看護師の平均年収はいくら？20代・30代・40代と年齢別にリアルを解説！

年収が高いと言われている看護師の実際の年収はどのくらいなのでしょうか？

この記事では、看護師の平均年収や資格、地域、経験年数などによる違いを徹底解説します。

看護師のリアルな平均月収

平均月収

令和4年度 公益財団法人日本看護協会の「2022 年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書によると看護師の平均月収（控除前の総支給額）は以下の通りになります。

資格	平均月収
専門看護師	435,291円
認定看護師	429,170円

専門看護師の方が、認定看護師よりも約6,000円平均月収が高くなっています。

平均年収

専門看護師の平均月収を44万円、認定看護師の平均月収を43万円として、ボーナスを2.5ヶ月分とした平均年収（控除前の総支給額）は以下のようになります。

資格	平均年収
専門看護師	約638万円
認定看護師	約623.5万円

また、令和4年度 国税庁の民間給与実態統計調査による医療・福祉の平均年収は409万円とされています。

医療・福祉業界で比較すると、看護師の平均年収は高い傾向にあるようです。

そして、令和4年度 国税庁の民間給与実態統計調査によるの平均年収は457.6万円（平均年齢47.0歳）とされています。

このことから、業種を問わず平均年収を比較しても看護師の平均年収は高い傾向にあるようです。

【年齢別】看護師の年収データ公開

2022年度の看護師の年齢別の年収は以下の通りとなります。
なお、平均年収はボーナスを2.5ヶ月分とした概算です。

年代	平均月収	平均年収
20～29 歳	336,246円	約488万円
30～39 歳	387,241円	約562万円
40～49 歳	423,522円	約615万円
50～59 歳	459,478円	約667万円
60 歳以上	452,097円	約656万円

勤続年数や保有する資格などによりますが、40代になると、平均年収約627万円に近付くようです。

看護師の20代の平均年収

20代の平均年収はボーナスを2.5ヶ月分とした概算で約488万円です。

年代	平均月収	平均年収
20～29 歳	336,246円	約488万円

令和4年度 国税庁の民間給与実態統計調査による20代の平均年収は331万円で、看護師の平均年収はかなり高い傾向にあるようです。

　

看護師の30代の平均年収

30代の平均年収はボーナスを2.5ヶ月分とした概算で約562万円です。

年代	平均月収	平均年収
30～39 歳	387,241円	約562万円

令和4年度 国税庁の民間給与実態統計調査による30代の平均年収は443.5万円で、看護師の平均年収はかなり高い傾向にあるようです。

看護師の40代の平均年収

40代の平均年収はボーナスを2.5ヶ月分とした概算で約615万円です。

年代	平均月収	平均年収
40～49 歳	423,522円	約615万円

令和4年度 国税庁の民間給与実態統計調査による40代の平均年収は506万円で、看護師の平均年収はかなり高い傾向にあるようです。

看護師の50代の平均年収

50代の平均年収はボーナスを2.5ヶ月分とした概算で約667万円です。

年代	平均月収	平均年収
50～59 歳	459,478円	約667万円

令和4年度 国税庁の民間給与実態統計調査による50代の平均年収は541.5万円で、看護師の平均年収はかなり高い傾向にあるようです。

【項目別】看護師の年収の違い

看護師の年収の違いを以下の項目で見ていきます。

• 資格による違い
• 専門看護師の勤務先の病院設置主体による違い
• 認定看護師の勤務先の病院設置主体による違い
• 男女による違い
• 都道府県別の違い

資格による看護師の年収の違い

2022年度の看護師の資格別の年収は以下の通りとなります。
なお、平均年収はボーナスを2.5ヶ月分とした概算です。

資格	平均月収	平均年収
専門看護師	432,009円	約627万円
認定看護師	429,170円	約623万円
専門看護師・認定看護師両方	457,170円	約663万円

勤続年数や保有する資格などによりますが、専門看護師・認定看護師の両方を取得していると、平均年収約627万円を超えるようです。

専門看護師の勤務先の病院設置主体による違い

2022年度の専門看護師の勤務先の病院設置主体別の年収は以下の通りとなります。
なお、平均年収はボーナスを2.5ヶ月分とした概算です。

病院設置主体	平均月収	平均年収
国	425,051円	約617万円
都道府県・市町村、 地方独立行政法人	436,402円	約633万円
公的機関	433,444円	約629万円
社会保険関係団体	458,024円	約665万円
公益法人	423,809円	約615万円
医療法人	401,720円	約583万円
私立学校法人	448,348円	約651万円
その他	431,806円	約627万円

