オーディエンスターゲティングの種類、設定方法、戦略的考え方完全解説

オーディエンスターゲティングの種類、設定方法、戦略的考え方完全解説

監修者

佐藤 祐介
佐藤 祐介

株式会社LIFRELL代表取締役。大手代理店、株式会社オプト、電通デジタルの2社でアカウントプランナーを経験。その後、株式会社すららネットでインハウスマーケターとして事業の立ち上げからマザーズ上場水準まで事業を伸長させる。マーケティング戦略の立案からSEO/WEB広告/SNS/アフィリエイト等の施策で売上にコミット。

専門家

深瀬 正貴
深瀬 正貴

Yahoo株式会社 法人マーケソリューション出身。 鎌倉の海のそばでオフィスFHを運営。 リスティングやSEOをはじめとしたデジタルマーケティングで100社以上の売り上げ課題を解決。
最近の趣味はブームに乗っかったように見えてしまう「焚き火ごはん」。

目次

Background of clouds of fractal foam and abstract lights on the subject of art, spirituality, painting, music , visual effects and creative technologies

オーディエンスターゲティングは、デジタルマーケティングの世界で非常に重要な位置を占めています。この戦略は、ユーザーの様々な属性や興味、そして彼らが訪れるウェブサイトやアプリケーションに関するデータを基にして、「人」を特定し、彼らにアプローチする方法です。例えば、特定のブランドのウェブサイトを訪れたことがある人々や、特定の商品に関して積極的に情報を検索している人々を対象として広告を配信することが可能です。この手法を使えば、単に製品やサービスを知ってもらうだけでなく、すでに比較検討している可能性のあるユーザーにまでリーチすることができます。

しかし、この分野が初めての方にとっては、どのようなオーディエンスに焦点を当て、どのようにターゲティングすべきかを理解するのは少し難しいかもしれません。特に運用型広告を始めたばかりの方々は、どのオーディエンスが自分の商品やサービスに最も適しているのか、また、どのようにしてそのオーディエンスを見つけ出し、選ぶべきかを知る必要があります。

そこで、オーディエンスターゲティングに新しく取り組む方々に向けて、この手法のさまざまな種類、効果的なアプローチの仕方、そして注意すべきポイントについて解説することが重要です。これにより、マーケティング戦略をより効果的に進めるための一歩を踏み出すことができます。

オーディエンスターゲティングの種類

オーディエンスターゲティングは、デジタルマーケティングの核心的な概念で、ユーザーの特定のグループを効果的にターゲットする手法です。この戦略の中心にあるのが「オーディエンスセグメント」という概念です。これは、ユーザーの興味関心や行動データに基づいて作られた、様々なユーザーグループのリストを指します。オーディエンスターゲティングでは、これらのセグメントを指定し、そのグループに合わせた広告や情報を配信するのが一般的です。

オーディエンスターゲティングに使用するセグメントには、大きく分けて3つの主要なカテゴリーが存在します。

  • 興味関心や詳しいユーザー属性
  • カスタムセグメント
  • データセグメント(広告主様のデータ)


「興味関心や詳しいユーザー属性」
ユーザーの人口統計学的特徴や趣味、興味などに基づいています。広告主は、あらかじめ用意されたデータ項目から選択し、ターゲットユーザーを特定します。

オーディエンスセグメントターゲティング内容
購買意向の強いセグメント特定の種類の商品やサービスについて積極的に調べており、それらを前向きに検討している人
アフィニティセグメントライフスタイルや趣味、習慣に基づき、特定のトピックに高い関心を示している人
ライフイベント結婚、転職など、ライフイベントを予定している人
詳しいユーザー属性子供や配偶者の有無、住宅所有状況などの特徴を持つ人


「カスタムセグメント」
より柔軟性が高く、キーワードやウェブサイトのURLなどを基にして、独自のユーザーセグメントを作成できます。このセグメントは、特定の行動や傾向を持つユーザーグループを特定する際に非常に効果的です。

オーディエンスセグメントターゲティング内容
カスタムセグメントキーワードやURL、アプリ名を指定して、それらに関心があるオーディエンスを作成し、商品やサービスを前向きに検討している人

