SNS広告にかかる費用は?成功のために知っておきたい費用対効果UPの5大方法

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

「集客や売上拡大のためのマーケティングに、SNS広告を活用したい」

「SNS広告は少額からはじめられると聞くけれども、費用はどれくらいかかるんだろう……?」

はじめてSNS広告を試みるにあたってどのくらい費用がかかり、予算をどれだけ組めばいいのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げると、SNS広告出稿には月額30〜50万円かかるのが相場です。

広告出稿自体は1,000円〜でも可能なSNS広告ですが、それ以外にも費用がかかります。

SNS広告で最小の費用で最良の成果を出すために、知っておきたい費用のはなしや、成果を出す上でおさえたいコツまで、入門者向けにわかりやすく解説いたします。

はじめてSNS広告に取り組む企業様や、SNS広告で成果を出したい担当者さまにもわかりやすく、可能なかぎり専門用語を省きました。ぜひご一読ください。

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SNS広告とは

Group of diverse people using their phones

TwitterやFacebook、Instagram、YouTubeといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で広告を出すことを、SNS広告と呼びます。

SNS広告は各SNSが抱える膨大なユーザーの中から、年齢・性別・職業・居住地・趣味嗜好といった傾向を設定し、「自社の商品・サービスに興味がありそうなユーザー」にピンポイントでアプローチすることができます。

設定したターゲティングをもとに、SNSの広告AIが選定した出稿先アカウントへ、広告が配信される仕組みです。

各SNSでビジネスアカウントの開設や法人支払いのためにクレジットカード・デビットカードの用意は必要ですが、 SNS広告自体は数千円〜はじめることができます。システム上で工夫が施されており、予算上限を上回る支払いはされない仕組みであることも魅力の1つです。

どこに出稿する?SNS広告の種類と課金形態

SNS広告を出稿する場合、日本国内のユーザー母数が大きい「4大SNS」が一般的です。

〜4大SNS〜

  • Twitter
  • Facebook
  • Instagram
  • LINE

この他、YouTubeやTikTokといったSNSにも広告を出稿することができます。基本的には「商品を購買してほしい層がよく目にするであろうSNS」に広告を出すのが通例です。

課金形態は大きく分けて2種類あります。

「クリック課金(=CPC。ユーザーが広告を1クリックすると24〜200円)」「インプレッション課金(=広告表示回数のこと。CPM。1,000インプレッションごとに450〜600円)」です。

また、アプリのインストールごとに課金される「インストール課金(CPI)」、動画の再生時間数ごとに課金(CPV)など、SNSの特徴に応じて最適な課金形態に特色があります。

ここから先は、主なSNS広告の特徴やターゲットの目安、課金形態などをご紹介します。

Twitter広告の特徴・主なターゲット

Twitterは10~40代のユーザーを中心に、各世代にアプローチすることができます。

リツイートなどの二次拡散が発生しやすいことがTwitter広告の大きな特徴です。広告が他のユーザーにリツイートされることで、より多くのインプレッション(閲覧数)獲得が期待できます。

Twitter広告は他のSNSと比べて、課金形態の種類が最も多いことが特徴です。適切な課金形態を選ぶことで、よりコストパフォーマンスの高い広告運用もできます。

Twitter広告の課金形態

  • クリック課金(CPC)
  • インプレッション課金(CPM)
  • アプリのインストール課金(CPI)
  • 動画の再生時間による課金(CPV)
  • エンゲージメント課金型(CPE)
  • フォロー課金 ※Twitter固有

Facebook広告の特徴・主なターゲット

Facebookのユーザー層は10〜50代。ビジネスで使用しているユーザーが多く、Twitterより高い年代にもアプローチしやすい傾向にあります。

Facebookは実名登録が前提のSNSです。匿名の不特定多数ではなく、宣伝したい商品・サービスのターゲット層へピンポイントに絞った広告を打ち出しやすい傾向にあります。

また広告の掲載先が多種多様なのも特徴の1つです。

Facebookのニュースフィード欄の他にも、MessengerやInstagram、さらにFacebook広告とAPI連携しているアプリやWebサイトなど、広い範囲に広告を掲載することが可能です。

Facebook広告の課金形態

  • クリック課金(CPC)
  • インプレッション課金(CPM)

Instagram広告の特徴・主なターゲット

Instagramは10~30代を中心に、ユーザーの女性の比率が高いのが特徴的です。

画像や写真をシェアし合うことがコンセプトのInstagramにおいて、広告もまた文字情報よりも写真やイラストなど、視覚的な内容が好まれます。

Instagram広告は、Facebook広告を管理する「Metaビジネスマネージャー」から広告を掲載する仕組みです。

出稿の仕組み上、InstagramとFacebookの両アカウント、そしてFacebookページが必要になります。Instagram単独で広告掲載出来ない点に注意しましょう。

