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新卒1年目の転職は難しい?リスクや成功のためのポイントを解説!
「新卒1年目だけど転職したい。でも厳しいかな、甘えと思われるかな・・・」 こんな悩みを抱えていませんか?
仕事が自分に合わなかったり、人間関係がうまくいかなかったり、理由は様々でしょう。
そんなあなたに必要なのは、以下の3つです。
✓ 1年目で転職するリスクを正しく認識する
✓ 仕事の本質を理解する
✓ 転職したい理由をうまく言語化する
この記事では、数千人の転職者を支援してきた私が、「1年目で転職するリスクと解決策」について体験談を交えながら解説します。
新卒1年目での転職はおすすめできない
転職者
1年目で転職するのってありですか?今の仕事が合わなくて辞めたいのですが・・・」
回答
新卒1年以内に会社を辞めるのは、おすすめしません。 1年以内に仕事を辞めた人は「うちに入っても簡単に辞めてしまうのでは?」と思われてしまうためです。
また、初めて転職活動をする方が多いと思いますが、現職の退職理由は明確でも、次に転職したい業界や職種、会社については漠然としている方が多いです。
その状態で転職サイトやハローワークなどを利用して会社を探しても、新卒の就活と同じようなミスマッチを繰り返す可能性が非常に高いです。
それでは1年目での転職がおすすめできない理由について詳しく解説します。それでも、できるだけ早く転職したいと感じている人も多いと思うので、解決策も一緒に紹介しますね。
<1年目での転職をおすすめしない理由>
● そもそも企業から評価されず、転職自体が難しい
● 転職できても、同じ不満を繰り返し感じやすい
これら2つの理由について、企業の採用支援をおこなってきたプロの転職エージェントの視点から詳しく解説していきます。
そもそも企業から評価されず、転職自体が難しい
新卒1年目での転職は企業から評価されないため、転職自体が難しくなります。
新卒1年目から3年目は第二新卒に該当し、積極的に採用している会社も多く存在しますが、残念ながら1年目は例外にあたり、転職は難しいです。
1年目だと業務に慣れるのに精一杯で、何かの仕事を「やり遂げた」と言えるケースは少ないでしょう。
自分で決めて入った会社において何もやり遂げずに辞めたいという人に対して、企業側は「うちに入社しても、また途中で投げ出してしまいそうだな」とネガティブな印象を持ってしまいます。
そこで、1年目で転職を考えている人は、企業に「またすぐに辞める可能性が高い」と思わせないことが大切です。
そのためには、「それなら1年目でも仕方ない」「うちで頑張ってくれそうだ」と企業側が納得できる転職理由を伝えましょう。
転職できても、繰り返し同じ不満を感じやすい
1年目での転職をおすすめできないもう一つの理由は、1年目の転職理由がどの仕事においても避けられないことである場合が多いためです。
特に「仕事が合わない気がする」「やりがいを感じられない」という声はよく聞きますが、これは何もかも未経験な新卒1年目の人にとっては当たり前のことで、仕事が変わっても同じです。
誰しも初めてのことはうまくできなくて当たり前で、慣れてきてはじめてできるようになるものです。そして成果が出ると、会社から評価されたり顧客から感謝されたりして、やりがいを感じるようになっていくのです。
これを理解せずに目先の不満を解消したくて転職してしまうと、また同じ不満を感じて短期離職が続いてしまい、最終的に転職がますますできなくなっていく、という負のスパイラルに陥ってしまいます。
それでも転職したいという人へ
ここまで新卒1年目での転職をおすすめしない理由について解説しましたが、「それでも転職したい!」という人もいると思います。
新卒1年目で転職をしたいのなら、転職エージェントの利用が必須となります。
どんなに優秀な人でも、どんなに企業に入りたい意欲が高くても、1年以内に辞めてしまったという事実が企業の懸念材料として残ります。それによって書類選考すら通過できないこともあります。
その点、エージェントはあなたが1年で退職することになった理由をうまくフォローして、履歴書や職務経歴書と一緒に推薦状として送ってくれるため、企業の懸念点を減らしてくれます。
また、次に転職したい業界や職種、会社などが漠然としている人も、キャリアアドバイザーに相談することで明確になり、一人で転職活動をするよりも選考通過率が上がります。
新卒1年目で転職してもいいケース
新卒1年目で転職するのは甘えではないか、3年は働くべきなのだろうかと悩んでいる人もいると思います。