「データセグメント(広告主様のデータ)」
広告主が既に持っているユーザー情報、例えば顧客データベースやウェブサイトの利用データなどに基づいて作られます。これにより、過去に製品やサービスに関心を示したことがあるユーザーや、広告主のウェブサイトに訪れたことのあるユーザーに再度アプローチすることが可能になります。

オーディエンスセグメントターゲティング内容
データセグメントウェブサイトを訪れたユーザー広告主のウェブサイトに訪れた人
アプリユーザーデバイスに広告主のアプリをインストールした人
YouTubeユーザー動画広告を表示または操作した人
顧客セグメントメールアドレスや電話番号などの顧客情報に当てはまる人
リードフォームセグメントGoogle広告でリードフォームを送信した人
電話をかけてきたユーザー(※1)広告主のビジネスに電話をかけてきた人
組み合わせリスト複数のデータセグメントを「AND」「OR」「NOT」のいずれかを用いて条件を組み合わせて作成したセグメントに該当する人

オーディエンスターゲティングのこれらのセグメントを効果的に使用することで、広告主はよりターゲットに合わせたメッセージを伝え、ユーザーとの関係を深めることができます。それぞれのセグメントの特性を理解し、適切に活用することが、成功するデジタルマーケティング戦略の鍵となります

オーディエンスターゲティングの設定方法

オーディエンスターゲティングは、デジタル広告キャンペーンの効果を高めるための重要な戦略です。特にディスプレイキャンペーンやデマンド(ファインド)キャンペーンにおいて、オーディエンスターゲティングの設定方法は異なるため、それぞれのキャンペーンタイプに合わせた適切な設定が必要となります。以下では、具体的に広告グループにオーディエンスセグメントを設定する手順について説明します。

ディスプレイキャンペーンにおけるオーディエンスターゲティングの設定では、ターゲットとなるオーディエンスセグメントを選択し、広告グループに適用することが基本となります。ディスプレイキャンペーンでは、広告が表示されるウェブサイトやアプリケーション上で、特定の興味関心や行動特性を持つユーザー群に対して広告を配信します。このため、興味関心やユーザーの属性に基づいてセグメントを選択し、それに応じた広告コンテンツを作成することが重要です。

オーディエンスターゲティングの設定は、広告キャンペーンの目的とターゲットに合わせて慎重に行う必要があります。正確なセグメント設定を行うことで、広告のリーチと効果を最大化し、投資対効果(ROI)の向上を図ることができます。特にデジタル広告の世界では、ターゲットオーディエンスの精密な理解とそれに基づく適切なセグメントの選択が、成功への鍵となります。

ディスプレイキャンペーン

ディスプレイキャンペーンのオーディエンスターゲティング設定方法を解説します。

手順①広告管理画面を開き、セグメントを追加したい広告グループを選択後、「オーディエンス」「オーディエンスセグメントの編集」の順番でクリックし、オーディエンスセグメントの編集画面を開きます

手順②「ターゲティング(推奨)」が選択されていることを確認します

検索窓にセグメントに関連する語句を入力してセグメントを検索します。セグメント候補が表示されるので、選択したいセグメントのチェックボックスにチェックを入れます。選択したセグメントは右側に表示されます。

セグメントに当たりがついたら、「閲覧」から他に設定ができそうなセグメントがないかも確認してみましょう。設定したいセグメントが見つかったら、同様にチェックボックスにチェックを入れて選択します。

対象のセグメントをすべて選択後、「保存」をクリックで設定完了です。

ファインド(デマンド)キャンペーン

ファインド(デマンド)キャンペーンでのオーディエンスターゲティング設定方法を解説します。

ファインド(デマンド)キャンペーンでは、ユーザー属性や除外設定も含めてひとつのユーザーリストとして作成できます。

手順①広告管理画面を開きます。セグメントを追加したい広告グループを選択後、「オーディエンス」「オーディエンスセグメントを追加」の順番でクリックします。

手順②新しいオーディエンス画面では、広告グループに紐づけるセグメントを選択します。オーディエンスの種類ごとに設定項目が分かれていますので、設定したいオーディエンス項目からセグメントを選択します。また、オーディエンスの除外とユーザー属性の設定もこちらで行えます。

