イラストレーター報酬の正解!業界相場と単価設定のヒントを公開

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「イラスト」は私たちの身の回りに溢れています。テレビ、アニメ、町中のポスターと、目を向ける場所すべてがイラストレーターたちのキャンバスとなっているのです。彼らは一貫して新たな作品を生み出し、スキルを研ぎ澄ませ、自身の表現力を日々高めています。

イラストレーターとして次のステップに進むための道筋として、「有償でのイラストリクエスト」が注目を集めています。

以前は、イラストを作りたいと思ったら制作会社に頼むのが普通でしたが、現在では手頃な価格設定と利便性から、クラウドソーシングプラットフォームやイラストコミッションサイトの利用者が増えてきています。

ただし、この便利さが逆にイラストの価格設定に頭を悩ませる人を増やす結果にもなっています。ここでは、そんなイラストレーターとクライアントが双方が幸せになれる取引を行うためのポイント、特に報酬設定について、ゆっくりと丁寧に解説していきます。

これからのページを読み進めていただければ、イラストレーターとして、またクライアントとして、互いに心地よく、そして公正に取引を進めるための手引きを見つけることができるでしょう。

イラストの可能性:様々な場面で彩りを加える

私たちがイラストと聞くと、ゲームやアニメ、雑誌の表紙といったメディアが頭に浮かびますよね。

でも今、イラストはそれらだけにとどまらず、さまざまな領域で私たちの生活を彩っています。お気に入りのブログ、政府の公式ウェブサイト、新聞の広告、街角のポスターやパンフレット、自分のSNSのプロフィール画像まで、思わず目を引くイラストがあちこちに点在しています。

これらのイラストを生み出しているのは、企業所属のイラストレーターや自由なフリーランスのイラストレーターたち。彼らは企業や個人からの依頼を受けて、自分の得意とするスタイルやテーマに基づいて作品を制作しています。それは愛らしいキャラクターデザインから、壮大な背景アート、思索を誘う抽象的なイメージイラストまで、その表現範囲は実に多様です。

イラストレーターたちは彼らの作品を通じて、私たちの日常に色とりどりの表現を散りばめ、生活をより豊かに、楽しくしてくれるのです。それこそが、イラストレーターたちの魅力と活躍の場所がこれほどまでに広がっている理由なのかもしれませんね。

イラストを注文したいけど、その価格って一体どのくらいなんだろう?

そんな素朴な疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。イラストレーターの仕事は、ほとんどが企業や個人から特定のイラストを依頼され、それを作るという形で行われます。それぞれの依頼内容は千差万別で、それによって料金は大きく変わるもの。だから、一口に「イラストの価格」と言っても、具体的な数値を予め示すことは難しいのです。

イラストを注文したい、または仕事としてイラストを提供したいと思っている方々が最も頭を悩ます問題、それが「イラストの単価」です。イラストレーターの技術レベルや人気度、制作に必要な時間や使用する道具等によって、イラストの価格は大きく左右されます。だからといって、同じ大きさや同じスタイルのイラストが全て同じ価格であるわけではなく、ここにも大きなバラつきがあります。

そんな中、クラウドソーシングや制作エージェンシー等、様々な取引を行うプラットフォームでは、なんとなくでも単価の相場を把握することができます。これは、特にイラストを初めて注文する方々にとってはとても有用な情報です。では、次に、人々がよく利用する3つのプラットフォームについて詳しく見てみましょう。ここでイラストレーターの単価の相場を一緒に探っていくことで、あなた自身のイラスト依頼や提供の参考になればと思います。

クラウドソーシングでのイラスト作成、気になるその料金相場とは?

我が国で最も広範なクラウドソーシングの仕事マッチングプラットフォーム、「ランサーズ」に目を向けてみましょう。ここでのイラスト制作に関する費用相場を確認すると、たとえば冊子のイラストや挿絵の制作では、1点あたりおおよそ3万~5万円が一般的な範囲となっているようです。

ロゴのデザイン作成ならば、1点あたり2万5,000円から8万5,000円が目安となり、キャラクターの設計については1点で3万~5万円となっています。しかし、クラウドソーシングという形式を利用する際には、イラストレーターそれぞれのスキルレベル、経験の深さ、名声、あるいは作成する作品の種類により、単価にはかなりの差が出ることがあります。ここで示した単価相場は、あくまで一つの参考例に過ぎないとご理解いただければと思います。