ですが、単なる勤続年数よりも「企業が納得できる転職理由があるか」が重要です。3年目でもこれがなければ転職は難しく、1年目でもこれがあれば転職は可能です。
では企業側が納得できる転職理由とは具体的にどういったものか、新卒1年目で転職してもいいケースを紹介します。
● 労働環境が悪い
● やりたい仕事を任せてもらえない
● やりたい仕事が変わった
● 社風が合わなかった
● 会社の将来性や経営状況に不安がある
● 営業へのジョブチェンジを希望している
労働環境が悪い
給与の未払いや過度な残業の強要、パワハラの横行など労働環境が明らかに悪い場合は転職を考えた方が良いです。
法令違反が多ければ労働基準監督署に行くことも視野に入れましょう。
身体的・精神的に長期就業が難しい場合など、個人のキャリアにとって不利益だと判断した場合はすぐに転職するのをお勧めします。
やりたい仕事を任せてもらえない
入社前に希望した仕事内容ができると聞いていたのに、全く関係のない部署に配属されてしまった場合などは転職してもいいでしょう。
明確なキャリアビジョンがあり、明らかにそれにそぐわない仕事内容であるなら、転職して軌道修正するのが適切です。
やりたい仕事が変わった
こちらも、明確なキャリアビジョンがあっての方針転換なら問題ありません。
たとえば、様々な経験をしたうえで次にやりたい仕事が見つかったが、それが今の会社ではできない場合などは、その仕事ができる会社へ転職してもいいでしょう。
社風が合わなかった
入社して一定期間その環境に身を置かないと見えてこない風土もあります。これは入社前に見極めるのが難しく、あなたが調整できるものでもありません。 たとえば、成果主義でどんどん昇給昇格したいのに、入ってみたら年功序列であった場合など、自分の志向と明らかに合わないようであれば転職してもいいでしょう。
会社の将来性、経営状況に不安がある
事業の将来性が弱く、望むスキルを身につけることができないなら、転職してもよいでしょう。 また、経営状況が悪化していて経費も捻出できず、最悪給与未払いとなっている場合などは速やかに転職すべきです。
営業へのジョブチェンジを希望している
新卒1年目で転職して良いケースとして、営業へのジョブチェンジも挙げられます。なぜなら、営業職は第二新卒や業界未経験者を積極的に採用しているからです。 特に人材業界やIT業界、広告・メディア業界は現在成長段階にあり、社員を増やしたがっているため営業として転職しやすいと言えます。
新卒1年目での転職を再検討した方がいいケース
こちらでは新卒1年目での転職を再検討した方がいいケースを紹介します。
なお、転職してもよいケースと同じ転職理由が含まれています。同じ理由でも、その考え方次第では転職を再検討した方がいい場合もあるのです。
あなたは転職してもよいのか再検討した方がいいのか、その違いを見極めて判断しましょう。
● 入社から半年以内
● やりたい仕事を任せてもらえない
● やりたい仕事が変わった
● 成果を残せず、合わないと感じる
● 会社の将来性や経営状況に不安がある
入社から半年以内
まだ新卒入社から半年以内なら、基本的に転職は避けるべきです。
あまりにも耐え難い状況があったり、リスクを取ってでも挑戦したいことがある場合は別ですが、企業側にマイナスな印象を与えることになります。
面接官が納得できる転職理由でない限り「またすぐに辞めてしまうのでは?」「現状を変えようとしない人なのでは?」と思われてしまいます。
ただ、入社半年以内でどうしても転職したいという人は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
なぜなら、面接では早期退職の理由や、社会人経験の豊富な中途入社希望者と比較されてしまい、入社ハードルが高いためです。
やりたい仕事を任せてもらえない
会社の意図を確認せず、「なんとなくイメージと違った」などの理由で転職するのはやめましょう。今は希望の仕事内容でなくても、会社の判断で適性のある別の仕事にアサインされる可能性があります。
もしくは、希望の仕事が一定の経験や高度なスキルを必要とする場合、一旦関連部署に配属されることもあります。
どちらも会社の意図があってまだ任せてもらえていないパターンですが、どうしてもやりがいが感じられない場合もあると思います。その際は先輩や直属の上司、人事部に配属理由を聞いたり、希望の部署に異動可能なのか一度尋ねてみるのが良いです。
やりたい仕事が変わった
この転職理由は、考え方や志向に一貫性がなく軸足が定まっていない人材だと判断されやすくなります。