セグメントの選び方は「ディスプレイキャンペーン」の手順②~④と同じです。対象のセグメントをすべて選択したら「保存」をクリックで設定完了です。

カスタムセグメントの作成方法

カスタムセグメントを作成する方法は、デジタルマーケティングにおいて非常に有効な戦略の一つです。このプロセスでは、特定のキーワード、ウェブサイトのURL、またはアプリ名を用いて、独自のユーザーグループを作成することができます。これにより、広告主は自身の製品やサービスに最も関心を持つであろうオーディエンスを正確にターゲットできるようになります。

例えば、運動不足を解消し、運動習慣をつけたいと考えているヨガに関心がある人々をターゲットにしたい場合、カスタムセグメントを次のように作成します。

  • キーワード
    ストレッチ、運動不足 解消
  • URL
    https://yoganavi.com/
  • アプリ
    Google Fit、FiNC

まず、キーワードとして「ストレッチ」や「運動不足 解消」を選択します。これらのキーワードは、運動に関心があるが現在十分な運動量を確保できていないユーザーを引き付ける可能性があります。次に、特定のウェブサイトのURL、例えば「https://yoganavi.com/」など、ヨガに関連するコンテンツを提供しているサイトを指定します。さらに、アプリとして「Google Fit」や「FiNC」のような健康や運動に関連するアプリを選ぶことで、健康意識の高いユーザーをターゲットにできます。

カスタムセグメントの作成と設定は、広告管理ツールやオーディエンスマネージャーを通じて行われます。これらのプラットフォームを使用することで、広告主はセグメントの詳細を細かく調整し、ターゲットオーディエンスに最も適した広告メッセージを設計できます。重要なのは、選択したキーワードやURL、アプリがターゲットとするオーディエンスの興味やニーズに合致していることを確認することです。これにより、カスタムセグメントを用いた広告キャンペーンはより効果的になり、目標とするオーディエンスに適切にリーチすることが可能になります。

広告管理画面を使用してカスタムセグメントを作成するプロセス

デジタル広告の効果を最大化するためには、適切なカスタムセグメントの作成が不可欠です。広告管理画面を使用してカスタムセグメントを作成するプロセスは、シンプルで効率的な方法で、ターゲットとなるオーディエンスに対してより精密なアプローチを可能にします。ここでは、広告管理画面を通じてカスタムセグメントを作成する手順について解説します。

広告管理画面でのカスタムセグメントの作成は、直感的な操作が可能で、広告キャンペーンの戦略立案から実行までをスムーズに進めることができます。

手順①「オーディエンスターゲティングの設定方法」の手順1を行い、オーディエンスセグメントの編集画面を開きます。

手順②「閲覧」タブを選択し、「選択したカスタム オーディエンス セグメント」をクリックします

手順③「+カスタム セグメント」をクリックし、新しいカスタムセグメントの作成画面に移動します。

手順④ここではキーワードやURL、アプリを指定してカスタムセグメントを作成します。

設定項目の詳細は下記の通りです。

項目①セグメント名

作成したセグメントの名称を設定します。

項目②次の興味 / 関心を持っていたり行動を取るユーザー

ターゲティング方法は次のいずれかを選択できます。

  • Googleでこれらの興味/関心や購買意向を持つユーザー
  • Googleでこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー

Googleの広告システムでは、特定の興味・関心や購買意向を持つユーザーへの効果的な広告配信が可能です。このシステムでは、広告主が任意で指定したキーワードに関連する商品やサービスに関心を示す可能性が高い、または購入意向を持つユーザーに対して広告が表示されます。これは、ユーザーの検索行動や以前の購買履歴など、多様なデータを基にして特定のオーディエンスをターゲットにする方法です。

一方で、Googleで特定のキーワードを検索したユーザーに対する広告配信もあります。これは、ユーザーが指定したキーワードやその類似語句を検索した際に広告が表示されるシステムです。この方法は、ユーザーが実際に興味を示しているトピックや製品に直接関連しているため、より精度の高いターゲティングが可能になります。

