おせっかい上等!“日本初の縁結び士”結 太朗さんが語る、“人を結ぶ”婚活サポートの真髄

結婚相談所の仲介やアドバイスはもちろん、全国の自治体イベントの司会・講演まで、あらゆる形で「縁」を結びつける──。そんな“縁結び士”を名乗り、手弁当でも飛び回る情熱派が結 太朗さんです。

「ちゃんと伴走してあげれば、ほぼ結婚できる」という信念のもと、あえて手間ひまを惜しまず徹底的に寄り添う。この泥臭いほどの“おせっかい”が、多くの男女を成婚へ導いています。

今回は結 太朗さんに、唯一無二の活動スタイルや、婚活で大切にしていることをじっくり語っていただきました。

婚活パラダイス
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婚活パラダイス編集部 × 結 太朗 インタビュー対談

日本初の縁結び士

結 太朗さん

プロフィール

15歳での渡米留学をきっかけに“ご縁結び”に目覚め、以来10,000件以上の恋愛相談を受け、これまで434組もの成婚を成功させてきた結 太朗さん。自身の104回のお見合いを経験を元に、マッチングアプリやライブ配信など新時代の出会いにも対応する多彩なサポートを行っています。

— 本日はありがとうございます。まずは経歴からお伺いしたいんですが、結さんはもともと、15歳頃からお友達の恋愛相談に乗っていた…という話を拝見しました。どういうきっかけだったんでしょう?

結 太朗さん

こちらこそお声かけありがとうございます。そうなんです、15歳くらいから自然に「恋愛アドバイスをする役」に回っていて。

でも本当に最初は、同級生から「チアリーダー部のあの子が好きなんだけど…」とか聞かれる程度でした。

同級生をカップルにしてあげたいとホームステイ先のマミーに頼み、すきやきパーティを開催して二人を隣同士にしたら、お互いが話をお付き合いをすることになり、次に日に結のおかげてお付き合いできたと最高の(ありがとう)をもらえて僕の人生が180度変わったんです。

それで縁結びに興味を持ったんです。

旅行会社勤務&104回のお見合い経験がベース

— そして大学を卒業をして、旅行会社に勤務しながらも(沢山のありがとうが欲しくて)婚活バスツアーやお見合いパーティーなどろ企画しつつ、ご自身も24歳から計104回お見合いをされたと…。そのあたり、詳しく聞かせてください。

結 太朗さん

仕事で多くの経営者さんに会い、僕も経営者になりたくなりお見合いで相手を探そうと24歳から104回お見合いをしました。

断られたり、逆にこちらが断ったりもありましたけど、振り返るとその失敗体験が大きな糧になっています。

旅行会社では婚活バスツアーやお見合いツアーの企画にかかわり、そこでも自然と「こうすればもっとカップル率上がるんじゃない?」みたいなことを考えながら動いていました。

そして大学を卒業をして、旅行会社に勤務しながらも(沢山のありがとうが欲しくて)婚活バスツアーやお見合いパーティーなどろ企画しつつ、ご自身も24歳から・・・
仕事で多くの経営者さんに会い、僕も経営者になりたくなりお見合いで相手を探そうと24歳から104回お見合いをしました。

— なるほど。それが今の“縁結び士”としての活動につながっているんですね。

結 太朗さん

はい。当時はまだ「婚活コンサル」や「恋愛アドバイザー」みたいな肩書きが世に定着していなくて、政治家評論なら○○先生、塾なら林先生…みたいに分かりやすい有名人はいなかった。

なので「結婚や恋愛を専門にコメントできる人って、もしかしたら世の中に必要なんじゃないか?」と思い、思い切って“縁結び士”としてやってみようと。

自然にやってきたことではあるけど、ちゃんと形にして世に役立ちたいな、と。

結婚相談所「OHANA」としても活動スタート── TV出演も

— 結婚相談所「OHANA」という形でも活動されていますよね。そこでは実際どのようなサポートを?

