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職務経歴書の職務要約はどう書く?プロが職種別に例文テンプレを紹介
職務経歴書の職務要約に何を書けばいいのか悩んでいる方のために、職務要約を書くポイントと職種別の例文を紹介します。
職務要約とは
職務要約とは、これまでの職務経歴の要点を簡潔にまとめたものです。わかりやすく言えば、どのような業界や職種を経験してきたかをまとめる「あらすじ」のようなものです。
企業の採用担当者は、毎日多くの職務経歴書を確認するため、まずは職務要約を読んで、詳細を読むべきかどうかを判断します。そのため、「この人は我が社で活躍できそうだ」や「即戦力として期待できそうだ」と思わせる内容にすることが重要です。
次に、職務要約を書く際のポイントについて説明します。
職務要約を書く際のポイント
職務要約は職務経歴書の冒頭に書かれ、職務経歴の要点をまとめたものです。職務要約を書く際には、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
・3行から5行程度で簡潔にまとめる
・採用担当者が興味を抱く内容を書く
・アピールしたい内容を具体的に書く
これらのポイントを意識して、職務経歴を効果的に伝えましょう。
3行から5行程度で簡潔にまとめる
職務要約は3行から5行程度で簡潔にまとめることが重要です。なぜなら、長すぎると要点が伝わりにくくなってしまうからです。
基本的にわかりやすく書くことが大切なので、文字数は200文字から300文字を目安にすると良いでしょう。
長々と書くと最後まで読んでもらえない可能性が高くなりますし、簡潔に伝える能力が低いと判断される恐れもあります。
だからこそ、誰でも理解できるような言葉で要点をうまくまとめるように心がけましょう。
採用担当者が興味を抱く内容を書く
採用担当者は多くの応募者の履歴書や職務経歴書を確認します。そのため、職務要約を読んでから詳細を読むべきか判断することが多いです。
採用担当者に興味を持ってもらえないと、詳細まで目を通してもらえない可能性があります。
職務要約を書く際には、いかに採用担当者の興味を引くかがポイントです。応募する企業に合わせて内容を少し変えると良いでしょう。内容だけでなく、書く順番も重要です。
さらに、面接で聞いてほしいことを職務要約に入れておくのも一つの手です。
アピールしたい内容を具体化する
職務要約には、自分の実績やスキルの中で特にアピールしたい内容を具体的に書きましょう。
例えば「営業成績が良かった」ではなく、「同期入社の新人10人中1位でした」や「売上を○%伸ばしました」など、具体的な数字を入れると効果的です。
応募先企業が求める経験や業務内容に合わせて、アピールしたい内容を具体的に盛り込んでいくことが重要です。
職務要約の例文テンプレート【ケース別】
職務要約の例文テンプレート、雛形、フォーマット、サンプルを、以下の6つのケースに分けてご紹介します。
・営業職
・販売職
・システムエンジニア職
・経理職
・看護師
・複数回転職している場合
営業職
営業職の職務要約の例文を以下に用意しましたので、ぜひ参考にしてください。
例:営業職の職務要約
「株式会社○○に入社後、食品メーカーの営業職として百貨店やスーパーマーケットなどに対し、営業活動を行ってきました。部下○人を指導しながら、地域の飲食店と連携したキャンペーンのリーダーを担当し、売上目標である××万円を○ヶ月連続で達成いたしました。その業績が評価され、営業トップの成績を上げることができ、表彰されました。」
営業職の場合、売上や部下の人数などを数値化すると、実績の大きさが明確になり、採用担当者に伝わりやすくなります。
また、マネジメント経験やリーダーの経験がある場合も記載してください。表彰された経験や、MVPに選ばれた経験なども「即戦力になってくれそうだ」というアピールになります。
販売職
販売職の職務要約の例文を以下に用意しましたので、ぜひ参考にしてください。
例:販売職の職務要約
「平成○年に株式会社○○に入社し、販売職を約○年経験しました。在庫管理やシフト作成、接客を担当し、○年後に年間目標売上である××万円を達成しました。平成○年からは、店長代理としてスタッフ○名をまとめながら、売上予算を作成し、店舗経営全般に尽力しています。」
販売職の場合も営業職と同様、売上や部下の人数などを数値化すると、実績が明確になり、採用担当者に伝わりやすくなります。