ターゲティング方法を選択した後、広告主はユーザー層に合わせて任意の語句を設定します。重要な点は、ここで入力される語句が完全一致ではなく部分一致で判断されることです。つまり、指定したキーワードだけでなく、その類似語句に関連するターゲティング属性のユーザーにも広告が配信されるようになっています。これにより、より広範なオーディエンスにリーチすることが可能になります。

なお、Googleで特定のキーワードを検索したユーザーへの広告配信は、Googleのサービスに配信されるファインド(デマンド)キャンペーンやYouTubeの動画キャンペーンに限定されています。ディスプレイキャンペーンなどでこのタイプのターゲティングを設定しても、実際には「Googleでこれらの興味・関心や購買意向を持つユーザー」をターゲットにした広告配信が行われます。このように、広告キャンペーンの種類に応じてターゲティングの方法が異なるため、広告主は自身のキャンペーン目的に応じて最適なターゲティング手法を選択することが重要です。

項目③特定の種類のウェブサイトを閲覧するユーザー

クリックすることでURL入力窓が出現しますのでURLを設定します。この設定自体は任意です。たとえば、ターゲットユーザーが普段から見ていそうなウェブサイトなどを設定すると良いでしょう。

項目④特定の種類のアプリを使用するユーザー

こちらも任意設定ですが、想定ターゲットが使っていそうなアプリがあれば設定します。

カスタムセグメントの条件を設定し、「保存」をクリックするとセグメントの作成は完了です。

オーディエンスマネージャーを用いたカスタムセグメントの作成

オーディエンスマネージャーを用いたカスタムセグメントの作成は、ターゲットオーディエンスの精密な管理とカスタマイズを可能にする重要なプロセスです。オーディエンスマネージャーを活用することで、広告主は特定のユーザー層を対象としたり、特定の条件に基づいたユーザーリストを作成したりすることができます。ここでは、オーディエンスマネージャーを使用してカスタムセグメントを作成する方法について詳しく解説します。

オーディエンスマネージャーを通じてカスタムセグメントを作成する際の最大の利点は、オーディエンスの除外やユーザー属性の条件を加えることができる点です。これにより、広告主は特定のユーザー群をより狭く、または広く定義し、自社の広告キャンペーンに最も適したオーディエンスを作成することができます。

手順①オーディエンスマネージャーを開き、「オーディエンス」「+」の順にクリックします

手順②カスタムセグメントの検索窓にカーソルを合わせると「+新しいセグメント」が表れますので、クリックして新しいカスタムセグメントの画面を開きます

手順③見出し「カスタムセグメントの作成方法」の広告管理画面の手順3~4と同じ手順でカスタムセグメントを作成します

次に、作成したカスタムセグメントに、オーディエンスの除外やユーザー属性の条件を加えていきます。

手順④除外したいオーディエンスセグメントやユーザー属性を設定します。

例えば、既存ユーザーと新規ユーザーで広告を出し分けたい場合は、先ほど作成した「肩こり体質を改善したい人」から「ウェブサイトを訪れたユーザー」を除外します。また、顧客の年齢層がある程度決まっている場合は、ユーザー属性よりターゲット対象以外の年齢を除外することで、より顧客像に近いセグメントを作成できます。

すべて設定したのち、「保存」をクリックで作成が完了します。

複数の条件を使って柔軟にユーザーリストを作成したい場合は統合セグメント

複数の条件を組み合わせて柔軟にユーザーリストを作成したい場合、統合セグメントの使用が非常に効果的です。

デジタル広告キャンペーンの効果を最大化するためには、ターゲットオーディエンスの精密な定義が不可欠です。統合セグメントを利用することで、広告主は「AND条件」と「NOT条件」を駆使して、より具体的で精緻なユーザーリストを作成することができます。

「AND条件」は、複数の特定の条件をすべて満たすユーザーに絞って配信する手法です。例えば、特定の年齢層で、特定の地域に住み、特定の興味関心を持つユーザーをターゲットにする場合、これらの条件をすべて組み合わせることで、より狭い範囲のターゲットを特定できます。これにより、広告のリーチは限定されますが、ターゲットとなるオーディエンスへの適合性は高まります。