各イラストレーターには、独自の作風や料金設定があり、その違いは非常に大きいものです。だからこそ、イラストの発注や受注をする際には、具体的な内容を詳細に話し合い、お互いが納得できる形で契約を締結することが大切となります。その上で、理想的なイラスト制作の現場が築かれ、双方にとって最善の結果が生まれることでしょう。

クラウドソーシングでの価格ガイドラインについて

国内屈指のクラウドソーシングジョブマッチングサイト、「ランサーズ」に目を向けると、イラスト制作の一般的な価格帯は、ブックレット向けイラスト作成や挿絵制作においては、1点あたり3万~5万円となっています。

ロゴデザインの依頼については、一つにつき2万5,000~8万5,000円、キャラクターデザインにおいては、一つあたり3万~5万円となっています。しかし、クラウドソーシングプラットフォーム上では、イラストレーターの技術力や経歴、知名度、また作品の種類によって、価格は大きくばらつくことが多いのです。したがって、ここで示された価格ガイドラインはあくまで一つの参考点と捉えていただくべきでしょう。

イラストレーターそれぞれに、制作スタイルや価格設定には大きな違いがあるため、依頼者と受注者が、詳細をきちんと話し合い、双方が納得感を得てから取引を進めることが、円滑なビジネス運営には重要となるでしょう。

クリエイティブエージェンシーにおける価格の話

クリエイティブエージェンシーは一種のアートのコンシェルジュと言えます。彼らは、イラストの制作依頼を幅広く受け、それを自社と提携しているイラストレーターにお願いするという役割を果たしています。エージェンシーを通じて制作を進めるという方法には、たくさんの魅力がありますよ。

例えば、イラストの風格やサンプル作品を前もってチェックできるというのは、大きな利点です。また、価格に関する合意事項が明確にされているというのも、スムーズな進行のためには欠かせませんよね。

さらに、クリエイティブエージェンシーを介してイラストを依頼する利点として、クライアントの要望にフィットするイラストレーターをエージェンシーが見つけてくれるというのもあります。依頼者が自分で探す手間が省けるのは、忙しい現代人にとってはとても魅力的なポイントではないでしょうか。

それでは、気になる単価の相場について触れてみましょう。これは、エージェンシーの方針やイラストのカテゴリーによって変わりますが、おおよそ5,000円から8,000円を出発点として、それ以上の数万円が一般的な相場となっています。ただし、これはあくまで目安であり、具体的な価格はエージェンシーやイラストレーター、そして依頼内容によって変動しますのでご了承ください。

アートエージェンシーにおける価格相場

アートエージェンシーは、一種の「アートの舞台裏コーディネーター」だと思っていただければわかりやすいかもしれません。彼らはイラストの制作依頼を幅広く受け付け、それを提携しているイラストレーターたちにお願いするという役割を果たしています。アートエージェンシーを利用するという手法には、数々の魅力があります。

その一つが、事前にイラストのスタイルやサンプルを確認しやすいという点です。どんなイラストが出来上がるのか、ある程度イメージできるのは安心感がありますよね。そして、料金に関する事前の合意が明確であるというのも、安心して依頼できるポイントの一つです。

また、アートエージェンシーを通じてイラストを依頼する大きな利点として、クライアントの要望にピッタリ合ったイラストレーターをエージェンシーが見つけてくれるという点があります。この点は、依頼者が自分でイラストレーターを探す時間と労力を節約できるという意味で、非常に魅力的です。

それでは、気になる単価の相場についてですが、これはエージェンシーの取り決めやイラストの種類によりますが、おおむね5,000円または8,000円から数万円までが相場となっています。ただし、これはあくまで一例であり、具体的な価格はエージェンシー、イラストレーター、そして具体的な依頼内容によりますので、あくまで参考程度にとどめておいてください。

コミッションサイトの魅力を探る

今のところ、コミッションを提供するウェブサイトの舞台で、大きな人気を博しているのが「Skeb」「SKIMA」そして「ココナラ」なのですね。特に、SKIMAとココナラは、クリエイター自身が自分のイラスト制作スキルの価値を見極め、それに基づいて料金を設定することが可能なのです。その独特のフレキシビリティが、個々の才能をビジネスとして育て上げていく人々には、非常に大きな魅力となっています。

そこで、ここではSKIMAとココナラの2つのプラットフォームを、ちょっと深堀して比較してみることにしましょう。この2つのサイトがどう違うのか、それぞれのユニークな特性や利点、また適用範囲などを探ることで、どちらのサイトが自分に最適なのか、見つける手助けになればと思います。