スキルや経験を積む中でやりたい仕事が変わるのはよくあることですが、ここでも明確なキャリアビジョンがあることが前提です。
明確なキャリアビジョン無しに「なんとなく今の仕事じゃない気がする」という理由での方針転換は避けましょう。
成果を残せず、合わないと感じる
こちらは、課題に対して努力する姿勢、もしくは忍耐力がないと判断される可能性があるので避 けるべきです。ミスが多くて成果が残せない場合も、そのミスを今後の仕事に活かすことができ れば、きちんと評価してくれるはずです。
成果が出るまでの早さは人によって変わりますし、先輩や上司もかつては同じような経験を乗り 越えているものです。
そのため、1年目で成果が出ないからといって転職を検討するのは早計です。
会社の将来性、経営状況に不安がある
会社の将来性や経営状況に不安があると、勤め続けるのも悩みますよね。
ですが、あえてその会社に残って会社の立て直しをしたり、空いたポジションで管理職を任せて もらえる余地があるかもしれません。
これらの経験を得ることが出来ればあなたの経歴にかなりプラスになるので、抵抗のない人は現 職に一旦留まるのもありでしょう。
新卒1年目の転職を成功させる8箇条
新卒1年目での転職を成功させるには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
ここではそのポイントについてお伝えします。
● 就活と転職活動は別物であることを意識する
● 転職理由は前向きに
● 自己分析と企業研究をしっかりやる
● 会社にどのように貢献できるかを伝える
● 年収ダウンを嫌がらない
● 大手企業や人気企業ばかり希望しない
● 条件を増やしすぎない
● 転職エージェントを利用する
就活と転職活動は別物であることを意識する
まず最初に意識すべきことがあります。それは就活と同じ感覚で転職活動をしてはいけない、ということです。中途市場を新卒と同じだと考えて行動すると失敗する可能性があります。
最大の違いは業務経験の有無です。
就活では学生時代の活動を自己PRとして語りますが、転職活動ではこれまでの業務経験を志望企業の業務に関連づけて語る必要があり、難易度が増します。
企業研究についても、就活ではインターンシップなどで平等に情報収集の機会がありましたが、転職活動では全て自分で行わなければなりません。
いずれにせよ、就活時代には候補者間で大きな差が出なかったものが、転職活動では個人の経験や努力によって大きな差が生まれるようになります。
転職理由は前向きに
冒頭で、1年目の転職には企業が納得できるような転職理由が必要だとお伝えしました。
ですが、それを「やりたい仕事と違ったから」とか「社風が合わなかったから」などとそのまま伝えてはいけません。
なぜなら企業は、自分の行動や意思決定を振り返り、前向きに改善できる人物を求めているからです。
転職という決断に至るまでに、会社や上司などの環境要因が含まれていることは面接官も理解しています。
とはいえそれを他責にして終わりではなく、短期離職してしまった要因や反省をしっかりと伝え、同じことを繰り返さないためにどのようなことを考えているのか具体的に伝えることが、困難に対して前向きな人材であると評価してもらえるきっかけになります。
自己分析と企業研究をしっかりやる
こちらは志望動機作成の場面で役に立つポイントです。
新卒1年目の転職者に対して企業が最も懸念しているのは、「またすぐに辞めてしまうのではないか」という点です。
そこで逆に、「この人はすぐには辞めなさそうだから採用しよう」と思ってもらうためには、自己分析と企業研究をしっかりやることが重要です。
自己分析と企業研究をやることで、「自社の仕事をきちんと理解した上で、自分の目標のために自社でどう活躍したいかのビジョンが明確だ。だからすぐには辞めないだろう」と思ってもらえるからです。
手順としては、まず自己分析をしっかりやることで自分のキャリアビジョンや転職で成し遂げたい目標を明確にします。
次に、企業研究で得た業務内容や企業のビジョンの情報に、自分の転職の目的や目標を結びつけ、入社後成し遂げたいことや携わりたい仕事として志望動機にするのです。
会社にどのように貢献できるかを伝える
2つ目のポイントは、会社にどのように貢献できるかを伝えることで、自己PRの場面で役立ちます。
自分を採用するメリットが企業側にあるのかをしっかり考えてみましょう。
メリット(売上)を企業に与えるために、自身のどんな経験を活かしてどのように行動するのかという部分まできちんと話せるようにしておく必要があります。
年収ダウンを嫌がらない