勤続年数や保有する資格などによりますが、社会保険関係団体が平均年収が多いようです。

認定看護師の勤務先の病院設置主体による違い

2022年度の認定看護師の勤務先の病院設置主体別の年収は以下の通りとなります。
なお、平均年収はボーナスを2.5ヶ月分とした概算です。

病院設置主体	平均月収	平均年収
国	425,617円	約618万円
都道府県・市町村、 地方独立行政法人	447,586円	約649万円
公的機関	432,828円	約628万円
社会保険関係団体	443,377円	約643万円
公益法人	413,347円	約600万円
医療法人	404,227円	約587万円
私立学校法人	451,674円	約655万円
その他	418,515円	約607万円

勤続年数や保有する資格などによりますが、私立学校法人が平均年収が多いようです。

男女による年収の違い

令和4年度の厚生労働省の賃金構造基本統計調査での性別の所得内給付額は以下の通りとなります。
なお、年収はボーナスを2.5ヶ月分とした概算です。

性別	所定内給付額	年収
男性	323,700円	470万円
女性	317,300円	460万円

男性の方が、年収で約10万円高いことがわかります。

都道府県別の違い

令和4年度の厚生労働省の賃金構造基本統計調査での都道府県別の所得内給付額は以下の通りとなります。
なお、年収はボーナスを2.5ヶ月分とした概算です。

都道府県	所定内給付額（月収）	年収
北海道	298,700 円	約434万円
青森県	274,700 円	約399万円
岩手県	296,900 円	約431万円
宮城県	294,400 円	約427万円
秋田県	298,700 円	約434万円
山形県	288,500 円	約419万円
福島県	303,100 円	約440万円
茨城県	310,000 円	約450万円
栃木県	280,400 円	約407万円
群馬県	296,200 円	約430万円
埼玉県	337,400 円	約490万円
千葉県	305,400 円	約443万円
東京都	345,800 円	約502万円
神奈川県	316,700 円	約460万円
新潟県	315,000 円	約457万円
富山県	322,400 円	約468万円
石川県	296,700 円	約431万円
福井県	302,700 円	約439万円
山梨県	314,400 円	約456万円
長野県	323,500 円	約470万円
岐阜県	303,400 円	約440万円
静岡県	311,800 円	約453万円
愛知県	310,100 円	約450万円
三重県	298,000 円	約433万円
滋賀県	313,100 円	約454万円
京都府	292,800 円	約425万円
大阪府	320,600 円	約465万円
兵庫県	316,400 円	約459万円
奈良県	331,200 円	約481万円
和歌山県	301,200 円	約437万円
鳥取県	268,600 円	約390万円
島根県	280,800 円	約408万円
岡山県	281,800 円	約409万円
広島県	281,000 円	約408万円
山口県	305,800 円	約444万円
徳島県	304,500 円	約442万円
香川県	292,800 円	約425万円
愛媛県	269,700 円	約392万円
高知県	273,500 円	約397万円
福岡県	299,200 円	約434万円
佐賀県	298,700 円	約434万円
長崎県	293,400 円	約426万円
熊本県	274,100 円	約398万円
大分県	276,600 円	約402万円
宮崎県	268,100 円	約389万円
鹿児島県	245,300 円	約356万円
沖縄県	275,600 円	約400万円

東京都が最も年収が高く、続いて、埼玉県，奈良県，長野県，富山県の順になっています。

北海道・東北地方

都道府県	所定内給付額（月収）	年収
北海道	298,700円	434万円
青森県	274,700円	399万円
岩手県	296,900円	431万円
宮城県	294,400円	427万円
秋田県	298,700円	434万円
山形県	288,500円	419万円
福島県	303,100円	440万円

所有している資格や勤務先により異なりますが、福島県が最も年収が高くなっています。

関東地方

都道府県	所定内給付額（月収）	年収
東京都	345,800円	502万円
茨城県	310,000円	450万円
栃木県	280,400円	407万円
群馬県	296,200円	430万円
埼玉県	337,400円	490万円
千葉県	305,400円	443万円
神奈川県	316,700円	460万円

所有している資格や勤務先により異なりますが、東京都が最も年収が高くなっています。

中部地方

都道府県	所定内給付額（月収）	年収
新潟県	315,000円	457万円
富山県	322,400円	468万円
石川県	296,700円	431万円
福井県	302,700円	439万円
山梨県	314,400円	456万円
長野県	323,500円	470万円
岐阜県	303,400円	440万円
静岡県	311,800円	453万円
愛知県	310,100円	450万円

所有している資格や勤務先により異なりますが、長野県が最も年収が高くなっています。

近畿地方

都道府県	所定内給付額（月収）	年収
京都府	292,800円	425万円
大阪府	320,600円	465万円
三重県	298,000円	433万円
滋賀県	313,100円	454万円
兵庫県	316,400円	459万円
奈良県	331,200円	481万円
和歌山県	301,200円	437万円

