TikTok広告の費用はどのくらいかかる?|費用相場や課金方式をご紹介

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

最近はSNS広告も一般的になってきましたね。
中でもTikTok広告は注目度が高く、多くの企業が導入を検討しています。

しかし、初めての方にとっては費用の相場や課金方法がよくわからず、導入に踏み切れない方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、本記事ではTikTok広告の費用について詳しく解説しています。
また、広告の効果をあげるコツについてもご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

TikTok広告の課金方式を紹介

TikTok広告課金方式は4つあります。詳しく見ていきましょう。

方式①:クリック課金制|リーチが獲得しやすい

クリック課金制は、広告にクリックがあった時にのみ広告主が課金される方式です。
TikTok広告の中で非常に一般的であり、特に成果を明確に追求したい広告主に人気があります。

特徴

  • ユーザーが広告をクリックした場合のみ課金される。
  • 直接的なアクションを引き起こすことに焦点を当てている。

メリット

  • 広告の成果(クリック)が明確に見えるため、広告効果の分析と改善が容易。
  • 広告の投資対効果(ROI)を高めるための運用が可能。

デメリット

  • クリック以外の価値(例:ブランド認知度向上)が考慮されにくい。
  • 広告クリック率が低いと、投資に対するリターンが低くなる可能性がある。

方式②:インプレッション課金制|露出を広げられる

インプレッション課金制は、広告が表示されるたびに課金される形式です。
ブランド認知度を上げることや、特定のメッセージを広範囲に広めることを目的としている広告主にとっては、この方式が適しています。

特徴

  • 広告が表示される度に課金される。
  • 幅広いユーザーに対して広告を見せることに焦点を当てている。

メリット

  • 高い露出率を獲得しやすい。
  • ブランド認知度向上や大量のユーザーへの情報提供を目指すことが可能。

デメリット

  • 露出はできるが、実際にユーザーが広告をクリックして行動を起こすかは保証されない。
  • 成果に直結しないため、広告の費用対効果が測定しにくい。

方式③:再生課金制|ユーザーに届いた場合のみ課金する

再生課金制は、広告が一定時間以上再生された場合にのみ課金される形式です。
TikTokでは、通常、ユーザーが広告を2秒以上視聴した場合に課金されます。

特に動画の視聴完了やエンゲージメントを重視する広告主に適しています。

特徴

  • ユーザーが広告を一定時間以上視聴した場合にのみ課金される。
  • ユーザーのエンゲージメントを引き出すことに焦点を当てている。

メリット

  • ユーザーが広告内容を最後まで視聴したことを確認できる。
  • 広告がユーザーに届き、視聴されることを重視した広告運用が可能。

デメリット

  • 単価が他の方式に比べてやや高くなる可能性がある。
  • 再生時間が短い広告には不向き。

方式④:期間契約型|費用は高いが大きな効果を期待できる

期間契約型は、特定の期間にわたり広告を掲載する方式です。
この方式は、一定の広告効果を保証するための広告主の投資に対するリスクを軽減します。

特徴

  • 特定の期間(例えば1週間や1ヶ月)にわたって広告を掲載する。
  • 期間中は一定の露出を保証。

メリット

  • 一定期間の広告掲載を保証するため、安定した広告効果を見込むことができる。
  • 特定のキャンペーンやイベントに合わせて、広告の掲載期間を設定できる。

デメリット

  • 他の課金方式に比べて初期投資が大きくなる可能性がある。
  • 期間中に広告戦略を変更することが難しい場合がある。

自社で作成|TikTok広告の費用相場・最低出稿金額はどのくらい?

TikTokの広告費用は、広告の目的、課金方式、競争状況、ターゲティング、広告のクオリティなどによって大きく変わります。最新の情報はTikTokの公式ウェブサイトや広告管理画面で確認することをおすすめします。

2023年現在の一般的な相場を説明すると、起動型広告の場合は500万円程度、インフィード広告の場合、最低出稿金額は42万円からになります。

運用型広告であれば月額約6万円程度で、最低日予算は約2,000円であることが多いです。

広告のCPM(1,000回のインプレッションあたりの費用)は市場と競争状況によりますが、一般的には約300円から500円程度で、比較的手頃な価格設定といえるでしょう。

代理店に依頼|TikTok広告運用を代理店に依頼する際にかかる費用とは

TikTok広告の運用を代理店に依頼する場合、広告費用の他にもいくつかの費用が発生します。

一般的には初期費用が5万円程度、消化した広告費用の20%が代理店への手数料といわれています。

代理店の役割は広告キャンペーンの設計、セットアップ、運用、最適化、報告など多岐にわたるため、それぞれに費用が発生します。
以下に主な費用要素を示します。

セットアップ料

これは初期費用として、広告キャンペーンのセットアップに関する費用で、広告戦略の策定、広告クリエイティブの制作、ターゲティング設定などが含まれます。
費用は数万円から数十万円が一般的ですが、最近は一律5万円というところも多くなっています。

運用管理費

これは広告キャンペーンの日々の運用と管理にかかる費用で、広告のパフォーマンスのモニタリング、最適化、報告などが含まれます。
この費用は一般的に月額料金や広告予算の一定割合(20%程度)として請求されます。
広告が継続される限り手数料が発生します。

広告費

これはTikTokへ支払う広告掲載料です。予算は広告主が設定し、その金額がそのままTikTokに支払われます。

その他費用

クリエイティブの制作や更新、特別な分析やリサーチなど、追加のサービスが必要な場合、追加費用が発生することがあります。

それぞれの代理店は異なるサービスを提供し、それに応じて料金を設定します。
したがって、複数の代理店から見積もりを取得し、サービス内容と料金を比較しましょう。
また、自社のビジネス目標と予算に合わせて最適な代理店を選ぶことも大切です。

