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非公開求人ってぶっちゃけどうなの? 非公開理由やメリット・デメリットを解説
非公開求人という言葉を見て「怪しくないの?」と感じている方に向けて、公開求人との違いやメリット・デメリットについてお伝えします。
企業が非公開求人にする理由についても、転職のプロの視点で分かりやすく解説します。
非公開求人とは?
非公開求人とは、企業のホームページや転職サイトなどで一般に公開されていない求人を指します。具体的には以下のような求人です。
<非公開求人の内訳>
● 人気企業の、特に人気職種の求人
● 重要なポジション(役員クラス)の求人
● 既存の重要なプロジェクトに参画する求人
● 世間や社内に公表されていないプロジェクトに参画する求人
企業名や募集職種、仕事内容などが一般公開されていないため、なぜ非公開なのかと疑問を抱いたり、そのせいで怪しいと感じたりする人が多いですが、上記のような魅力的な求人が多いです。
転職サイトをはじめとした公開求人だけでは、これらのような入社後にやりがいを持って活躍できそうな求人には出会えません。
非公開求人は紹介制なので、転職エージェントに登録して非公開求人の紹介を依頼することが必要です。
特にリクルートエージェントの非公開求人数が約30万件、dodaの非公開求人数が約20万件と、圧倒的な量を誇ります。(次点エージェントで約2万件程度)
非公開求人を少しでも紹介してもらいたいなら、どちらかに登録しておきましょう。
非公開求人と公開求人の違い
公開求人は企業名や職種、年収などが一般公開されており、自ら応募することができます。一方、非公開求人は募集内容の一切が非公開となっており、転職エージェント経由でしか確認することができません。
転職サイトで検索すれば誰でも見られる公開求人と、転職エージェント経由でしか見ることができない非公開求人には、さまざまな違いがあります。
公開求人は自分1人で応募できるので、誰にも時間を取られず転職活動を行えるのが良い点です。ただし、求人情報以外の判断材料が少ないため、自分に合っているかを正しく判断することが難しい面もあります。
一方で非公開求人はエージェントに紹介してもらう必要がありますが、転職のプロがその人に合った求人を厳選して紹介してくれるメリットがあります。
転職を成功させたいならどっちを選ぶべき?
【転職者】
非公開求人と公開求人の違いは分かったけど、転職先はどっちから探せば良いんですか?
【回答】
非公開求人と公開求人のどちらの方が転職を成功させやすいのか、気になる人は多いと思います。
結論として、転職を本気で成功させたい人は、どちらか一方ではなく、両方を合わせて探すべきです。
というのも、公開求人から自分1人で選ぶだけだと、自分に合った企業かどうかよく分からないまま入社してしまい「こんなはずではなかった」と後悔する可能性があるからです。
その点、非公開求人は転職エージェントとの面談を経て紹介されるため、自分に合った企業の求人なのでミスマッチが起こりにくいのです。
さらに、転職エージェントは自分に合った求人の選び方も教えてくれます。それを参考にして、両方を合わせた選択肢から最も自分に合った求人を選ぶのが理想ですね。
まずはエージェントと面談して自分に合った仕事や非公開求人を紹介してもらい、並行して自分でもサイトの公開求人から探すことで、多くの選択肢から自分に合った求人を見つけることができます。
企業が非公開求人を転職エージェントに依頼する理由
企業が非公開求人を転職エージェントに依頼する理由として、「応募が殺到するのを避けたい」「重要なプロジェクトを社外に知られたくない」「自社の社員に知られたくない」という3つがあります。
この3つの理由について、次でさらに詳しくお伝えしていきますね。
● 応募が殺到するのを避けたい
● 重要なプロジェクトを社外に知られたくない
● 自社の社員に知られたくない
応募が殺到するのを避けたい
非公開求人の中には、誰もが知る人気企業も含まれています。これは、人気企業が公開求人で採用募集をかけると、応募が殺到してしまうからです。
応募が殺到すると、企業の採用担当者が毎日数十件・数百件の履歴書や職務経歴書、ポートフォリオに目を通さなければなりません。しかし、いくら採用が中心業務だと言っても、とても処理しきれないのが現状です。
そこで、一般公開せず非公開求人にすることで、ある程度企業側が求める条件にマッチする転職者だけからの応募が来るようにしているのです。
重要なプロジェクトを社外に知られたくない
重要なプロジェクトの動向を他社に知られたくないため、非公開求人にされているケースも多いです。特に非公開求人が多いのは、Web・ゲーム業界です。
新規Webサービスや新作ゲームの開発など、極秘プロジェクトはやはり競合他社に知られたくないものです。