手軽にスキルをシェアする場、「SKIMA」

SKIMAという名のフリーマーケットアプリは、「ちょっとしたスキマ時間に、自分の持つスキルを世界に共有しよう」という考えから、2015年に生まれたんです。何といってもこのアプリの魅力は、その多様性。イラストだけでなく、文章の作成や自己創作のキャラクター、生活の悩みの相談や音声データなど、多種多様なスキルが、ここで売買されています。

イラストをリクエストしたい方には、プロジェクト方式とコンペ方式から選べるという選択肢もあります。これらの方式を上手に利用すれば、依頼者はピッタリと自分の願望を満たすイラストを手に入れることができますし、一方でスキルを提供する側も、自分の描きたいものを選んで提供することができます。

スキルを売り出す側は、取引の手数料として、総売上の22%~11%が引かれるというシステムがあります。ですが、依頼者側からクリエイターに対して追加の報酬をつけることができる”チップ”機能もあるため、交渉次第でお互いが満足する取引が可能になっています。

そして、2021年5月時点で、SKIMAの会員数はなんと20万人を超えています。その中でも約9割がイラスト関連となっており、様々なニーズに応えられる、とっても使いやすいコミッションサイトとして、多くの人々に愛用されているんですよ。

あなたの才能を生かせる場「ココナラ」

ココナラは、才能やスキルを皆さんと共有するための、とても素敵な場所です。このサイトは、2012年の夏のある日に生まれ、それからずっと成長を続けてきました。今では、なんと300万人ものユーザーがスキルや才能を共有し、皆さんの役に立つことで楽しんでいます。

制作やビジネスのスキルを持っていて、それを出品したいと思うなら、基本的な料金は500円からとなっており、その上に具体的なオプションを追加することもできます。しかし、才能を出品するということは、売り上げの一部を手数料として支払う必要があります。その手数料のレートは、カテゴリーや売り上げの総額によりますが、だいたいの場合、22%となっています。

もちろん、何か特別なスキルを買いたいと思う方も、たくさんの商品やスキルの中から、ぴったりのものを見つけることができます。そして、必要に応じて、商品やスキルのカスタマイズを要望したり、価格について交渉したりすることも可能です。

また、自分が求めている特別なサービスが見つからないときには、「こんなものを求めている」と募集を掛けることもできます。これなら、すぐに適切な提供者を見つけることができるでしょう。

例えば、イラストを探しているときには、検索バーからイラストカテゴリを開けば、アイコン作成やキャラクターデザイン、ペットのイラスト制作、ウェルカムボード作成といった具体的な要求に合わせて、ピンポイントで探すことができます。

ココナラは、こうしたところが評価され、依頼者にとっては、求めているイラストを見つけやすく、また、提供者にとっては、自分のスキルを必要としている人に見つけてもらいやすい、という使いやすい仕組みが整っているサイトなのです。あなたの才能やスキルを生かして、ぜひ一度、ココナラを体験してみてください。

アーティストを探すにはSNSもおすすめ

イラストを探し求めるあなたへ、コミッションサイト以外の方法を提案します。それは、SNSを巡り、様々なイラストを眺めるというもの。ここでポイントになるのは、豊富なイラストが掲載されているSNSを覗くことです。そうすれば、あなたの理想とするイラストと出会うチャンスが広がります。

今日は、「pixiv」と「note」、これら二つのSNSをピックアップ。どちらもイラストが豊富に掲載されているSNSであり、ぜひ訪れてみてください。

無限の創作世界が広がる:pixiv

pixivは、クリエイティブな才能を持った人々が集い、自らの作品を共有し、また他の人々の作品を鑑賞することができるSNSです。ユーザー同士が作品を通じて繋がり、刺激を与え合うことができます。一般的には無料で閲覧できますが、もしあなたがさらに多くのイラストレーターと出会いたいのであれば、pixivプレミアム会員になることをおすすめします。

pixivプレミアム会員になると、さまざまな特典を享受することが可能になります。作品へのアクセス解析や、事前に設定した日時に自動的に投稿する「予約投稿」、そして人気の描画ソフト「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」が無料で使えるといった特典があります。

月額550円というリーズナブルな価格で利用できるプレミアム会員。これによりあなた自身のスキルを磨きつつ、作品を売ることも可能になります。また、ユーザー登録数が8400万人を突破。その多さからもわかるように、作品の数も多種多様。あなたのイラスト探しに新たな視点をもたらしてくれるでしょう。