年収ダウンやキャリアダウンを嫌がらないことも、新卒1年目の転職を成功させるコツの1つです。
新卒1年目の段階では十分なスキルや経験があるとはみなされないため、企業側が中途採用で求めるレベルと合致しないケースが多くなります。
そのため、前職以上のスキルや経験を求められる企業・職種に転職することはほぼできず、キャリアアップや年収アップに繋げることも難しいでしょう。
自分に合った働き方をしたいのであれば、キャリアや年収まで全部は上げられないということを頭に入れておく必要があります。
大手企業や人気企業ばかり希望しない
大手企業や人気企業だけを希望しないことも心得ておきましょう。ネームバリューを気にして大手企業だけに絞って転職活動をすると失敗してしまいます。
なぜなら、多くの大手企業は新卒採用に力を入れている傾向が強く、中途採用枠がなかったり、募集していても難易度が高かったりするため、転職するのが難しいからです。
たとえ大手企業に転職できたとしても、仕事がハードすぎて耐えられずにすぐ辞めてしまうというパターンや、仕事にやりがいを感じられずに後悔してしまうパターンもあります。 失敗しないためにも、中長期的な目線で「将来どうなりたいのか」「何をしたいのか」をしっかりと定義した上で、必要なスキルや経験が身につく転職先を探すのがベストです。
条件を増やしすぎない
失敗してしまう特徴の2つ目は、転職活動に慎重になるあまり条件を細かく設定しすぎてしまうことです。1年目にひどい目にあったため、細かい条件まで気にしすぎて転職が実現しないことがあります。
他にもパワハラがひどかったために、応募したいと考えている企業の社風と他社の社風を調べて延々と比較してしまうという人も多く見られます。
あれもこれもと条件を全て満たす転職先はありません。タイミングを逃し転職しにくくなるので、時には妥協も必要です。
転職エージェントを利用する
最後におすすめしたいのは、転職エージェントの力を借りることです。
ここまで7つのコツをお伝えしましたが、自分1人の力では企業研究や自己分析が企業の評価を得られるレベルに仕上がっているかは判断できませんよね。
また、得た経験が限られている新卒1年目の人にとっては、数少ない経験を基に会社にどう貢献できるかを上手にまとめて語るのは難しく感じられるかもしれません。
転職エージェントを利用すると、サポート開始から内定まで二人三脚でアシストしてくれます。
企業に評価されやすい自己PRや志望動機の書き方を指導してくれるほか、志望企業の採用担当者と連携しているので選考情報を得て対策することも可能です。
【Q&A】新卒1年目の転職によくある不安
新卒1年目の転職の実体験を紹介したところで、1年目が転職を検討する際に抱きがちな不安を紹介します。 当てはまるものがあると思うので、不安はここで解消しておきましょう。
● 短期離職は印象が悪いのか
● 1年で辞めていいのか
● 退職を切り出すのが不安
● 安定と成長のどちらを取るのが正解か
短期離職は印象が悪いのか
相談者
短期離職はやはり印象が悪いのでしょうか?面接官からどう思われるか不安です。
回答
結論として、短期離職は転職理由によって良い評価にも悪い評価にもなります。
生涯1社で勤め上げる時代は終わり、個々のキャリアビジョンや選択の多様性が尊重され、それに伴い転職がごく当たり前になっていることを企業も理解しています。
しかし、転職理由がはっきりせず、キャリアに対する目的意識もないと判断されると、「ただ忍耐力がないから辞めた人」と見なされ、企業からの評価は望めません。
明確なキャリアビジョンがあり、そのための手段として転職する、と伝わることが良い評価を得る秘訣です。
1年で辞めていいのか
相談者
業務経験がかなり浅い1年目という段階で辞めたら、いい会社に入れないのではないですか?
回答
自分のキャリアの方針や展望がはっきりしているなら年数にとらわれず転職して大丈夫です。
「入社して3年は勤めるべき」という習わしを気にしている方も多いと思いますが、これは一般的に仕事の流れをひと通り覚え、様々なトラブルに対応できるまでに、早くても3年は必要だと考えられて浸透したものです。
前項の内容にも近いですが、現代ではキャリアビジョンやそれを叶えるためのステップも多様化し、それにともなって成長スピードや一人前と判断できる基準も人それぞれになりました。
よって、ご自身の中で次のステップとして転職という手段を取るのが妥当というキャリアビジョンがあるのなら、1年目で転職しても問題ありません。
退職を切り出すのが不安
相談者
入社1年も経たずに上司へ退職を切り出すのが怖いし、気まずいです。きついことを言われるのでしょうか?
