LINE広告の設定について疑問や不安を感じている方は多いでしょう。
特に初めての方は、どう設定するか迷っているかもしれません。
この記事では、LINE広告の基本操作や、成果を確認する方法、さらに一般的な問題点とその対処法について明瞭に説明していきます。
LINE広告の設定手順
STEP1. LINEビジネスIDの発行・ログイン
1.LINE広告のオンライン申し込みページの「LINE広告をはじめる」ボタンをクリックし、「メールアドレスで登録」をクリックすると、メールアドレスを入力する画面に遷移します。
2.使用するメールアドレスを入力し、「登録用のリンクを送信」をクリックすると、入力したメールアドレス宛に登録用メールが届きます。
3.メール・認証画面の案内に沿って名前・パスワードの入力、利用規約とプライバシーポリシーの同意を経て、LINEビジネスIDの作成は完了します。
この時、登録したメールアドレスや名前、パスワードは覚えておきましょう。
STEP2. 広告アカウントの作成
1.LINEビジネスIDでログインすると、LINE広告の管理画面である「広告マネージャー」にアクセスできます。そこから、新しい広告アカウントを作成するために「広告アカウント」タブを選択し、「+新しい広告アカウントを作成」をクリックします。
2.「広告アカウント」とは、LINE広告の広告配信を管理するためのアカウントです。各商材カテゴリごとに、請求先情報、広告主情報、商材情報、基本情報を登録することで、広告アカウントを作成できます。
STEP3. クレジットカードの登録(※必須)
広告アカウントの支払いはクレジットカードで行えます。クレジットカードを登録するには、以下の手順に従います。
- 広告マネージャー画面左上の[≡]をクリックし、「設定」の「請求と支払い」を選択します。
- 請求先一覧から、クレジットカードを登録したい請求先名をクリックします。
- 「支払い方法を登録」をクリックし、カード番号や有効期限などの必要情報を入力します。
STEP4. LINE Tagの設置
広告を開始する前に、LINE広告の成果を計測するための「LINE Tag」というタグをウェブサイトのページに設定します。LINE Tagを設定すると、広告による成果を測定できます。
LINE Tagは、以下の3種類があります。
- ベースコード:すべてのページでユーザーの行動を計測するために設置するコードです。
- コンバージョンコード:コンバージョンを計測する特定のページに設置するコードです。コンバージョンは、例えば購入や登録などの重要なアクションを指します。
- カスタムイベントコード:ユーザーの行動に自由にラベルを付けて、イベントの効果測定や特定のオーディエンスの作成などに使用するコードです。
①LINE Tagの取得方法
- LINE Tagを設置したい広告アカウント名をクリックします。
- 広告マネージャーの[≡]メニューをクリックします。
- トラッキング(LINE Tag)を選択します。
②LINE Tagの設置方法
LINE Tagの設置方法には、場所、順番などにルールがあります。
- ベースコードの設置をします。
- コンバージョンコードの設置をします。
- カスタムイベントコードの設置をします。
目的別のLINE Tagを組み合わせた活用法もあります。
STEP5. 広告配信の設定(キャンペーン、広告グループ、広告の設定)
- キャンペーン
- キャンペーンを作成し、広告配信の目的や掲載期間、予算などを設定します。
- 広告グループ
- キャンペーンに紐づく広告グループを作成し、ターゲット設定や広告の配信設定、予算設定などを行います。
- 広告
- 広告グループに紐づく広告を作成し、広告名や広告フォーマット、広告コンテンツを設定します。
この3つのステップを順に進めて、広告の配信設定を完了します。
LINE広告のキャンペーンの設定手順
LINE広告の目的設定
目的 | 説明 |
---|---|
ウェブサイトへのアクセス | ターゲットユーザーをウェブサイトに誘導するための広告 |
ウェブサイトコンバージョン | ウェブサイト内での特定のアクションを促進する広告 |
アプリのインストール | ユーザーにアプリのダウンロードとインストールを促進 |
イベント参加 | 特定のイベントへの参加を促進する広告 |
ビデオ視聴 | 動画コンテンツの視聴を促進する広告 |
メッセージ送信 | ユーザーとの対話を開始するための広告 |
ファンを増やす | 公式アカウントのフォロワー数を増やすための広告 |
リード獲得 | ユーザーから連絡先情報などを収集するための広告 |
LINE広告の広告グループ設定方法
ユーザーに対して効果的にアプローチするためには、広告グループの設定が必要です。
- 「広告グループ作成」ボタンをクリックします。
- 広告グループ名を入力します。
- 配信地域やデバイスを設定します。
- ターゲットユーザーの属性や行動データを設定します。
- 入札価格や予算を設定します。
- 作成した広告グループを保存します。
LINE広告のクリエイティブ設定方法
クリエイティブ設定では、広告素材の作成と、クリック時の遷移先を設定します。広告のクリック率やコンバージョン率を向上させるために、適切な素材とクリエイティブの設定が重要です。
- LINE広告管理画面から「クリエイティブ」タブを選択します。
- 「新規クリエイティブ」をクリックします。
- 広告素材をアップロードします。
- タップ時の遷移先などを設定します。
また、公式にLINE広告のクリエイティブを簡単に制作できるツール「LINE Creative Lab」が無料提供されています。広告作成時に使用してみるのもおすすめです。
LINE広告のターゲティング手法について
「LINE広告のターゲティング」とは、ユーザーの属性や行動履歴を考慮して広告を効果的に配信する方法です。ターゲティングの設定は、広告セット内で行います。
広告セットを通じて、複数の条件を組み合わせて、広告の対象を詳細に設定できます。