自由な表現が可能なプラットフォーム”note”

2014年に生まれたnote(ノート)は、自分自身の表現の場所として、どんどんとユーザー数を増やしてきたデジタルメディアプラットフォームです。まるで自分だけの”ノート”のように、文字、写真、映像、そしてイラストなど、あなたの表現したい内容を思うがままに公開できる空間が広がっています。

このプラットフォームは、誰でも無料で利用できる手軽さが魅力です。さらにクリエイターとして、自分が創った作品を無料で公開するか、それとも有料で提供するかを自由に選べる機能もあります。

また、自分の興味に引かれる他のユーザーの作品を集め、自分だけの雑誌風にまとめることも可能です。さらに、同じ趣味や関心を共有する人々と一緒にサークルを形成したり、noteが定期的に主催するクリエイティブな”お題企画”に参加して、他のユーザーとのコミュニケーションを楽しむこともできます。

イラストレーターとしてnoteを活用すると、自分の作品をまとめて雑誌風に展示し、“まとめ売り”をすることができます。そして、その作品を”おすすめ”という機能で評価してもらうことで、多くのフォロワーの目に触れる機会を増やすことが可能です。

そして、このnoteは、2022年には登録者数が500万人を突破し、イラストレーターとして活躍し、さらにその作品から利益を上げる人も増えています。noteの自由な使い方が許されるその環境は、イラストレーターの個性を引き立て、様々なジャンルの作品を見つけることができる素敵な場所となっています。

イラストの値段ってどうやって決まるの?

イラストの値段を決める要素は、何気ない一枚に何種類もの思考と労力が詰まっていて、それぞれの価値を計るのはなかなか難しいことなんですよ。それゆえ、クリエイターの皆さんは自分の作品にどれくらいの価値をつけるべきか、そんな悩みを抱えることも多いんです。同じく、イラストを依頼したいユーザーも「イラストって一体、どのくらいの値段が妥当なんだろう?」と迷ってしまうこともあるようです。

しかし、ちょっとしたヒントがあるんですよ。「日本イラストレーター協会(JIA)」や「日本グラフィックデザイナーズ協会(JAGDA)」のような団体は、作品の大きさやどう使うかによって、イラストの値段の目安を公開しています。

値段を決める要素としては、イラストレーターの知名度、作品の細部までこだわった表現力(レイヤーの数など)、それをどういう目的で使うのか、何回使うのか、そして著作権の扱いなど、色々なことが関わってくるんです。だから、欲しいイラストと同じようなものの値段を調べてみると、自分が望むイラストがいくらくらいになるのか、そのヒントを得られるかもしれませんよ。

イラストと著作権

イラスト制作を語る上で欠かせないテーマが、そう、それは著作権です。ひとことで言うと、著作権とは、あなたが心を込めて描いたイラストを守る力強い味方なんです。著作権は、著作者という、つまりあなたのようなクリエイターが思考や感情を形にした作品に対する権利を保護します。

作品とは色々な形を持ちますよね、たとえば詩や楽曲、そしてイラストもその一部。だから、あなたが描いたイラストの著作権は基本的にあなたに帰属します。それを発注者が許可なく複製したり、他の人に譲渡したりすることは許されないのです。

もし発注者が複製や譲渡を行いたいと思ったら、あらかじめその目的を伝えてから制作を依頼するか、あるいは著作権そのものを買い取ることが必要です。そしてその場合、著作権分の料金が追加されるため、全体のコストは数倍、場合によってはそれ以上に跳ね上がることもあります。

そして、もしかしたら「版権」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんね。でもこれ、実はもう法的には使われていない言葉なんです。ですから、「著作権」と同じように理解しておけば大丈夫です。

イラスト制作のプロセスと注意点

さて、イラストを発注する、あるいは受けるとき、それはまず発注者からの「問い合わせ」から始まります。発注者が心に描くイラストの風景を伝え、それをもとに受注者が「見積もり」を提出します。

この時点で、受注者と発注者との間で、さらに具体的な内容の調整やヒアリングが行われることもありますし、正式な発注があってから詳細を詰めていくこともあります。いずれの場合でも、双方が心地よく進めることが大切ですね。

