒体の特長を理解し、コンバージョン測定において適切なポイントを把握しておくことで、広告キャンペーンの成功への道が開けるでしょう。

したがって、Facebook広告とGoogle広告の比較を通じて、自社の広告戦略に合った選択を行い、効果的な広告運用を実現しましょう。どちらの広告媒体も、正しく活用すれば企業の成長に寄与する強力なツールとなります。