今回は、Google広告に新しく追加された機能、「コンバージョンアクショングループ」に関して、その基本的な概要と私が考える効果的な活用方法をご紹介します。この新機能を使って、広告運用をより効果的に行うためのヒントになれば幸いです。
【コンバージョンアクショングループとは?】
まずは、コンバージョンアクショングループの基本的な機能について解説します。Google公式ヘルプによると、この機能を使用すると、キャンペーンごとに特定のコンバージョンアクションをグループ化し、それらをキャンペーンの最適化目標に設定できるようになるそうです。これにより、選択したコンバージョンアクションを中心に、キャンペーンの成果を測定・最適化することが可能になります。
【コンバージョンアクショングループの設定方法】
次に、コンバージョンアクショングループの設定手順をご紹介します。
手順 ①:
「ツール」メニューから「コンバージョン」を選択
手順 ②:
「コンバージョンアクショングループ」を選んで「作成」ボタンをクリック
手順 ③:
希望のコンバージョンアクションを選択し、保存する これで、コンバージョンアクショングループの設定が完了します。
【キャンペーンへの適用】
作成したコンバージョンアクショングループは、キャンペーンに簡単に適用できます。設定は以下の手順で行います。
手順 ①:
キャンペーンのコンバージョン設定からアクショングループを選択
手順 ②:
作成したコンバージョンアクショングループを選び、適用する これにより、選択したグループ内のコンバージョンアクションがキャンペーンで計測されます。
【個別コンバージョンアクションの設定も可能】 コンバージョンアクショングループを作成せず、個別のコンバージョンアクションを直接設定することも可能です。ただし、2つ以上のコンバージョンアクションを設定する場合は、グループの作成が必要になります。
【活用方法のご提案】
ここからは、新機能を活用する上でのいくつかのアイデアをご紹介します。これらは自動入札戦略を前提としておりますので、その点をご留意ください。
STEP ①:
受注に近いコンバージョンアクションのみをグループ化 例えば、「お問い合わせ」や「資料請求」など、受注に直結しやすいアクションをグループ化してキャンペーンに適用することで、効果的な広告運用が可能です。
STEP ②:
キャンペーンごとにマイクロコンバージョンの有無を調整 キャンペーンごとに、マイクロコンバージョンを含むかどうかを判断し、適用することで、データの収集スピードとメインのコンバージョン数の向上が期待できます。
STEP ③:
ディスプレイ広告へのマイクロコンバージョンの設定 CPAが高くなりがちなディスプレイ広告においても、マイクロコンバージョンの設定をおすすめします。これにより、データ量の増加とパフォーマンスの向上が期待できます。
STEP ④:
リンク先URLごとのコンバージョンアクショングループの設定 キャンペーンごとに異なるリンク先URLを設定している場合、URLごとにコンバージョンアクショングループを分けることで、より効果的な広告運用が可能です。
【注意点】
コンバージョンアクショングループを設定する際は、機械学習がリセットされる可能性がある点に注意が必要です。また、自動入札戦略で目標コンバージョン単価を設定している場合、グループ適用後のCPAの変動に注意し、目標値の見直しが必要になるかもしれません。
【まとめ】
この新しいアップデートにより、コンバージョンアクションごとに優先順位をつけることが可能になりました。これまでのコンバージョン値設定に加え、最適化にも活用できる点が大きなメリットです。今後もこの機能を活用しながら、最適な広告運用方法を模索し続けたいと思います。皆様もぜひ、この新機能を活用して、より効果的な広告運用を目指してください。