例えば、人気ゲーム会社がシナリオライターを大量に募集する求人を公開すれば「何か新しいゲーム開発を進めようとしているのでは?」と競合他社に察されてしまいます。
このような情報が他社に知られてしまうと経営上のリスクに繋がる可能性があるため、非公開求人として採用するのです。
自社の社員に知られたくない
非公開求人は、他社に知られたくないという理由だけでなく、自社の社員に知られたくない情報も含まれています。特に多いのは、役員クラスの求人です。
秘密裏に採用を行う理由として、自社社員に不安を抱かせたくないことが挙げられます。
求人を一般公開し、その情報を自社社員が見てしまうと「外部から役員を登用するということは、今自分が努力しても出世できないのでは?」など、疑惑や不信感が生まれてしまいます。
だからこそ、非公開求人として扱うようにしているのも理由の一つです。
非公開求人のメリット
上記で非公開求人の特徴をご紹介しましたが、ここではメリット・デメリットについて詳しく説明します。
<メリット>
● 求人数が多い
● 大手有名企業の求人が多い
● 幹部クラスの求人が多い
では、これら3つについて詳しく見ていきましょう。
求人数が多い
非公開求人は、各社転職エージェントが保有する総求人数の内、約5割以上を占めています。
実際に業界最大手の転職エージェントであるリクルートエージェントは、2024年5月時点で全体求人約70万件のうち約30万件が非公開求人です。
企業のホームページや転職サイトでは見つけられなかった求人が見つかることもあるので、多くの求人を比較してじっくり決めることができます。
非公開求人を活用すれば、思いがけない企業の求人との出会いが待っているかもしれません。
転職エージェントの非公開求人を利用するだけで、利用しない場合の倍の数の求人と出会えることになります。
「求人数ばかり多くても絞り込めない・・・」という方でも、転職エージェントはあなたのやりがいや転職後に叶えたい条件などを踏まえて、あなたに合った企業の求人を紹介してくれるので、求人数の多さに混乱することもありません。
なかでもリクルートエージェントとdodaは業界トップの求人数を誇るため、よりたくさんの求人からあなたにマッチした企業を紹介してもらいたい人は登録しておきましょう。
大手有名企業の求人が多い
非公開求人の中には、応募が殺到してしまう人気企業や大手企業の求人情報が多く含まれています。
これは、公開求人で募集することにより応募が殺到するのを防ぐ目的で、非公開求人を利用する企業が多いためです。
そのため、企業の公式サイトでは求人募集がないのに、転職エージェントのみで応募できる求人と出会える可能性もあります。
幹部クラスの求人が多い
非公開求人には、企業が一般公開していない幹部クラスの求人情報が多く含まれています。このような求人は年収が非常に高く、非公開求人を通してのみ知ることができます。
そのため、マネジメント経験があり管理職層への転職を希望する方は、公開求人よりも非公開求人の中から探すのがおすすめです。
ちなみに、非公開求人は企業ごとに特定の大手エージェント1社のみで、求人を掲載するケースが多いというのはご存知でしょうか?
つまり、特定の転職エージェントでしか確認できない求人が存在するということです。
そのため、はじめから1社に絞るのではなく、2~3社ほど複数登録して求人探しを進めたほうが、より自分の希望に近い求人を見つけやすいでしょう。
非公開求人のデメリット
非公開求人にはメリットがある一方で、デメリットも3点ありますので、しっかり確認していきましょう。
● 経験・スキルによっては求人を紹介してもらえない
● 求められる職務レベルが高い
● 情報の収集方法が限られている
経験・スキルによっては求人を紹介してもらえない
転職エージェントに登録しても、求職者の経験やスキルによっては、非公開求人を紹介してもらえないケースがあります。
そもそも、企業が求人を転職エージェントに依頼する理由の1つに「自社の求める人材だけを、ふるいにかけた上で紹介してもらい効率的に採用活動を進めたい」というものがあります。
このことから、転職エージェントは採用要件を満たしていない人材を企業に推薦してしまうと、「自分たちの要望が理解できていないのかな?」と企業から信用を失ってしまうリスクがあるのです。
そのため、転職エージェントは募集ポジションの採用要件を満たしている人のみに非公開求人を紹介しています。
非公開求人を紹介されたら、一定の内定見込みがあると捉えて良いでしょう。
求められる職務レベルが高い
専門職やマネジメント層の募集となると、豊富なキャリアや高いスキルが要求されるケースが多いです。求められる仕事のレベル・ハードルが高くなることは避けられないでしょう。
未経験歓迎の求人がないというわけではありませんが、経験・スキルが大きく影響してくるため、注意が必要です。