そして、発注が正式になると、次の段階に進みます。ラフ案を作成し、それを確認した上で本制作に移り、再度確認を行ってからの仕上げ、そして最後に納品。この流れの中で、特に注意すべきなのがラフ案の段階です。ここでしっかりと修正を行うことで、本制作の段階での修正を避けることができます。なぜなら、本制作が進んでからの修正は非常に困難で、新たに別の作品を制作するのと同じくらいのコストが発生する可能性があるからです。

イラスト発注における一つのポイントは、詳細な指示をしっかりと伝え、それを基に制作に取り掛かることです。これにより、双方の無駄な時間や労力、そして費用を抑えることができます。

どのような場面でイラストを使用したいのか、イメージに近い画像は存在するのかなど、具体的な情報を共有することは、成功への鍵となるでしょう。

イラストの価格交渉、どこまでが許されるのか?

イラストの仕事を手掛けていると、よく遭遇するのが価格に関する交渉です。これは、お客様から提示された価格について話し合う場面もあれば、自分から提案するケースもあります。

しかし、一度出された価格を大幅に変動させる交渉は、現実的にはなかなか難しいものがあります。

それでも、スムーズに価格交渉を進めるために試す価値のある4つのアプローチをお話ししますね。これらはイラストの価格設定にも役立つので、いろんな場面で利用してみてください

1.手ごろな価格を設定し、作品をポートフォリオとして使う許可を得る

イラストの仕事をしていると、あなたが作った素敵な作品は発注者のものになり、たとえあなたが制作者であっても簡単に自己宣伝として利用することは難しいんですよ。

たくさんのイラストを制作していても、自分の実績として出せる作品がない、という状況はイラストレーターにとってよくある問題です。

なので、価格を下げる交渉をされた時は、こう提案してみてはどうでしょう?「価格は下げますが、その代わりにこのイラストを実績として利用させてください」。これによって実績が増えれば新規の顧客を引き寄せやすくなりますし、これは発注者と受注者の両方にとってプラスとなります。

2.リーズナブルな価格設定をする代わりに、継続的な注文をもらう

イラストの仕事は、大企業と契約を結んでいない限り、1回限りのプロジェクトになりがちです。その結果、収入の安定性に問題があることがあります。そこで、価格を下げる代わりに、定期的な発注や大量の発注を契約条件にするという方法がおすすめです。

ただ、発注者がそのようなニーズを持っていなければ、その方法で発注を受けるのは難しいかもしれません。そのため、発注者の目的をしっかり理解し、定期的な発注や大量の発注を通じて大きな利点を見つけるためのアイディアを提案するのも一つの方法です。

3.価格の調整に合わせた品質の作品を作る

発注者の予算や目的によっては、出された金額が制作物の品質に見合わない場合もありますよね。そんなときは、イラストの作業をよりシンプルにする、あるいは望み通りに複雑にすることで、価格と品質をマッチさせることも可能です。

さまざまな価格帯に対応したイラスト作成は難しいかもしれませんが、それが可能ならば、ニーズに応じた多種多様な作品作りに繋がるでしょう。シンプルなデフォルメキャラだけでなく、背景付きの複雑なイラストまで、テイストに応じた幅広い価格設定を検討してみてはいかがでしょう?

4.高めの価格設定をし、修正分を初めから考慮に入れる

イラストはもちろん、デザインや文章などの創作物は、完成するまでに何度かの修正が必要になるのが普通ですよね。価格を設定する際は、修正回数をあらかじめ決めておくこと、または修正の回数に応じて価格を加算することもあります。

価格設定の段階で修正が数回必要になることを想定しておけば、発注者側は価格が後から変わらないという安心感を得られます。もちろん、予想以上に修正が必要になった場合は、追加の料金を提示することも考慮すべきでしょう。

さいごに

イラストは、今や様々なシーンで活用され、その需要はますます高まっています。だけど、イラストレーターとしてのスキルにまだ自信がない、経験が浅いからという理由で、自分の手間や時間を反映していない低価格を設定してしまう人がいるのも事実です。

でも、低価格を設定することが常になってしまうと、やがてはあなたの労力や時間が見合った対価を得られなくなる危険性があります。また、安い価格のイラストが購入される傾向が続けば、イラスト業界全体の平均価格が徐々に下がってしまう可能性もあるんです。

だからこそ、あなたの労力や時間を正当に評価する価格設定に挑戦してみてはいかがでしょうか。イラストレーターとしての単価設定は、基準を把握しながら、適正な価格での提示を心掛けることが大切です。お互いに価値を理解し尊重することで、より良い取引が生まれるはずです。

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