例えば、自動車メーカーが新しいスポーツカーの広告を展開する場合、スポーツカー愛好者や高性能車に興味を持つユーザーに焦点を当てて広告を配信することが重要です。広告の効果を最大化するには、的確なターゲット設定が不可欠です。
LINE広告のターゲット設定項目は多岐に渡ります。以下はその一例です。
- 年齢
- 性別
- 居住地
- 興味・関心
- 行動履歴
LINE広告の課金方法
LINE広告の3つの課金方法があります。
課金方法 | 特徴 |
---|---|
1.友だち追加課金 | 広告をクリックして友だちを追加したユーザーに対して課金。 新しい友だちが追加されるごとに料金が発生。 |
2.クリック課金 | ユーザーが広告をクリックした場合に課金。 クリック数に応じて料金が請求される。 |
3.インプレッション課金 | 広告が表示された回数(インプレッション)に応じて課金。 広告の露出に対して料金が請求される。 |
1.友だちを追加するごとに課金
ユーザーが広告をクリックしたり特定のアクションを実行するのではなく、広告主がユーザーをLINE公式アカウントの友だちとして獲得する際に課金が発生します。
つまり、ユーザーが広告主のLINE公式アカウントを友だち追加するたびに課金される方式です。
友だちリストの拡大を目指す広告主に適しています。
2.クリック課金
クリック課金は、ユーザーが広告をクリックした場合に課金が発生する課金方法です。
具体的な広告へのアクション(クリック)が課金の基準となります。クリック課金は、ユーザーが広告を見て興味を持ち、実際に広告に対する行動を起こす場合に適しています。
アクション指向の広告主に適しています。
3.インプレッション課金
インプレッション課金は、広告が表示される回数(インプレッション)に応じて課金が発生する課金方法です。
ユーザーが広告をクリックしなくても、単純に広告が表示された回数に課金がかかります。
広告の露出やブランド認知を高めることを重視する広告主に適しています。
LINE広告の予算設定方法
LINE広告を配信する際の予算は、キャンペーン単位で上限を調整する「キャンペーン予算」と、1日単位で調整する「日予算」の両方を設定できます。
キャンペーン予算
- 広告を実施するキャンペーン全体の予算を設定します。これはキャンペーン単位で設定され、キャンペーンの総広告費用を制御します。
- キャンペーンの掲載期間や目的に合わせて設定され、通常は短期間のプロモーションや特別なイベント向けに使用されます。
- キャンペーン予算内での支出が上限に達した場合、そのキャンペーンの広告は配信されなくなります。
日予算
- 日予算は、1日あたりの広告費用の上限を設定します。これは日単位で設定され、広告の毎日の費用を制御します。
- 広告を長期間にわたって安定して配信する場合に使用されます。例えば、継続的なブランド広告や商品のプロモーションなどに適しています。
- 日予算内での支出が上限に達した場合、その日の残りの時間で広告が表示されなくなりますが、翌日からは再度広告が表示されることがあります。
どちらの予算も広告主が設定した金額に達した時点で、そのキャンペーンまたは広告グループの広告配信は一時停止されます。予算設定は広告配信の制御手段として非常に重要で、広告キャンペーンを効果的に管理するために活用されます。
LINE広告の効果測定方法
LINE広告の成果測定にの手法についてご紹介します。
効果測定方法 | 説明 |
---|---|
インプレッション(Impression) | 広告が表示された回数をカウントします。広告がユーザーの目に触れた回数を測定し、ブランド露出度を評価するのに役立ちます。 |
クリック(Click) | ユーザーが広告をクリックした回数を計測します。クリック数は広告への興味やCTR(クリックスルーレート)の評価に使用されます。 |
コンバージョン(Conversion) | 広告をクリックした後、指定した目標を達成した回数を追跡します。目標は、ウェブサイトへのアクセス、アプリのインストール、購入など多岐にわたります。 |
インストール(Install) | 広告をクリックしてアプリをインストールしたユーザー数を計測します。アプリプロモーションキャンペーンの効果を判断するのに重要な指標です。 |
インタラクション(Interaction) | 広告に対するユーザーの対話を計測します。対話にはクリック、スワイプ、ビデオ視聴、資料請求などが含まれます。ユーザーの関与度を評価します。 |
広告の効果測定指標を適切に使用することで、広告キャンペーンの効果を把握し、運用の最適化を行うことが可能です。
LINE広告の成果測定方法
LINE広告の成果測定における重要なポイントを表でまとめます。以下のポイントを参考に、広告の成果を評価し、最適化を図りましょう。
重要ポイント | 説明 |
---|---|
コンバージョンイベントの定義 | コンバージョンイベント(目標)を明確に定義する。 |
イベントの設定とトラッキング | LINE Tagを使用して広告の効果を追跡する。 |
ターゲット設定の最適化 | 属性や行動に基づくターゲット設定を精密に行う。 |
A/Bテストの実施 | 複数の広告バリエーションをテストし、最適なものを選定。 |
アトリビューションモデルの選択 | 広告クリックとコンバージョンの関係を評価するモデルを選択。 |
ROI(投資対効果)の計算 | 広告コストと収益を比較し、ROIを計算する。 |
定期的な分析と改善 | データを定期的に分析し、広告を改善するプロセスを確立。 |
カスタマーサポートとコンサルティングの活用 | LINE広告の専門家からアドバイスやサポートを受ける。 |
これらのポイントを考慮することで、LINE広告の成果測定が効果的に行え、広告キャンペーンの成功に貢献します。
まとめ
今回はLINE広告の手順や費用、効果の測定方法などについて説明しました。
LINE広告の成功を収めるための要点は、的確なターゲティング、適正な予算・入札金額の設定、配信のタイミング・頻度の調整、効果の評価の精度、そして問題への対応力です。
これらの要素を全体的に把握し、適切な調整を施すことで、有効な広告展開が実現できます。