というのも、非公開求人は比較的好条件の募集案件が多いため、それだけスキルや経験、実績などが求められる即戦力採用である傾向が見られるからです。
情報の収集方法が限られている
非公開求人では、雇用待遇や具体的な仕事内容、他の条件面の詳細について、転職エージェントからの情報しか得られないというデメリットがあります。
非公開のため、事前に情報を知る術がありません。
自分を担当してくれるキャリアアドバイザーから紹介されて、初めて企業名や求人情報の内容を知ることになります。
自分のペースで事前にじっくり応募先企業について下調べできないことが、ネックだと言えるでしょう。
デメリットをカバーするには
結論から言いますと、非公開求人のデメリットをカバーするには、大手の転職エージェントと併せて特化型の転職エージェントの利用もおすすめします。
というのも、非公開求人のデメリットは主に自身のスキル不足によるものですが、各エージェントによって保有求人や求職者に求めるレベル感が異なるからです。
そのため、自分の経歴や属性に合わせて特化型のエージェントも利用することで、より多くの非公開求人を検討できるようになります。
【圧倒的な求人数!対応可能層が幅広い】
○ リクルートエージェント
○ doda
○ マイナビエージェント
【既卒・20代若手層の転職サポートに強み 】
○ マイナビジョブ20’s
○ UZUZ
○ ハタラクティブ
【ハイキャリア・専門職に強み】
○ JACリクルートメント
○ ビズリーチ
【エンジニア・デザイナー経験者向け】
○ マイナビIT AGENT
○ ウィルオブテック
○ リクルートエージェント(IT)
○ Geekly(ギークリー)
○ レバテックキャリア
非公開求人の比較
非公開求人のメリット・デメリットを知った上で、各転職エージェント・転職サイトがどのくらい非公開求人を保有しているのか比較してみましょう。
● リクルートエージェント
● doda
● ビズリーチ
リクルートエージェント
リクルートエージェントは求人数だけでなく、業種の網羅性もずば抜けています。履歴書や職務経歴書の書類添削、面接対策が充実しているのが魅力です。
また、丁寧なヒアリングによる求人紹介があるので、希望求人にマッチしやすく、紹介された企業求人で自分の市場価値も把握できます。
以下にリクルートエージェントが保有している公開求人数と非公開求人数を記載しておきます。こちらは2024年5月時点での求人数ですので、その点はご注意ください。
公開求人数:394,710件
非公開求人数:219,090件
さらに、「Personal Desktop(パーソナルデスクトップ)」というアプリなど便利な機能が充実しています。全業種を網羅しているので、より多くの求人を比較したい方にはおすすめです。
ただし、1人のキャリアアドバイザーが複数の転職者を抱えているため、サポートが行き届かない場合もあります。そのため、手厚いサポートを受けたいならdodaも併用すると良いでしょう。
doda
dodaも求人数が豊富で、特に都市部の求人に強みを持っています。一定の条件で絞り込んだ上で求人を紹介してもらえるので、初めて転職する人や自分に合う仕事が分からない人におすすめです。
転職サイトとエージェントが一体となっているので、求人検索とキャリアアドバイザーへの相談が同時にできます。そのため、転職サイトで見つけた求人の詳細情報をキャリアアドバイザーに尋ねることができます。
以下にdodaが保有している公開求人数(非公開求人を含む)を記載しておきます。こちらも2024年5月時点での求人数ですので、その点はご注意ください。
公開求人数:279,990件(非公開求人を含む)
非公開求人数:-
登録したら必ずキャリアアドバイザーとやりとりをしなければならないというわけではないので、今すぐの転職を考えていない人にもおすすめです。
ただ、キャリアアドバイザーが個人担当と企業担当が異なる片面型を採用しているため、意思疎通ができておらず、求人内容の情報に差異が生じるケースもあります。
そのため、個人担当と企業担当が同じ両面型を採用している、中小の転職エージェントを併用して利用するのが良いでしょう。
ビズリーチ
ビズリーチはエグゼクティブ向けの転職サイトで、年収1,000万円以上、経営幹部クラスの求人を多く保有しているのが大きな魅力です。
ハイクラス向け求人が多いだけでなく、海外転職にも強く、ヘッドハンターの質が高いためサポートも期待できます。利用者の8割以上がスカウトメールでの転職となっています。
以下にビズリーチが保有している公開求人数(非公開求人を含む)を記載しておきます。こちらも同じく2024年5月時点での求人数ですので、その点はご注意ください。
公開求人数:258,520件(非公開求人を含む)
非公開求人数:-