TikTok広告の種類とそれぞれかかる費用を解説

TikTokではさまざまな種類の広告形式が提供されています。4つの主なプランをご紹介します。

インフィード広告|3つのプランから選べる

インフィード広告は、目的や費用に合わせて自社に合うものを選択することが重要です。

プラン①:Brand Premium|スタンダードなプラン

Brand Premiumは、広告がユーザーのフィードに最大60秒間フルスクリーンで自然に統合されるプランです。
このプランの相場は42万円と比較的低価格で、広告のターゲティング、頻度、予算などを自由に設定できます。

プラン②:ONE DAY MAX|クリック率が高い

ONE DAY MAXは、一日に一度だけ特定のユーザーに広告を表示するプランです。
このプランは、広告を可能な限り多くのユーザーに見せたいと考えている広告主に適しています。
価格は300万円と高めですが、広告のクリック率は非常に高いとされています。

プラン③:Top View|一日一社限定でインパクトを与えられる

Top Viewは、TikTokのアプリを開いたときに最初に表示される広告スペースを15秒の動画で独占できるプランです。
この広告はユーザーの最初の視線を独占するため、非常に高い視認性と影響力を持ちます。そのため、1日1社限定で、その価格は最も高く625万円です。

起動画面広告|アプリ起動時にすべてのユーザーに表示される

起動画面広告は、ユーザーがTikTokアプリを起動したときに最初に表示される広告です。

そのため、非常に高い視認性を持ちます。アプリの起動時に全ユーザーに広告を表示するため、広告主は非常に大きなリーチを得ることができます。

ただし、表示回数によって広告費用が決まるため、その分費用は高くなります。
これはブランドの認知度を高めたい、大規模なキャンペーンを展開したい企業にとって適した広告形式となります。

ハッシュタグチャレンジ広告|使い方次第で高いリターンが得られる

ハッシュタグチャレンジ広告は、ユーザーが特定のハッシュタグを使って自分自身の動画を作成し、チャレンジに参加するという形式の広告です。

広告費用は非常に高額で、1,000万〜2,000万円程度の広告費がかかります・

ユーザーのエンゲージメントを高め、ユーザーがブランドや製品と直接関わる機会を作ることができます。
成功すれば、広範囲にわたる口コミ効果と高いリターンを得られます。

ただし、ユーザーが参加したいと思うような魅力的なチャレンジを作成するためのクリエイティブなアイデアが必要となります。

運用型広告|費用を抑えられる

運用型広告は、広告主が自分で広告の設定を行い、自動的に最適化される広告形式です。

広告主は広告の目標、予算、期間、ターゲットとなるユーザーを設定し、広告は自動的に最適化されます。
そのため、費用を比較的抑えつつ、広告の運用を始めることができます。また、広告効果の最適化や効果測定も容易です。

それぞれの広告形式は異なる目標と予算に対応しており、広告主は自分の目標に最適な形式を選ぶことができます。
具体的な費用は広告の形式、範囲、期間などによって変動しますので、TikTok広告の公式ウェブサイトや広告代理店に問い合わせることをおすすめします。

一般的には月額約6万円程度で、最低日予算は約2,000円であることが多くなっています。

平均CTR(クリック率)が高いTikTok広告の出し方とは

TikTokのエンゲージメントは非常に高く、平均CTR(クリック率)を高めるための効果的な広告の出し方を以下に示します。

ポイント①:動画開始6秒から15秒の間に商品を登場させる

ユーザーの注意を引きつけるためには、動画の初めの部分が非常に重要です。

特に、動画開始から6秒から15秒の間に商品を登場させることで、ユーザーの関心を引きつけ、商品への興味を引き出しましょう。

広告の対象となる商品やサービスを動画のスタート時に表示させることで、ユーザーは広告が何についてかをすぐに理解し、クリック率を向上させることができます。

例えば、あなたが新しいスニーカーの広告を作成しているとします。
動画はスニーカーを履いてランニングを楽しむ人の映像から始まり、6秒から15秒の間にスニーカーのクローズアップショットと商品名を表示します。
これにより、視聴者はすぐに広告が何についてのものであるかを理解し、興味を持つことができます。

ポイント②:限定要素を入れる

限定要素、つまり「数量限定」や「期間限定」などの情報を広告に含めると、ユーザーに対する緊急性や希少性を高め、行動を促すことができます。
このような要素は、ユーザーに「今すぐ行動しなければならない」という感覚を与え、CTRを向上させる可能性があります。

ポイント③:冒頭にキャッチコピーを入れる

キャッチコピーは広告のメッセージを強力に伝え、ユーザーの注意を引きつける重要な要素です。

特に、動画の冒頭にキャッチコピーを入れると、広告の目的やメッセージをすぐにユーザーに伝えることができます。
これにより、ユーザーは広告の内容をすぐに理解し、興味を持つ可能性が高まります。

冒頭に強烈なキャッチコピーを入れることで、視聴者の注意を引きつけることができます。

例えば、あなたがエコフレンドリーな製品を販売している場合、動画の始まりで「地球を救うための最初のステップ」というようなキャッチコピーを表示することで、視聴者の関心を引きつけることができます。

まとめ

この記事では、TikTok広告の費用について詳しく解説してきました。

TikTok広告には、インフィード広告、起動画面広告、ハッシュタグチャレンジ広告、運用型広告の4つの種類があります。

それぞれの費用や課金方式についても紹介しました。

さらに、効果をあげるポイントとして、ターゲティングの最適化、代行サービスに依頼するなどの方法があります。

もう一度この記事を読んでいただき。TikTok広告を導入する際の参考になれば幸いです。

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