ヒートマップ分析とは何か?おすすめの無料ツールやサイト改善の方法についても解説します!

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

(出典:ミエルカヒートマップ https://mieru-ca.com/heatmap/

「ヒートマップ」と聞くと統計データなどを思いうかべる人も多いでしょう。

元々ヒートマップは19世紀ごろから統計学などの分野で利用されていた手法で、色付けすることで視覚的にデータの理解を深めるために使用されています。

現代のマーケティングでは、Webサイトのスクロールやマウスの動きから、ユーザーの行動・関心を可視化するツールのことを表しています。

ヒートマップの分析機能を活用することで、ユーザーがページのどこを熟読しているか、どの位置をクリックしているか、などが可視化され、Webサイトの構造を改善するための状況を把握することができます。

この記事では、ヒートマップ分析の基礎知識から、サイト分析のポイント、そしておすすめの無料ツールを紹介します。

ヒートマップツールとは

ヒートマップツールとは、Webサイトの「ページ内におけるユーザーの行動」を、ヒートマップ(サーモグラフィのような色分布)で可視化するツールです。

ユーザーがよく見ているエリアは赤、少しだけ見られているエリアは青または緑、全く見られていない場所は色がつかない、という表示をされるのが一般的です。

色分けされているために、直感的にユーザー行動を理解することができます。

それにより、ボタンやリンクを配置した場所がそもそも見られていなかったり、全然スクロールされずに離脱されてしまっていた…という状況を把握することができます。

これを元にページの作りを改善したり・コンテンツの内容を変更するといった対策を打つことができます。

ヒートマップツールでできること

Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールでは、どのページから何人が離脱したという全体的な流れは把握できますが、ページ内のどの場所から離脱したのかまでは読み取れません。

その点ヒートマップは数字的なデータというよりも、場所を視覚的に示しているために、どこが悪くてユーザーが見るのをやめてしまったのかがわかるツールになります。

ヒートマップツールとアクセス解析ツールを合わせて使用することで「どのページの」「どの場所から」ユーザーが離脱してしまったのかを理解することができるようになります。

ただし、ヒートマップでは、ユーザーが離脱してしまう理由まではわからないので注意が必要です。

よくあるパターンとして、コンテンツの途中に画像を入れておいたら、その画像がコンテンツと関連が薄く、かつその画像が大きすぎて見にくくなってしまって、その場所でユーザーが離脱してしまった、といったケースです。

ヒートマップツールでわかるユーザー行動

ヒートマップツールでは、以下のような分析が可能です。

1.熟読エリアはどこか?

2.離脱エリアはどこか?

3.よくクリックされる位置はどこか?

1.熟読エリアの分析

熟読エリアの分析では、Webページ内のどのエリアがユーザーによく読まれているのかが通常「赤色」で表示されます。

PCサイトでは、マウスが通った位置などから、熟読度・注視度が高いほど濃い赤色で表示されます。

ユーザーがよく読んでいるコンテンツはどの部分か?頑張って作成したコンテンツがちゃんと見られているか?などを分析しましょう。

逆に、引用や堅苦しい解説をページ上部に配置してたりすると、ユーザーはあくびをしながらページを閉じてしまうでしょう。

このような課題を発見して、コンテンツの改善に繋げることができるようになります。

2.離脱エリアの分析

離脱エリアの分析では、ユーザーがWebページのどの部分で離脱しているのかを可視化します。

ヒートマップを見て、色がついていないエリアの最上部、そこが離脱エリアです。

ユーザーがここで興味を失って離脱してしまった、その内容は何だったかを検証して改善しましょう。

本当に伝えたいことや申込ボタンなどが離脱エリアの下に配置されていたら大問題です。

すぐにでも構成を直しましょう。

3.クリックの分析

クリックの分析では、ユーザーに画面上のどこがクリックされているのかが色付けされます。

クリックされた回数が多い部分ほど、濃い赤色で表示されます。

資料請求やお申し込みボタンなどがきちんとクリックされているかを分析することによって、配置が適切かどうかを検証することができます。

例えば、申込と関係ないSNSなどのリンクを途中に挟んでしまったために、そちらが数多くクリックされて肝心なお申し込みが全くない、というケースも多くあります。

ボタンの周りの空欄や、クリックできないテキスト(アンダーバーが引いてあるものなど)を間違えてクリックした場合もヒートマップで表示されるため、テキストの書き方やボタンの大きさの不具合なども発見することができます。

おすすめの無料ヒートマップツール3選

ではここで、無料で利用できるおすすめのヒートマップツールをご紹介します。

1. ミエルカヒートマップ(MIERUCA HEATMAP)

ミエルカヒートマップは3種のヒートマップ表示でユーザー行動が見えやすいのが特徴です。

月間PV数3,000までなら無期限で無料利用することができます。

計測できるドメインは1つで、データ閲覧可能期間は30日まで。

また、有料プランも用意されていて、月額9,800円〜15万円の多彩なプランがあります。

それぞれの料金はサイトの規模や使える機能、データ閲覧期間などの違いによりますので、詳細は公式サイトを確認してみてください。

2. User Heat

User Heatは、機能のすべてが無料でつかえます。

無料ヒートマップツールでは最も活用しやすいツールとなっています。

月に30万PVまでという上限がありますが、一般的なサイトであれば十分といえるでしょう。

有料版ではPVの上限がなくなるプランもあります。

個人的にはヒートマップの表示に時間がかかるなと思いますが、無料でここまでできるのですから、調査中は他の作業をして待つことにしましょう。

3. mouseflow

全世界で15万社以上が利用する大人気のヒートマップツールです。

 mouseflowのオリジナル機能として、ページ間の遷移率を記録するFUNNELS機能があることです。

どのページに移動したかを無料で計測できるのはこのツールだけです。

有料プランは月額5,000円からで、とても使いやすくなっています。

無料版は14日間のトライアルと案内されますが、トライアル期間後に手続きをすることで無料利用を継続することができます。

よくある質問と回答

Q.ヒートマップの欠点はありますか?

A.PV数が充分でないと、データの正確性が欠ける可能性が高いです。

Q.ヒートマップはどのような仕組みですか?

A.ヒートマップはマウスのログをもとに作成します。
ユーザーの瞳孔をリアルタイムに追跡するアイトラッキングは精度が高いですが、ヒートマップと比べて、費用や手間がかかります。

まとめ

この記事では、ヒートマップ分析の基礎知識、そして無料で利用できるツールのご紹介をいたしました。

ヒートマップツールは、アクセス解析ツールや、数値データではない、直感的にユーザー行動を把握できるツールです。

Webサイトのパフォーマンスやコンテンツの改善に大変役立つツールです。

ヒートマップ分析は単体で使用するのではなく、アクセス解析ツール(Googleアナリティクスなど)と併用しながら分析を行うことをお勧めします。

ぜひこの記事をもう一度読み直して、あなただけの最適な分析ツールの組み合わせを発見してください!

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