動画の拡張子にはいくつかの種類があります。
よく私たちが目にする拡張子は、「.mp4」「.mov」が有名です。
スマートフォンで動画を撮影していると、iPhoneやAndroidなど、機種の違いによっていくつかの動画拡張子があることに気がつきます。
なぜこのような拡張子にいくつかの種類があるのでしょうか。
それぞれ特徴も異なるため、どの動画ファイルを使用すればいいのか、選択が難しいかと思います。
この記事ではそれぞれの特徴や違い、メリットデメリットについて解説していきたいと思います。
動画ファイルの有名な拡張子5種類を紹介
動画ファイルの拡張子には、代表的なもので5つあります。
日常でよく使用する動画ファイルをご紹介します。
.mp4 | 最もメジャーなファイル形式。互換性が高く、容量の大きい動画に向いています。 |
.mov | Appleが開発したファイル形式。Macでの動画や編集や再生に向いています。mp4はこのmovを元に開発されています。 |
.wmv | Microsoftが開発したWindows用のファイル形式です。Macでは再生できません。 |
.webm | Googleが開発したWeb専用のファイル形式。ブラウザによって再生できないものがあります。 |
.flv | YouTubeやニコニコ動画などで使用されている拡張子。長時間の動画配信に向いています。 |
なぜmp4が一番有名なの?
mp4という名前は誰でも一度は耳にしたことがあるかと思います。
mp4は国際標準規格で作られた拡張子のため、デバイスの種類に関係なく再生やアップロードをすることができます。
また、画質に対して容量が少ないため、多くの動画デバイスがこの形式を採用しています。
mp4以外の拡張子はいずれなくなる?
結論から言うと無くなりません。
世界の各メーカーが自社のデバイスに適したファイル形式を開発しており、 mp4だけが残ると言うことは考えにくいでしょう。
Appleが採用しているMOVは互換性の問題で劣り、容量もmp4と比較して大きくなりがちですが、Apple製品との相性が抜群のため、mp4にとって変わられることはありません。
コーデックとは何?
動画の用語でよく聞く「コーデック」圧縮方法のことをいいます。
拡張子がファイル形式であるのに対し、コーデックはその次の段階のことを指しています。
そのため、同じデバイスで拡張子が一緒でも、再生できない動画ファイルがあります。
圧縮方式が違うだけですので、コーデックをインストールするなどの対応をすれば再生することが可能です。
コーデックには「H.264」「Xvid」「Divx」などの圧縮技術がありますが、H.264はYouTubeやニコニコ動画でも採用されている最も有名な圧縮技術になっています。
デジタルカメラ等で圧縮方式を選択するケースがあると思いますが、迷った場合はH.264を選択しておけば間違いないでしょう。
活用シーン別のおすすめファイル形式
動画ファイルは様々な種類があるということを解説してきましたが、実際に活用する際はどのファイル形式を選択すれば良いのでしょうか。
活用シーンごとにお勧めの動画ファイル形式を解説していきます。
YouTubeへの動画投稿
YouTubeなどの動画サイトにアップロードする場合、推奨されている動画ファイル形式はmp4です。映像コーデックがH.264となっています。
とはいえ、どの形式でアップロードしてもYouTube側で調整してくれるため問題はありません。
SNSへの動画投稿
SNS上に動画をアップロードする際は、mp4とMOVが適しています。
Instagram・Facebook・TwitterなどのSNSで使われているのは、 mp4とMOVです。
スマートフォン側で採用されているファイル形式があり、iPhoneはMOV形式、Androidはmp4でアップロードされます。
スマートフォンから直接動画をアップロードする場合、iPhoneでもAndroidでも問題なく行うことができます。
個人間で動画を共有する
個人で動画を共有する場合は、基本的に mp4がおすすめです。
ただ、作業を行うPCやスマートフォンの種類にあった動画ファイル形式を選択する方が編集時に楽になります。
Windowsを使用して動画を編集する場合はmp4やAVI、Macを使用して動画を編集する場合はMOVを使用するのがベターです。
その後、動画を共有する段階で以下のような動画拡張子変換サイトを利用して、相手が使用できる拡張子に変換すると良いでしょう。
以下サイトは無料で利用できます。
すぐに動画ファイルを変換する無料のウェブアプリ「オンラインビデオコンバーター」
まとめ
動画ファイルを作成する際は、まず mp4を選んでおけば間違いありません。
誰かと共有したり、SNSにアップする際もほとんどのケースで互換性があるため安心です。
ただし編集のしやすさなどもありますので、ご自身の使用しているデバイスによって最も最適な動画ファイルを作成し、編集後に変換することで互換性の問題は簡単に解決できます。
ぜひお試しください!