所有している資格や勤務先により異なりますが、奈良県が最も年収が高くなっています。

中国地方

都道府県	所定内給付額（月収）	年収
鳥取県	268,600円	390万円
島根県	280,800円	408万円
岡山県	281,800円	409万円
広島県	281,000円	408万円
山口県	305,800円	444万円

所有している資格や勤務先により異なりますが、岡山県が最も年収が高くなっています。

四国地方

都道府県	所定内給付額（月収）	年収
徳島県	304,500円	442万円
香川県	292,800円	425万円
愛媛県	269,700円	392万円
高知県	273,500円	397万円

所有している資格や勤務先により異なりますが、徳島県が最も年収が高くなっています。

九州地方

都道府県	所定内給付額（月収）	年収
福岡県	299,200円	434万円
佐賀県	298,700円	434万円
長崎県	293,400円	426万円
大分県	276,600円	402万円
熊本県	274,100円	398万円
宮崎県	268,100円	389万円
鹿児島県	245,300円	356万円
沖縄県	275,600円	400万円

所有している資格や勤務先により異なりますが、福岡県と佐賀県が最も年収が高くなっています。

看護師が人気の企業

indeed（2024年5月現在）での看護師が人気の企業を紹介します。

株式会社スタッフサービス・メディカル

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看護師の年収・給料の内訳について

令和4年度 国税庁の民間給与実態統計調査による40～44歳の年収・給与の内訳を経験年数および性別で表すと以下の通りになります。

男性の経験年数ごとの年収・給与

経験年数	所定内給与額	年間賞与その他特別給与額	年収計	労働者数
経験年数計	348,300円	111万円	528.6万円	15,380人
0年	396,700円	2万円	477.1万円	30人
1～4年	300,200円	77万円	436.4万円	860人
5～9年	315,600円	116万円	494.5万円	2,430人
10～14年	331,000円	128万円	524.3万円	2,510人
15年以上	365,300円	109万円	546.9万円	9,550人

女性の経験年数ごとの年収・給与

経験年数	所定内給与額	年間賞与その他特別給与額	年収計	労働者数
経験年数計	324,900円	95万円	484.0万円	86,030人
0年	279,500円	23万円	357.6万円	1,830人
1～4年	272,400円	57万円	383.0万円	5,460人
5～9年	319,600円	82万円	465.1万円	9,040人
10～14年	321,400円	84万円	469.4万円	8,260人
15年以上	332,100円	103万円	501.3万円	61,440人

基本給

令和4年度 国税庁の民間給与実態統計調査による40～44歳の基本給を経験年数および性別で表すと以下の通りになります。

男性の経験年数ごとの基本給

経験年数	所定内給与額	労働者数
経験年数計	348,300円	15,380人
0年	396,700円	30人
1～4年	300,200円	860人
5～9年	315,600円	2,430人
10～14年	331,000円	2,510人
15年以上	365,300円	9,550人

経験年数、資格、地域により異なりますが、40代前半男性の基本給の平均は348,300円となります。

女性の経験年数ごとの基本給

経験年数	所定内給与額	労働者数
経験年数計	324,900円	86,030人
0年	279,500円	1,830人
1～4年	272,400円	5,460人
5～9年	319,600円	9,040人
10～14年	321,400円	8,260人
15年以上	332,100円	61,440人

経験年数、資格、地域により異なりますが、40代前半女性の基本給の平均は324,900円となります。

　

時間外手当

令和4年度 国税庁の民間給与実態統計調査による所定内実労働時間および超過実労働時間、所定内給与額は以下の通りとなります。

性別	平均年齢	平均勤続年数	所定内実労働時間	超過実労働時間	所定内給付額	労働者数
男女計	40.7歳	9.1年	158時間	6時間	318,000円	812,470人
男	37.9歳	8.2年	158時間	6時間	323,700円	85,740人
女	41.1歳	9.2年	159時間	7時間	317,300円	726,730人

男女計での時間外手当は、１時間あたりの賃金の25％増とすると、月に約15,000円となります。

ボーナス

令和4年度 国税庁の民間給与実態統計調査による40～44歳のボーナスを経験年数および性別で表すと以下の通りになります。

男性の経験年数ごとのボーナス

経験年数	年間賞与その他特別給与額	労働者数
経験年数計	111万円	15,380人
0年	2万円	30人
1～4年	77万円	860人
5～9年	116万円	2,430人
10～14年	128万円	2,510人
15年以上	109万円	9,550人

経験年数、資格、地域により異なりますが、40代前半男性のボーナスの平均は111万円となります。

女性の経験年数ごとのボーナス

経験年数	年間賞与その他特別給与額	労働者数
経験年数計	95万円	86,030人
0年	23万円	1,830人
1～4年	57万円	5,460人
5～9年	82万円	9,040人
10～14年	84万円	8,260人
15年以上	103万円	61,440人

