SNS広告を出稿できるのは6つ!仕組みや特徴・費用や成功事例も徹底紹介!

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

SNSを活用した広告、通称「SNS広告」

魅力的なビジュアルやキャッチコピーを集め、多くのマーケターにとって必須の手段となりました。しかし、いざ始めようとすると、どのように進めればいいのかわからないという方もおられるかもしれません。

そこで、本記事ではSNS広告について分かりやすく解説します。SNS広告の費用の目安や、それぞれの特徴、成功事例などを挙げながら、SNS広告を活用した実践的な戦略の構築をご紹介します。

素敵な広告で、多くのユーザーの心をつかんで、自分の商品やサービスを伝えましょう!

SNS広告の仕組み

消費者庁「ステルスマーケティングに関する検討会 報告書」

SNS広告とは、SNS上で展開される広告のことです。ユーザーが普段利用しているSNS上で、ターゲットに合わせて表示されることで、広告主は効果的なリーチやコンバージョンを狙うことができます。

SNS広告の市場は拡大しており、その理由として以下の特徴が考えられます。

特徴①:高いターゲティング性

SNSプラットフォームが持っているユーザー情報を活用して、的確なターゲットに広告を表示することができます。

特徴②:エンゲージメント性

広告がユーザーのフィードに自然に組み込まれるため、違和感が少なく、ユーザーとのコミュニケーションがしやすいです。

特徴③:拡散性

広告がユーザーによってシェアされることで、広告のリーチが拡大する可能性があります。

特徴④:費用対効果

一部のSNSプラットフォームでは、少額から広告を出稿できるため、費用対効果が高いとされています。

これらの特徴を活かして、SNS広告は企業や個人が自身のブランドや商品、サービスを効果的に宣伝するために利用されています。

SNS広告を出稿できる6種類のSNS

SNS広告にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴や費用があります。以下では、主なSNS広告の種類を紹介し、その特徴や費用について解説します。

Facebook広告

Facebook広告は、世界最大のソーシャルメディアプラットフォームであるFacebook上で表示される広告です。Facebookの豊富なユーザーデータを活用し、高いターゲティング性能とリーチを実現しています。

Facebook広告の費用、料金体系

Facebook広告の料金体系は、主にオークション方式に基づいています。

広告主は、広告費用を競り合うことで、広告枠を獲得することができます。また、インプレッション数やクリック数に応じたコスト・パー・インプレッション(CPM)やコスト・パー・クリック(CPC)方式などが用意されています。

予算は広告主が自由に設定できるため、小規模な広告から大規模なキャンペーンまで幅広く対応可能です。

Facebook広告の表示

Facebook広告は、ユーザーのニュースフィードやストーリーズ、インスタントアーティクルなど、さまざまな場所に表示されます。広告形式には、単一画像、動画、キャラバン広告などがあり、広告主は目的に応じて最適な形式を選択できます。

また、Facebook広告はインスタグラムやメッセンジャーなど、他のFacebook傘下のプラットフォームにも表示できるため、より広範なリーチが可能です。

Instagram広告

Instagram広告は、Facebook傘下の人気写真共有アプリInstagram上で表示される広告です。

美しいビジュアルが魅力のInstagramは、ファッションや美容、旅行などのビジュアル重視の業界に特に効果的です。また、若い世代を中心に多くのユーザーがいるため、若者向けのマーケティングにも適しています。

Instagram広告の費用、料金体系

Instagram広告の料金体系はFacebook広告と同様、オークション方式に基づいています。

広告主はCPMやCPC方式で広告費用を支払い、インプレッション数やクリック数に応じた広告予算を設定できます。また、Facebook広告と同じく、予算は広告主が自由に設定できるため、小規模な広告から大規模なキャンペーンまで幅広く対応可能です。

Instagram広告の表示

Instagram広告は、ユーザーのフィードやストーリーズ、エクスプローラーページなど、さまざまな場所に表示されます。広告形式には、単一画像、動画、カルーセル広告、ストーリーズ広告などがあり、広告主は目的に応じて最適な形式を選択できます。

また、Instagram広告もFacebook広告と同様に、他のFacebook傘下のプラットフォームにも表示することが可能です。これにより、広告主はFacebookとInstagramの両方で効果的なリーチを実現できます。

