リスティング広告では、キーワード選定は重要な作業です。
キーワードの選び方によって広告の成果が決まると言っても過言ではありません。
この記事では、リスティング広告で勝つためのキーワードの選定方法や注意点などを分かりやすくお伝えします!リスティング広告のキーワード選定プロセスを注意点を含めてステップごとに丁寧に解説します。
ぜひ、この記事を読んで、リスティング広告のキーワード選定を改善してください!
リスティング広告においてキーワードは重要
リスティング広告は、キーワードを基にしてユーザーが検索した際に表示されるため、適切なキーワードを設定することが成功への第一歩です。
キーワードの選定が適切であれば、ユーザーに適切なタイミングでアプローチでき、広告効果を最大化することができます。
リスティング広告のキーワードの決め方【6STEP】
リスティング広告の効果を最大限に引き出すためには、適切なキーワードの選定が重要です。以下に、キーワードを決めるための6つのステップを紹介します。
STEP1:ターゲットやニーズを洗い出す
まずは、ターゲットとなる顧客層や、彼らのニーズを理解しましょう。商品やサービスの特徴、競合との差別化ポイント、顧客の求める価値を把握することで、効果的なキーワードを選ぶことができます。
ターゲットの年齢層、性別、趣味、興味などを理解し、どのようなキーワードで検索するかを想像することが大切です。
例えば商材がシャンプーだった場合、男性向けや女性向け、乾燥肌、ダメージ髪など、いろいろな悩みを解決する際にどんなキーワードを使って検索するか?
自分がユーザーとなって考えてみましょう。
1.ヒアリングを行い商品を深く理解する
顧客や関係者から直接話を聞くことで、商品やサービスの特徴や魅力をより深く理解することができます。
この過程で得た情報をもとに、ターゲットに訴求できるキーワードを選定しましょう。また、ヒアリングを通じて新たなターゲット層やニーズが発見できることもありますので、柔軟な発想で取り組んでください。
2.競合を分析し独自の強みを明確にする
競合他社との差別化を図るためには、まず競合のキーワード戦略や強み・弱みを分析することが不可欠です。競合のウェブサイトや広告をチェックし、彼らがどのようなキーワードを使用しているか確認しましょう。
そして、自社の独自の強みを明確にし、他社と差別化できるキーワードを見つけましょう。これにより、効果的なリスティング広告を展開することができます。
自社のシャンプーは「ここが他と違う」というところをまず一つ洗い出してみましょう。
3.ターゲットが求めていることを分析する
ターゲットがどのような検索をしているのか、どのようなニーズがあるのかを分析することで、より効果的なキーワード選定が可能になります。
ここでは、GoogleキーワードプランナーやGoogleトレンドなどのツールを利用して、検索ボリュームやトレンドを調査しましょう。また、SNSや口コミサイトを活用して、ターゲットの生の声や関心事をリサーチすることも効果的です。
これらの情報を元に、ターゲットのニーズに応えるキーワードを選定しましょう。
STEP2:キーワードの軸となるメインキーワードを洗い出す
次に、キーワードの軸となるメインキーワードを洗い出しましょう。
これらは商品名やブランド名、サービス内容などが含まれることが多いです。GoogleキーワードプランナーやGoogleサーチコンソール、競合の登録キーワードなどを参考にして、メインキーワードを見つけてください。
Googleキーワードプランナーを使う
Googleキーワードプランナーは、キーワードの検索ボリュームや競合度を調べることができる無料のツールです。
このツールを利用することで、ターゲットに適した高検索ボリュームで競合が少ないキーワードを見つけることができます。
また、関連キーワードの提案機能を活用して、新たなメインキーワード候補を発見することも可能です。
ただし、キーワードプランナーは広告を出稿していない場合、精度が低くなってしまうというデメリットがあります。
出稿中は検索数などが細かく表示されますが、そうでない場合は10〜10,000といったさっくりとしたデータしか拾うことができません。
Googleサーチコンソールを使う
Googleサーチコンソールは、自社ウェブサイトの検索パフォーマンスを分析することができるツールです。
