Webサイトを運用するために「アクセス解析」は必ずセットになっています。
サイトがどのような状態になっているかを知ることが、サイト運営の第一歩となります。
アクセスを解析するにはまず、解析ツールを使うことで、サイト全体のアクセス数・コンバージョン数などを分析することで、Webサイトの現状を定量的に分析し、改善することができます。
この記事では、アクセス解析とは何か?そしてアクセス解析で何がわかるかを解説し、そして無料で利用できる解析ツールをご紹介します。
アクセス解析をこれから活用したいと考える方は、ぜひこの記事を読んでみてください!
アクセス解析とは?
アクセス解析とは、Webサイトに訪れるユーザーの行動やユーザーの属性などを分析できるツールです。
最も代表的かつ一般的な指標は「PV」(ページビュー)です。
ユーザーがサイト内のページを何ページ見たか、という指標で、サイトの現状をわかりやすく伝えるために有効です。
そのほか、どのページが何ページ見られたか、どこの地域から見られたか、使用しているデバイスは?など、細かいデータを確認することができます。
また、データを見るだけではなく、どのように改善をすればいいか、という施策を定量的に確認することができます。
アクセス解析の分析領域
ここからは、実際にアクセス解析を用いてどこまで分析できるかを詳しく解説をします。
①サイトがどのくらい見られているかがわかる
先ほどお伝えしたPVをはじめ、ユーザーがどのくらい訪問しているのかなど、「サイトの人気度」を見ることができます。
1ヶ月単位、1週間単位はもちろん、リアルタイムの状況も確認することができます。
これにより、商材やサービスが季節的にどのくらい興味を持たれているか、そしてどの時間帯によく見られているかがわかります。
②ユーザーの行動がわかる
ユーザーがどのページを見たか、どのような流れでページを閲覧したか、ページのどの部分をクリックしたかといった、などのユーザーの行動が理解できます。
アクセス解析をしてみると、私たちが予期しないページを閲覧していたり、思わぬところでサイトから離脱しているという状況を見ることができます。
また、資料請求やお問い合わせのボタンが全然クリックされていなかったというような課題を発見することもできます。
③ユーザーがどのような属性かがわかる
自社のWebサイトの月間のPV数やUU数を把握している担当者は多いと思います。
ところが、実際のユーザーは単純でなく、色々な属性の人がいます。
アクセス解析によって、訪問したユーザーのアクセスログからどんなユーザーがいるかを分析することができます。
解析ツールでは以下のようなユーザーデータを取得できます。
・新規/リピートユーザー
・訪問経路
・閲覧したページ
・性別
・年代
・地域
・言語
・デバイス
これらのデータを分析することで、「20代の男性がスマホで閲覧している」「リピートユーザーの購入率が高い」など、よりユーザーの行動や属性を把握することができます。
ただし、ユーザー属性のデータは万能ではないため、あくまでも参考に留めておくのが良いでしょう。
無料ですぐ使えるアクセス解析ツール
①Google アナリティクス
Googleアナリティクスは、Google社が無料で提供しているアクセス解析ツールです。
サイト全体のアクセス数をはじめ、流入経路・ユーザーの行動フローなどのデータを収集することができます。
Googleアカウントを持っていればすぐに利用できるため、アクセス解析には大変便利なツールと言えるでしょう。
ただし、自社が保有しているサイトであることを認証する必要があるため、他社のWebサイトの計測をすることはできません。
Googleアナリティクスで計測できるデータは、主に以下の4つです。
オーディエンス:どんな人がどれくらいサイトに訪れているか
集客:どこからサイトに訪れているか
行動:どこのページを見ているか
コンバージョン:資料請求や申し込みなどの目標を達成することができたか
計測対象のWebサイトをGoogleアナリティクスに登録すると、Javascriptで記述された「トラッキングコード」が付与されます。トラッキングコードをサイト内に埋め込むだけで、簡単にアクセス計測を開始できます。
なお、データを正しく計測するためには、フィルタ設定やURLクエリパラメータの除外設定など、環境を整える必要があります。
②Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールも、Googleアナリティクス同様にGoogle社が提供する無料のアクセス解析ツールです。
googleアナリティクスがサイト内データを計測するツールなのに対し、Googleサーチコンソールは、外部からの流入にフォーカスしたツールになります。
検索トラフィック:Googleの検索画面での表示回数・クリック回数・クリック率・平均順位など
検索クエリ:どのようなワードで検索されてサイトに流入しているか
インデックス登録状況:特定のページがGoogleにインデックスされているか
クローラー状況:Googleのクローラーの回遊頻度
計測方法は、サーチコンソールにログインをし、登録したいサイトのURLのプロパティ追加をすると、HTMLのタグが発行されます。Webサイトのhead内に貼り付けるだけで、計測を開始します。
なお、GoogleサーチコンソールはGoogleアナリティクスとの連携もできるので、アナリティクスの管理画面から外部流入に関するパフォーマンスを確認することもできます。
幅広いデータを計測したい場合はGoogleアナリティクスと同時に、Googleサーチコンソールも利用することをおすすめします。
まとめ:アクセス解析で課題を分析してコンテンツを改善しよう
いかがでしたでしょうか?
本記事ではアクセス解析とは何か?、そしてアクセス解析で何がわかるかについて解説してきました。
アクセス解析でサイトがどんな課題を持っているかを分析し、サイトをよりよく改善するための施策を検討することができるようになります。
分析して出力したレポートは見るだけで終わりにするのではなく、その後どうやってユーザーを増やしていくかの施策をして初めてアクセス解析の意味があります。
まずはご紹介したGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールを使ってみて、アクセス解析で何ができるかを試すところから始めましょう。
Webサイトのアクセス解析をマスターできれば、あなたもサイト改善のための打ち手を考えることができ、マーケティング運用がスムーズにできるようになるでしょう!