回答
考えた末の決断であれば、大人があなたの挑戦を妨げることはありません。前向きな気持ちを伝えれば、応援してもらえることがほとんどでしょう。
新卒入社以来、手間と時間をかけてもらった恩を思うと、辞める意思を伝えるのは怖いことだと思います。
ですが、各自が描くビジョンがあることや、会社にある程度の課題があることで離職者が出ることも理解してもらえます。
現職における経緯やその決断に至った理由、退職後に成し遂げたいことを話せるようにしてから切り出すのがベストです。
安定と成長のどちらを取るのが正解か
相談者
成長のため転職を検討していますが、現職での安定を失うのが怖いです。どうしたらいいでしょうか?
回答
結論として、安定と成長のどちらが向いているかは人それぞれで、チャレンジしてみないとわかりません。
「安定」の概念を、社格や給与、福利厚生と捉える人もいれば、在宅勤務などの勤務形態や周囲との実力差がないことなどで捉える人もいます。人それぞれでしょう。
ですがどれにも共通して言えるのは、それらは自分で挑戦して初めて比較できるものであり、一概に正解はないということと、挑戦のチャンスは歳を重ねるごとに失われていくということです。
挑戦や転職は時期が早ければ早いほど、中長期的に得られるスキルやそれに伴う評価も大きくなります。
失敗してもやり直しがきくのは若者の特権です。チャンスを逃す前に一度挑戦するのをおすすめします。
新卒1年目で転職するリスク
ここでは新卒1年目で転職する際に考えられる3つのリスクについて詳しく紹介します。
安易に転職を決める前に、デメリットも把握しておきましょう。
● 年収は転職前と同程度か下がる
● 応募できる求人数が少ない
● 面接官の目線が厳しい
年収は転職前と同程度か下がる
まず1つ目のリスクは、年収が転職前と同程度、もしくは下がるケースが多いという点です。
なぜなら、第二新卒は新卒とそれほど経験やスキルに差がなく、企業側からすれば、まだまだ利益を生み出す即戦力人材ではないからです。
1年未満での転職の場合、人事や企画といった年収の高い管理部門・中核部門へ行けることはまずありません。また、今の会社の初任給が高めだった場合は、下がる可能性がより高いです。
たとえ給与が上がったとしても、労働環境など他の条件が悪くなってしまうケースもあるため、もし転職で給与を上げたい場合は経験やスキルを身につけてからの方が良いでしょう。
上記の点を覚悟できないのであれば、新卒1年目での転職はしないほうが良いです。
応募できる求人数が少ない
2つ目のリスクは、新卒1年目では応募できる求人数が圧倒的に少ないという点です。応募できても、一般に人気のない仕事であることが多いです。
その理由としては、新卒採用で一旦採用活動を終える企業が多いことが挙げられます。そのため、就活時のような求人が見つかると思って安易に退職すると上手くいかないでしょう。 新卒2~3年目になると応募できる求人数が増える傾向にあるので、望む仕事がしたい場合はむやみに退職せず、今の企業で経験やスキルを積むのが望ましいと言えますね。
面接官の目線が厳しい
3つ目のリスクは、面接官の目線が厳しいという点です。新卒1年目で転職を考えている人に対しては、「考えが浅いのではないか」「またすぐに辞めてしまうのではないか」などの懸念を想定した上で面接が行われます。
そのため、この懸念を解消できなければ面接を通過することができず、転職が厳しくなってしまいます。
入社して1年以内の転職は、どうしてもハードルが高くなりがちです。それが嫌だという場合は、ひとまず2~3年は頑張ってから転職を検討するのが良いでしょう。
1年目の転職のまとめ
ここまで紹介した1年目の転職における要点をまとめておきます。
● 新卒1年目の転職は難易度が高い
● 短期離職であっても企業が納得できる転職理由が必要
● 転職していいケースとそうでないケースが存在する
● 自己分析や企業研究、キャリアビジョンの明確化も必要
新卒1年目での転職は不可能ではないものの、非常に難易度が高いです。また、新卒の就職活動と同じような気持ちで臨むと失敗してしまう可能性も高いです。
だからこそ、新卒1年目で転職を検討している人には転職エージェントの利用をおすすめします。キャリアアドバイザーがあなたの希望のヒアリングをはじめ、職歴やスキルの棚卸しをしてくれますし、自己分析だけでなく応募書類の書き方や添削、将来のビジョンに対するアドバイスもしてくれます。
それだけではなく、企業研究のやり方や面接対策も徹底的に行ってもらえるので、初めて転職する人でも不安を抱えることなく安心して転職活動を進められます。
ただ、キャリアアドバイザーによってサービスの質やスキル、保有する求人が異なるので、2~3社複数登録をして面談をしたうえで、比較検討して利用する転職エージェントを決めるのがベストです。