これを利用することで、すでにウェブサイトに訪れるユーザーがどのようなキーワードで検索しているかを把握することができます。この情報をもとに、メインキーワードとして効果的なものを選定しましょう。
競合の登録キーワードを参考にする
競合他社が使用しているキーワードを調査し、自社のキーワード戦略に活かすことが有効です。競合のリスティング広告やウェブサイトを分析し、彼らがターゲットとしているキーワードをリストアップしてみましょう。
その中で、自社の商品やサービスにも適用できるキーワードがあれば、メインキーワードとして採用することを検討してください。
ただし、単純に競合のキーワードをコピーするのではなく、自社の独自性や強みを活かしたキーワード選定が重要です。
STEP3:メインキーワードに掛け合わせるサブキーワードを決める営業の場合
メインキーワードに加えて、サブキーワードを効果的に組み合わせることで、リスティング広告の効果をさらに高めることができます。
そこで、メインキーワードに関連するサブキーワードを掛け合わせることで、より効果的なリスティング広告を展開できます。
サブキーワードの選定には、ラッコキーワードやGoogleサジェストなどのツールを活用しましょう。
ラッコキーワードを使う
ラッコキーワードとは、「ラッコ」というSEOツールが提供するキーワードサジェスト機能のことを指します。この機能を使うことで、あるキーワードに関連するキーワードを見つけることができます。
https://related-keywords.com
ラッコキーワードは、特にリスティング広告やコンテンツ制作時に、関連性の高いキーワードを見つけるために利用されます。これにより、広告のターゲット範囲を効果的に拡大したり、SEO対策を強化することができます。
例えば、「スニーカー」がメインキーワードであれば、「スニーカー 安い」「スニーカー おしゃれ」といった具体的なニーズに応じたサブキーワードを選定できます。
これにより、検索者のニーズにマッチした広告を表示することができ、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。無料でも使えるラッコキーワードを活用して、メインキーワードとサブキーワードの適切な組み合わせを見つけましょう。
Googleサジェストを参考にする
Googleサジェストは、検索ユーザーが入力したキーワードに関連する検索キーワードを自動的に提案する機能です。
よく「シャンプー」と検索に入力すると下に「おすすめ」「ランキング」のような言葉が自動で出てくるのがサジェストです。
この方法は最も簡単に検索者が実際に使用しているキーワードやフレーズを把握することができます。
Googleサジェストで提案されるキーワードは、検索ボリュームがあることが前提となっているため、これをサブキーワードとして組み込むことで、広告の効果を高めることができます。
また、Googleサジェストを利用することで、新たなニーズやトレンドに気付くことも可能です。これらの情報をもとに、メインキーワードとサブキーワードを効果的に組み合わせ、リスティング広告のパフォーマンスを最大化しましょう。
STEP4:ターゲットやニーズをもとにキーワードを絞り込む
キーワード選定の過程でリストアップした多くのキーワード候補の中から、最も効果的なものを絞り込むことが重要です。
ターゲット層の属性やニーズを考慮し、具体的かつ魅力的なキーワードを選定しましょう。また、広告の予算や競合状況に応じて、効果的なキーワードを最適化していくことも大切です。
広告運用を継続しながら、パフォーマンスを定期的に分析し、必要に応じてキーワードの入れ替えや追加を行いましょう。
STEP5:選んだキーワードのマッチタイプを設定する
リスティング広告で効果的な広告配信を行うためには、選んだキーワードに対して、マッチタイプを設定することで、検索クエリとのマッチング範囲を調整し、適切な検索ユーザーに広告を表示させることができます。マッチタイプには、以下の3種類があります。
完全一致
完全一致は、ユーザーの検索クエリが指定したキーワードと完全に一致する場合のみ、広告が表示される設定です。
これにより、広告が表示される対象を厳密に絞り込むことができます。
しかし、完全一致では見逃してしまう検索クエリもあるため、基本的に単体ではあまり使用しません。
適切なバランスで他のマッチタイプと組み合わせることが望ましいです。
フレーズ一致