他の転職エージェントや転職サイトでは見られない役職・ポジション・待遇などの独占求人 (非公開求人)も多く取り扱っていますよ。 ただし、経歴が浅い方や転職回数が多い方は登録審査に通らない場合がありますのでご注意ください。
また、無料プランでは利用できる機能が限られてしまったり、転職エージェントのような手厚いサポートが受けられないというデメリットも存在しますね。
非公開求人に応募する際の注意点
非公開求人に応募する際には、いくつかの注意点があります。その注意点は以下の2つです。
● 転職サイトが非公開求人を保有しているか確認する
● 転職を希望する業界・職種を明確にしておく
転職サイトには、非公開求人を保有しているところと、そうでないところがあります。スカウトサービスを提供している転職サイトであれば、非公開求人を持っているので紹介してもらえます。
例えば、リクナビNEXTといった転職サイトがありますね。
リクナビNEXTは全業界・職種に対応しており、求人情報が毎週水曜日と金曜日に更新されます。ここでしか見つからない独占求人 (非公開求人) も多く掲載されていますよ。
また、希望する業界・職種が明確でない場合、最初から非公開求人に絞って探すのはおすすめできません。希望する業界や職種が明確でないと、活用できるスキルがわからないからです。
だからこそ、まずは公開求人を検索して情報を確認し、自分が目指したい業界・職種を探しましょう。
ある程度絞り込めたら、自分の経験やスキルを活かせる業界・職種をより明確にする必要があります。
【自分の希望に合う非公開求人を探す方法】
自分の希望に合う非公開求人を見つけるには、その業界・職種の非公開求人を多く持っている転職エージェントに登録することがおすすめです。
転職エージェントには得意な業界や強い職種があります。つまり、得意な分野だからこそ、その業界・職種の非公開求人を多く保有しているのです。
しかし、転職エージェント1社だけでは求人を網羅できないことがあります。企業が特定の転職エージェントにのみ求人を依頼している場合もあるからです。
非公開求人を網羅するためには、様々な業界・職種の求人を保有する大手転職エージェントを1社以上登録し、さらに希望する業界・職種に特化したエージェントにも1〜2社登録しておくと良いでしょう。
<転職エージェントのタイプ別分類>
● 全業界・業種の求人を保有する大手エージェント
●20代フリーター・既卒・第二新卒に強い特化型エージェント
● 年収600万円以上を目指す人におすすめのエージェント
● エンジニア・デザイナー経験者向けのエージェント
全業界・業種の求人を保有する大手エージェント
大手エージェントには、全業界・業種の求人が集まっています。大手企業や人気企業の非公開求人を多数保有しているのが特徴です。
「まだ行きたい業界・職種が絞り切れていない」
「より多くの求人の中から比較検討したい」といった人におすすめです。
リクルートエージェント、doda、マイナビエージェントは、業界最大級の求人数を誇るだけでなく、電話での面談も可能です。
20代フリーター・既卒・第二新卒に強い特化型エージェント
第二新卒のように正社員経験が少ない人や、既卒・フリーター・ニートのような未経験からチャレンジしたい場合は、未経験歓迎の非公開求人を多数保有しているマイナビジョブ20’s、UZUZ、ハタラクティブなどの就職エージェントがおすすめです。
これらのエージェントでは、履歴書や職務経歴書の書き方アドバイスや添削、企業ごとの面接対策を丁寧にサポートしてもらえます。
また、UZUZは未経験から挑戦できるエンジニア求人やWeb業界の求人も保有しています。
年収600万円以上を目指す人にオススメのエージェント
リーダー・マネージャーなど企業の中核ポジションや管理職、マーケティングなどの専門スキルを活かして年収アップを目指す人には、以下のサービスがおすすめです。
ビズリーチは年収600万円以上の優良求人のみを扱う会員制転職サイトです。
登録してレジュメを掲載しておくと、企業の採用担当者や業界・職種に特化したヘッドハンターからスカウトメールを受け取ることができます。
大手エージェントが保有していないような独自のコネクションを活かした非公開求人にも出会えますよ。
エンジニア・デザイナー経験者向けのエージェント
現在エンジニアやデザイナーで転職を検討している方には、優秀なエンジニアやデザイナーを採用したい企業の非公開求人を多数保有する以下の特化型エージェントがおすすめです。 IT職種に特化しているため、大手転職エージェントよりもさらに専門的なサポートを受けられます。
その中でもリクルートエージェント(IT)は未経験OKの求人も多数保有しているので、未経験からエンジニアに転職したいと考えている方におすすめです。
また、エンジニア経験者で年収を上げたいと考えている方には、ウィルオブテックがおすすめです。専任のプロが2名体制で徹底支援してくれるため、中には年収を150万円以上上げた転職者もいますよ。