結 太朗さん

一言で言うと、“とことん寄り添う”スタイルです。普通の相談所って、プロフィールを整えてお見合いの日時を組んだら「はい、頑張って」みたいなところもありますよね。

僕はLINEや電話で日々やり取りして、初回デートのふるまいからデートからプロポーズの段取りまで全部アドバイスします。

例えば「こういうLINEを送ったら男性(女性)は喜ぶよ」とか「プロポーズ直前はこう仕掛けよう」とか、かなり具体的に教えます。

僕のところに来れば、ほぼ成婚まで行くんですね。なぜかといえば、とにかく丁寧におせっかいしてるから(笑)。

— 手間ひまがすごい…! それだけ伴走してもらえたら心強いですね。

結 太朗さん

ただし僕のやり方が合わない人には、そもそも入会をお断りすることもあります。

すごく頑固で「自分は変わりたくない!人のせいにしたい!」って人とは相性が悪い。逆に、「どうしても結婚したいから全部受け止めます」という人は大歓迎です。

例えば50代で恋愛経験ゼロとか、40代であり得ないほど理想が高い…という方でも、本気で取り組む覚悟があればOK。

実際、見た目がイケメンな男性でなくても年齢的に婚活が難しい女性でも、他で断られた人がうちで成婚できるケースが多いんですよ。

儲け度外視!?「ありがとう」が欲しいから走り回る

— そこまで面倒を見るとなると、手間に見合ったお金は稼げるんでしょうか…? 聞いちゃっていいですか(笑)。

結 太朗さん

正直、稼ぎたいだけならこんなやり方しないですよね。手弁当で地方に飛んで、打ち合わせして、お見合い立ち会いして…。人によっては「交通費すら払えない」みたいな人もいますけど、僕は全然構わない。

もちろん経営として赤字にはしたくないですが、根本は「ありがとう」が欲しいだけなんです。10円でもプラスになるならそれでもいい。「この人の人生を変えられたら最高だな」というモチベーションでやってる。

昔ながらのお見合いだって仲人さんはほとんどボランティアに近かったわけで、僕も同じ感覚ですね。

— なるほど…それこそ“おせっかい上等”という感じですね。芸能人の方など、普通の相談所に来ない方のサポートも多いんでしょうか?

結 太朗さん

そうなんです。芸能人の方なんて、身バレを避けたいし、顔を知られたくないから普通に登録はできないですよね。

そんな特別枠の方にも「じゃあ僕が間に入りますよ」と泥臭く動く。

逆に言うと、いろんな方が「結太朗に頼めばなんとかなる」と来てくれる。僕としてもそれはうれしいし、やりがいを感じます。

すごい事例:57歳女性、申し込み200回断られて1か月でゴールイン!

— 特に印象的だった成功事例を教えてください。

結 太朗さん

たくさんあるんですが、強烈だったのは57歳の女性。九州在住で、2年ほどいろんな相談所で150~200件申し込んだけどすべて断られ、「もう最後にします…」と来られたんです。

彼女は写真を撮ってもずんぐりむっくりに見えてしまうし、年齢も考えてなかなかマッチングが決まらない。

でも僕は「そんなに動いてダメなら、今度は全国に目を向けましょう」と。そうしたら大阪の男性が初めてOKしてくれたんですよ。

— へぇ! それで、お見合いが組めたんですね?

結 太朗さん

はい。そしたら九州からわざわざ大阪に行くという話になり、その男性も「せっかく来るんだからランチもしましょう」と。

で、実際に会ったら二人とも意気投合し、その日になんと「うちの息子にも会ってよ」って男性が言い出した。

あれよあれよと話が進んで、結局4回目に会ったときに即ゴールイン。2年間苦労したのに、わずか1か月で結婚が決まったんです。

これには僕も感動しましたね。諦めかけていた人が、しっかり結婚まで至る。だから僕はやっぱり「丁寧にお手伝いすれば、ほぼ結婚できる」と信じてます。

“お見合い文化”は泥臭くても必要だった?

— 昔は田舎などで“世話好きのおばちゃん”がいたりして、お見合いを組んでくれたなんて話をよく聞きます。その役割を結さんが担っている、と感じますね。今の時代こそ大事なのでは?

結 太朗さん

本当にそう思います。今はマッチングアプリが主流で、確かに20代で見た目もそこそこいい人はポンポンと結婚相手が見つかる。でも年齢を重ねたり、恋愛経験がなかったりする人たちは置き去りになってる。

田舎で結婚するっていう文化も薄れてきたし、“おせっかい焼き”がいなくて本人任せになった結果、少子化が進んでる面もあると思います。

僕みたいな人が複数いれば、もっとみんな結婚できるし、出生率も上がるかもしれない。だから僕はライバルどころか、一緒に頑張りたい仲間が増えてほしいですね。

自治体の婚活セミナーに力を入れる理由

— 最近は自治体と組んだ婚活セミナーやイベントの司会・講演をされることが多いとか。そこではどんなことをしているんですか?