Instagram広告の課金形態

  • クリック課金(CPC)
  • インプレッション課金(CPM)
  • アプリのインストール課金(CPI)
  • 動画の再生時間による課金(CPV)

LINE広告の特徴・主なターゲット

LINEの特徴は、国内で8400万人にも及ぶアクティブユーザー数です。10~60代と幅広い世代でアプリが活用されています。

一般的なSNS広告と異なり、1対1やグループ内で対話するクローズドな空間が前提のため、広い範囲に拡散する効果はそこまで期待できません。

LINE広告はユーザーのタイムライン以外にも「LINE NEWS」「LINEクーポン」「LINEマンガ」「LINEポイント」「LINEショッピング」といった様々な関連グループに掲載することができます。

LINE広告の課金形態

  • クリック課金(CPC)※静止画広告
  • インプレッション課金(CPM)※動画広告

SNS広告にかかる「広告以外の費用」

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広告出稿自体は1,000円〜でもはじめられるSNS広告。しかし、それ以外にも必要な費用があります。

出稿手数料とは別に、広告運用費と広告制作費が必ずかかるのです。

  • 広告運用担当者の採用人件費
  • デザイナーやコピーライターの採用人件費

広告運用は、コストパフォーマンスがもっともよい課金形態を選んだり、広告配信のための専用ツールを使いこなし、

設定を行うには経験とノウハウが必要です。

また、画像やキャッチコピーの作成にはSNS広告のノウハウがあるデザイナーや、SNSマーケターのライターへ依頼することが重要です。

TwitterとInstagramで好まれる広告が、実はまったく違うということもあります。

一度SNS広告を出すだけではなく、分析とPDCAを重ねてより効果的な広告へブラッシュアップしていくことで、売上やお問い合わせ獲得につなげることができます。

広告運用のマーケター、デザイナーやライターには、フリーランスエージェントやマッチングプラットフォームを通して依頼することが可能です。

時給や広告制作ごとにかかる単価のほか、採用媒体に支払う成功報酬も予算に組みこんでおくとよいでしょう。

これらの人件費と採用の手間を省くことができるために人気なのが、Web広告代理店への依頼です。

広告代理店への費用は初期費用・手数料・広告費で成り立っています。

  • 初期費用…無料の代理店もあり。5万円が相場
  • 手数料…代理店の制作・作業への料金。広告費の20%が相場
  • 広告費…広告出稿にかかる費用。媒体により異なります

Web広告代理店に依頼すると、アカウントをより多くの人に見てもらうことができるよう設計する「アカウント設計」をはじめ、広告制作から運用までプロに任せることができます。

ノウハウをもったプロへ一任できるため、社内の負担が少なく済むのがメリットです。

デメリットとしてはランニングコストが高くなること、ノウハウや予算等がブラックボックス化しやすいことなどが挙げられます。

SNS広告の事例から学ぶ!成果を出す方法5選

せっかくSNS広告を出すなら、売上拡大やお問い合わせ・申し込み獲得の成果が出てほしいものです。

SNS広告単体で売上を出そう!という「点」ではなく、ユーザーの導線をつくる「線」で考えるのが成果を出すためのコツとなります。

やってしまいがちなNGから、SNS広告で成果を出すために何が必要か、5大ポイントを導き出しました。

SNS広告出稿を成功させたいご担当者様、ぜひご一読ください。

SNS広告から直接買わせようとしてしまう

SNS広告でやりがちなのが、「お買い得!」「新製品!」など、広告から直接買わせようとしてしまうNGです。

SNSを閲覧しているユーザーは、なにかを買おうとしてSNSにアクセスしているのではありません。ユーザーが興味深くておもしろいコンテンツを求めているところに、売り込みのようなSNS広告を投入すると、はっきり言ってユーザーからとても嫌われます。

状況にもよりますが、即時買わせようとするSNS広告は、一般的には避けたほうが賢明です。また、直接の売上を狙う場合には、SNS広告とは別の広告媒体が適していることもあります。SNS広告を売上につなげるためには長期的なマーケティング戦略やPDCAが必要です。

どのようなSNS広告が好印象や反響を獲得できているのか、研究してみることをおすすめします。

適さないSNSやターゲットに向けて広告を配信してしまう

出稿したSNSにはそもそも商品・サービスを購入するユーザーがいないために、成果が出ないパターンもあります。

たとえば「BtoB商材の広告をInstagramやTikTokに出稿してしまう」「忙しい主婦向けに3分以上の動画広告を打つ」など。

タイミングと媒体次第ではせっかくSNS広告を配信しても逆にブランドイメージが下がってしまうリスクをはらんでいるため、事前のマーケティング戦略が重要です。

マーケティングにおける方法論の一つである「ペルソナ(理想の顧客イメージ)」を作成することも一助になります。想定するお客様が利用しているSNSはどういったものかイメージしておくことで、ミスマッチを防ぐことが可能です。