X(旧Twitter)広告

X(旧Twitter)広告は、短文メッセージを投稿するSNSプラットフォームであるX上で表示される広告です。Xは、リアルタイム性が高く、トレンドやニュースに関連した情報が流れるため、タイムリーな広告展開に適しています。また、ユーザーがツイートをリツイートやいいねで拡散することで、広告のリーチがさらに拡大する可能性があります。

X広告の費用、料金体系

X広告の料金体系は、主にアクションベースで設定されます。これには、コスト・パー・インプレッション(CPM)、コスト・パー・クリック(CPC)、コスト・パー・フォロワー(CPF)、コスト・パー・インストール(CPI)などの形式があります。

広告主は、目的に応じて最適な料金体系を選択し、予算を設定できます。予算は広告主が自由に設定できるため、小規模な広告から大規模なキャンペーンまで幅広く対応可能です。

X広告の表示

X広告は、プロモート・ツイート、プロモート・アカウント、プロモート・トレンドなどの形式があります。プロモート・ツイートは、ターゲットユーザーのタイムライン上に表示される広告で、画像や動画を含むことができます。

プロモート・アカウントは、フォロワー獲得を目的とした広告で、ユーザーの「おすすめユーザー」リストに表示されます。プロモート・トレンドは、トレンドトピックに広告を表示し、ユーザーがそのトピックに関連するツイートを見ることができます。

LINE広告

LINE広告は、人気のメッセージングアプリであるLINE上で表示される広告です。LINEは、友達や家族とのやり取りに使われるため、ユーザーにとって身近で親しみやすい広告が展開できます。また、スタンプやキャラクターを活用した広告展開が可能で、ブランドの魅力を伝える効果的な手法となっています。

LINE広告の費用、料金体系

LINE広告の料金体系は、コスト・パー・インプレッション(CPM)、コスト・パー・クリック(CPC)、コスト・パー・アクション(CPA)などの形式があります。広告主は、目的に応じて最適な料金体系を選択し、予算を設定できます。予算は広告主が自由に設定できるため、小規模な広告から大規模なキャンペーンまで幅広く対応可能です。

LINE広告の表示

LINE広告は、タイムライン広告、メッセージ広告、LINEポイント連動広告などの形式があります。

タイムライン広告は、ユーザーのタイムライン上に表示される広告で、画像や動画を含むことができます。メッセージ広告は、ユーザーのトークルーム内に表示される広告で、直接的なコミュニケーションが可能です。

LINEポイント連動広告は、ユーザーが広告を見たり、アクションを起こしたりすることで、LINEポイントがもらえる仕組みの広告です。

YouTube広告

YouTube広告は、世界最大の動画共有プラットフォームであるYouTube上で表示される広告です。YouTubeは、エンターテイメントや教育、情報提供など多様なコンテンツが揃っており、広告主は視聴者の興味や関心に合わせた広告を展開することができます。

YouTube広告の費用、料金体系

YouTube広告の料金体系は、主にコスト・パー・インプレッション(CPM)、コスト・パー・ビュー(CPV)などの形式があります。広告主は、目的に応じて最適な料金体系を選択し、予算を設定できます。

予算は広告主が自由に設定できるため、小規模な広告から大規模なキャンペーンまで幅広く対応可能です。

YouTube広告の表示

YouTube広告にはいくつかの形式があります。代表的なものは、プレロール広告、ディスプレイ広告、オーバーレイ広告、スポンサードカードなどです。プレロール広告は、動画の再生前や途中に表示される広告で、視聴者の注目度が高いため効果的です。

ディスプレイ広告は、動画ページの右側や下部に表示される広告で、静止画やテキストを利用できます。

オーバーレイ広告は、動画再生中に下部に表示される半透明の広告で、視聴者に直接アクションを促すことができます。スポンサードカードは、動画内に表示される情報カードで、商品やサービスを紹介できます。

TikTok広告

TikTok広告は、ショートムービー共有アプリであるTikTok上で表示される広告です。

TikTokは、若い世代を中心に急速に普及しており、短い動画コンテンツを通じてユーザーの注目を集めることができます。

また、ユーザーが自分のクリエイティビティを発揮して動画を作成し、シェアすることで広告のリーチがさらに拡大する可能性があります。

TikTok広告の費用、料金体系

TikTok広告の料金体系は、コスト・パー・インプレッション(CPM)、コスト・パー・クリック(CPC)、コスト・パー・アクション(CPA)などの形式があります。

