最新アップデート: Yahoo!ディスプレイ広告で使用可能になった新記号と広告エラー判定の変更

最新アップデート: Yahoo!ディスプレイ広告で使用可能になった新記号と広告エラー判定の変更

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

2021年7月14日、Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)の広告文で使用できる記号が新たに追加されました。

この変更は、私たちの広告戦略にとって非常に興味深いものです。なぜなら、広告の文面で使用できる記号は、メッセージの伝達方法や視覚的な魅力に大きな影響を与えるからです。新しい記号の追加は、広告クリエイティブに新たな息吹をもたらし、より多くの可能性を開くことになります。

この記事では、YDAで新たに使用可能になった記号の一覧を詳しくご紹介します。そして、それに伴って変更されたYDAの広告エラー判定基準についても解説します。この情報は、広告キャンペーンを最適化し、より効果的な広告文を作成するための重要な知識となるでしょう。

広告文における記号の使用は、メッセージの印象を大きく左右します。新しい記号を使うことで、広告文がより目を引き、伝えたい情報が際立つようになる可能性があります。また、広告エラー判定の変更は、広告が掲載される際のトラブルを避けるためにも重要です。これらの変更を理解し適切に活用することで、YDAを用いたマーケティング活動がさらに充実したものになるでしょう。

広告文において使用できる記号

マーケティング業界では常に新しい変更やアップデートが行われていますが、2021年7月14日にYahoo!ディスプレイ広告(YDA)で行われた変更は特に注目に値するものです。

この新たなアップデートでは、角かっこ([ ])や波ダッシュ(〜)のような、これまでYDAでは使用が制限されていた記号が使用可能になりました。これは、タイトルや説明文、動的ディスプレイ広告での商品リストにおける商品名など、YDAでテキスト入力が必要な全ての箇所に適用されます。これにより、動的ディスプレイ広告、テキスト広告、レスポンシブ広告(動画および画像)、インストリーム広告、カルーセル広告など、様々な形式の広告がより表現豊かになることが期待されます。

記号名称全角/半角
引用符シングルコーテーション半角
波形波ダッシュ全角
その他$ドル半角
ハイフンハイフン半角
括弧[角かっこ半角
括弧]半角
括弧二重山かっこ全角
括弧全角
※記号が追加された対象

さらに、この変更によって、Google広告で使用されていたがYDAでは制限されていた記号、例えば引用符(‘)やハイフン(-)なども使用できるようになりました。これは特に重要なポイントであり、複数のプラットフォームをまたいで同じテキストの広告を配信する際の便利さを大いに高めるでしょう。マーケターとして、異なる広告プラットフォーム間での一貫性を保つことは、ブランドメッセージの統一性と効果的な広告配信に不可欠です。

また、角かっこや波ダッシュのような記号が追加されたことで、広告文内で特に目立たせたい訴求を強調するための新たな方法が生まれました。これらの記号は、視覚的な注意を引きつけ、メッセージの重要な部分を際立たせるのに役立ちます。これは、私たちが広告をより効果的に設計し、目的のオーディエンスに対して強力な印象を与えるための新しい道具です。

このように、YDAの最新アップデートは、私たちの広告作成プロセスにおいて、新しい表現の可能性を広げるものです。これらの変更を適切に活用することで、私たちの広告はより魅力的で効果的なものになり、目的のオーディエンスに対する影響力を一層高めることができるでしょう。常に変化するデジタル広告の世界において、このような新しいツールと変更を柔軟に取り入れることが、成功への鍵となります。

広告のエラー判定プロセスにも重要な変更

Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)での記号使用に関する最近の変更は、その明確な例です。この変更は、単に広告文に使用できる記号の範囲を拡大しただけでなく、広告のエラー判定プロセスにも重要な変更をもたらしました。

変更前同一記号の連続使用など、不適切な記号が含まれる広告文は審査時に否認
変更後同一記号の連続使用や、括弧が対になっていないなどの不適切な記号の使用がある場合、広告入稿時にエラーになる

Yahoo!検索広告では2021年2月時に上記の仕様になっていましたが、今回YDAでも同様の仕様に変更されました。

以前は、禁止されている記号を含む広告を入稿した場合、入稿自体は完了するものの、その後の審査で否認されるというタイムラグが存在していました。しかし、最新のアップデートにより、このプロセスが大きく改善されました。今回の変更によって、入稿時にエラーが即座に表示され、不適切な内容が含まれている場合は入稿自体が行えないようになったのです。

この新しい仕組みは、私たちにとって非常に有益です。なぜなら、入稿時点で修正が必要な箇所が明確になるため、迅速かつ効率的な修正対応が可能になるからです。これにより、広告キャンペーンの遅延を防ぎ、よりスムーズな広告配信プロセスを実現できます。

広告の入稿プロセスにおいて、即座にフィードバックを受けることは、時間の節約だけでなく、より効果的な広告コンテンツを作成するためのガイドラインとなります。

まとめ

最近のYahoo!ディスプレイ広告(YDA)のアップデートは、デジタルマーケティングの世界において非常に歓迎される変化をもたらしました。このアップデートにより、YDAで使用可能な記号の種類が拡大し、これに伴い、入稿時のエラー検知がより迅速になりました。この変更は、提供する広告コンテンツをテストし、改善する方法に大きな影響を与えます。

記号の使用は、多くの場合、広告文に装飾的な要素を加えるために用いられます。しかし、これらの小さな変更が、広告の全体的な印象や効果に大きな違いをもたらすことがあります。美味しい料理を想像してみてください。最後の盛り付けが料理の見た目や味わいに大きな違いをもたらすように、広告文における記号の使用も、そのメッセージや魅力を大きく変えることができます。

さらに、このアップデートは入稿プロセスをよりスムーズにし、広告をより迅速にテストし、最適化することを可能にしています。これまでにない速さでエラーが検出され、修正が容易になったことで、さまざまな広告文を試し、最も効果的なメッセージを迅速に見つけることができます。

このような変更は、非常に貴重な機会を提供します。この新しい環境を活用して、より魅力的で、より成果につながる広告文を創造することができます。広告文の微妙な変更が、顧客の反応や興味を大きく引き出す可能性を持っていることを念頭に置き、創造的なアプローチを採用することが重要です。