広告出稿しても売上につながらない

「広告を配信しても売上につながらない!まったく効果がない!」

というのも、SNS広告ではよくあることです。

前述のとおり、SNS広告の出稿先が不適切であることも要因の1つとなりえます。しかし、SNS広告出稿で安定した成果が出ない要因は複合的であることがほとんどです。

一例を挙げると…

  • コピーやデザインが買いたくなる・興味を持たれる内容ではない
  • LP(ランディングページ=購買やお問い合わせ特化のWebページ)の質が悪い
  • 時期的にミスマッチな内容

……等々

買わせようとすると良い反応が生まれにくいSNS広告は、認知度UPやエンゲージメント向上にはつながるものの、売上になかなか届かないケースも多くあります。

広告で扱う商材によって難易度や費用相場は異なるため、一度SNS広告に詳しいプロに相談するのがおすすめです。

薬機法・景品表示法に違反

公平な商取引の促進と消費者の購買活動における安全のため、景品表示法という法律で文章の表現が制限されています。特に医薬品やサプリメント、美容といった分野に関わるものは、効果と安全性を確保するために、使える語句が薬機法(旧・薬事法)で大きく規制されているため注意が必要です。

一例をあげると「絶対やせる!」「買って後悔なし!」などの表記は誇大広告として法律で禁止されています。人体の健康に関わる商材の広告表現に関する違反は、2022(令和4)年の薬機法改正に伴い課徴金が課せられることとなりました。

薬機法や景品表示法については、厚生労働省および消費者庁が配布している専用パンフレットをWebで確認することができます。外注先の代理店やマーケターだけでなく、広告出稿企業として知っておくべき内容ですので、ぜひ一度目を通してみてはいかがでしょうか。

厚生労働省:
課徴金についての詳細:https://www.mhlw.go.jp/content/000609186.pdf

消費者庁:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/pdf/fair_labeling_160801_0001.pdf

社内にSNS広告のノウハウが蓄積されない

これらの対策をすべて実行すると、リソース確保およびコストパフォーマンスの最適化が大変です。そのためこれまでSNS広告出稿は、Web広告代理店に依頼することが一般的でした。

しかしランニングコストがかかってしまう他、広告に関するノウハウが社内に残らないことが代理店への委託にあたって大きな課題となっています。

また、自社の製品・サービスを、もっともよく知っているのは出稿主の社員や経営者です。すべての関係者がSNS広告へコミットすることで、売上などの成果を最大化できる確率が高まります。SNS広告出稿企業・代理店・フリーランスの垣根を超えた連携ができることが理想的です。

SNS広告で成果にコミットする!LIFRELLのマーケティング支援

SNS広告で最大の売上を実現するためには、全体のマーケティング戦略からアプローチするのが最短ルートです。

また、可能なかぎり社内人材をはじめとした既存の関連リソースを活用することで、コストの最適化を図ることができます。

LIFRELL(リフレール)は、マーケティング戦略から広告クリエイティブ制作〜改善まで、一気通貫でサポートできるマーケティングのプロフェッショナルです。

SNS広告で最大の効果を出す方法について、まずはマーケティング戦略のプロであるLIFRELLへ30分の無料相談をしてみませんか?

LIFRELLはインハウスのマーケターや代理店との連携体制や、社内にノウハウが残る仕組み作りなども含めて、多くのマーケティングを成功・事業成長に貢献してきた実績がございます。BtoCだけでなく、BtoBまで幅広い実績とノウハウがあるのも特徴です。

最小の費用で最大の効果を出すためのサポートを、LIFRELLができれば幸いです。

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まとめ

SNS広告にかかる費用と各SNSのターゲット・課金形態の特徴、SNS広告で成果を出すために知っておきたいポイントを解説しました。

自社の商品・サービスのターゲットが閲覧しているSNSへ広告を出稿すること自体は、1,000円〜などの少額でも可能です。運用のノウハウをもったマーケターや広告制作担当のデザイナー、コピーライターの人件費を考慮すると、月額30〜50万円かかるのがSNS広告にかかる費用の相場となります。

最適な課金形態は商材によって異なる他、SNS広告で成果を出すためには5つのポイントをおさえることが重要です。

  • SNS広告単体で売り込もうとしない
  • 出稿先には適切なSNSを選ぶ
  • 売上につなげるマーケティング戦略と導線設計が重要
  • 広告の表現には法律で規制がある
  • 広告代理店へ一任するのではなく、出稿主企業も一丸となってSNS広告へ取り組めるとベスト

SNS広告を検討されている企業ご担当者様の参考になりましたら幸いです。

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