一方、「NOT条件」は、特定のオーディエンスを意図的に除外することで、より効果的なターゲティングを実現する手法です。これは、キャンペーンや広告グループレベルでオーディエンスの除外機能を用いることも可能です。たとえば、既に製品を購入したユーザーや特定のサービスに興味を示さないユーザーを除外することで、広告の無駄な露出を防ぎ、ROIを改善することができます。

統合セグメントの活用は、特に複雑で多様なターゲットオーディエンスを持つ広告キャンペーンにおいて、その柔軟性と精度の高さが求められる場合に特に推奨されます。統合セグメントを用いることで、広告主はより細かくオーディエンスをセグメント化し、特定のユーザー層に最適化されたメッセージを配信することが可能になります。これにより、広告の効果は大幅に向上し、キャンペーンの成功率を高めることができるでしょう。

統合セグメントの設定手順を解説します。

手順①オーディエンスマネージャーを開き、「分類して表示」「統合セグメント」「+」の順番でクリックして新しい統合オーディエンス セグメントの画面を開きます

手順②ここでは「OR条件」「AND条件」「NOT条件」を使ってオーディエンスセグメントを組み合わせて統合セグメントを作成します。各項目で設定する内容は下記の通りです。

・ セグメント名を任意で設定

・ OR条件で追加したいセグメントを選択

・ ②で設定したセグメントに対して、「AND条件」で追加したいセグメントや「除外したいセグメント」を設定

例えば、小さいお子さんを持つママをターゲットにしたい場合は、「子供あり(0~1 歳の乳児)」や「子供あり(1~3 歳の幼児)」を、ヨガ経験者ではない人をターゲットにしたいので「ヨガ愛好家(アフィニティセグメント)」を除外するなどができます。

「作成」をクリックで、AND条件やNOT条件を使った統合セグメントの作成完了です。

オーディエンスターゲティングの戦略

オーディエンスターゲティングは、多岐にわたるセグメントの種類を持ち、適切なセグメントを選ぶことが時に難しいこともあるかもしれません。この章では、商品やサービス、そしてユーザーの購買行動に合わせた最適なセグメントの選び方について、具体的な指針を提供します。より理解しやすくするために、例として「オンラインヨガ教室」の入会促進とブランド認知を目的としたオーディエンスターゲティングの戦略を挙げて説明します。

「誰」に向けた広告なのかを明確にする

オーディエンスターゲティングを計画する際に最も重要なのは、「誰に」向けた広告なのかを明確にすることです。このステップでは、オンラインヨガ教室に興味や関心を持ちそうな潜在顧客の特徴を想像し、具体的な顧客像を描くことが大切です。例えば、次のようなユーザー層がオンラインヨガ教室に関心を持つ可能性が高いでしょう:

  • ヨガに関心がある人
  • 肩こりや体の不調を改善したい人
  • ストレス解消やリラクゼーションの方法を探している人
  • 美容や健康に関心がある人
  • 出産後の体形回復に関心のあるママたち

また、自分の提供する商品やサービスに類似する商材を扱う広告主や競合のサービスサイトを参照することも有効です。さらに、SNSでのフォロワーの傾向を調査することで、ターゲット顧客の特性や興味関心をより深く理解することができます。

オーディエンスターゲティングにおいては、単に広告を多くの人に見せることだけではなく、商品やサービスに本当に関心を持ちそうなターゲット層にリーチすることが最も重要です。そのためには、顧客像を具体的に理解し、そのニーズや興味に合わせたセグメントを選ぶことが不可欠です。これにより、広告の効果は大幅に向上し、より多くの潜在顧客にアプローチすることが可能になります。

ユーザーの購買行動を理解する

ユーザーの購買行動を理解し、それに基づいて適切なオーディエンスセグメントを選択することは、オーディエンスターゲティングにおいて極めて重要です。まずは、顧客のイメージを明確にした後、その想定顧客に効果的にアプローチするためのセグメントを選定していきます。

次の図を頭に入れておくと、セグメントの当たりをつける際に役に立ちます。

オーディエンスターゲティングは、主にユーザーの行動を基にしたターゲティング手法であり、ユーザーの購買行動に応じて異なるセグメントに分けることが可能です。ここでは、先に考えた顧客像とオーディエンスセグメントを組み合わせて、より詳細に掘り下げていきます。