結 太朗さん

自治体は行政職員さんが中心で進めることが多いけど、普通にカップリングパーティーやるだけでは参加者がカップル成立して終わりなんですよ。

でも、その“成立した”人たちも本当に真剣に付き合うかはわからないし、うまくいかない人だって多い。だから、僕が司会しながら「男性はこう接するのがいい」「挨拶や笑顔は必須」みたいなミニ講座を入れたり、デートにつなげる流れを作ったりするわけです。

また、親が子どもの結婚を心配してるけど、どう声かけたら煙たがられないか…みたいな親向けの講演会をするケースもあります。結果的に地元での成婚率がちょっとずつ上がるんですよ。

自治体での活動のご様子、結 太朗さんご提供写真

うまくいかない人にこそ「自分を変える覚悟」が大事

— そういう自治体イベントで結さんに声をかけられない人、あるいは結婚相談所に入れない人はどう心構えすればいいんでしょう? 特に「理想が高すぎて実らない」人とか…。

結 太朗さん

一番大事なのは「自分が変わらなきゃいけないんだ」と知ることですね。もし本気で「年収1000万・身長180cmで顔も良くて…」みたいな男性を求めるなら、その男性から選ばれるよう自分をアップデートしないと無理です。

まったくスキルや魅力がないのに、ただ理想を言っても叶わない。逆に、それなら「自分が同等レベルまで行く」と腹を決めるか、あるいは「もう少し条件を下げる」。どちらにしても行動するしかないんですよ。

マッチングアプリでも結婚相談所でも、単に登録して放置してるだけではダメ。一歩踏み込んで、誰かおせっかいな人にアドバイスしてもらうとか、コツコツ行動していけば、いくらでも結婚できると僕は思ってます。

今後の展望:もっと“おせっかい仲間”を増やしたい

— 最後に今後の展望を教えてください。右腕を育てたいと以前おっしゃっていましたが。

結 太朗さん

そうですね。僕自身、「マッチングアプリの本を書いたり」「OHANAという結婚相談所で手厚い仲人をやったり」「自治体イベントの司会・講演に飛び回ったり」いろいろやってます。でも正直、ひとりでは限界がある。

だから僕のやり方に共感してくれる「おせっかい好きな人」にどんどん育ってほしいんです。結婚相談所をすでにやっているけど集客がうまくいかない人がいれば無償でアドバイスするし、一緒にやっていきたい。

結婚は大事だけど、それをサポートする専門家が少子化でどんどん減っている。僕たちが手を携えて“おせっかいを広める”ことで、少しでも多くの人が幸せになり、日本の少子高齢化を食い止められたら最高ですよね。

— お話を伺っていると、本当に“儲け二の次”で全国飛び回っているのが伝わります。誰かのライバルにはならず、仲間としてやっていけるイメージです。

結 太朗さん

はい。僕はもう「ありがとう」と言ってもらうのが原動力なので、手弁当でも全然OK。そんな精神で動く“縁結び士”が増えれば、日本の婚活市場は大きく変わると思うし、それが少子化対策につながるかもしれない。

僕自身も今以上に動いていきますので、もし興味がある自治体や結婚相談所の方、もしくは婚活に悩んでいる個人の方も、ぜひ気軽に声をかけていただければと思います。

結 太朗さんご提供・自治体での活動のご様子

婚活パラダイス編集部より

「お見合いは手間がかかる」「忙しいし効率重視でいいや」……そんな風潮が広がるなか、結 太朗さんはあえて泥臭さ全開の“おせっかい”を貫いています。

一人ひとりに密着し、親身にアドバイスするからこそ、恋愛偏差値が低い人や他で断られた人でもゴールインできる。自治体に飛んでいって婚活イベントを盛り上げる姿勢も、「世話焼き文化が消えかけた日本には絶対必要!」と痛感させられます。

「人が変われば、ほぼ結婚できる」と語る結さんの背中は、意外にも軽やか。いま婚活でどうにも行き詰まっている人は、こういう“熱いおせっかい”に頼ってみるのもアリかもしれません。

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