フレーズ一致は、ユーザーの検索クエリに指定したキーワードが連続して含まれている場合に、広告が表示される設定です。
言葉の順番が違っても表示されるため、関連性の高い検索クエリに対して効果的に広告を表示することができます。
部分一致
部分一致は、ユーザーの検索クエリに指定したキーワードとその類義語が含まれている場合に、広告が表示される設定です。
連続性は問われず、最も広範囲な表示条件となります。
部分一致では多くの検索クエリに対して広告が表示されるため、広告のリーチが最も広がります。
ただし、関連性の低い検索クエリにも広告が表示される可能性があるため、コストが無駄になることもあります。このため、部分一致を使用する際は、効果的な除外キーワードの設定が重要です。
各マッチタイプはそれぞれ異なる特徴がありますので、広告目的や予算に応じて適切なバランスで組み合わせることが効果的な広告運用につながります。また、広告運用を継続しながら、パフォーマンスを分析し、マッチタイプやキーワードの最適化を行うことが重要です。これにより、リスティング広告の効果を最大化し、コストパフォーマンスを向上させることができます。
STEP6:除外キーワードを設定する
除外キーワードは、広告が表示されたくない検索クエリを指定することができる機能で、リスティング広告の効果を高めるために重要な役割を果たします。
適切な除外キーワードを設定することで、広告費を無駄にしないようにし、より関連性の高い検索クエリに広告を表示することができます。以下に、除外キーワード設定のポイントを解説します。
まず、広告が表示されることが望ましくない検索クエリを洗い出しましょう。例えば、無料や安いなどの言葉が含まれる検索クエリや、競合企業名が含まれる検索クエリなどが、除外キーワードの対象となります。これらを除外キーワードとして設定することで、広告の予算を無駄にすることなく、関連性の高い検索クエリに対して広告を表示することができます。
リスティング広告のキーワードを決める上でのポイント
リスティング広告のキーワード選定は、広告運用の成功において非常に重要な要素です。
適切なキーワードを選択することで、ターゲット層に効果的にアプローチし、高いコンバージョン率を実現することが可能です。
以下では、リスティング広告のキーワードを決める上でのポイントを解説します。
1.キーワードのクリック単価をチェックする
広告運用の効果を最大化するためには、キーワードのクリック単価(CPC)を把握することが重要です。
クリック単価は、広告がクリックされるたびに発生する費用を示す指標であり、適切なクリック単価を設定することで、広告予算を効果的に活用できます。
以下に、リスティング広告のクリック単価に関する情報を紹介します。
リスティング広告のクリック単価の相場
クリック単価の相場は、業界や競合状況、キーワードの人気度によって異なります。
一般的には、競合が多い業界や高い需要があるキーワードほど、クリック単価が高くなります。
広告運用を行う前に、クリック単価の相場を把握し、予算や運用戦略に適切に反映させましょう。
Google キーワードプランナーや各種ツールを利用して、クリック単価の相場を調べることができます。
リスティング広告の平均クリック率
リスティング広告の平均クリック率(CTR)は、広告が表示された回数に対して、どれだけのクリックが得られたかを示す指標です。CTR は広告のパフォーマンスを評価するための重要な指標であり、CTR が高いほど広告がユーザーにとって魅力的であることを示します。業界平均の CTR を把握し、自社の広告運用が効果的に行われているかを評価しましょう。
CTR が低い場合は、広告文やキーワード選定の見直しを検討しましょう。
CTRの向上を目指す際には、ターゲット層に適したキーワード選定や広告文の最適化が不可欠です。
具体的な取り組みとして、キーワードの組み合わせや表現を工夫し、ユーザーの検索意図に沿った広告文を作成しましょう。また、広告のランディングページ(LP)の内容も確認し、ユーザーが求める情報が適切に提供されているかどうかをチェックしてください。
キーワードで設定したり、タイトルや説明文に入っている言葉がLPに存在していないと
関連性が低いとみなされてしまいます。
ユーザーのニーズに応えるLPを整備することで、CTRの向上だけでなく、コンバージョン率の向上にも繋がります。
2.キーワードの入札単価と競合度をチェックする