認知

「認知」フェーズでは、まだ広告主のサービスを知らない人々をターゲットにします。これらのユーザーは、ニーズが明確でないことも多く、必ずしもヨガを積極的に検討しているわけではありません。したがって、ここではヨガ教室に通うことの利点や魅力を伝えるクリエイティブを用意することが重要です。この段階の目的は、ユーザーにヨガ教室の存在を知ってもらい、関心を喚起することです。

顧客像①:産後のママ

ヨガは、産後の体力回復や体型戻しなど、産後のリカバリーにも良いとされています。産後のママをターゲットにする場合は、次のようなセグメントを検討できます。

顧客像オーディエンスセグメントセグメント例備考
産後のママ詳しいユーザー属性子供あり(0~1 歳の乳児)子供あり(1~3 歳の幼児)ユーザー属性は「女性」を選択(※)
購買意向の強いセグメント育児、教育 / 幼児服 / 乳幼児用食品 / おむつ、ベビー用衛生用品
オーディエンスターゲティングにおいて、特定の興味や関心を持つユーザーにアプローチすることは、広告の効果を最大化する重要な戦略です。広告主のサービスとユーザーの興味・関心事との親和性が高い場合、次のような考え方でセグメントを選定します。

興味・関心

顧客像②:美容に関心がある人

ヨガで筋肉がほぐれ、血行やリンパの流れが良くなり、美肌やアンチエイジング効果があるとされています。そのため、美容に関心がある人とも相性が良さそうです。

顧客像オーディエンスセグメントセグメント例備考
美容に関心がある人アフィニティセグメント美容通ユーザー属性は「女性」を選択
購買意向の強いセグメントアンチエイジング スキンケア商品 / スパ、美容サービス / バス、ボディ商品 / ヘアケア商品 / ネイルケア商品
カスタムセグメントスキンケア / ボディケア / ヘアケア / アンチエイジング

アンチエイジング商品を調べている人やネイルケアやボディケアまでしている人は美容への関心がありそうです。

普段から「美」を意識している方が多いため、「美」と絡めた訴求でまずは気づいてもらう、ユーザーの関心事から興味をひきつけるアプローチが良いでしょう。

顧客像③リラックス方法を探している人

ヨガは深い呼吸で自立神経のバランスを整えてくれるため、リラックスしたいときにもおすすめです。リラックス方法はヨガとの親和性が高いため、ヨガが代替になれる可能性があります。

顧客像オーディエンスセグメントセグメント例備考
リラックス方法を探している人カスタムセグメント深呼吸 / 瞑想 / マインドフルネス / 合谷(※1) / トリプトファン / GABAユーザー属性は「女性」を選択

※:「合谷」は、自律神経を整える効果があるとされているツボです

オーディエンスターゲティングの際、リラクゼーションや心身の安定を求めるユーザー層へのアプローチは、特に考慮すべき重要な要素です。深呼吸や瞑想、自律神経を整えるためのツボや食事に関心を持つ人々は、ストレス解消や心身の平穏を探している可能性が高いです。このようなユーザーに対して、ヨガが彼らのニーズ(リラックスできること)を満たす方法として提案されることは、非常に効果的な戦略です。

ヨガは単に身体を動かすエクササイズ以上のものであり、心と体を整え、内面の平和をもたらす強力なツールです。この点を広告メッセージに取り入れることで、深呼吸や瞑想に興味を持つ人々に対し、ヨガをリラックス手段の一つとして提示することができます。「リフレッシュ」や「リラックス」といったキーワードを用いて、ヨガがもたらすリラクゼーション効果や心身の調和のメリットを強調することが重要です。

このように、ユーザーの現在の関心事やニーズに対してヨガがどのように応えることができるかを明確に伝えることで、ヨガをリラクゼーションの代替手段として考慮してもらえる可能性が高まります。広告はユーザーにとって価値のある情報を提供し、彼らの日常生活にポジティブな変化をもたらす手段としてヨガを提示することで、より魅力的かつ説得力のあるものとなるでしょう。