広告主は、目的に応じて最適な料金体系を選択し、予算を設定できます。予算は広告主が自由に設定できるため、小規模な広告から大規模なキャンペーンまで幅広く対応可能です。

TikTok広告の表示方法

TikTok広告にはいくつかの形式があります。代表的なものは、インフィード広告、ブランデッドハッシュタグチャレンジ、ブランデッドエフェクト、トップビュー広告などです。

インフィード広告は、ユーザーのフィード内に表示される広告で、15秒以内の短い動画を使用できます。

ブランデッドハッシュタグチャレンジは、特定のハッシュタグを使ってユーザーが動画を作成・投稿する形式の広告で、ユーザーのエンゲージメントを促すことができます。ブランデッドエフェクトは、ユーザーが動画作成時に使用できる独自のエフェクトやフィルターを提供する広告です。

トップビュー広告は、アプリ起動時に表示されるフルスクリーンの広告で、視聴者の注目度が高いため効果的です。

SNS広告を出稿する4つのメリット

SNS広告は、多くのユーザーが日常的に利用するSNSプラットフォーム上で展開される広告です。SNS広告の特徴やメリットを具体例を交えて紹介します。

高精度で詳細なターゲティングができる

SNSプラットフォームは、ユーザーの年齢、性別、趣味、興味など詳細な情報を持っています。

例えば、Facebook広告では、ユーザーの「いいね」や関心事に基づいて広告を表示することができます。

また、Instagram広告では、ユーザーがフォローしているアカウントや投稿に関心を示した内容に基づいてターゲティングできます。

これにより、広告主は高精度で詳細なターゲティングを行い、効果的な広告展開が可能となります。

少額から出稿できて費用対効果を高めやすい

SNS広告は、予算を自由に設定できるため、少額から出稿が可能です。

例えば、X(旧Twitter)広告では、数百円から出稿することができます。

このため、広告主は予算に応じて柔軟に広告戦略を立てることができ、費用対効果を高めやすくなります。

潜在顧客へのアプローチも可能

SNS広告は、ユーザーがフォローしていない企業やブランドの広告も表示されるため、潜在顧客へのアプローチが可能です。

例えば、YouTube広告のプレロール広告は、ユーザーが視聴しようとしている動画の再生前に表示されるため、広告主は新規の潜在顧客に対して広告を届けることができます。

YouTubeヘルプ「YouTube の広告フォーマット」

また、スキップの可否も選択できるので目的に合った広告を選択できます。

ユーザーに違和感を感じさせにくい

SNS広告は、ユーザーのタイムラインやフィード内に自然に表示されるため、違和感を感じさせにくいです。

例えば、Instagram広告は、ユーザーのフィード内にスポンサード投稿として表示され、通常の投稿と同じようなデザインやフォーマットで表示されます。

これにより、ユーザーは広告をスムーズに受け入れやすくなり、広告主はユーザーのエンゲージメントを高めることができます。

さらに、SNSプラットフォームの中には、ユーザーが自ら参加できる広告形式も存在します。

例えば、TikTokのブランデッドハッシュタグチャレンジでは、ユーザーが特定のハッシュタグを使って動画を作成・投稿し、広告キャンペーンに参加することができます。

このような広告形式は、ユーザーの興味や関与を引き出し、広告に対する違和感を軽減する効果があります。

SNS広告の運用で注意すべきこと

SNS広告の運用においては注意すべきポイントも存在します。

以下では、SNS広告の運用で注意すべき2つのポイントを紹介します。

広告や投稿の表現内容に注意

SNS広告は、多くのユーザーに露出するため、広告や投稿の内容によっては炎上の恐れがあります。

炎上すると、企業やブランドのイメージが悪化し、広告効果が薄れるばかりか、逆効果になることもあります。広告や投稿の内容が、差別的・偏見を持った表現や不適切な言葉遣いが含まれていないか確認しましょう。

また、ターゲット層の価値観や感性に配慮した内容であることを意識し、トラブルを未然に防ぐことが重要です。

消費者庁「ステルスマーケティングに関する検討会 報告書」

「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」と消費者庁がアナウンスしたように、広告を出稿する際には「広告」であることを表示することは必須です。

広告を作成する際には、広告を依頼する側も、依頼を受ける側もステルスマーケティングについて十分に理解して、ステルスマーケティングを防ぎ、正しい広告表示を行いましょう。