キーワードの入札単価と競合度は、リスティング広告運用において重要な要素です。入札単価は、あなたがクリックされるたびに支払う金額を決定する要素であり、競合度は他社との競争状況を示します。適切な入札単価を設定し、競合度を考慮することで、効率的な広告運用が可能になります。
まず、キーワードの競合度をチェックし、高い競争があるキーワードに対しては、より高い入札単価を設定する必要があります。しかし、過剰な入札額は広告費用の無駄遣いにつながるため、バランスを見極めることが重要です。また、競合度が低いキーワードを見つけ出すことで、低い入札単価で効果的な広告運用ができる可能性があります。
3.設定できるキーワード数に上限があるためむやみに登録しない
リスティング広告プラットフォームには、設定できるキーワード数に上限があります。そのため、無闇にキーワードを登録することは避け、重要度や効果の高いキーワードに絞って設定することが望ましいです。
Googleキーワードプランナーのキーワード上限数
Googleキーワードプランナーにおいて、1つの広告グループに設定できるキーワード数の上限は7,500件です。ただし、この上限に達する前に、効果的なキーワードに絞り込んで運用することが推奨されます。
Yahoo!広告のキーワード上限数
Yahoo!広告の場合は、1つの広告グループに設定できるキーワード数の上限は10,000件です。
しかし、同様にGoogleキーワードプランナーと同じく、効果的なキーワードに絞り込んで運用することが重要です。不要なキーワードは広告予算の無駄遣いにつながるため、パフォーマンスを確認しながら適切なキーワード数を維持しましょう。
4.CVにつながりそうなキーワードを優先的に選ぶ
リスティング広告の目的は、広告をクリックしたユーザーが最終的にコンバージョン(CV)につながることです。そのため、CVにつながりやすいキーワードを優先的に選ぶことが重要です。
CVにつながるキーワードは、購買意欲が高いユーザーやターゲット層にアピールするものです。例えば、商品名やブランド名を含むキーワード、具体的な商品特徴や機能を示すキーワードなどが、CVにつながる可能性が高いとされています。
また、ユーザーの購買プロセスを考慮することも重要です。購買プロセスの初期段階では、一般的なキーワードで検索することが多いですが、プロセスが進むにつれてより具体的でニッチなキーワードで検索する傾向があります。これらのキーワードをうまく組み合わせることで、検索ユーザーの購買プロセス全体をカバーし、CVにつながる確率を高めることができます。
【実践編】キーワード以外の注意点!Google広告のタイトルでのNG事例
Google広告のタイトルにキーワード以外で注意するべきことを、実際に起きた運用現場での事例からお伝えします。
アクションを促す文言を入れない
ユーザーが行動を促すフレーズを入れないケースが実に多いです。
例えば「ここをクリック」「無料で試す」などの具体的なアクションを入れてユーザーを誘導しましょう。
印象に残らないタイトル
キーワードをタイトルに入れることを意識しすぎて、ぱっと見て何の広告かがわからないケースが多いです。
製品やサービスの利点や特長はもちろん、ユーザーにとってのベネフィットを強調し、使用したユーザーがどのような未来を送ることができるかを伝えるように心掛けましょう。
誰向けかがわからない
これは一体誰に向けたものなのだ?という広告タイトルが多いです。
曖昧なタイトルでは自分に向けられたものとは思えずにクリックされません。
ありきたりな文言
よくありがちなセールスワードを使ってしまっていませんか?
他の広告とは異なる視点やユニークなセリングポイントを強調することで、ユーザーにアピールしやすくなります。
そのために競合が何をアピールしているかを調査し、オリジナルのタイトルをつけるようにしましょう。
まとめ
全体として、リスティング広告キャンペーンを行う際には、キーワードの選定によって勝ち負けが決まることを忘れてはいけません。
キャンペーン内で異なるキーワードがどのように作用するかを理解し、潜在顧客が使用する可能性の高い関連用語を調査することで、貴社のメッセージに興味を持つ人々に確実にメッセージを届けることができます。
最後に、キーワードのパフォーマンスを追跡することで、改善の機会を特定し、リスティング広告キャンペーンの効果を長期的に維持することができることを忘れないでください。