顧客像④肩こり体質を改善したい人

女性は、冷えやもともと筋肉量が少ないことから、肩こりになりやすいです。ヨガは、筋肉をほぐして血流を良くすることは肩こりにも良いとされています。

顧客像オーディエンスセグメントセグメント例備考
肩こり体質を改善したい人購買意向の強いセグメントジム、アスレチック クラブ / フィットネス クラス、個別トレーニング サービス / フィットネス商品ユーザー属性は「女性」を選択
カスタムセグメント肩こり 緩和 / 首回り ストレッチ / 肩甲骨 / 肩回り 筋トレ

オーディエンスターゲティングにおいて、特定の身体的悩みを持つユーザー層へのアプローチは、非常に効果的です。たとえば、首回りのストレッチ方法を探している人や肩回りの筋トレ動画を視聴している人々は、肩こりや首の痛みなどに悩んでいる可能性が高いです。このようなユーザーに対して、ヨガが提供する解決策を提案することは、大きな価値を持ちます。

広告バナーのデザインでは、肩こりや首の痛みを和らげるヨガのポーズを示す写真の使用が効果的です。さらに、ストレッチや筋トレ動画を視聴しているユーザー層は、ジムに通うことが難しい、または好ましくないと感じている可能性があります。そのため、広告において「オンライン教室」であることを強調することは、このユーザー層にとって魅力的な要素となります。オンライン教室は、自宅で気軽に参加できる柔軟性と利便性を提供し、ジムに行くことへの心理的障壁を取り除きます。

このアプローチにより、広告は肩こりや首の痛みに悩むユーザーに対して、ヨガが彼らの具体的な問題を解決できる実用的な方法であることを伝えることができます。また、自宅で気軽に実践できるオンライン教室の利点を前面に出すことで、ヨガを日常生活に取り入れやすいものとして提示します。このような戦略は、ユーザーのニーズに対応し、彼らの生活に実質的な価値を提供することで、広告のエンゲージメントとコンバージョンを向上させることができます。

比較・検討

オーディエンスターゲティングの中で、競合するサービスと自社サービスの比較検討段階にあるユーザーへのアプローチは、特に繊細かつ戦略的な方法が求められます。これらのユーザーは、同じニーズを満たす複数のサービスの中から最適な選択をしようとしています。ここでは、このような潜在顧客に対して効果的にアプローチする方法を紹介します。

顧客像⑤ヨガに関心がある人

ふだんからヨガ動画などを見ているなどのすでにヨガに関心がある人や、広告主のウェブサイトに訪れたことがある人は、広告主のサービスに好意的なためサービス申込に至る可能性が最も高く、オーディエンスターゲティングでは必ず押さえたいセグメントです。

顧客像オーディエンスセグメントセグメント例備考
ヨガに関心がある人カスタムセグメントヨガ 初心者 / ヨガ 動画 / ヨガ レッスン / ヨガ ポーズ / ヨガ マット / https://yoganavi.com/ユーザー属性は「女性」を選択
顧客像オーディエンスセグメントセグメント例備考
広告主のサービスに関心がある人データセグメントウェブサイトを訪れたユーザーユーザー属性は「女性」を選択

オーディエンスターゲティングでは、特定の興味やニーズを持つ潜在顧客にアプローチする際に、その興味やニーズに合わせた独自の訴求戦略が必要です。ヨガに関心がある人や、広告主のサービスに興味を示している人は、すでに他のヨガサービスを検討している可能性が高いため、広告主のサービスが持つ独特の特徴や競合との違いを明確に伝えることが極めて重要です。

まず、広告主のサービスの特徴や利点を際立たせるためには、具体的かつ魅力的な情報を提供する必要があります。これには、ヨガクラスの独自のアプローチ、インストラクターの専門性、利用者のレビューや体験談、料金体系の透明性、利便性などが含まれます。また、競合他社のサービスとの違いを明確に示すことで、潜在顧客が自社のサービスを選ぶ理由を明確に伝えることができます。

さらに、すでに自社のサービスに興味を持っていたり、以前に利用を開始したが途中で止まってしまった顧客に対しては、リマインダーを送ることも有効な戦略です。リマインダーの広告では、申し込みプロセスを完了するための簡単なステップ、特典やプロモーション、または以前に見せた興味や行動に基づくパーソナライズされたメッセージを提供することが重要です。このリマインダー戦略により、潜在顧客は申し込みを完了しやすくなります。

