【完全解説】BtoBアフィリエイト運用とは?成功の秘訣から大手ASPまで紹介

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

BtoBアフィリエイトは、企業間取引に特化したアフィリエイトマーケティングの形態です。

この記事では、BtoBアフィリエイトの基本的な仕組みと、それを利用する広告主とアフィリエイター双方の視点からのメリットとデメリットを詳しく解説します。

この記事を通じて、BtoBアフィリエイトの全体像を把握し、それぞれの立場での最適な活用方法を探りましょう。

アフィリエイト(成果報酬広告)とは

消費者庁「アフィリエイト広告をめぐる現状と論点」

まずアフィリエイトとは成果報酬型広告のことで、アフィリエイターが広告を自分のブログやSNSに貼り、その広告経由で商品やサービスが売れたときに広告主から報酬を得る広告です。

表示によって費用が派生するテレビCMや印刷広告とは異なり、成果報酬型広告では、ターゲットとなるユーザーが商品の購入などのアクションを起こした時のみアフィリエイターに報酬が支払われる仕組みになっています。

アフィリエイト広告の市場規模は年々拡大しています。

BtoB アフィリエイトとは?メリットは?初心者向けに解説

では、BtoBアフィリエイトとはどのようなものでしょうか?

一般的にアフィリエイトは個人向けのtoCがメインですが、企業向けのアフィリエイトのことをBtoBアフィリエイトといいます。

商品を購入するのが企業のため、単価が高いのが最大の特徴です。

その反面、紹介する際に専門性が高い必要があることと、購買が企業のために、個人のように「即買い」ができずに時間がかかってしまうのがマイナス面と言えるでしょう。

BtoBアフィリエイトは、近年人気を集めているマーケティングシステムです。

まだまだ全体的に数が多いわけではないために、ブルーオーシャンのマーケットに位置しています。

アフィリエイトで収入を得る仕組み

BtoBアフィリエイトプログラムは、企業とアフィリエイトを結びつけることによって報酬が発生します。

企業はアフィリエイターにアフィリエイト・リンクを提供し、アフィリエイターはそのリンクを使って、企業の製品やサービスを自分のフォロワーや顧客に宣伝します。

そして宣伝した商品やサービスが販売された時、企業はアフィリエイターに対価を支払います。

企業にとっては、市場での存在感の向上、売上の増加、顧客ロイヤリティの向上などのメリットと、掲載だけでは費用が発生しないので、費用対効果の高い露出が期待できます。

一方、アフィリエイターにとっては、成果が発生することで得られる収入源と、自分のウェブサイトブログを成長させられるというメリットがあります。

報酬を得るためにアフィリエイターは本気で商品を紹介します。それが企業側にとっても大きなメリットになります。

アフィリエイトは「広告主」「ASP」「アフィリエイター」「ユーザー」の4つで成り立っています。

まずはここから解説していきましょう。

広告主とは

広告主とは、成果報酬型広告のためのサービスや情報を提供する事業者のことです。

宣伝したい製品やサービス情報をアフィリエイターに提供し、広告を出稿してもらいます。

販売ごとに報酬をアフィリエイターに支払うため、広告費の出費が抑えられます。

販売前に広告費が発生しないということは先行投資の必要がなく、中小企業やベンチャー企業にとってはありがたいシステムと言えるでしょう。

ASPとは

アフィリエイトには必ずASPという言葉が関係してきます。

ASPとはアフィリエイト・サービス・プロバイダーのことで、広告主とメディアの間に入ってアフィリエイト広告を管理する第三者企業のことです。

出稿した広告の閲覧数、クリック数、コンバージョン数、紹介数などを追跡するサービスを提供します。

ASPごとにオリジナリティのある管理画面を用意しており、アフィリエイターはそこから広告の成果を確認することができます。

ユーザーとは

最後にユーザーとはWebサイトを訪問する人のことです。

ウェブサイトの訪問者は、検索エンジン最適化(SEO)、または他のWebサイトの紹介、SNS等さまざまな方法でアフィリエイト広告を貼られているWebサイトに誘導されます。

