広告におけるDSPとは何?初心者にも分かりやすく解説します!

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

こんにちは!皆さんは「DSP」という言葉をご存知でしょうか。

広告の配信の工数削減のため、自動化したサービスがDSPです。

この記事では、DSPとは何か?そしてどんなケースで利用するかについて解説したいと思います。

DSPとは何?

DSPとは「Demand-Side Platform」の略称で、広告の効果最適化を自動化したプラットフォームのことです。
広告枠の確保、配信、クリエイティブの分析までを自動で行った上で最適化を行います。

広告主はターゲット、予算、広告クリエイティブを設定するだけで、DSPが自動で低単価の広告を出稿し、高い売上を上げるための広告配信をしてくれます。

DSPは広告主側の費用対効果を高めるための便利ツールといえるでしょう。

SSPとの違い

SSPとは「Supply Side Platform」の略称で、広告を掲載したいメディアが「掲載可能な業種」「最低落札価格」「広告枠」などを登録するだけで広告配信を最適化できます。

メディア側の広告マネタイズの収益を最大化するための便利ツールです。 

リスティング広告を出稿したことのある人なら経験があると思いますが、広告出稿の際にターゲット、予算、クリエイティブの他に、キーワード、エリア、広告タイトルや説明文を作成していると思いますが、この辺りの設定が自動化されるのがDSPです。
一方SSPは、人気キーワードの入札単価がオークション形式で決まりますが、メディアが行うオークションを自動化したものがSSPということになります。

DSP配信の仕組み

DSPの広告が配信されるまでの仕組みを解説します。
驚くことに以下の7ステップの流れを裏側で0.1秒以内に自動的に行われてるのです。

①ユーザーが広告掲載サイトを閲覧

②ユーザー属性などの情報をもとに、SSPに広告をリクエスト

③SSPからDSPに対し、ユーザー情報とともに「どの広告を配信する」のオークションリクエストを送る

④DSPから入札結果がSSPに送信

⑤DSPから送られてきたオークション結果の中から、最高額をつけたDSPの情報を送信

⑥最高額のDSPに対して広告配信のリクエストを送信

⑦DSPからサイトへ広告が配信

この流れのことをRTB(Real Time Bidding)といいます。

RTBは、なるべく低い出稿金額でより高い売上を上げたい広告主と、広告枠をなるべく高く買ってもらいたいメディアの要求を一致させるための仕組みです。

株取引の仕組みとよく似ていますね。

DSP配信の課金の仕組み

CPC(Cost per click)課金

CPCは、閲覧したユーザーが広告をクリックするごとに課金される方式です。
広告が表示されるだけでは費用がかからず、ユーザーがクリックして初めて広告費が発生します。

費用の相場は、1クリックあたり50円から100円程度と言われています。

CPM(Cost Per Mille)課金

CPMは、広告が1,000回表示されるごとに課金されるインプレッション方式です。
クリックによって料金が変動しないため、予算管理がしやすいのが特徴です。

費用の相場は、広告の1,000回表示ごとに100円から500円程度です。
ブランディングや新商品を認知させる広告に適しています。

どちらの課金方法が自社のビジネスにマッチしているのか検討してみてください。

DSP導入のメリット・効果

続いては、DSPを導入する際のメリットと効果について解説いたします。

メリット1.ピンポイントの広告配信

DSPはユーザーのCookie情報をもとに性別、年代、嗜好、行動履歴など、細かい範囲までセグメントすることが可能です。
ターゲットを徹底的に絞り、ピンポイントユーザー向けに広告を配信することができます。

また、過去にコンバージョンしたユーザー属性と同じような行動をとるユーザーや興味関心を持つユーザーにも広告を配信することが可能なため、高い効果が期待できます。

メリット2.ユーザーの最適化

DSP広告は、ユーザーの行動履歴データをもとに広告の最適化を行います。

広告の費用対効果をリアルタイムで改善できるのがメリットといえるでしょう。

入札単価の調整や配信の調整を人力で行わなくて済むため、その分を効果分析や次の打ち手を考えるなどのPDCAの時間として使うことができるようになります。

DSP導入のデメリット・注意点

一方で、DSPを導入する際にはデメリットもあります。

以下の注意点を確認しながら導入を検討しましょう。

ランニングコストがかかる

広告費以外の費用がかからないリスティング広告SNS広告とは違い、DSP広告では初期費用と月額費用が発生します。

初期費用は3万円〜5万円程度が一般的で、広告運用の費用相場は出稿内容によって異なりますが、1万円〜20万円程度が目安となります。

また。DSP広告は最低出稿金額や初期費用の設定がされていることも多くなっています。

配信先が不透明

広告の配信先を明示していないDSPサービスもあります。

配信先がわからないと、どのサイトに配信されたのか、今後どうしていくかの分析ができないというデメリットがあります。
DSPサービスを選定する段階で、配信先が開示されているかどうかを確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、DSP広告について解説いたしました。

広告配信の自動化はメリットもありますが、その反面分析と効果改善がしにくいというデメリットもあります。

再度この記事を読み直してDSP配信が自社のビジネスに向いたものであるかどうかを確認してみてください!

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