このように、ヨガに関心を持つ潜在顧客やすでに自社サービスに興味を示した顧客に対して、独自の特徴や競合との違いを強調し、リマインダーによって申し込みを促すことで、より多くの顧客を獲得し、広告の効果を最大化することが可能です。このアプローチは、潜在顧客の関心を引き付け、自社サービスの魅力を強調し、最終的な申し込みに繋げるための重要な戦略となります。

オーディエンスターゲティングの注意点

オーディエンスターゲティングは、デジタルマーケティングにおいて非常に効果的なツールですが、正しい設定と戦略が不可欠です。間違った設定をすると、望む効果を得ることができないため、注意が必要です。

緊急性が高い商材はオーディエンスターゲティングには不向き

まず、全ての商品やサービスがオーディエンスターゲティングに適しているわけではありません。特に、鍵開けや水漏れ工事のように検討期間が短く、緊急性が高い商材は、オーディエンスターゲティングには不向きです。これらの商品やサービスは、消費者が即座の解決を求めるため、検索広告がより効果的な手段となります。オーディエンスターゲティングは、これら緊急性の高い商材に対して、検索広告ほどの売上拡大効果を期待するのは難しいでしょう。データセグメントの有効期間を短く設定することで、いくらかのコンバージョンは期待できますが、限界があることを理解しておく必要があります。

「誰」に向けた広告なのかを明確にする

「最適化されたターゲティング」機能は、コンバージョンに至る可能性の高い人々にリーチを拡張するために設計されていますが、設定したセグメント外の人々にも広告が表示されることがあります。キャンペーンや広告グループに設定したセグメント以外の人に広告を表示したくない場合、この機能はオフにするべきです。なお、キャンペーン作成時には「最適化されたターゲティング」がデフォルトでオンになっているため、広告グループの設定でオンオフを切り替える必要があります。

オーディエンスターゲティングを効果的に行うためには、商材の性質を理解し、適切なターゲティング戦略を慎重に選ぶことが重要です。また、広告プラットフォームの機能を正しく理解し、必要に応じて設定を調整することで、目的に合った結果を得ることが可能になります。オーディエンスターゲティングは非常に有力な手段ですが、その効果を最大限に引き出すためには、これらの注意点を念頭に置くことが重要です。

まとめ

オーディエンスターゲティングのプロセスは、種類が豊富で複雑に感じるかもしれませんが、その構造を理解し、明確なターゲットを定めることで、効果的なセグメント選択が可能になります。広告の目的に適したセグメントを選ぶ際の迷いを解消するために、次のようなアプローチをお勧めします。

まず、各セグメントが提供する具体的な機能や仕組みを理解することが重要です。オーディエンスターゲティングには様々な種類があり、それぞれが異なる目的やユーザー行動に基づいています。たとえば、興味関心セグメントはユーザーの趣味や関心に基づいているのに対し、行動セグメントは過去の購買履歴やウェブサイトの閲覧履歴を利用します。

次に、「誰に」向けた広告なのかを考えることが重要です。ターゲットとするオーディエンスの特性やニーズを明確に定義することで、最も適切なセグメントを選ぶことができます。例えば、若年層のトレンドに敏感なユーザーにアプローチしたい場合は、ソーシャルメディアの使用習慣や最新の流行に基づくセグメントが適しているかもしれません。

また、商品やサービスを購入するまでの顧客旅行(Customer Journey)を考え、それに沿ったクリエイティブを用意することも大切です。綿密に描かれたターゲット像と一貫した訴求戦略を用いることで、商品やサービスへの興味を高めることができます。

最後に、オーディエンスターゲティングは、ターゲット像に適したユーザーを柔軟にターゲットする強力なツールです。商品やサービス、広告の目的に合わせて最適なセグメントを選び、それを効果的に活用することで、ビジネスの成果を最大限に引き出すことができます。

オーディエンスターゲティングを成功させるためには、セグメントの特性を理解し、ターゲットとなるオーディエンスに焦点を当てることがカギとなります。これにより、広告のリーチとエンゲージメントを最大化し、ビジネスの成長を支援することが可能になるでしょう。