訪問したメディア先で自分の悩みやコンプレックスを解消できるサービスに出会った時には、アフィリエイト広告をクリックしてサービスを購入します。

BtoB アフィリエイトで広告報酬を得るまでの流れ

アフィリエイトの広告料が発生するまでに、どのようなプロセスを経ているのでしょうか。その仕組みについて詳しく説明します。

流れ①:広告主がASPへ商品を登録

広告主は、宣伝したい商品やサービスをASPに登録します。

「この商品を紹介してくれる人、いませんか?」という状態で、ネット上でPRするための第一段階が完了します。

通常この段階では費用はどこにも発生しません。

流れ②:ASPが商品情報を公開

広告主がASPに商品・サービスを登録すると、ASPはアフィリエイターに対して、商品・サービスに関する必要な情報や、広告報酬の金額などを開示します。

「この商品を紹介してくれる人、募集!」という状態ですね。

アフィリエイターは、その情報を見て商品・サービスが宣伝できるか?報酬はどうか?といったところから取り扱いをするかどうか判断します。

流れ③:マッチング・交渉

通常はアフィリエイターが商品を選択することでアフィリエイトリンクが発行され、掲載準備が整います。

実績のあるアフィリエイターになると、条件交渉も発生します。

広告主は影響力のあるアフィリエイターにたくさん販売してもらいたいため、契約条件の交渉もASP間に入って行います。

流れ④:広告掲載スタート

アフィリエイターは、自分のウェブサイト等に、広告掲載をスタートします。

広告の種類には以下のものがあります。

このように、ウェブサイトやメディアにマッチした方法で行われます。

流れ⑤:クリック→報酬の発生

アフィリエイトの最後のステップは、広告を通して購入または資料請求が行われたときです。

この広告報酬は、広告主からASPを通じてアフィリエイターに支払われますが、その際ASPは仲介手数料を受け取ります。

【広告主目線】BtoB アフィリエイトのメリットとデメリット

ここまでは通常のアフィリエイトの流れを説明しました。

BtoBのアフィリエイトを検討している場合はメリットとデメリット両面をしっかり考慮して検討しましょう。

広告主メリット①:商品認知

BtoBアフィリエイト広告の最大のメリットは、仮にユーザーが購入に至らなかったとしても、自社の商品やサービスを認知してもらえることです。

これは、ユーザーの認知度が重要な鍵を握るデジタル時代において非常に貴重であり、BtoB企業は将来的に顧客となる可能性のある人たちとエンゲージすることができるのです。

さらに、貴社の製品を認知したユーザーは、後日、別のマーケティング担当者によって最終的にコンバージョンされる可能性もあります。

つまり、アフィリエイト広告がきっかけで顧客にならなかったとしても、別のチャネルで顧客になる可能性があるのです。このように、BtoBアフィリエイト広告は、すぐに費用対効果が出なくても配当が得られるため、費用対効果が高いのです。

広告主メリット②:比較検討の対象

BtoBのアフィリエイト広告主のメリットとして、BtoB企業はBtoC企業よりも予算が高いことが一般的です。

つまり、BtoB企業が商品やサービスを気に入れば、他の選択肢より高くても購入してくれる可能性が高くなるのです。

広告主デメリット①:アフィリエイターから敬遠される可能性

LIFRELL独自調査「アフィリエイターが扱いたい商材・扱いたくない商材の本音調査」

残念ながら、BtoBアフィリエイトの大きな欠点として、成約率の低さが挙げられます。

これは、ビジネス上の意思決定には複数の人が必要なため、個々のアフィリエイターの成約率がBtoCよりも低くなります。

これによりBtoCよりBtoBの方がコンバージョンの難易度が高くなり、アフィリエイターから避けられる可能性があります。

弊社の調査によると、アフィリエイターの懸念を課題を解決するためには、アフィリエイターに向けて説明会を開催することや十分な情報提供をすることが重要になります。

広告主デメリット②:購入までの時間の長さ

最後に、BtoBアフィリエイト広告のもう一つのデメリットとして、複数人が購入の意思決定をするため、コンバージョンに至るまで時間がかかることが挙げられます。

これにより、施策の進捗を把握し、成功・失敗を見極めることが難しくなります。

これによりアフィリエイト広告主は、施策の成功を測定するために、より高度なトラッキング手法に投資する必要があるかもしれません。

【アフィリエイター目線】BtoBアフィリエイトのメリットとデメリット

アフィリエイトを行うことは、多くのメリットをもたらしますが、同時に課題も出てきます。初心者でもわかるように、BtoBでアフィリエイトをするメリットとデメリットを探っていきます。

アフィリエイターメリット①:BtoCに比べて単価が高い

LIFRELL独自調査「アフィリエイターが扱いたい商材・扱いたくない商材の本音調査」

BtoBアフィリエイトの大きなメリットは、なんといっても販売する商品やサービスの単価が高いことです。BtoCとは異なり、BtoBは企業相手のため、より高い単価で商品を提供することが可能です。

弊社の調査から、アフィリエイターにとって成果報酬は商材を選ぶ上で重要なポイントのひとつであることが分かります。

広告を出すために記事を作る場合、高単価であれば記事を量産する必要がないため、労力も少なくて済みます。

アフィリエイターメリット②:ライバルが少ない

BtoBアフィリエイトのもう一つのメリットは、まだまだライバルが少ないということです。

BtoCには多数のアフィリエイターが集まりますが、BtoB企業には数人しか集まらないこともあります。

ブルーオーシャンでの戦いとなるために報酬も確保しやすくなります。

アフィリエイターデメリット①:専門知識が必要

BtoBアフィリエイトのデメリットは、販売する商品・サービスに対する深い理解が必要なことです。

BtoCとは異なり、BtoBアフィリエイトはより複雑な商品やサービスを提供しています。

効果的にPRするためには、より深い知識が必要とされます。初心者や経験の浅いアフィリエイターにとっては難しいと言えるでしょう。

アフィリエイターデメリット②:初期費用がかかる

BtoBアフィリエイトのデメリット2つ目は、ASPによって初期費用がかかるケースがあることです。

その他、サーバー代やドメイン代などの初期費用を用意するのが難しいという場合、少々ハードルは高くなってしまいます。

【アフィリエイター】アフィリエイトの始め方の6ステップ

では、初心者の方でも安心してアフィリエイトを始められるように、初期設定から運営まで順を追って説明していきます。

それでは、さっそく始めてみましょう!