経験年数、資格、地域により異なりますが、40代前半女性のボーナスの平均は95万円となります。

看護師の年収に関するよくある質問

看護師は収入の割にきつい？

公益社団法人日本看護協会 「2022 年度 専門看護師・認定看護師に対する評価・処遇に関する調査」報告書に記載されている年齢階層別の月額の総支給額についての満足度は以下の通りです。

行っている業務量

年齢	調査数	満足	やや満足	やや不満	不満	どちらともいえない
全体	4,542 100.00%	159 3.50%	435 9.60%	1,409 31.00%	2,032 44.70%	507 11.20%
20～29歳	2 100.00%	– –	1 50.00%	1 50.00%	– –	– –
30～39歳	705 100.00%	15 2.10%	54 7.70%	243 34.50%	343 48.70%	50 7.10%
40～49歳	2,235 100.00%	70 3.10%	200 8.90%	668 29.90%	1,053 47.10%	244 10.90%
50～59歳	1,451 100.00%	60 4.10%	153 10.50%	455 31.40%	594 40.90%	189 13.00%
60歳以上	149 100.00%	14 9.40%	27 18.10%	42 28.20%	42 28.20%	24 16.10%

全体的に業務量に対する収入に不満を抱いている方が75％と多いようです。

特に、30代～40代では約80パーセントの方が業務量に対する収入に不満を抱いています。

担っている業務内容

年齢	調査数	満足	やや満足	やや不満	不満	どちらともいえない
全体	4,542 100.00%	176 3.90%	515 11.30%	1,423 31.30%	1,944 42.80%	484 10.70%
20～29歳	2 100.00%	– –	1 50.00%	1 50.00%	– –	– –
30～39歳	705 100.00%	13 1.80%	70 9.90%	247 35.00%	329 46.70%	46 6.50%
40～49歳	2,235 100.00%	81 3.60%	242 10.80%	685 30.60%	993 44.40%	234 10.50%
50～59歳	1,451 100.00%	65 4.50%	174 12.00%	452 31.20%	579 39.90%	181 12.50%
60歳以上	149 100.00%	17 11.40%	28 18.80%	38 25.50%	43 28.90%	23 15.40%

全体的に業務内容に対する収入に不満を抱いている方が74％と多いようです。

特に、30代～40代では約80パーセントの方が業務内容に対する収入に不満を抱いています。

担っている役割

年齢	調査数	満足	やや満足	やや不満	不満	どちらともいえない
全体	4,542 100.00%	191 4.20%	590 13.00%	1,367 30.10%	1,862 41.00%	532 11.70%
20～29歳	2 100.00%	– –	1 50.00%	– –	– –	1 50.00%
30～39歳	705 100.00%	17 2.40%	101 14.30%	222 31.50%	303 43.00%	62 8.80%
40～49歳	2,235 100.00%	78 3.50%	285 12.80%	662 29.60%	951 42.60%	259 11.60%
50～59歳	1,451 100.00%	79 5.40%	174 12.00%	450 31.00%	563 38.80%	185 12.70%
60歳以上	149 100.00%	17 11.40%	29 19.50%	33 22.10%	45 30.20%	25 16.80%

全体的に役割に対する収入に不満を抱いている方が71.0％と多いようです。

特に、30代～40代では約75パーセントの方が役割に対する収入に不満を抱いています。

看護師の手取りはどのくらい？

看護師の手取りデータは公開されていませんが、ツールを使うことで大まかな目安は把握できます。

ここでは、看護師の平均年収である627万円（想定月収44万円 / ボーナス99万円 / 年齢45才）を、東京都の手取り額で計算します。

すると想定手取りは以下のようになります。

項目	年収	月収	ボーナス
額面収入	6,270,000円	440,000円	990,000円
手取り額	4,888,008円	337,104円	842,760円

看護師の平均年収から考える想定手取りは、489万円程度です。

上記は自分自身の月給とボーナスの額に基づく手取り計算ツールです。一方、結婚して配偶者を扶養している場合、課税所得の控除を受けることができ、結果として手取りが増える可能性があります。

具体的には、扶養している配偶者の年収が約103万円以下の場合は「配偶者控除」、配偶者の年収が約201万円以下の場合は「配偶者特別控除」という仕組みを利用して、所得税や住民税の支払額を少なくすることができます。

まとめ：看護師のリアルな年収は627万円

看護師のリアルな平均年収は627万円です。

この年収額は、看護師が属する医療・福祉業と比べても高めの年収だと言えます。

当サイトでは、看護師の他にもさまざまな職業の年収データを調査して、公開しています。

気になる方は、別の記事もぜひ確認してみてください。