店長の経験や部下の教育について記載することで、マネジメント力やコミュニケーション力のアピールにも繋がります。
システムエンジニア職
システムエンジニア職の職務要約の例文を以下にご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
例:エンジニア職の職務要約
「平成○年に株式会社○○に入社し、サーバーエンジニアとして運用を○年経験後、基盤構築を○年経験しました。○○会社とのプロジェクトではプレゼンテーションの経験も積みました。現在はプロジェクトマネージャーとしてプロジェクト管理を行い、約○名の××チームを指導しています。」
システムエンジニア職の場合、経験したプロジェクトや習得したスキルを具体的にまとめると良いです。
スキルが多岐にわたる場合は、職務経歴書に別途スキルの欄を作り、まとめて記載すると見やすくなります。
経理職
経理職の職務要約の例文を以下にご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
例:経理職の職務要約
「新卒で株式会社○○に入社後○年間、東証一部上場企業の経理部にて、有価証券報告書の作成や請求書発行などの月次処理業務に携わってまいりました。営業部など様々な部署と連携を取りながら業務の精度向上を目指し、在職中に日商簿記1級を取得しました。俯瞰的な視点で経理財務に携わる姿勢を心がけ、経理のスペシャリストとして貴社に貢献したいと考えております。」
経理業務は幅広く業務内容が分かれているため、会社の規模や担当業務を具体的に記載することが重要です。
実務経験に加えて取得した資格があれば、それも記載することで即戦力としてのアピールができます。
看護師
看護師の職務要約の例文を以下にご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
例:看護師の職務要約
「私は○○病院へ入職後、○年間、手術室看護師として従事してまいりました。機器出し看護を担当し、これまで数々のオペを経験しました。最新の医療技術に基づいた処置やオペでの立ち回り方を学び、いかなる状況にも対応できる冷静沈着な精神と確かなスキルを身につけました。」
勤務していた病院名や配属科、担当業務や学んだことを具体的に記載しましょう。部下への指導経験がある場合は、それも書いておくと、マネジメント力のアピールに繋がります。
複数回転職している場合
複数回転職している場合の職務要約の例文を以下にご用意しましたので、ぜひ参考にしてください。
例:複数回転職している場合の職務要約
「新卒で株式会社○○に入社後、○年間ほど一部上場企業で法人向け営業を行っておりました。顧客へのより良い提案を提供する姿勢を意識し、部署の売上目標である××万円を○ヶ月で達成しました。
その後、独学で習得したプログラム言語のスキルを活かすために○○株式会社に転職しました。システムエンジニアとしてプログラムの基本設計から開発、テストまでを担当し、営業目線と顧客目線の両方を意識した開発を行いました。」
複数回転職している場合は、最もキャリアの長い業務を中心に記載するのが良いです。また、共通する経験やスキルをまとめて記載するようにしましょう。
キャリアの一貫性を意識しながら、転職によってキャリアアップを実現していることを強調すると、採用担当者に良い印象を与えることができます。一貫して同じ仕事に取り組む姿勢を見せることで、キャリアアップのための転職だという印象を与えられます。
職務要約がうまく書けない場合は転職エージェントへ
職務要約がうまく書けない、または自分の職務経歴をどのように書けば良いかわからないという方もいらっしゃるかと思います。
そんな方には転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントにはキャリアアドバイザーがおり、職務要約の書き方や履歴書、職務経歴書の作成についてアドバイスをしてくれます。
それだけでなく、面接対策や求人のエントリーなど、転職活動全般をサポートしてくれます。
ただし、キャリアアドバイザーによってサービスの質やスキル、保有している求人が異なるため、複数の転職エージェントに2~3社登録して利用するのがベストです。複数のエージェントを利用することで、自分に最適なサポートを受けられるエージェントを見つけることができるでしょう。