成約率(CVR)の計測を行う

SNS広告の効果を正確に把握するためには、成約率(CVR)の計測が欠かせません。

成約率とは、広告をクリックしたユーザーが最終的に商品やサービスを購入したり、リード獲得などの成果に至った割合のことです。成約率の計測を行うことで、広告が実際にどれだけの成果を生み出しているのかを評価できます。

成約率の計測を行う際には、各プラットフォームの広告管理画面やアナリティクスツールを活用しましょう。

SNS広告の成功事例3選

SNS広告は多くの企業やブランドにとって効果的な広告手段であり、様々な成功事例が報告されています。ここでは、具体例を交えて、3つのSNS広告の成功事例を紹介します。

成功事例①:キリンビバレッジ株式会社|Instagram広告の成功事例

キリンビバレッジは、新商品「キリン 午後の紅茶 濃いミルクティー」の販売促進のため、Instagram広告を活用しました。

同社は、インフルエンサーや一般ユーザーを対象に、商品を手に持って写真を撮る「ハンドインフレーム」方式の広告を展開しました。

このキャンペーンにより、ターゲット層である10代から20代の女性ユーザーの関心を高めることができ、販売数の増加に繋がりました。

成功事例②:オイシックス・ラ・大地株式会社|Facebook広告の成功事例

オイシックス・ラ・大地は、オーガニック食品の通販事業を展開しており、Facebook広告を利用して新規顧客獲得を目指しました。

同社は、リード獲得広告を活用して、興味を持ったユーザーに無料試食キットを提供するキャンペーンを実施しました。

この結果、新規ユーザーが大幅に増加し、その後の定期購入につながるという成功を収めています。

成功事例③:コミックスマート株式会社|LINE広告の成功事例

コミックスマートは、電子書籍配信サービス「マンガボックス」の利用者数向上を目指して、LINE広告を活用しました。

同社は、LINE上で広告を表示し、ユーザーがアプリをダウンロードして登録することを促しました。

さらに、登録後に友達追加を促すことで、ユーザー間での拡散も狙いました。この広告キャンペーンにより、アプリのダウンロード数が大幅に増加し、利用者数も向上しました。

SNS広告の効果を最大化する3つのコツ

SNS広告を活用する際には、効果を最大化するためのコツを抑えておくことが重要です。以下では、SNS広告の効果を最大化するための3つのコツを紹介します。

コツ①:ターゲットをはっきりさせる

SNS広告の効果を最大化するためには、まずターゲットを明確に定めることが重要です。

ターゲットとなるユーザー層の年齢、性別、趣味、興味などをはっきりさせることで、適切なプラットフォームや広告形式を選択しやすくなります。また、ターゲットに合ったメッセージやデザインを用意することで、広告の効果を高めることができます。

コツ②:広告の見た目を工夫する

SNS広告は、ユーザーのタイムラインやフィードに表示されるため、広告の見た目に工夫が必要です。まず、視覚的に魅力的な画像や動画を用意し、ユーザーの注意を引くようにしましょう。

また、短いテキストやハッシュタグを利用して、広告のメッセージを簡潔に伝えることが重要です。さらに、広告のデザインやフォーマットを、プラットフォームやターゲットに合わせて最適化することで、広告の効果を最大化できます。

コツ③:分析と改善を続ける

SNS広告の効果を最大化するためには、定期的に広告のパフォーマンスを分析し、改善を続けることが重要です。

各SNSの管理画面では、広告のインプレッション数クリック数などの指標が提供されています。これらのデータを活用して、広告の効果を評価しましょう。

また、A/Bテストを行って広告のデザインやメッセージを改善することで、より効果的な広告展開が可能となります。

まとめ:SNS広告の種類を理解して幅広く発信しよう

この記事では、SNS広告の魅力やメリット、成功事例などをご紹介しました。

SNS広告は、他の広告と比べてよりターゲットに合わせた訴求ができるため、効率的な広告手法として注目を集めています。

さらに、日々コンテンツが更新されるSNS上で広告を配信することで、より多くのユーザーにリーチすることができます。

特に、動画広告やカルーセル広告は、単純なテキストとバナー広告と比べてストーリー性が高いため、閲覧数も多く、高いクリック率を誇っています。

SNS広告は、様々なユーザーを持つSNSにダイレクトに訴求することができるため、今後もますます発展していくジャンルと言えるでしょう。

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