ステップ①メディア初期設定

宣伝する商品やサービスが決まったら、まずはそれを宣伝するためのWebサイトやSNSのアカウントを開設します。

Webサイトを作成するには、まずプロバイダを選択してドメインを作成し、サイトの外観をデザインします。

この作業は専門知識がなくても簡単にできるWordPressをおすすめします。

雛形にしたがってサイトを作れるため、パワーポイントを使ったことがある人であれば慣れるのはさほど難しくありません。

ステップ②ASPへ登録

次にアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)に登録します。

登録はほとんどのASPで無料です。

報酬が振り込まれるための銀行口座を登録する必要があるので、もし通常利用の口座とは別にしたい場合はあらかじめ準備しておきましょう。

アカウントを作成する段階で、アフィリエイターが自分のWebサイトを所有しているかどうかの審査が必要なASPもあります。

ステップ③広告の選定

無事にASPへの登録が完了したら、いよいよアフィリエイト広告の選定に入ります。

広告ジャンルはたくさんあります。

さて、アフィリエイターと広告主の条件がマッチしたら掲載準備です。

ステップ④記事等のコンテンツ作成

次のステップでは、ブログ記事、SNS記事などのコンテンツを作成します。

商品に関する情報を色々な目線で発信し、その後販売のためのセールストークを記載するのが基本の流れです。

アフィリエイターのライバルはたくさんいるため、できるだけ独自の目線でオリジナリティのある記事を作成することが大事です。

ステップ⑤広告・コンテンツの公開

​​さあ、いよいよ広告を掲載したコンテンツの公開です!

完成した記事と広告が掲載されているのを見ると嬉しくなりますよね。

ここからがスタートです。

サイトの内容に間違いがないかなどをしっかりチェックしておきましょう。

ステップ⑥広告収入を待つ

最後のステップは、WebサイトやSNSのリンクをクリックした訪問者が商品やサービスを購入するのを待つだけです。

購入されたら、ASPから報酬が支払われます。

最初のうちはなかなか成果に繋がらないことも多いですが、他のアフィエリエイトサイトも参考にしながら常に改善を繰り返していきましょう。

BtoB アフィリエイトで最大限に効果をあげるために

【広告主】広告費を惜しまない

アフィリエイト広告は、商品やサービスの認知度向上にも役立ちます。

成功報酬のモデルなので初めから予算を用意する必要はありませんが、商品価格の数%を広告費として設計しておく必要があります。

一般的には高くて10%が相場のようです。

【広告主】商品説明の資料を用意する

広告主はアフィリエイターに商品やサービスについて正しい情報を提供して、商品やサービスの良さを十分に理解してもらいましょう。

アフィリエイターは有効な情報をもとにコンテンツを作成することで、サイト訪問者に正しく有益な情報を伝えることができ、コンバージョンに繋げることができます。

【アフィリエイター】専門知識を徹底リサーチする

アフィリエイターは有益なコンテンツを作成するために、広告する商品やサービスの専門知識を十分に持つ必要があります。

そのためには、広告主からの資料を熟読したり、カスタマーサポートに問い合わせて知識を得たり、競合の商品やサービスを調査したりすることが必要です。

それに加え、ターゲット層のニーズを知り、その商品やサービスがどのようにターゲットの悩みを解決するのかを知ることも重要です。

広告によっては自己購入で報酬が発生するケースもあるので、仮に欲しい商品があれば自分で購入してみてその良さと満足度をリアルな声でレポートするという方法もあります。

BtoB対応の大手アフィリエイトASP4社

最後にBtoBに対応しているASPを4社ご紹介します。

ASP①:A8.net

A8.net

アフィリエイトでは国内最大級のASPです。

一番の強みはなんといっても広告の多さと安定感です。

ASP②:バリューコマース

バリューコマース

A8と並んで国内最大級のASPです。

旅行系の広告が多いのが特徴で、初心者にも優しいシステムも評判です。

ASP③:バナーブリッジ

バナーブリッジ

PC・スマートフォンの広告ページを自動判別してくれるのが大変便利です。

広告案件はやや少なめかもしれません。

参考:クラウドメンバーズ

クラウドメンバーズ

BtoBアフィリエイト専門のASP。その専門性や信頼性は定評があります。

特徴は、プロ向けに特化した内容に対してアフィリエイターを選び、商材の教育がしっかりしているのが最大の特徴です。

まとめ:BtoB アフィリエイトは難易度が高めだがチャレンジする価値あり!

BtoBアフィリエイトはBtoCと比較すると難しいと言われます。

ターゲットの需要・商品に対する深い理解がで成功の確率を高めます。

しかし、せっかくアフィリエイトをやるのであればぜひ高単価報酬が得られるBtoBアフィリエイトにチャレンジしてみてください。

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