完全ガイド: Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)の活用と設定方法 | 2022年最新版

Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)の活用と設定方法

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

完全ガイド Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)の活用と設定方法  2022年最新版
Hands holding credit card and using laptop Online shopping concept

2022年10月1日から順に展開が始まった、MetaによるAdvantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)は、広告配信の新しい地平を開く一環として注目されています。この最新の機能は、従来の広告配信の機械学習モデルをアップデートし、より高度な自動化技術を駆使して、広告のパフォーマンスと効率性の向上を目指しています。この記事では、ASCがどのようなものであり、従来のコンバージョンキャンペーンとどのように異なるのか、そして、その設定方法に至るまでを丁寧にご説明します。

Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)とは何か

Metaから2022年10月にローンチされたAdvantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)は、広告運用の自動化と効率化を目的としたサービスです。このシステムは、Metaの最先端の機械学習モデルを活用し、広告の設定を自動で最適化することにより、広告のパフォーマンスの向上とコンバージョン率の増加を可能にします。

Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)の主な特徴:

  • コンバージョンの増加: 高度な機械学習を用いて、より多くのコンバージョンを実現。
  • パフォーマンスの向上: 最適な広告配信によってパフォーマンスを最大化。
  • 効率的な運用: 自動化により、手作業による調整を最小限に抑え、効率的な広告配信を実現。

従来のFacebook広告との差異

ASCは、従来のFacebook広告キャンペーンと比較して、いくつかの顕著な違いを持っています。

新旧顧客向けの統合配信機能

Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)を用いると、新規顧客と既存顧客向けの広告を一つのキャンペーンで統合して配信することが可能になります。従来は、それぞれ別々のキャンペーンを設定する必要がありましたが、ASCでは新規と既存の顧客への配信比率を自由に設定し、結果をレポートで確認できるようになりました。

自動化された広告設定

Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)では、ターゲティングや配信面の設定が自動化されています。これにより、広告クリエイティブの設定と配信国の選択だけで、Metaの機械学習が最適なオーディエンスに対して広告を配信します。これは、オーディエンス設定にかかる手間を軽減し、広告効果を最大化するための進歩です。

従来のキャンペーンとの比較

従来のFacebook広告キャンペーンとAdvantage+ショッピングキャンペーン(ASC)との間には、ターゲティング、配信効率、広告クリエイティブの自動最適化など、多岐にわたる違いがあります。これらの違いを理解することで、ASCをより効果的に活用することができるようになります。

このように、Advantage+ ショッピングキャンペーン(ASC)は、Metaが提供する革新的な広告配信ツールであり、従来の広告キャンペーンと併用することで、マーケティングの効果をさらに高めることができます。この記事を通じて、ASCの設定方法やその活用法について詳細に解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)による成果向上の実例

私たちが管理している様々なFacebookキャンペーンと、Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)を用いたキャンペーンを詳細に分析した結果、特定の商品群においてコストパフォーマンス(CPA)とコンバージョン率(CVR)の両方が顕著に改善された事例が確認されました。

ASCキャンペーンを利用することで全てのケースで成果が向上するわけではありません。効果が実感できるかどうかは、実際に通常のキャンペーンと比較してテスト運用してみることが重要です。もし数値に明確な改善が見られた場合は、その戦略を継続し、逆に期待した成果が得られない場合は、そのキャンペーンを停止し、別の商品でのテスト運用に移行することをお勧めします。

Advantage+ オーディエンスを活用した類似ターゲティングでコストを半減!

私たちの実践例から、Advantage+ショッピングキャンペーン(ASC)において、特定のオーディエンスに対する類似ターゲティング戦略を組み合わせることで、驚くべき結果を得ることができました。具体的には、コストパフォーマンス(CPA)を従来のキャンペーンの半分以下に抑えることに成功しました。この戦略により、同じ予算でより多くの成果を得ることが可能となり、マーケティング効率の大幅な向上を実現しました。

このようにASCを用いることで、従来のキャンペーン手法にはない新たな可能性を見出すことができます。適切な戦略とテスト運用を通じて、ビジネスの成果を最大化させることが期待されます。

Advantage+ オーディエンスを活用した類似ターゲティングでコストを半減!

弊社の経験に基づくと、異なる目的を持つキャンペーンは、それぞれ別々に設定することで、より良い成果を期待できることがわかっています。特にFacebook広告においては、キャンペーンや広告セットごとに蓄積される学習データがあり、目的が異なる場合には、それぞれのキャンペーンでデータを分けて蓄積することが、機械学習の効率を高める鍵となります。

Advantage+ ショッピングキャンペーンの運用上の留意点

Advantage+ ショッピングキャンペーンを成功に導くためには、いくつかの重要なポイントがあります。

まず、ASC専用のキャンペーンを新たに設計する必要があること、配信地域を国単位でのみ設定できること、詳細なターゲティングが不可能であるため、広告の自動ターゲティングに依存することが特徴です。また、初期段階ではCPAが高くなることがありますが、これはテスト期間として捉え、焦らずに様子を見ることが大切です。さらに、CPCは通常配信と変わらず、CPAが改善されてもROASが低下することがありますので、特に継続的な費用が発生する商材では、細かなパフォーマンスの監視が必要です。

Advantage+ ショッピングキャンペーン成功の秘訣

ASCと既存のコンバージョンキャンペーンを有効に組み合わせることで、最適な成果を得ることができます。ASCは過去のデータに基づきターゲット層を自動で優先順位付けするため、これを活用しつつも、既存キャンペーンとの併用により、さらなる効果を期待できます。予算配分は、既存キャンペーンの10〜30%から始め、段階的に調整することが推奨されます。

クリエイティブの最適化に関しては、「おすすめ広告」機能を活用し、パフォーマンスが高い素材を選定することが重要です。これにより、広告の効果を最大化することが可能になります。

Advantage+ ショッピングキャンペーンの設定ガイド

ASCの設定にあたっては、まずキャンペーンの目的を正確に選択し、「Advantage+ ショッピングキャンペーン」を指定します。その後、広告セットの詳細を設定し、コンバージョンポイントを「購入」に設定します。さらに、広告内容の設定においても、言語やトラッキングなどの細かい設定を念入りに行い、既存の広告をインポートすることも可能です。

まとめ

Advantage+ ショッピングキャンペーンは、広告の自動化と効率化を進めることで、広告パフォーマンスの向上を目指すものです。既存のコンバージョンキャンペーンとの併用により、より広範な顧客層へのアプローチが可能となり、予算の段階的な調整によって最適な広告効果を追求できます。この機会に、ASCの設定と最適化に挑戦し、広告戦略の一層の強化を図りましょう。